ピンクな気分。U
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#722 [のの子]
 
さっきとは違って二人とも冷静で、それが逆に空気を重くする。

「‥明日あの子に迎え来てもらいな。」

「えっ?」

突然の事に私はドアの向こうにいる見えない桜姉を見つめる。

「迎えって‥家に?」

「そう‥いい?絶対来てもって。絶対だからねっ。」

パタパタパタ‥‥バタンッ

桜姉の足音とドアの閉まる音で桜姉が部屋に戻って閉まった事がすぐわかった。.

⏰:10/05/26 15:45 📱:SH06A3 🆔:6p3qIDyY


#723 [のの子]
 
そんな事急に言われても‥

呆然とする私は色々考えたけど、結局彰君に連絡してみた。

彰君が断ってきたら、無理強いはしない。

そう思っていたけど、彰君は簡単に『いいよ』って言ってくれた。


「うぅ〜なんか緊張して眠れなそう‥」


案の定明日の事を考えていたらなかなか眠れなかった。

⏰:10/05/26 15:51 📱:SH06A3 🆔:6p3qIDyY


#724 [のの子]
 
―――――次の日

今日も朝から晴れて、いつものように日差しが暑い。


「‥‥‥‥‥‥‥」
「‥‥‥‥‥‥‥」

「‥今日は朝から静かだこと。」

黙々とご飯を食べる私達にお母さんは呆れたように言う。

チラッと桜姉を見るとムスッとしてお母さんを見つめていた。

「‥はぁっわかったよ‥聡美、醤油とって。」

「えっあぁはいっ。」

「どーも。‥昨日は感情的になりすぎたと思ってる、ごめんね?お母さんも‥」

桜姉は箸を止める。
.

⏰:10/05/27 10:14 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


#725 [のの子]
 
「今日‥あの子来るって?」

「あっうん、来てくれるって。」

そっか、と言って桜姉は複雑そうに笑った。

「あの子ってアキラ君?」
「私が呼んでもらったの。あの子とちょっと話したくて‥」

驚くお母さんに桜姉はそう言いながらまた箸を動かす。

何を話すの?

そう聞きたかったけど、そのあと桜姉はまた黙り込んでしまって何も聞けなかった。

⏰:10/05/27 10:20 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


#726 [のの子]
 

―――09:12


♪〜♪〜♪〜

リビングに私の携帯の着信音が響く。

「はいっもしもし。」

「おはよ‥」

眠そうな彰君の声。

クスッ‥朝苦手なんだな。

「おはよう。今どこら辺?」

「昨日の公園過ぎたとこ。ってか道あんま覚えてないんだけど‥真っ直ぐだっけ?」

あっそっか。

「うん、真っ直ぐ行ったら十字路があるからそこ左に曲がって真っ直ぐで大丈夫っ!」
.

⏰:10/05/27 10:27 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


#727 [のの子]
 
「ん‥わかった。じゃまた着いたら連絡するわ。」

「あっうん‥あの、急に頼んじゃってごめんね?」

「あぁ、別にいいよ。逆にお前のおかげで寝坊しないですんだし?」

「ぷっなにそれ〜。」

「はいはい、じゃーな。」

電話を切った後も私は笑いながら携帯を握りしめる。

そんな私の姿をお母さんと桜姉はただ優しく見つめていた。

⏰:10/05/27 10:41 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


#728 [のの子]
彰Side

「あっ‥思い出した。」

欠伸をしながら聡美ん家に向かう。

聡美に道を聞いてから段々と聡美ん家への道を思い出してきた。

っつかもうこのまま真っ直ぐか‥

今日はバーベキューに最適な快晴。

「あっち‥まだ9時過ぎたばっかじゃんかよ。」

今日は気温がかなり高くなるらしい。

‥‥あいつ日傘しないとぶっ倒れそー。
.

⏰:10/05/27 10:47 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


#729 [のの子]
 
聡美の顔を思い浮かべてため息をつく。

忘れてるようだったら一応言ってみるか。



そんな事を考えてるうちに聡美ん家が見えてきて、携帯をポケットから取り出す。

「あいつもう用意できてるよな?」

女ってなんか用意遅いんだよなぁ‥

そんな事を思って携帯を睨んでると、聡美ん家の前に人影を感じた。

っ?

自然と足を止める‥

なるべくなら、家族には顔を合わせたくなかった。
.

⏰:10/05/27 10:52 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


#730 [のの子]
 
聡美‥じゃない?

するとその人影は俺に気づいて俺の方をじっと見つめてきた。

‥やべっ‥

「あっねぇ、もしかして‥君が‥」

その声と姿を見て俺は固まる。

「あっ‥あの‥俺‥すみませんっ!」

俺はとっさに頭を下げる。

まるであの日のように‥
.

⏰:10/05/27 10:57 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


#731 [のの子]
 
ドクッ  ドクッ

そこにいたのは

聡美のもう一人の姉、

真琴の姉ちゃんだった。


「やっぱり‥君なんだ。」

ドクッ ドクッ

暑さの汗じゃなく、冷汗が俺の背中を落ちていくのがわかった。

あの時の事を思い出して、恐くて顔を上げられない。

「顔上げて?近所の人に見られても困るし‥」

「っ!すっすみません‥」

俺は慌てて顔を上げるも、目線はジッと下を向いたままだった。

⏰:10/05/27 11:02 📱:SH06A3 🆔:idrM8/qs


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