ピンクな気分。U
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#96 [のの子]
 
それにしても

「本当ボロボロ‥」

鏡に映る私の目は赤いのに、目の回りやほっぺは所々化粧で黒くなっていた。

カチャ

シャーーッ

熱いシャワーで一気に浴室は湯気に包まれていく。

私はシャワーを頭から浴びる。

「 ‥‥‥‥‥‥ 」

擦りむいた所がチクチク痛む。
.

⏰:09/10/23 19:10 📱:SH06A3 🆔:LIBWp1MQ


#97 [のの子]
 



『冷めた』



『終わりにしよう』



『さよなら』




.

⏰:09/10/23 19:12 📱:SH06A3 🆔:LIBWp1MQ


#98 [のの子]
 

シャーーッ


「‥ッ‥‥‥ック‥‥嫌だぁ‥‥ッ‥」

膝を抱え込むように座りこむ。


『もし俺が別れようって言ったらどうする?』

『泣いて泣いて、空っぽになるよ』


…空っぽになる。

空っぽになっていくのを

感じる。
.

⏰:09/10/23 19:33 📱:SH06A3 🆔:LIBWp1MQ


#99 [のの子]
 

「‥りゅっじく‥ッ…‥」

シャーーッ

居間からのテレビの音とシャワーの音に隠れて私は泣きつづけた。


――――――

「おっ!お帰り〜。」

「あっお風呂ありがとうございました。」

.

⏰:09/10/23 19:54 📱:SH06A3 🆔:LIBWp1MQ


#100 [のの子]
 
結局メイクを落とすのにも時間がかかって1時間も入っていた。

「いいえ〜。ってかスッピンになるとやっぱさとちゃんだねぇ。」

「はははっ‥」

部屋にある時計に目をやるともう6時を過ぎているのに気づく。

「ちょっとゆっくりしてきな?バイクで送るし。」

「‥はい。」
.

⏰:09/10/23 22:39 📱:SH06A3 🆔:LIBWp1MQ


#101 [のの子]
 
今は一人にならない方がいいよ、そう言ってるように聞こえた。


「そういえば‥みなさんは元気ですか?」

「うんっ。でも馬鹿ばっかだけどねぇ。」

ニコニコと笑う昇さんは、この辺りを占める『スノードロップ』の総長だったりする。

「いや〜でも本当なんか不思議だねぇ。」

「‥?何がですか?」

「こうやって話してんの。前は話せなかったじゃん?」
.

⏰:09/10/24 01:07 📱:SH06A3 🆔:iEIVt7Sg


#102 [のの子]
 
昇さんの髪が扇風機の風に揺れてるのをじっと見つめる。

「…‥そう、でしたね‥」

「声‥いつからでるようになった?」

「いや、あの時は一時的に話せなくなってただけで‥でも‥普通に話せるようになったのは高校入る前ぐらいです。」

私はある時期、突然声の出し方を忘れてしまったかのように話せなくなった。

その時に昇さん達スノードロップに会ったのだ。

「…そっか。良かったじゃーんっ♪」
.

⏰:09/10/24 01:18 📱:SH06A3 🆔:iEIVt7Sg


#103 [のの子]
 
頭をクシャクシャに撫でながら昇さんは笑ってくれたけど、このことで私は前から思っていた事がある。


「でも…お姉ちゃんが死んでから話せるようになるなんて私‥おかしくないですか?」


ピタッ

昇さんの手が止まる。

「私‥ひどい妹ですよね。」

扇風機の風に揺れた髪の毛が私の顔を隠す。

「恐いって‥喜んでるみたいだって言われました‥そんな事あるわけないのに。」

⏰:09/10/24 18:00 📱:SH06A3 🆔:iEIVt7Sg


#104 [のの子]
 
‥‥‥‥‥

私の頭の上で止まったままの昇さんの手。

昇さんもそう思ったんだろうか‥不安になった私は昇さんを見ないように、窓から見える夕焼け空を見つめた。

「…誰にそんな事言われた?」

昇さんの真剣な声。

「忘れました。覚えていたくもなかったんで‥」


………‥

バァンッ!!
.

⏰:09/10/24 18:05 📱:SH06A3 🆔:iEIVt7Sg


#105 [のの子]
ビクッ!

私の頭にあった昇さんの手がすぐ横にあったテーブルを叩いた。というより殴った‥

「なっなんですかっ?」

「そんな事言った奴ら全員ぶっ飛ばしてやるよ!覚えてる奴らの名前言えっ。‥姉貴が死んで喜ぶわけねぇだろっ!っざけんじゃんねぇぞコラァ!あ゛ぁーっマジでムカつくムカつくムカつく…」

…‥こっ恐い。

さっきまでとは違うすっごい怒った顔で怒鳴る昇さんからは、スノードロップの総長なんだってのがジワジワ伝わってきた。
.

⏰:09/10/24 18:12 📱:SH06A3 🆔:iEIVt7Sg


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