― 短編箱 ―
最新 最初 🆕
#1 [栢]
 
 
  ようこそ 、 栢の部屋へ


>>2

_

⏰:09/10/01 17:19 📱:D905i 🆔:N3I8OBHs


#2 [栢]
 
 
   君の、 匂い。

_

⏰:09/10/01 17:23 📱:D905i 🆔:N3I8OBHs


#3 [栢]
 


「太一の匂いだぁ‥」

にこにこしながら
俺を見上げたのは

あと少しで
付き合って2年になる彼女。

俺の胸元に鼻を押し当てて
犬みたいに
くんくんと匂いをかぐ

改めて
小さいんだなぁと思う。

⏰:09/10/01 17:31 📱:D905i 🆔:N3I8OBHs


#4 [栢]

彼女は匂いフェチなのか
なんなのか‥

よくわかんないけど
こうするのが好きだった。


俺もなんとなく、
こうされるのが好きだった。


だだ、それだけ

⏰:09/10/02 15:47 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#5 [栢]

「太一もドキドキするんだね」

そのたびに言われたもんだ。

そりゃぁ、するよ と言う答えに
満足そうに笑う彼女。


そして今日も
「太一もドキドキするんだね」

お決まりのセリフを言われた。

⏰:09/10/02 15:50 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#6 [栢]

だけど、なんとなく今日は
お決まりの答えを
返す気分じゃなかったから

「なんでいつも聞くの?」

自分の中の
ちょっとした疑問をぶつけてみる


その答えが
不安げな顔と共に返ってきたもんだから
俺は少し戸惑ってしまうのだ。

⏰:09/10/02 15:53 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#7 [栢]

「あたしのこと好きなのかなぁって思って」

女の子ってわからない。
好きだから付き合ってるのに
なんでそんなことを思うんだろう

いつだって俺は
彼女中心なフリをして‥
何ひとつわかっちゃいなかった。

ここで一言言ってあげるべきなのに‥

⏰:09/10/02 15:57 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#8 [栢]

彼女の腕に
力が入るのがわかる。

その言葉を待っていたんだろう
ただ"好きだよ"と
言われたかったんだろう。



期待に応えられなかった俺。
情けない男だ

⏰:09/10/02 15:59 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#9 [栢]

「太一、
好きって言ってくれたことない」

ふてくされたような
今にも泣き出しそうな
そんな声で言われちゃあ‥


グサッと棘がささる。


女の子ってわからない

⏰:09/10/02 16:02 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#10 [栢]

なんで?
あたしのこと好きじゃない?

俺に問い詰める声が
だんだんと小さく
だんだんと安定感をなくしていく


2年間も不安にさせていたんだと
ここでやっと気づいたのだ。


だけど
女の子ってわからない

言わなきゃだめ?

⏰:09/10/02 16:05 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#11 [栢]

そして遂に
彼女は泣き出してしまった。

いつだって笑ってた彼女
時々落ち込んだり、怒ったりはしたけど
俺の前で泣いたことはなかったのに


今目の前で泣いている彼女を
どうするべきなのか
わからなかった

本当に情けない男

⏰:09/10/02 16:15 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#12 [栢]

どうしても
言ってやれなかった。

気持ちは確かなのに
言葉にすることを拒む口


この気持ちを
たった二文字で表すことを
惜しく思ってて、
今まで言葉にできなかったんだけど‥

⏰:09/10/02 16:21 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#13 [栢]

黙り込む俺を見かねてか

「わかった」
と小さく呟いて
俺を抱きしめる手を話した。


そのまま言ってやればよかったのに
好きじゃ伝わりきらないって
言ってやればよかったのに、



‥情けない男は彼女を失った

⏰:09/10/02 16:24 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#14 [栢]

あれから5年が経つ


「女の子ってわからんないよ」

「好きって言って欲しいのよ。
ただ言葉にしてもらえるだけで
安心するものなの」

「好きなんかじゃ足りない場合だって
あるんだからな?」

そんな口論は日常になった。

⏰:09/10/02 16:28 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#15 [栢]

未だに好きだと言わない俺に
彼女はすでに呆れ
情けなく頑固な俺を受け入れてくれた


「太一の匂いだぁ
太一もドキドキするんだね」

相変わらずそんなことを言われる


そんな「‥好きだよ」と
俺は初めて言って見せた

⏰:09/10/02 16:36 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#16 [栢]

彼女は驚いたようにぽかんとした

そりゃあそうだ。
7年経ってやっとだもんな


しかし彼女は
くすりと笑ってこう言うのだ。

「‥好きって言われるより、
あなたの匂いを感じてたほうが
よっぽど安心するみたい」


つられて俺も笑ってしまった。

そして、いつものように
抱き合って眠りについた。

⏰:09/10/02 16:40 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#17 [栢]
>>2-16

「君の、匂い。」


なんかよくわかんない第一作目

男の子と女の子の
典型的な考えの違いを
書いてみました(´・ω・`)

中途半端な終わりかたですね×

⏰:09/10/02 16:59 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#18 [栢]
 
 
  一番じゃなくても

_

⏰:09/10/02 17:00 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#19 [栢]

好きな人に振られました。

もう一年も前の話だけど
忘れられずにいるのです。

⏰:09/10/02 17:03 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#20 [栢]

高校も別々になってしまって
もう1年と半年が経ちました。

好きになって2年が経ちました。


あなたは変わらず
私の好きなあなたでいますか?

それとも、
変わってしまいましたか?


そんなことすらわからずに、
一度も会えずにいたのです。

⏰:09/10/02 17:06 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#21 [栢]

会えないのに
どうしてこんなに好きなのでしょう。

会えないから、
どんどん好きになっていくのです。

会いたい気持ちが日に日に増して
時々寂しくなることでさえも
愛おしく感じています。

⏰:09/10/02 17:08 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#22 [栢]


ただただ
なんの刺激もなく過ぎて行く日々に
飽き飽きしてしまいそうでした。


あの日あなたが言った
"一度の友達"と言う言葉に
私は涙を流しましたが、

今はもう一度
そんなことを言われてもいいから
会いたいと思ってしまうのです。

⏰:09/10/02 17:13 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#23 [栢]


そして2年前に
大好きなあなたが祝ってくれた、
私の誕生日が
秋の澄んだ冷たい空気と共に
やってきました。


誕生日だから何があるとか
そんな期待はもうしなくなり、
いつもと変わらない帰り道を
ひとりとぼとぼと歩くのでした。

⏰:09/10/02 17:19 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#24 [栢]


ついに、想いすぎて
幻聴が聞こえるようになってしまいました。

私のことを呼ぶ
あなたの声が聞こえてしまいました。


末期症状のようですね。


気のせいだと確信していましたが
振り向いてしまいたくなりました。

⏰:09/10/02 17:25 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#25 [栢]

だけど、ここで振り向いて
あなたがいないことを目にしたら

あなたのことを
忘れなければならないような


そんな気がしたのです。

⏰:09/10/02 17:26 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#26 [栢]

好きでいることが
苦ではなかったので、
振り向きはしませんでした。

付き合いたいわけじゃなくて
ただあなたを見ていたいのです。
ただあなたを想っていたいのです。


おかしいことでしょうか?

