ピンクな気分。U
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#46 [のの子]
 
クラスの違う彰と宿題が少し違うのもあったけどだいたい同じだった。

とりあえず数学からやることになった。

計算問題のプリント2枚だけだっけど、3人でやれば早く終わるだろう。



自然と無言になる。

「これって‥‥どの公式だろ?えっと〜‥」

聡美以外は。
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⏰:09/10/15 23:56 📱:SH06A3 🆔:V7nTYruk


#47 [のの子]
 
クスッ
いつもの独り言か。

お茶を飲むふりをしながら聡美を見ると、シャーペンを顎に当てて一生懸命考えている姿が可愛らしかった。

ついでに彰を見るとやっぱり呆れた目で聡美を見つめていた。

顔には『うるさい』って書いてあるのがわかる。

でもまたさっきと同じように優しく笑ってまたプリントに目を戻す。

その時彰と目があった。
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⏰:09/10/16 00:05 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#48 [のの子]
 
“ バーカ ”

彰が口パクで俺に言ってきた。

“ お前もな ”

俺もベーッ舌を出す。

フンッと笑った彰はすぐにプリントに目を戻して計算を解きだした。

ミーンミーン ミーンミーン

相変わらず俺の部屋には聡美の小さな独り言と、外から聞こえるセミの声が響くだけ。

いつもはうるさく感じるセミの声も、なんでか今日は居心地が良く感じた。
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⏰:09/10/16 00:15 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#49 [のの子]
彰side

コンコンッ
「竜二、ケーキ用意したから持ってって?」

するとすぐにドアの向こうからおばさんの階段を降りる足音が聞こえた。

「わっもう3時半過ぎてる!早いな〜‥」

聡美が携帯を見ていると竜二が立ち上がる。

「じゃ休憩にしよっか。ちょっと待ってて。」

そういって出ていくと、聡美はテーブルの上にあるプリントを片付け始めた。
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⏰:09/10/16 09:06 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#50 [のの子]
 
プリントを整えながらチラッと俺を見ると、ほっぺを赤くする。

「‥何?」

俺は空になったグラスを見つめる。

「私、男の人の部屋って初めてなんだぁ‥だからすごい緊張してたんだけど、彰君がいてくれて良かった。」

照れるように笑う聡美がなんだか憎たらしく感じる。

「あっそー‥ってかお前マジで竜二が初の彼氏なの?」

今の御時世、高二にもなって初彼は珍しくないか?
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⏰:09/10/16 20:00 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#51 [のの子]
 
「うん。」

またほっぺをを赤くする聡美が憎たらしい。

竜二が初めてって事はこいつ‥

「へぇ‥じゃ竜二とキスした?」

「ふぇっ??!なな何急にっ!」

ピンクだった頬がどんどん真っ赤になる。

「キス。したの?」

俺は頬杖をつきながら普通に聡美を見つめる。
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⏰:09/10/16 20:12 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#52 [のの子]
 
「おっ教えるわけないじゃんっ!エッチ!」

フンッとそっぽを向く聡美。

ふ〜ん‥したんだ。
ってかこれぐらいでエッチはないだろ。

それに聡美の反応見てれば誰だってわかるし。

「じゃ一応もうキスは済ましたとして〜‥次は何すんのかねぇ?」

聡美がピクッとすると顔が段々俯いていく。

‥まだキスだけか。
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⏰:09/10/16 20:17 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#53 [のの子]
 
でもこいつの初めては全部竜二なんだろうな‥

そんな目でそっぽを向いたままの聡美を見つめる。

イラッ

‥‥なんかムカつく。

キシッ

気づかれないようにゆっくりと聡美の後ろに近づいてく。

「初めては大事にしなね、聡美ちゃん?」

聡美の肩を掴み耳元で小さな低い声で呟く。

ビクッ!

「やっっ‥‥!」
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⏰:09/10/16 20:25 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#54 [のの子]
 

チュッ‥‥‥‥


「‥っ!‥‥‥」

顔を真っ赤にしながら唇を隠す聡美とは逆に俺の唇は笑う。

「うわぁー‥何?セカンドキスは竜二じゃなくて俺が良かったの?」

俺と聡美の距離はもう30aもない。

「ちがっ!い今のは‥事故だもん。」

目をそらす聡美を俺は冷静な目で見つめる。

「事故って言ってもキスじゃん、今の。」
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⏰:09/10/16 20:38 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


#55 [のの子]
 
俺の声に驚いて振り返ってきた聡美の唇と俺の唇は、上手い具合に重なった。

「違う?」

聡美は混乱してるのか何も言い返してこない。

そんな聡美を見て俺は、今もまだ唇を隠す手を掴んでゆっくりおろす。

微かに震えている手には力なんてなかった。

「下に竜二いんのに他の男とキスするなんて‥最低な彼女。」

「そっそんな‥だって今のは‥」

涙目になる聡美。

別に泣かしたかったわけじゃないし、泣いてほしくもなかった。
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⏰:09/10/16 20:49 📱:SH06A3 🆔:Yv7.jsPw


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