ピンクな気分。U
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#652 [のの子]
 
それまで話した事もなかったし、特に関わる事もないと思ってた。

でも、彼女は私に普通に話し掛けてきた。

花嶋さんは独特の雰囲気を持っていて、皆から好かれてもいるけど一人でも全然平気そうにしている。

だからなのかな?

私にも普通に話し掛けてくる。

否定でも哀れみの目でも見つめない彼女が、私は好き。

⏰:10/05/11 23:45 📱:SH06A3 🆔:SDZ/VAsU


#653 [のの子]
 
「じゃ私こっちだから。宿題頑張ろうねぇ〜。」

手を振る花嶋さんに私も手を振る。

『ばいばい』

音のない声で、私は花嶋さんの後ろ姿に呟いた。

他の人から見ればただの口パクにしか見えないだろう。

すると花嶋さんが振り返って笑いながら手を挙げた。

「ばいば〜い。」

.

⏰:10/05/11 23:51 📱:SH06A3 🆔:SDZ/VAsU


#654 [のの子]
 
えっ?私の声‥聞こえたの?

キョトンしながらも私も慌てて手を振った。



また一人歩く帰り道で考える。

あの時声は絶対出てなかった。

でも本当に私の声に反応したのかと思った‥

なんだったんだろう?ってただの偶然かな。
.

⏰:10/05/11 23:57 📱:SH06A3 🆔:SDZ/VAsU


#655 [のの子]
――――――――

そしてついにあの日がやってきた。

大切な人を失う日が‥‥




「聡美っそろそろ起きなって言ってんでしょ!」

その日は朝から蒸し暑くて、私はなかなか起きれないでいた。

「今日真琴と買い物行くんでしょ?真琴ならもう先出たよ。」

ガバッ!

なんでって顔をする私にお母さんは横目で

⏰:10/05/12 00:02 📱:SH06A3 🆔:fbiQYKBo


#656 [のの子]
 
「一時半に駅の改札前で待ち合わせだって。桜もその時間まで図書館行ってくるって行っちゃったからね。」

えぇ‥なんか私置いてけぼり。

欠伸をしながらノロノロと起き上がる。

時計を見るとまだ10時で、今の蒸し暑さからお昼頃には更に暑くなるんだと思ってため息をつく。


『ケーキ何のケーキにしたの?』

「普通のショートケーキ。」

『ご飯何にするの?』

「んー‥そうめん。」

『えぇーっ誕生日だよ?お祝いなんだよ?』

「じゃ冷し中華。」
.

⏰:10/05/12 00:12 📱:SH06A3 🆔:fbiQYKBo


#657 [のの子]
 
じゃ冷し中華の意味がわかんないんだけど‥

お母さんと二人でお昼ご飯を食べながらまこ姉の誕生日の話をしていた。

もうすぐ12時半になる。

そろそろ行かないと‥

『桜姉は図書館からそのまま行くのかな?』

「荷物あるし戻ってくるんじゃない?」

そっか。

この夏休みに桜姉は何回図書館に行ったんだろう。
勉強しやすいし、調べ物もできるからって毎週通うとこは桜姉の真面目さを表してる。
.

⏰:10/05/12 22:13 📱:SH06A3 🆔:fbiQYKBo


#658 [のの子]
 
ガチャッ
「ただいまぁ。」

あっ 桜姉だっ!

「はぁっ本当この暑さイライラする〜。聡美もう用意できてる?」

汗を拭きながら桜姉は冷蔵庫を開ける。

「ちょっと待ってね。なんか飲みたい。」

私は笑いながらバッグを手に持って桜姉を見つめる。

「桜、帰りにケーキ貰ってきてね。」

「ん〜、わかった。」

.

⏰:10/05/12 22:18 📱:SH06A3 🆔:fbiQYKBo


#659 [のの子]
 
この時、私達家族はまこ姉の誕生日を祝う夜を想像してたと思う。

蝋燭を吹き消すまこ姉に

おめでとうっと笑う私。

プレゼントを渡す桜姉を

優しく見つめるお父さんと

ケーキを五人分に分けるお母さん。


そんな今までと同じ誕生日のはずだった。

でも、違った
.

⏰:10/05/12 22:23 📱:SH06A3 🆔:fbiQYKBo


#660 [のの子]
 
私達が家を出ようと玄関に立った時、電話がなった。
♪〜♪〜♪〜♪〜

「お母さん、電話ぁ!」

「はいはい。」

お母さんが電話にでる。

「やばっ間に合うかな‥一応真琴にメールしとこっか。」

桜姉が私を見て苦笑いしながら、携帯を開く。

私はメールを打つ桜姉の横に立って、ふっとお母さんを見た。

‥‥‥? お母さん?
.

⏰:10/05/12 22:29 📱:SH06A3 🆔:fbiQYKBo


#661 [のの子]
 
お母さんは口を震わせながら真っ青な顔をしていた。

「ちょっちょっと待ってくださいっ!」

急に大きな声を出したから私と桜姉はビクッと肩を揺らす。

「そんなっ‥本当にうちの子なんですかっ?‥でもっ‥っ‥だっ大丈夫なんですよねっ?たいしたことないんですよねっ?」

私達は訳がわからずただお母さんを見つめる。

「そんなっ‥‥」

お母さんはそのまま電話を置くとただ呆然と立ち尽くす。

「なにっ?お母さん今の電話何かあったの?」

.

⏰:10/05/12 22:37 📱:SH06A3 🆔:fbiQYKBo


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