⏰:09/10/02 17:29 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#27 [栢]

トントンと
右の肩を叩かれた気がして
無意識に振り向いてしまいました。


幻覚が見えてしまったのです。
あの時から
何ひとつ変わらない
あなたが見えてしまったのです。


もう私はどうかしていますね

⏰:09/10/02 17:32 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#28 [栢]

「久しぶり」

現実なのだと気付きましたが
久しぶりに会ったものだから
実際に目の前にすると
心臓が破裂してしまいそうで、

「もしかして、忘れちゃった?」

不安そうに
私の顔を覗き込むあなたに
大きく頭を横に振って見せました。


夢のようです。

⏰:09/10/02 17:36 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#29 [栢]

「同じ駅で同じ町なのに
全く会わないとか
ある意味すごいよね」

あの時と変わらない
無邪気な笑顔を見せて
私の横を歩くあなた。


涙が出そうなくらいうれしくて
言葉がぎこちなくなりました。

⏰:09/10/02 17:40 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#30 [栢]

「あ、
誕生日おめでとうね」

覚えててくれたんだ‥
私のことなんて
忘れちゃったと思ってた。


ばいばいと手を振るあなたを
見えなくなるまで見届けて

嬉しくさが込み上げてきて
口元が緩んでしまうのです。

⏰:09/10/02 17:45 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#31 [栢]

それから時間が合えば
一緒に帰るようになりました。

幸せすぎて
どうしよもありませんでした。

相変わらず
たわいもない話をして
私を笑顔にしてくれる
"友達"として接してくれるあなたは
やっぱり素敵な人なのです。

⏰:09/10/02 17:48 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#32 [栢]

誕生日から
1ヶ月が経って
空気はさらに冷たくなり
吐息を白く染めるようになりました。


「今日公園寄っていかない?」

いつもより
たくさん話せると思うと
にやけてしまいそうで
あなたの顔をちゃんと見れませんでした

⏰:09/10/02 17:53 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#33 [栢]

ベンチに座って
ふぅと真っ白な息を吐くあなたの隣に
少し距離を置いて座りました。


きっとあなたは
何かいつもとは違うことを話すために
ここに誘ったのでしょう。

だけど、
私は気持ちを押さえられませんでした。

⏰:09/10/02 17:58 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#34 [栢]

「今、彼氏いるの?」

「いるわけないよ。
高校入ってから一人も‥」

そう言うと
あなたは驚きましたね。

「私ね、
別に付き合えなくてもいいやって思う。
付き合いたいから
好きでいるんじゃないし、」

私の今までの想いが
一気に溢れてきたのです。

⏰:09/10/02 18:02 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#35 [栢]

「一番になりたくたって
なれない時だってあるでしょ?
無理に手に入れようとしたって
ただ辛いだけ。

一番になれないなら二番でいいの。
二番にもなれないなら
三番でもいい。」

あなたが私を
じっと見つめてるのがわかりました。

今にも涙がこぼれそうだったので
私は下を向きました。

⏰:09/10/02 18:05 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#36 [栢]

もう一度告白するつもりなんて
なかったのですが‥

「だから今すごく幸せ。
友達だってかまわない。
彼女がいるなら見守るし
好きな人がいるなら応援するし
少しでもあたしのこと考えてくれてたら
それだけで幸せだし
今こうして話してくれるだけで
好きでいてよかったなって思う」

⏰:09/10/02 18:10 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#37 [栢]

ぽたりと
涙が右の手の甲に落ちた瞬間に

一気に冬を通り越して
春がきてしまったかのような
優しいぬくもりを感じました。

「俺、お前じゃなきゃだめだ‥
振ってからずっと後悔してた。
ずっとお前のことしか、頭になくて
待たせてごめん。

二番でいいなんて言うなよ。」

あなたのぬくもりが
私を包み込みました。

⏰:09/10/02 18:16 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#38 [栢]

「‥一番がいいよ。
ほんとは一番がいい‥」

「もう強がんなくていいよ。」

今まで自分が傷つかないために
自分を守るために
一番じゃなくていいと強がっていました。

そんな自分の隠れた思いに
私はやっと気づかされ、

あなたに強く優しく包まれて
今までで一番弱くなったのでした。

⏰:09/10/02 18:22 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#39 [栢]

大切なあなたへ。

これからも、
あたしがずっと一番でいられるかは
わからないことですが

もしも一番でなくなってしまった時は
本当に本当に
二番になってもいいと思えます。

あなたは本当に素敵な人だから
それだけの価値がある人だから‥

だけど、
やっぱり一緒にいたいです。
毎日が幸せなのです。

ありがとう。大好きです。

⏰:09/10/02 18:27 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#40 [栢]
 
>>2-16
君の、匂い。

>>18-39
一番じゃなくても


プチノンフィクションです ^^*
今の彼とのお話を元に
あの時のことを思い出しながら
書きました。


文章力に欠けててだめだめですね×

⏰:09/10/02 18:30 📱:D905i 🆔:xQZDlkoQ


#41 [栢]
 
 
  約束はしないよ。

_

⏰:09/10/05 15:43 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#42 [栢]

「どうして、男って約束破るの?」

泣きながら
そんなことを言う女がひとり。

「うーん‥」

複雑な気持ちに
答えを出せない男がひとり。

⏰:09/10/05 15:47 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#43 [栢]

「"ずっと一緒だよ"って言うくせに
すぐに他の子に行っちゃうじゃない。」

女は振られたのだ。


「うーん‥」

複雑な気持ちの男は
格好付けたかった。

⏰:09/10/05 15:50 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#44 [栢]

「最初から言わなきゃいいのに‥
なんのために約束してるの?」

振られたことが悔しかったのだ。
女は約束を果たすつもりだったから


「それはぁ‥」

下手に言葉にしてしまったら
反感を買ってしまうだろう。

⏰:09/10/05 15:52 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#45 [栢]

「結局その場しのぎなんでしょ?
誰にでもそんなこと言うのよ
もう男なんて信じない」

うつ伏して断言した女に

やっと口を開く。

⏰:09/10/05 15:54 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#46 [栢]

「その時は、
本当にそう思ってるんだよ
嘘ついてまで約束してるわけじゃないさ。

約束したときは
ずっと一緒にいたいって思ったんだよ。

破ったらそんなこと嘘になっちゃうけど
確かにその時は本気だったんだ。」

納得いかなそうに女は見つめる。

⏰:09/10/05 15:57 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#47 [栢]

「気持ちが変わってしまうなんて
誰にもわからないよ。

だから、仕方ないことなのさ。

約束した彼は素敵な人だ
ただ時間が邪魔をしただけ。」

男が優しく言葉をかけると
女はぶわっと泣き出した。

⏰:09/10/05 16:00 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#48 [栢]

「約束なんて、
ただの口約束なんだからさ
深く考えちゃいけないのさ。

安心するために縛りたいがために
みんなするんだから。

美しいものではないんだよ
夢をみちゃいけないよ。

夢を見ていたいなら
傷つくことを覚悟しなくちゃね」

⏰:09/10/05 16:02 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#49 [栢]

約束をして得るものは
身勝手な安心と束縛。

何もいい物なんて手に入らないから

約束なんて
しないほうが幸せでしょう。


だけど約束したくなるのは
絶え間ない不安が襲うから。


不安になんか勝てないでしょう

だから僕らは永遠を信じたくなる

⏰:09/10/05 16:09 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#50 [栢]

