― 短編箱 ―
最新 最初 全
#154 [栢]
高校に入って半年がすぎたころ
毎日が退屈で刺激がなくて
誰でもよかった。
ただなんとなく、
強引に連れ回してくれる
そんな人がほしくて
ただ周りより少し
大人ぶってみたかった‥
それだけ
:09/10/23 20:00 :D905i :YKgWBHmg
#155 [栢]
誰でもいい
このぽっかりと開いた穴
塞いでほしいの。
そしてサイトで知り合った人と
付き合うことになった。
サイトの人だなんて
友達にも、もちろん親にも
言ったりしなかった
:09/10/23 20:03 :D905i :YKgWBHmg
#156 [栢]
案の定
初めて会ってヤられてしまった。
あたしの"初めて"
簡単に奪われた
ただただ
激痛が走る下半身。
久しぶりに泣きわめいた
それでも無理やりする彼に
呆れて微笑した。
心が麻痺してしまったの
もう何でもいいや‥って。
:09/10/23 20:06 :D905i :YKgWBHmg
#157 [栢]
終わったあとぎゅっと抱きしめてくれた
なんだか嬉しくて
はまってしまったの
もしかしたら
あたしは浮気相手かもしれない
ただのセフレかもしれない‥
何度もそんなことを考えた
だけど周りより
一歩先に進めた気がして
そんな自分に自惚れたのね、私
:09/10/23 20:09 :D905i :YKgWBHmg
#158 [栢]
会うたびにやって
獣みたいでしょう?
ただ腰を振るだけ
白い液体が喉に絡まる
なんて、不快感
快感なんて一度も‥
演技してる自分に自惚れた
それに興奮してる彼がバカみたいで
おかしかった
:09/10/23 20:11 :D905i :YKgWBHmg
#159 [栢]
ある日
ゴミ箱の"使い捨て"を
お母さんに見つけられてしまった
どこか少し
過保護な気がしていた
過剰に心配して
嫌味のようにしつこく注意される
あたし思春期よ。
嫌気がさすじゃない
:09/10/23 20:14 :D905i :YKgWBHmg
#160 [栢]
「お母さんに
心配かけるようなことしないで!!」
そう怒鳴られたけど
あえて黙って部屋にこもった
むかつく。
勝手に心配してるだけでしょう
放っておいて
もう子供じゃない。
:09/10/23 20:16 :D905i :YKgWBHmg
#161 [栢]
小さいころから
お母さんが大好きだった。
優しくておもしろくて、
ほかの子のお母さんなんかとは
どこか違う独特の魅力‥
お姉ちゃんの
反抗期を知っているあたしは
「あたしは絶対反抗なんてしないよ!」
そう言ったのは
つい最近だった気がする、
:09/10/23 20:19 :D905i :YKgWBHmg
#162 [栢]
だけどやってきてしまった
思春期に負けた
あたしの反抗期。
それからなんとなくだけど
壁を感じるようになった
お母さんはいつも
不機嫌そうな顔をしていた
そんな顔を見るたびに
彼のもとへ行くあたし。
履き違えた"大人"の意味
:09/10/23 20:21 :D905i :YKgWBHmg
#163 [栢]
ふとカレンダーに目をやる
月末‥
生理がこない。
いや、まさか
あたしに限ってそんなこと‥ね
鼓動は正直に‥
周りの音をかき消した。
お願いだから‥
愚かなあたし無知なあたし
命の芽をつんでしまいたい。
:09/10/23 20:26 :D905i :YKgWBHmg
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194