ピンクな気分。U
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#501 [のの子]
 
ハァッハァッハァ

「彰っそっちじゃないっ!こっち!」

「あぁっ!?んだよっ!」

竜二の後を追いかける。

ガシャン ダダダダッ バンッ

俺達の後ろから何人も追いかけてきているのがわかる。

「待てコラァッ!」
「ぶっ殺すぞ!」

汚い言葉が工場に響く。

「ちょっどこまで走りゃっ‥いいんだよっ!」

「ハァッハァッ‥あいつらが諦めるまでだろ!」

あの状況で走って逃げるってアイディアは1番正しいって思う。
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⏰:10/01/17 23:25 📱:SH06A3 🆔:VHQ6kprM


#502 [のの子]
 
ただ計算外だったのが、あいつらの足の速さ。

全力で走らなきゃ人数的にも速さ的にもヤバい。

「彰っあの柵乗り越えてもっ‥ハァッ止まるなよ。」

「っマジかよ〜‥」

俺達の先にある柵はよじ登らないと乗り越えられない高さで、入る時もめんどかった。

それを今この状況で登るのはキツイ。
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⏰:10/01/17 23:31 📱:SH06A3 🆔:VHQ6kprM


#503 [のの子]
 
さすがにずっと全速力は体力が持たない。

「そっち行ったぞ!捕まえろっ!」

っ!

先回りしていたのか二人の男が柵の前に立ちはだかる。

チッ‥

「ハァッしょうがねぇー。このまま走ってぶっ飛ばすぞ‥」

「‥りょーかいっ。」

二人して勢いづける。

立ちはだかる男はニヤリと笑う。

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⏰:10/01/17 23:38 📱:SH06A3 🆔:VHQ6kprM


#504 [のの子]
 

すると俺達の視界にもう一人入ってきた。

男達は一瞬驚いた顔をすると、俺達の視界から遠ざかる。

あれはっ‥‥

「まっ真琴‥?」

黒い髪をかきあげ、真琴も息をきらしていた。

「本当だ。真琴じゃんっ。」

俺達を見つめる目は、いつもと変わらない呆れた目つき。

なんでか俺は胸がギュッとなった。

「ハァッこのままじゃっバレるんじゃね?ゴホッ」

竜二が咳込む。
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⏰:10/01/17 23:45 📱:SH06A3 🆔:VHQ6kprM


#505 [のの子]
 
「あぁー‥どうしよっ。」

俺も苦しさで眉間にシワがよる。

もしバレたら
「アンタ達若いんだからさっさと来なさいっ!もうバレてんだからねっ!」

「「えっ?」」

真琴が呆れた顔でため息ついてるのがわかる。

俺達は顔を見合わせると、ふっと笑みがこぼれた。

「「まことぉーっ!」」

一気に勢いづける。

その時、真琴も呆れながらも口元が笑っていた。
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⏰:10/01/17 23:52 📱:SH06A3 🆔:VHQ6kprM


#506 [のの子]
 
「助けてーっ!」

竜二が笑いながら叫ぶ。

「バカ。さっさと行きなさい。」

ガシャンッ

俺達はそのまま真琴の横を通り過ぎて柵にとびついた。

「真琴っ‥!」

真琴が振り返る。

「マジで俺と付き合ってよ。」

「はっ?この状況で告白すんの?」

追いかけてきた奴らがすぐそこまで来ていた。

「今だから告白すんだよ。」

「ぷっ‥私スノードロップの黒蝶だよ?」

「そこも魅力的。」
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⏰:10/01/17 23:58 📱:SH06A3 🆔:VHQ6kprM


#507 [のの子]
 
「君って本当バカな
グイッ

「あっ‥」
「「‥テメェーッ!」」

竜二の声とすぐそこまで追いかけてきた奴らが声をあげる。

でもそんなの俺には関係ない。

今の俺に見えるのは

真琴だけだ。

チュッ

二人の唇が重なった。


「本当に好き‥」

.

⏰:10/01/21 00:32 📱:SH06A3 🆔:v2ncIf6.


#508 [のの子]
 
「真琴‥俺の名前を呼んでよ。」

固まる真琴の瞳を見つめる。

その瞳には俺しか写っていなくて、そこから消えるのは少し名残惜しかったけど俺は柵を登って反対側に降りる。

カシャンッ

「ロマンチックだこと。」
「うるさい。行くぞっ。」

竜二とその場から立ち去る時、振り返ると真琴はもう背を向けて仲間達の所へ歩いていた。

‥動揺もしねぇのかよ。
.

⏰:10/01/21 00:40 📱:SH06A3 🆔:v2ncIf6.


#509 [のの子]
――――――

「‥で?あの二人組はそちらの姫のお友達だったわけ?」

「そうそう。」

「族にも入ってない奴らがなんでここにいんだよ。」

「さぁー?なんでかね。」

「まぁキングリーの情報が漏れてたんじゃないかな?」

「あぁなるほど。」

「‥でも別に聞かれて困る話はしていない。」

「確かにー。じゃこの話はもう解決だね♪」
.

⏰:10/01/21 00:45 📱:SH06A3 🆔:v2ncIf6.


#510 [のの子]
「ちょっと待てっ!」
ガシッ

健斗が昇の肩を掴む。

「お前さっきからヘラヘラ相槌打つぐらいで謝ってもねぇじゃねぇかよっ。」

「あぁ‥ごめんねっ♪」

昇が手を合わせて笑う。

「‥‥こンのクソガキー!!俺をなめてんのかっコラァッ!」

「うわぁっ俺真剣だしー!」

健斗と昇の追いかけっこが始まった中、真琴と亮の二人は少し離れた場所で話していた。

「真琴大丈夫か?」

⏰:10/01/21 00:50 📱:SH06A3 🆔:v2ncIf6.


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