「永遠って信じる?」

「僕は信じるよ。
‥いや、信じたいな」


弱すぎて毎日が不安だからさ、
君との関係に高望みすらできない

だから僕はね、
今の君との永遠を信じたいんだよ。

⏰:09/10/05 16:12 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#51 [栢]
>>2-16
君の、匂い。

>>18-39
一番じゃなくても

>>41-50
約束はしない。

好きな人が彼氏に振られて
チャンスなんだけど
いい奴ぶるのも気が引けて
だけどかっこつけたくて‥

結局このままが一番だと思っちゃう
弱虫な男の子がモデルです(・∀・)

相変わらずです (´・ω・`)

⏰:09/10/05 16:48 📱:D905i 🆔:C.j898XI


#52 [栢]
 
 
   あおぞら

_

⏰:09/10/09 00:37 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#53 [栢]

突然
目の奥がじんじんして
涙がぶわっと溢れ出した

それは、
彼と裸で抱き合っていた時のこと


温もりは感じるのに
こんなにそばにいるのに

この虚無感‥

⏰:09/10/09 00:40 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#54 [栢]

涙を止めようとする
あたしの手の動きでわかったのかな

彼は体を離して
あたしの顔を覗き込んだ

「どうした?」

いつもみたいに優しくて甘い声
やっぱり彼が大好きで、

だけど涙が止まらないの
ぽっかりと口を開けた心

⏰:09/10/09 00:44 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#55 [栢]
付き合って一年。

喧嘩もそんなにしたことないし
いつも安定期で
気持ちが薄れた事なんて一度もない

4ヶ月前、 付き合って半年で
あたしたちは繋がるようになった

こんなに
愛を感じたのは今までになくて
幸せを感じていたの

⏰:09/10/09 00:46 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#56 [栢]

「大丈夫?
言ってごらん?」

小さな子供をあやすように
あたしを落ち着かせる彼

こんなこと言ったら嫌われちゃう‥

だけど言わなきゃ
この穴は埋まらない。

彼を信じることにした

⏰:09/10/09 00:49 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#57 [栢]

「ここ最近‥さ、
会うたびエッチしてるでしょ?
それでなんかね‥
寂しくなっちゃって。

こんなにくっついてるのに
虚しくて‥うん、(笑)」

真剣に話したら
絶対に大泣きしちゃうから
あえて軽く冗談のように言った

すると彼は
何ともいえないような顔をしていた

⏰:09/10/09 00:53 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#58 [栢]

そしてベッドに倒れ込み
腕で目を覆って
深くため息をついた。

あぁ‥嫌われた
あぁ‥傷つけた

そう思ったから、
ごめんねごめんねと
涙をこぼしながら謝ったの

横に首を小さく振り
ぎゅっと手に力を入れたのがわかる

今、何を思っているの?

⏰:09/10/09 00:56 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#59 [栢]
あたしは諦めて
服を着て帰る支度をした。

はぁ、とため息をついた彼が
ゆっくりと体を起こし
Yシャツに手を通す

もしかしたら‥
体だけの関係だったのかな?

そんなことさえ考えてしまうくらい
緊迫した空間‥。

息をするのをためらう

⏰:09/10/09 00:59 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#60 [栢]

一番下のボタンを止めると
沈黙を破るようにして
やっと彼が口を開いた。


「公園 、行くか」

人が変わったかのような
くしゃっとした笑顔で
そんなことを言われたものだから
少し戸惑った

⏰:09/10/09 01:02 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#61 [栢]

2人で外に出るのは
久しぶりな気がした。

空がこんなに青いことさえ
忘れていたと思う
ー‥ 新鮮だ

まだぐずぐずしているあたしの手を
ぎゅっと優しく導いて

何ヶ月ぶりだろうか、
緑がきれいな夏の公園に着いた

⏰:09/10/09 01:06 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#62 [栢]

芝生のど真ん中に腰を下ろして
大きく息を吐いた

「ごめんな
気付いてやれなくて‥」

頭を優しく引き寄せられ
暖かい胸元に顔をうずめた。

「わがままでごめんね、
傷つけちゃったよね」

小さく小さく呟く

⏰:09/10/09 01:10 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#63 [栢]

「傷つけたのは俺のほうだから、

これからは
こうやって公園デートするか(笑)」

にっと笑った顔は
本当にまぶしかったけれど
少し切なそうで
胸が締め付けられた。

⏰:09/10/09 01:12 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#64 [栢]

「なんかあったら言えよ?
俺、バカだから
なかなかくみ取ってやれないからさ」

そう言ってわさっと寝転んだ
真似してあたしも寝転ぶ

空がきれいだった
なんて広いんだろう‥

真っ青な空を眺めて
彼は何を感じだのかな。

⏰:09/10/09 01:16 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#65 [栢]

「悪くないな、
こっちのが何倍も気持ちいい」

くるっとこっちを向いて
包み込むように
あたしを抱きしめてくれた、

「あったかい‥」

ふとこぼれた言葉に
彼は柔らかく微笑むの

⏰:09/10/09 01:18 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#66 [栢]

「もう、寂しくなんてさせないよ」

そう言って、額にキスをして‥


青空の下
ずっと2人で、笑っていたいね

⏰:09/10/09 01:22 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#67 [栢]
>>52-66

実話を参考に ^^*

途中途中
タグなかったりで読みにくくて
ごめんなさい ××

ほんとのお付き合いは
やっぱり体より心だなあと
当たり前になりつつあった時に
改めて実感したって言うお話◎

⏰:09/10/09 01:25 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#68 [栢]
>>2-16
君の、匂い。

>>18-39
一番じゃなくても

>>41-50
約束はしない。

>>52-66
あおぞら

⏰:09/10/09 01:26 📱:D905i 🆔:3zmy2yhY


#69 [栢]
 
 
   ぶ キ よ ウ

_

⏰:09/10/11 23:28 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#70 [栢]

じいちゃんは穏やかな人だった。

やっぱり昔の人だけあってか
頑固で無口なとこもあったけど

お酒とタバコが大好きで
酔っぱらうといつも
同じ昔の思い出を楽しそうに話してた


だけど
だんだんとじいちゃんは
表情をなくし言葉をなくした

⏰:09/10/11 23:32 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#71 [栢]

ある時からじいちゃんは
ご飯を食べると
口の周りを汚していた

ご飯粒が口元についているのにも
全く気づかない。

口の場所がわからないのか
箸をうまく口に運べない。

何より
目が虚ろになっていて
私はそれに恐怖さえ覚えたものだ

⏰:09/10/11 23:35 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#72 [栢]

じいちゃんのことは
単純に優しいから好きだった。

だけど
それを見たときから
なんだか嫌になってしまって
"汚い"と思うようになった


病気だとかそんなことも思わなくて
くちゃくちゃぼろぼろと
食べてる姿が不快だったから

⏰:09/10/11 23:39 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#73 [栢]

「じいちゃん、これ食べる?」

お姉ちゃんが
修学旅行で買ってきたお菓子を
じいちゃんにあげた。

すると横からばあちゃんが
「いいんだよじいちゃんは!
どうせ食べらんないんだから」

と少し強めに言った。

じいちゃんは
食べたそうな顔をしていた
だけど言い出せないのか
黙ってタバコを吸い始めた

その姿を見るのがなぜか辛かった
見ていられなかった

⏰:09/10/11 23:44 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#74 [栢]

