ピンクな気分。U
最新 最初 🆕
#642 [のの子]
 
っっ!!

ビックリしてドアの方を見ると、そこにはお父さんが立っていた。

「てっきり真琴かと思ったんだけどなぁ‥ん?あぁ、真琴は風呂入ってんのか。」

欠伸をしながらお父さんは冷蔵庫からミネラルウォーターを出す。

「聡美も飲むか?」

私は首を横に降る。

お父さんはそうか、と言いながら小さなグラスに水を注ぐ。

「‥こんな時間に二人で内緒話か?」

優しく笑うお父さん。
.

⏰:10/04/30 09:22 📱:SH06A3 🆔:JQWBh9gs


#643 [のの子]
 
『内緒。』

「ははっそれも内緒か。」

『起こしちゃった?』

「いや、なんか目が覚めただけだよ。そういえば今日真琴と話してないなぁ‥いや、もう昨日か。そう思ったらついね。」

私はつい笑ってしまう。

『それだけで起きてきたんだ?』

「それだけなんて言うなよ。普段仕事ばかりの父さんにとっては大事な事なんだからさ。」

そう言って最後の一口の水を飲み終えるとお父さんはゆっくり立ち上がる。

「じゃ父さん寝るよ。肝心の真琴は長風呂みたいだしな。おやすみ。」

おやすみの代わりに私が手を振ると、お父さんも手を振ってリビングから出ていった。

⏰:10/04/30 09:33 📱:SH06A3 🆔:JQWBh9gs


#644 [のの子]
 
私ももう寝ようとテレビを消す。

【もう寝るね。おやすみ。あとお父さんが起きてきて、まこ姉と話せないの寂しがってたよ〜。笑】

クスクス笑いながらメモを置いて自分の部屋に向かう。

ベッドに入ると、案外すぐに夢の世界に入っていった。



.

⏰:10/04/30 09:38 📱:SH06A3 🆔:JQWBh9gs


#645 [のの子]
――――――――

「なんか最近真琴おかしくない?」

桜姉が私に耳打ちをしてきた。

「この前まで機嫌良く出かけてたのにさ、最近機嫌悪くない?」

テレビを見ているまこ姉を見ると、クッションを握りしめながらただボーッとしていた。

確かにそうかも‥

『元気ないね。』

「だよねっ!?真琴ってあんま自分の事話さないから心配で‥何か聞いてない?」

私が首を横に振ると桜姉も私も、っとため息をつく。.

⏰:10/04/30 09:47 📱:SH06A3 🆔:JQWBh9gs


#646 [のの子]
 
夏休みに入る前、まこ姉はバイトと言ってよく出かけるようになった。

たぶん全部がバイトな訳じゃないだろうけど‥

でも確かに機嫌良くて、いつもは歌わない鼻歌まで歌っちゃうぐらいなんだからかなりのご機嫌。

それを家族の私達は驚きながらも、笑いながら見ていた。

だってそれはまこ姉にとって嬉しい事や幸せな事があったって事だしね。

‥‥‥なのにそれが今は全く逆になっちゃったもんだからビックリ。
.

⏰:10/04/30 09:53 📱:SH06A3 🆔:JQWBh9gs


#647 [のの子]
 
元気もなければ機嫌も悪くなってくし‥

それに時々寂しそうにしているのが気にかかる。

「真琴の事だし聞いても教えてくれないんだろうね。」

桜姉がため息をつく。

本当にどうしたんだろう‥



私達の気持ちを余所に、あの日が一刻と近づいてきていた。

⏰:10/04/30 20:53 📱:SH06A3 🆔:JQWBh9gs


#648 [のの子]
 
――――――数日後

ツンツン

「なぁに〜?」

『まこ姉もうすぐ誕生日だね。』

「あぁっそういえばそうだね。もう17歳かぁ‥」

ふっと笑いながら瞳を伏せるまこ姉。

まこ姉の普通を装いながら時々見え隠れする寂しげな顔は、私までも悲しくする。

でも、だからこそ私は元気でいなくちゃ‥


『プレゼント何がいい?』

「ん〜いいよ。」

『ダメ!言ってくんなきゃ秘密バラすよ?』

「おやおや、プレゼントあげる為に脅すとは聡美もなかなか悪い子に育っちゃったねぇ。」

ニヤニヤ笑うまこ姉をムスッとしながら睨む。

「‥‥‥‥っもう、わかったわかった。」
.

⏰:10/04/30 21:04 📱:SH06A3 🆔:JQWBh9gs


#649 [のの子]
 
「って言っても急には出てこないしなぁ‥あっじゃぁさ、今度買い物行こうよ?その時選ぶから。ねっ?」

『うん。一緒に買い物久しぶりだしね。』

「だね。桜姉も来るかな?」

『じゃ私が伝えとく!』

「うん、ありがとね。」

まこ姉が笑いながら優しく頭を撫でてくれた。
.

⏰:10/05/11 23:19 📱:SH06A3 🆔:SDZ/VAsU


#650 [のの子]
――――――――


はぁ、今日も暑いなぁ‥

「あれ、二ノちゃん?」

っ!

ビックリして振り返ると同じクラスの花嶋さんが立っていた。

「ってアイス食べてるし。あっ買い物?」

アイスを食べながらスーパーの袋を持つ私に笑顔で話す花嶋さんの手にもスーパーの袋があった。

「あははっ私も。」

両手がふさがってるは私はただニコッと笑う。

夏休みに入ってから学校の子と会うのは初めてじゃなかったけど、話し掛けてきたのは花嶋さんが初めてだった。

⏰:10/05/11 23:32 📱:SH06A3 🆔:SDZ/VAsU


#651 [のの子]
 
「私もアイス買えば良かったぁ〜。あっ帰り道途中まで一緒だよね?せっかくだし一緒行こうよ。」

そう言って私の返答を確認しないでテクテクと歩きだす花嶋さんの後を私はゆっくりついていく。

「あっつ‥二ノちゃん宿題やった?」

私はアイスを口に入れながら首を振る。

「私も。私特に自由研究嫌いなんだよねぇ。研究って私ら学者じゃないっつーの。ね?」

私はまたニコッと笑う。

花嶋さんとは、三年生になってから同じクラスになった。

⏰:10/05/11 23:38 📱:SH06A3 🆔:SDZ/VAsU


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194