ピンクな気分。U
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#632 [のの子]
『問題児は?』
「その子さぁ‥なんか嫌な奴がいてね、そいつのせいでグレちゃってると思うんだよね。」
嫌な奴?
「たぶん‥本当は優しい子なんだと思う。でもそこが弱さになっちゃってんだよ。聡美とちょっと似てるかもね。」
私と似てる‥?
『その人には誰か守ってくれる人はいないの?』
私にまこ姉達がいるように‥その人には誰かいないの?
「‥‥‥いない、かも。」.
:10/03/25 20:39
:SH06A3
:t5AGYcKM
#633 [のの子]
一人ぼっち。
そんな言葉が頭に浮かんだ。
私はまこ姉達がいてすごいすごい助けられてる。
なのにその人にはいないんだ‥
もし私も一人ぼっちだったら
「でも大丈夫だよ。その子にはいっつもくっついてくる友達と私がいるから。」
まこ姉が俯く私の頭を優しく撫でてくれた。
この手の温かさが、いつか彼にも届きますように‥‥
ひっそりと声のない言葉を呟いた。
:10/03/25 20:45
:SH06A3
:t5AGYcKM
#634 [のの子]
―――――――
ガチャ キィーー ‥パタン
あっ帰ってきた‥
もう時計の針が1時をさそうとしている。
もう家で起きてるのは私だけ。あとの皆は寝ちゃって時計の音しか聞こえない。
静かに階段を下りていくと、リビングに明かりがついていた。
.
:10/04/05 22:01
:SH06A3
:eteQEc9g
#635 [のの子]
ジャーッ
洗面所から勢いよく流れる水の音が聞こえる。
私はそのままソファーに座ってテレビをつける。音量を小さくしていると
「うわっっ!ビックリした〜‥起きてたんだ。」
顔を洗ったまこ姉が苦笑いしているのを見て私は笑いながら頷く。
「夜更かししちゃダメっしょー?お母さんに怒られるよ?」
お茶の入ったコップを手にまこ姉が隣に座る。
『大丈夫だよ。それより今日集会だったんでしょ?』
「それよりって‥ったく、そうだよ。超ー疲れた!」
:10/04/05 22:21
:SH06A3
:eteQEc9g
#636 [のの子]
『喧嘩とかじゃないよね?』
「違う違う、会議みたいなもんだよ。エリア内の各グループの情報を交換し合うの。」
『エリア?』
「一応エリアみたいなのがあるのよ。グループで占めてる場所によって分けられてても時には助け合いも必要だからね。」
へぇ〜‥
『他にどんな人達がいるの?』
「バカばっか。」
.
:10/04/05 22:28
:SH06A3
:eteQEc9g
#637 [のの子]
「喧嘩バカに格好つけバカ、仏頂面バカに短気バカ‥あとねー」
ムスッとしながらまこ姉が話しているのを私はクスクス笑いながら聞く。
「―‥本っ当に今回のキングリーは最悪だったの。バカばっかだしヒール履いてったのに走ったし、と思ったらあいつっ‥‥あぁーなんでもない。」
?
『なに?あいつって?』
「えっ?なんでもないっなんでもない。」
焦ったように笑いながらまこ姉。
.
:10/04/05 22:39
:SH06A3
:eteQEc9g
#638 [のの子]
「‥あぁ‥聡美はさ、将来の夢ある?」
急に話が変わってキョトンとする私。
「なんでもいいから、ある?」
夢か‥
『わかんないや。今の私ならただ皆に心配かけない強い人になりたい、かな?』
「こらっ弱気な事言わないの。」
『まこ姉は?』
.
:10/04/05 22:51
:SH06A3
:eteQEc9g
#639 [のの子]
「私はねぇ‥大好きな人のお嫁さんになって幸せにする事。私が幸せにしてあげたいなぁって。」
恥ずかしそうに話すまこ姉の横顔は、今まで見た事がない女の子の表情だった。
『意外!』
私は目をパチクリさせながらまこ姉を見つめた。
「だよね‥自分でもこの夢恥ずかしいもん。」
うぇっと舌を出して嫌そうな顔をする。
『でも素敵な夢だよ!』
「‥そう?」
うんっ!と勢いよく頷く。.
:10/04/05 22:59
:SH06A3
:eteQEc9g
#640 [のの子]
「きっとそんな事言ってくれるの聡美だけだよ〜。」
ガバッと抱き着いてきたまこ姉。
あはは、まこ姉可愛い♪
「‥よく結婚する人と出会った時ピンッとくるものがあるっていうけど‥まさかあの子とはなぁ‥はぁ〜〜。」
?
ボソボソと耳元で話していてよく聞き取れない。
トントン
「んー?」
私から離れたまこ姉のほっぺはうっすらピンク色に染まっていた。
:10/04/05 23:06
:SH06A3
:eteQEc9g
#641 [のの子]
なんか変‥
『やっぱり何かあったんでしょ?』
「えっないないっ!」
ジーッとまこ姉を見つめると、まこ姉は少しずつ目をそらす。
『ほらっ今目そらした!』
「コラコラッそれぐらいで人を疑うんじゃないの!」
笑いながらまこ姉は立ち上がると、お風呂に入ってくるっと言ってリビングからそそくさと出て行った。
‥逃げられた〜。
フンッと傍にあったクッションを抱きしめる。
「あれ、聡美か。」
.
:10/04/30 09:17
:SH06A3
:JQWBh9gs
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