それから
じいちゃんに決定権はなくなり
どんどん無口になっていった

それに比例するかのように
じいちゃんの行動が
おかしくなっていくのを


あたしは薄々感じていた。

⏰:09/10/11 23:47 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#75 [栢]

相変わらず
ご飯粒を口元にくっつけてみたり

名前を呼ばれても
反応しなくなったり‥

終いには
ポットをやかんと間違えて
火にかけてしまったのだ。

底が真っ黒に焦げて溶けたポットを見て
ばあちゃんはじいちゃんに
怒鳴り散らした。

じいちゃんは
何も言わなかった

⏰:09/10/11 23:51 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#76 [栢]
じいちゃんが
"ボケ"ていることがわかった私は
だんだんと切なくなり

かわいそうだと思うようになった。

あの時じいちゃんは
悲しいと思ってたかはわからないけど‥
かわいそうに感じて

厳しく言うばあちゃんを
嫌うようになった。

ばあちゃんはじいちゃんのこと
嫌いなんだ 、と‥

⏰:09/10/11 23:53 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#77 [栢]

ある日

学校から帰ってくると
じいちゃんが家にいなくて
ばあちゃんに聞くと

「入院したんだよ」
とあっさり言われた。

じいちゃんがいなくなって
清々してるのか‥

更にばあちゃんへの憎悪は
大きなものになり
家が居心地悪かった。

⏰:09/10/11 23:56 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#78 [栢]

"肺に水がたまってしまう病気"

詳しい病名は
まだ私も小さかったから
教えてもらえなかった。

⏰:09/10/11 23:59 📱:D905i 🆔:yXrxNsNQ


#79 [栢]

お見舞いに行って
私は病室に入るのをためらった

じいちゃんは助からないと
どこかでわかっていたから‥

年も年だし
仕方ないとは思っていたけど
弱った姿を見たら
泣き出してしまいそうだった。

⏰:09/10/12 00:00 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#80 [栢]
お姉ちゃんに背中を押され
病室に入ると

ぐったりとした
たくさんの機械や管に繋がれた
じいちゃんがいた。


「ほらじいちゃん!
お見舞いに来てくれたんだよ!」
ばあちゃんが言うと


酸素マスクの下で小さな声で聞こえた

「ありがとう‥」

⏰:09/10/12 00:04 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#81 [栢]

久しぶりに聞いた声は
安定感を失っていた。
細く弱々しくなり
呂律がよく回っていなかった。

酔っぱらうたびに
げらげらと楽しそうに笑って
テンポよく話していたのに‥

そんな姿は
どこにももう見当たらない

⏰:09/10/12 00:06 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#82 [栢]

泣きたくなった
いや、少し泣いてしまっていた

笑うでもなく
辛そうにするでもなく
無表情なじいちゃん


何を思っているんだろう。

⏰:09/10/12 00:15 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#83 [栢]
水が飲みたくても
許されなかったじいちゃんは
白いコットンのようなものに
水を染み込ませて
それを吸っていた。

一生懸命、


「もっと飲みたいなぁ」と
わがままを言った。
もちろん
飲ませてはもらえなかったけど‥


人間らしいじいちゃんを見て
私はほっとした

⏰:09/10/12 00:21 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#84 [栢]

じいちゃんが
ばあちゃんの手を握り
途切れ途切れに話し始めた。

退院したらばあちゃんと
山に登って紅葉を見て
それから魚釣りをして‥


じいちゃんは
柔らかく笑っていた。

⏰:09/10/12 00:24 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#85 [栢]

「じいちゃん頑張ってね」

お姉ちゃんが
じいちゃんの手を握って
別れを告げている時

私はひとり
黙って病室を出た。


なんだか恥ずかしかった。
ただそれだけの理由で
じいちゃんにさよならを言えなかった
</Font>

⏰:09/10/12 00:27 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#86 [栢]

じいちゃんはなんで
あんなにキツいことを言うばあちゃんを
好きでいられるんだろう‥

不思議でならなかった。


何日かして
学校で授業を受けていたら
先生に呼び出された。



じいちゃんが亡くなった

⏰:09/10/12 00:55 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#87 [栢]

わかってはいたけど
驚いて言葉がでなかった。

目の奥が熱くなる。

すぐに帰る支度をして
お母さんの迎えを待っている時
ついに泣き出してしまった


信じたくなくて
夢だ夢だと言い聞かせてみたが
止まらない涙

⏰:09/10/12 00:58 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#88 [栢]

病室に駆け込むと

真っ白なベッドに
白いきれいな顔をした
じいちゃんが眠ってた。



私はその場に泣き崩れた。
声をあげて泣いた。

苦しかったはずなのに
じいちゃんは
あの柔らかい笑顔のままだったから

⏰:09/10/12 01:01 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#89 [栢]
治すために入院したのに
水だって我慢したのに

どうして死んじゃったの?


ばあちゃんと
紅葉見て魚釣りするんでしょ?

じいちゃん‥、
なんとか言ってよ

⏰:09/10/12 01:03 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#90 [栢]

その場に
ばあちゃんの姿はなかった


私はそれからずっと
自分の部屋に引きこもって
泣き続けた。


大好きだったじいちゃんが
もういないのだ

⏰:09/10/12 01:05 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#91 [栢]

それから
お葬式がやってきた


じいちゃんの写真が
きれいなお花に囲まれていた

無口な人だったけど
いろんな人に慕われていたんだろう
たくさんの人が参列していた

その間も
ばあちゃんは泣いていなかった
やっぱり‥、

⏰:09/10/12 01:08 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#92 [栢]

静かに眠ったじいちゃんの周りに
たくさんのお花と
大好きだったタバコを入れた


しっかりと蓋を閉めて
釘が打たれた。

そして運ばれていく‥

⏰:09/10/12 01:11 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#93 [栢]

あのばあちゃんが泣いていた

小さな体を
さらに小さくして

顔が崩れてしまいそうなくらい
くしゃっとシワを寄せて
ぼろぼろと涙を流していた


じいさん、じいさん‥

ただただ繰り返すだけだった

⏰:09/10/12 01:13 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#94 [栢]

じいちゃんは
白い煙になって天国に行った

これから長い旅に出るのだと
お坊さんが言っていた。



そして
紅葉の季節になる

⏰:09/10/12 01:14 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#95 [栢]

ばあちゃんが
近所の友達と家の居間で話しているのが
たまたま耳に入った。


「最初は信じられなかったよ
ほんとだってわかると
追いかけて逝きたくなっちゃうね
寂しいもんだ‥
癖でじいさんの湯飲みにも
お茶を入れちゃうんだから」


ばあちゃんは
確かにじいちゃんを愛していた

⏰:09/10/12 01:18 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#96 [栢]


「ひどいことを言ってばかりで
後悔してるよ‥
じいさんに嫌われてしまったね」


ばあちゃん、私知ってるよ
じいちゃんは確かに
ばあちゃんのこと愛していた

⏰:09/10/12 01:21 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#97 [栢]

じいちゃんが亡くなってから
私はお母さんから
手紙を受け取った

じいちゃんからの手紙。


"じいちゃんはとても不器用です
ばあさんはもっと不器用です。
あなたも不器用です。

だけどそこがまたいいのです

ばあさんは寂しがり屋だから
ん話し相手になってあげてください
きっと喜びます

じいちゃんはばあさんを
愛しています。

恥ずかしいので
秘密にしておいてください。"

⏰:09/10/12 01:25 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#98 [栢]

じいちゃんは不器用だった

誰よりも不器用だった


だけど一途な人だった
とても素敵な人だった


じいちゃんが亡くなってから
もう3年。


今でもばあちゃんは
じいちゃんのことを楽しそうに
幸せそうに話してくれます。

⏰:09/10/12 01:28 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#99 [栢]
>>69-98

実話です
フィクションじゃなくて
ごめんなさい(´・ω・`)


夫婦ってすごいなーって
感じました ^^*
じいちゃんのこと尊敬してます

⏰:09/10/12 01:30 📱:D905i 🆔:8HWp1nKk


#100 [あ]
一気に読みました
最後の話で
涙がでました

⏰:09/10/12 20:09 📱:SH906i 🆔:OvK85Guw


#101 []
どれもなんとなくジーンとくるものがありました(・ω・`)最後のは自分も経験したこともあって泣いちゃいました(;д;`)


もっと読みたいです
がんばってください

⏰:09/10/12 21:14 📱:SH903i 🆔:I0f8fTd2


#102 [栢]


>>100

コメントありがとうございます^^*

ほんとに文章力に欠けているので
コメントいただけると
とても嬉しいです ><

だらだらと
展開があまりない話ばかりですが
よかったらこれからも
読んでいただけたら嬉しいです◎

⏰:09/10/13 16:17 📱:D905i 🆔:P2X.QV6s


#103 [栢]


>>101

コメントありがとうございます^^*

こんな駄作に
ジーンと来ていただけるなんて
嬉しすぎます(゚O゚)◎

自分と重なるものがあると
泣いてしまいますよね(´・ω・`)←
実は私も書きながら泣いてました(笑)

相変わらずな
作品ばかりになると思いますが
暖かく見守っててください *

⏰:09/10/13 16:20 📱:D905i 🆔:P2X.QV6s


#104 [(^ω^)]
私もまるっきり
同じように何年か前に
祖父を亡くしました

見ていて涙が
溢れてきました

10分ぐらい
とまりませんK笑

大切なことが
思い出せた気がします。

ありがとうございますmイ

⏰:09/10/13 20:11 📱:W61SH 🆔:iIy5WTlA


#105 [栢]

>>104

コメントありがとうございます^^*

涙止まりましたか?笑
もちろん悲しい涙ですが
おじいちゃんに対する思いがつまった
素敵な涙だと思います *

大切な人の死は
何かを教えてくれますから
忘れちゃいけませんよね

こちらこそ
お役に立てて嬉しいです (゚O゚)
ありがとうございました▼

⏰:09/10/13 23:28 📱:D905i 🆔:P2X.QV6s


#106 [栢]
 
 
   ある雨の日

_

⏰:09/10/14 15:48 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#107 [栢]

毎日乗る電車の
同じ車両に乗ってくる子がいる

緩いパーマのかかった
可愛らしい子

わかんないけどたぶん同い年
俺の高校の近くの女子高の制服


どっちかって言うと
大人しそうなかんじかな、

⏰:09/10/14 15:52 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#108 [栢]

いつも俺の前あたりに座る

ってか俺が
その子の前に座ってるんだけど(笑)


単語帳とか本とか読んでて
頭よさそう。
たまに眼鏡かけてたり‥


‥ちょっといくらか見すぎか?

⏰:09/10/14 15:55 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#109 [栢]

そんなわけで、
可愛くて仕方がない。

もちろん話したことないし
名前も知らない

俺みたいなばかっぽい奴
相手にしてくれないかもなぁ‥



要は叶わぬ恋らしき一目惚れ

⏰:09/10/14 15:57 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#110 [栢]

彼氏いんのかなー
いそうだなぁ‥。

そんなかんじで
ぼーっと眺めていると

ふと目があった
それだけで心臓やばかった、


その子はにこっと小さく笑って
また本を読み出した。


くそかわいいなこの野郎。
悶々とする思春期17才

⏰:09/10/14 16:00 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#111 [栢]

思い切って
話しかけてみたいんだが、
なかなかタイミングがつかめずに早半年

眺めてるだけで
幸せって言えば幸せなんだけど‥
できるなら話してみたい。
できるなら‥うん。


話しかけようかと思っても
電車を降りると
友達と待ち合わせしてるらしく
ひとりでいないし‥あぁ

⏰:09/10/14 16:04 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#112 [栢]

そんな日の帰りのこと。


いつも通り電車に乗って
駅につくと
ちょうど雨が降り出した。


「うわ‥最悪」

あいにく傘持ってきてなくて、
しかも雨のあの濡れた時の
べたべた感が苦手で

少し駅で雨宿りしていたんだ

⏰:09/10/14 16:19 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#113 [栢]

すぐ止むかと思ったけど
なかなか止まなかった。


傘さしてる人たちを
ぼーっと見つめてるその間も
あの子のこと考えてて、

あの子いつもどこで乗るんだ?
俺よりも前の駅ってのは
わかってたけど‥。


まぁそれも
聞いてみなきゃわからない話で
やっぱり何一つ情報もなく

興味や勝手な妄想だけで
俺を支配してくあの子。

⏰:09/10/14 16:23 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#114 [栢]

とりあえず
今度いい機会があったら
絶対話しかけると誓った。

そしてそのいい機会は‥



「早くやまねぇかな‥」

ふと横に目をやると、



あれ‥?なんで ?

⏰:09/10/14 16:41 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#115 [栢]

あの子がいる。
俺の横にかわいいあの子

今さっき
自分に誓ってしまったことを
恨みたくなる‥
まだ心の準備できてないし、


自然と目が泳いでしまう
怪しく思われてないかなと
横目で様子をうかがう。

案の定
彼女は俺に目もくれていない

⏰:09/10/14 16:45 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#116 [栢]

どうやらメールを打ってるようだ
やっぱり彼氏‥

あー‥なんかもう
話しかけるの怖い(笑)


やっぱり諦めようかななんて
考えていた‥

その時。

⏰:09/10/14 16:48 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#117 [栢]

「すみません‥ちょっといいですか?」

とひとりのおばあさんが
彼女に話しかけた。


なぜか俺は息を潜め
様子をうかがっていた。


「西沼に行くバス停はどこですかね?」

⏰:09/10/14 16:53 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#118 [栢]

彼女は困った様子だった

そりゃそうだろう
ここの人じゃないんだから、



‥これはチャンスだと思った。

「おばあちゃん、
西沼行きはあそこのバス停ですよ」

俺はうまく会話に入り込んだ

⏰:09/10/14 16:56 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#119 []
わくわく(。・ω・。)

⏰:09/10/14 17:42 📱:SH903i 🆔:/JGHqsj6


#120 [栢]


>>119

ありがとうございます ^^*

⏰:09/10/14 23:46 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#121 [栢]

おばあさんはにっこり笑い
小さくお辞儀をして
お礼にと飴を2つくれた

雨の日に飴って‥(笑)


そんなことはどうでもよくて
さぁ、どうしようこの状況。

⏰:09/10/14 23:48 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#122 [栢]

ちらっと様子をうかがった時に
ばちりと目が合った

「ありがとう‥ございます」
彼女は礼儀正しく深く頭を下げた

初めて聞いた
彼女の柔らかくて安心する声

尚も雨は降り続く

⏰:09/10/14 23:53 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#123 [栢]

いえいえと笑いのける
それはもう、爽やか気取りで。

内心にやけっぱなし
口元緩んでたかも‥

「傘‥忘れたんですか?」

心配そうに彼女は言った。

「今日、天気予報見るの忘れてて(笑)」

なんだか照れくさい

⏰:09/10/14 23:57 📱:D905i 🆔:U5TmC86c


#124 [栢]

すると彼女はくすっと笑って
「私もです」と言った。

なんか一気に事が進んで
運命とかロマンチックを気取りたくなる


むしろもう
雨止まないでくれ。
一瞬にして雨が好きになる俺

だけど天気は気まぐれで
そこまで味方はしてくれない

⏰:09/10/15 00:01 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#125 [栢]

雨がだんだん弱くなる。

「飴‥!!どっちがいい?」

さっき貰った飴のことを
ふと思い出したのだ

彼女のきょとんとした顔も
初めて見た

「桃と林檎、どっち好き?」

俺の質問に
謙虚に透き通った声で答える

⏰:09/10/15 00:39 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#126 [栢]

「じゃあ、林檎がいいです」

少し恥ずかしそうで嬉しそうな彼女
こっちまで
嬉しくさせる笑顔



雨が止んだ。

⏰:09/10/15 00:41 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#127 [栢]

あっという間に時がすぎてしまって
彼女はまた深く頭をさげて
にこりと笑って去っていった。


夢のようだ‥。
まだあの優しい空間に包まれる

結局
名前も駅のことも彼氏のことも
何ひとつ聞けなかった

⏰:09/10/15 00:44 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#128 [栢]

ただ一つ得た情報に頼るしかなかった俺

もう一回話したい
もう一回笑顔が見たい

ただそれだけのために‥。


あの日から行きの電車で
彼女の前に座るのが照れくさい

だけどあれから彼女とは
"知り合い"になったわけで
ぺこりと軽く頭をさげるようになった

⏰:09/10/15 00:48 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#129 [栢]

そしてまた雨の日のこと

その日はちゃんと傘は持っていた
だけど俺の手が傘を開こうとしない

根拠もないままに
あの日と同じように
ぼーっとしながら彼女を想う


やっぱり雨好きだ
また彼女がやってきた

⏰:09/10/15 00:51 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#130 [栢]

「こんにちは」

にこりとあの笑顔。
鼓動がじわじわと熱くなる


「あ‥飴なめる?」

とにかく話したくて

カバンの中をあさり
飴の袋を取り出した。
もちろん林檎味

彼女のために買った
俺には似合わない林檎の飴

⏰:09/10/15 00:55 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#131 [栢]

彼女は少し驚き
そしてすぐにくすっと笑って

「ありがとう」

欲しかった笑顔を見せてくれた


「林檎‥好きなの?」

飴の袋を指差して
純粋な眼差しで見つめられる

⏰:09/10/15 00:58 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#132 [栢]

君と話したくて‥
笑顔が見たくて‥なんて
言えたもんじゃない。

残念ながら
奥手具合は治らない(笑)


俺は一呼吸置いて

「うん、好き」

君のことがね、

⏰:09/10/15 01:01 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#133 [栢]


雨がだんだん弱くなる

傘を広げて彼女はまた去っていく



「あの‥!」


雨が止んでうっすらと虹がかかる
滴がきらりと眩しい

もう雨には頼らない

⏰:09/10/15 01:07 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#134 [栢]


>>106-134

まとまりがないです(´・ω・`)
全然展開を考えずに
書き始めてしまったので
わけわからんことになってしまいました

結局
名前とかいろいろと謎のままだし←

ほとんどがハッピーエンドなので
今回はもどかしい過程を書いてみました
このあとはご想像におまかせです ^^*

⏰:09/10/15 01:10 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#135 [栢]

>>2-17
君の、匂い。

>>18-40
一番じゃなくても

>>41-51
約束はしないよ。

>>52-67
あおぞら

>>69-99
ぶキよウ

>>106-134
ある雨の日

⏰:09/10/15 01:18 📱:D905i 🆔:HzfhWb16


#136 [栢]
 
 
     金木犀

_

⏰:09/10/20 19:38 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#137 [栢]

たくさんの金木犀の花束を
両手で抱えてくる

小さな亜季子を
橙色の花が覆う
まるで花束が歩いてるみたいだ

「ー‥虎太郎さん
具合はいかがですか?」

彼女はいつも
きっかりと5時にやってくる
花屋の看板娘であった

⏰:09/10/20 19:46 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#138 [栢]

三年前に彼女の店で知り合った
2人とも金木犀が好きで
仲を深め交際を初め‥
早2年と半月が過ぎる

柔らかい香りが包む

「虎太郎さん、
お元気ないですね‥」

小さな花を
細く白い指で愛でながら
ぽつりと呟く

⏰:09/10/20 19:57 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#139 [栢]

窓の外は
秋の世界が広がり
枯れ葉が淋しそうだった

「‥もう時が近いのでしょう。
最近、嫌な夢を見るので‥」

もう外への世界へは出れない
そう先々週に告げられた

ただ最期を待つしかないのだ

僕がそう言うと
亜季子は悔しそうに
きゅっと口を締める

⏰:09/10/20 20:05 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#140 [栢]

「最期などと‥
どうか、どうか
おっしゃらないで‥」

今にも溢れんばかりの雫を
こぼれぬようにと拭う彼女が愛おしい

強がりな彼女を僕は愛した

美しい黒髪に柔らかな声
おっとりしたように見えるが
どこかの親父のように頑固だ

涙をこぼしたことなどは
今までに一度もない

⏰:09/10/20 20:14 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#141 [栢]

「亜季子‥、
話を聞いていただけますか?」

一呼吸置いて
落ち着いた口調で言った


亜季子は改まったように
背筋をぴんと伸ばして
僕のことをじっと見つめた

⏰:09/10/20 20:17 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#142 [栢]

「もう‥
ここへは来なくてよいですよ」

微笑していたが
残酷すぎたか‥

今までにない表情を見せて
「どうしてです?」

僕の腕を掴む手に
ぎゅっと力が入っていくのがわかる

⏰:09/10/20 22:15 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#143 [栢]

「先は長くない‥。
死別はきっと
何よりも残酷でしょうから‥」

亜季子を想っての事であった
自分の最期を知ってから
何度も何度も考えたのだ

「私は‥決めたのです
死ぬまで虎太郎さんについて行くと
こころに誓ったのです‥
最期まであなたを‥」

小さく肩を震わせて
泣いているのか亜季子‥?

⏰:09/10/20 22:22 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#144 [栢]

「死に際など
見られたくはないのですよ
‥格好つきませんからね」

最期くらい
格好付けたかったのだ。
このように室内にいては
格好いいことなど見せられたことがない

亜季子には幸せになってほしい
まだ若くお美しい
10も離れた僕でなく
もっと素敵な人と‥

⏰:09/10/20 22:29 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#145 [栢]

枯れ葉がまた一枚
ひらり、

「虎太郎さん。
私は‥覚悟してきたのです
10も離れた貴方とでは
世間からの目は冷ややかです。

―‥ ですが、恋人として
何時かは妻として‥
貴方を支えようと強くなったつもりです。

貴方に肩を貸すために
涙を流さず生きて参りました。

私は‥頼りのない女でしょうか‥?」

⏰:09/10/20 22:36 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#146 [栢]

ぽたぽたと雫が落ちる
強き彼女が初めて泣いた

「亜季子‥」

ふわりと優しい香りが漂う。

ぎゅっと肩を抱き寄せた
小さな亜季子の肩は
以前よりも小さくなったように思えた

「どうしてです‥?どうして‥」

布に雫が染み渡る
確かに彼女は泣いていた

⏰:09/10/20 22:43 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#147 [栢]

「―‥亜季子!」

彼女を突き放すように
低く冷たく言いはなってしまった

唇を血が滲むまで噛んで
赤い目を擦った。


「‥虎太郎さん、
お待ちしております。必ず‥」

枯れ葉がまた一枚、また一枚
ひらり、ひらり
秋が終わる

⏰:09/10/20 22:51 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#148 [栢]

亜季子が来なくなった病室には
あの日のままに
枯れたままに残されている
生気をなくした金木犀。


何より残酷だったのは
この僕だったと、
やっと悟るのだった。


亜季子が死んだ。

⏰:09/10/20 22:54 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#149 [栢]

不慮の事故だと聞いた。


―‥自ら絶ったことなど
聞かずともわかっていた。

そうじゃない、
僕が‥殺したも同然か


亜季子‥ごめんよ

⏰:09/10/20 22:56 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#150 [栢]

亜季子‥
待っていてくれてるでしょうか

今すぐ貴女の元に
今すぐに‥肩を抱き寄せて
もう一度、その温もりを。


愛しき我が君。
気高き我が君‥


―‥枯れ葉がまた 、ひらり。

⏰:09/10/20 23:00 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#151 [栢]

>>136-151

金木犀の花言葉?は
「気高き人」らしいです ^^*
いろいろと表現が遠まわしすぎて
伝わりにくくなってしまいました×

ちょっとシリアスに
だけど純粋な昔ながらの女性が書きたくて
なんとなく昔風な丁寧語。笑

話の内容いまいちわからなかったら
聞いてください(´・ω・`)!

⏰:09/10/20 23:05 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#152 [栢]


>>136-151
金木犀

>>135
前作

⏰:09/10/20 23:19 📱:D905i 🆔:vOnJO0u6


#153 [栢]
 
 
  たった一度の反抗期

_

⏰:09/10/23 19:57 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#154 [栢]

高校に入って半年がすぎたころ

毎日が退屈で刺激がなくて
誰でもよかった。


ただなんとなく、
強引に連れ回してくれる
そんな人がほしくて

ただ周りより少し
大人ぶってみたかった‥

それだけ

⏰:09/10/23 20:00 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#155 [栢]

誰でもいい
このぽっかりと開いた穴
塞いでほしいの。



そしてサイトで知り合った人と
付き合うことになった。


サイトの人だなんて
友達にも、もちろん親にも
言ったりしなかった

⏰:09/10/23 20:03 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#156 [栢]

案の定
初めて会ってヤられてしまった。

あたしの"初めて"
簡単に奪われた

ただただ
激痛が走る下半身。
久しぶりに泣きわめいた

それでも無理やりする彼に
呆れて微笑した。

心が麻痺してしまったの
もう何でもいいや‥って。

⏰:09/10/23 20:06 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#157 [栢]

終わったあとぎゅっと抱きしめてくれた

なんだか嬉しくて
はまってしまったの


もしかしたら
あたしは浮気相手かもしれない
ただのセフレかもしれない‥

何度もそんなことを考えた

だけど周りより
一歩先に進めた気がして
そんな自分に自惚れたのね、私

⏰:09/10/23 20:09 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#158 [栢]

会うたびにやって
獣みたいでしょう?

ただ腰を振るだけ
白い液体が喉に絡まる
なんて、不快感


快感なんて一度も‥
演技してる自分に自惚れた

それに興奮してる彼がバカみたいで
おかしかった

⏰:09/10/23 20:11 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#159 [栢]

ある日
ゴミ箱の"使い捨て"を
お母さんに見つけられてしまった

どこか少し
過保護な気がしていた

過剰に心配して
嫌味のようにしつこく注意される


あたし思春期よ。
嫌気がさすじゃない

⏰:09/10/23 20:14 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#160 [栢]

「お母さんに
心配かけるようなことしないで!!」


そう怒鳴られたけど
あえて黙って部屋にこもった



むかつく。
勝手に心配してるだけでしょう
放っておいて
もう子供じゃない。

⏰:09/10/23 20:16 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#161 [栢]

小さいころから
お母さんが大好きだった。
優しくておもしろくて、
ほかの子のお母さんなんかとは
どこか違う独特の魅力‥



お姉ちゃんの
反抗期を知っているあたしは

「あたしは絶対反抗なんてしないよ!」

そう言ったのは
つい最近だった気がする、

⏰:09/10/23 20:19 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#162 [栢]

だけどやってきてしまった
思春期に負けた
あたしの反抗期。


それからなんとなくだけど
壁を感じるようになった


お母さんはいつも
不機嫌そうな顔をしていた

そんな顔を見るたびに
彼のもとへ行くあたし。

履き違えた"大人"の意味

⏰:09/10/23 20:21 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#163 [栢]

ふとカレンダーに目をやる
月末‥

生理がこない。
いや、まさか
あたしに限ってそんなこと‥ね

鼓動は正直に‥
周りの音をかき消した。


お願いだから‥
愚かなあたし無知なあたし
命の芽をつんでしまいたい。

⏰:09/10/23 20:26 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#164 [栢]

「生理こない‥」

彼に電話で告げた。
産んでと言われたらどうしよう‥


そんな心配は無駄だった

「どうするの!?
俺、育てられないよ‥
病院行ってこいよ」

心配とは裏腹に、
この言葉を受け入れる準備を
まだ整えていなかったの

孤独が襲う

⏰:09/10/23 20:29 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#165 [栢]

あたし‥死のうか
ねぇ、一緒にあたしも消えるよ

すぐにあたし追いかけるから

ママと一緒に天国で暮らそうか


何度自らの腹を殴っただろう
1人になると
無意識に泣きながら
力を込めて殴る

鈍い音が響く

⏰:09/10/23 20:32 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#166 [栢]

「あんた‥生理は?」

張り詰めた空間
冷たい痛いお母さんの声

「そろそろ来る」

根拠なんてないの
あたしの願いよ


愚かなあたし。

⏰:09/10/23 20:35 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#167 [栢]

1人孤独を抱えたまま
長い長い時間を過ごす

あれから彼とは
連絡もまめにしなくなった。


また無意識に自らを殴る
もはや軽い習慣‥

⏰:09/10/23 20:39 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#168 [栢]

「‥ねぇ、何してるの?」


後ろを向くと
青ざめたお母さんの姿

「これ、
お母さんを安心させて‥!」


渡された"現実"
逃げられない受け入れなきゃいけない

ママ‥なんてまだなりたくないよ

⏰:09/10/23 20:42 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#169 [栢]

「うるさいなあ!!
いちいち心配しすぎなの!
そうやってストレス溜めさせるから
来なくなるんでしょう?!」


今まで溜めてた
‥怒りじゃない
溢れ出したこの感情は


不安。

⏰:09/10/23 20:45 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#170 [栢]

睫が濡れる
息をするのを忘れる

「お願いだから‥!早く」




‥、結果はあたしの思い込み
あたしはまだひとりの少女。

⏰:09/10/23 20:48 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#171 [栢]

それを見て
お母さんが泣き崩れた。

今までの怒ったような顔が
一気に崩れた。

大きな雫をこぼして
「‥よかった‥よかった」

ただそう呟くの

⏰:09/10/23 20:50 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#172 [栢]

「お母さん‥
どうしようかと思った‥
毎日不安で、寝れなくて‥、」


久しぶりに視線を向ける


白髪が増えちゃったね‥
痩せこけちゃったね‥


だけど、"ごめんね"が
言えないあたし

⏰:09/10/23 20:52 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#173 [栢]

「自分の体は自分で守りなさい‥
自分をしっかり持ちなさい‥」

震えた声で力強く言うお母さんに


「わかってるよ!!
‥いちいちうるさいの!!」


泣きながら枕を投げつけた。
不安がほどけて
すべてが崩壊したように
泣き狂った

⏰:09/10/23 20:55 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#174 [栢]

あのときの
お母さんの寂しそうな後ろ姿


こんな姿にしてしまったのは
こんなに不安にさせてしまったのは

誰でもなくあたしなんだ。


大好きなのに、

⏰:09/10/23 20:57 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#175 [栢]

結局
ごめんねと言えなかった。


あの人と別れてから
お母さんを安心させようと
男の人と関わるのをやめた。


それでも
「どこ行くの?」
「生理は来たの?」
一年くらいはずっと
耳にべたりとへばりつくように
しつこく言われたものだ

⏰:09/10/23 21:00 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#176 [栢]

だけどもう反抗なんてしない

お母さんを追いつめたくないから、


誰よりも明るい人だけど
すごく心配性で傷つきやすい
大事にしなきゃいけない

初めてお母さんの弱いところに
真っ正面から向き合った。



強い人だ

⏰:09/10/23 21:02 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#177 [栢]

今となってはもう
そんなに心配はしなくなったけど、


親の気持ちを知ったから
今では考えられない反抗期。

そのしつこさもうるささも
全部があたしのためだなんて
気づくのは難しい

だけど、
お腹を痛めて産んでくれたんだもの
そんな風に言いたくなるのは
当たり前なのかな‥

なんて‥、

⏰:09/10/23 21:06 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#178 [栢]

恥ずかしくて
"いつもありがとう"なんて
言えやしないから


今日は肩でも揉んであげようか
お皿洗いでもしてあげようか


あたしに何ができるだろう


今でもあの涙が
忘れられないでいるの

あたし、たくさん愛されて育ったんだね。
ありがとうお母さん、

⏰:09/10/23 21:09 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#179 [栢]

>>153-179

過去のお話(´・ω・`)
またノンフィクションです←

最近ここでも
「妊娠したかもどうしよう」
「生理がこない‥」
なんて書き込みをよく見ます

あたしもそんな経験があったから
どうしてもそんな人たちに
後悔する前に伝えたくて、

ほんとに自分の体は自分でしか守れない
その場の雰囲気、快楽だけに
自分を安売りしないでください

両親が待ち望んだ人生です。
悲しむのは自分だけじゃない
もしもの命を
悲しい命にしないでください
無知なままに動かないでください

何か感じていただけたら
うれしいです^^

⏰:09/10/23 21:16 📱:D905i 🆔:YKgWBHmg


#180 [栢]
   春の青い芽

_

⏰:09/10/24 15:50 📱:D905i 🆔:NjgA4wYU


#181 [栢]

「メイ!!明日頼みがある!!」


いきなり電話。
いきなりの依頼。
そんなことをするのは
ハルトくらいしかいない

「お金なら貸さないよ?」


ハルトの頼みごとと言えば
大概、お金

って言っても、
最高でも500円なんだけど(笑)

⏰:09/10/24 15:55 📱:D905i 🆔:NjgA4wYU


#182 [栢]

「金じゃねーのよ今回は
ちょっと手伝ってー」

にこにこしながら
手を合わせて頭を下げる
なんとなく、犬を思わせる奴


ハルトは家が隣で幼なじみ。
一緒に遊んだりお泊まりしたり、
お風呂とかも‥入ったかも

お互いのことなんて
意識してるわけがない

普通に技かけられるし
下着姿で会えるし(笑)

⏰:09/10/24 15:59 📱:D905i 🆔:NjgA4wYU


#183 [栢]

そんな感じの緩い関係も
もう何年立つのかな。
ってかいつから仲良くなったんだろ

「引っ越し手伝って!」

「は?」

そんなことかとか思ったけど
よくよく考えたら
力仕事な気がしてきて

やっぱりあたしは
女として見られてないと実感。
なんだか最近はそれが
あたしを締め付けるように痛い

⏰:09/10/24 16:04 📱:D905i 🆔:NjgA4wYU


#184 [栢]

今日から大学生になるわけで、
ハルトは地元を離れることになった
もう、お隣さんも終わり。

「引っ越しって‥
まだ終わってなかったの!?
もう4月じゃん(笑)」

「荷物はあっちに届いてる
だから、整理手伝って(笑)」


雑用ねー‥はいはい
どことなく清々しい顔をしてる
そんな風に見えた

⏰:09/10/25 18:03 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#185 [栢]

やっぱりあたしと隣って
やだったのかなぁ 、

ずしりとした物がのしかかる
もう会えないのかななんて
珍しく恋しく思う

「ちゃんと電車賃払うし!
帰りも送るからっ
俺の新しい部屋、見たいだろ?」

にこにこ嬉しそうだ
離れちゃうのを寂しがってるのは
あたしだけなんだなぁ‥

⏰:09/10/25 18:06 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#186 [栢]

結局行くことになって

ハルトの新しい部屋は
すごくきれいで
周りの風景もいいとこだった

「隣の部屋、女なんだぜ♪」

なんでそんな嬉しそうなのよ‥
今までが嫌だったみたいに
笑わないでよばか、

隠れていた気持ち

⏰:09/10/25 18:13 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#187 [栢]

やきもち‥?
―‥まさかね。

今まで彼氏できたって
妬いたことないし、


つまれた荷物の山
募る切なさ
気付いちゃいけない想い


あぁ、目眩がする。

⏰:09/10/25 18:18 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#188 [栢]

あたりはもう暗かった。
なんだか早く帰りたい


「適当に箱開けて荷物出してー‥
服はそこのタンスでー‥」

ハルトの声が耳の奥で渦を巻く
鼻がつんとする。


服に染み付いた匂い
もう懐かしくなってる

⏰:09/10/25 18:22 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#189 [栢]

「もうあれだなー、」

時計の音があたしを突き刺す
沈黙なんて‥似合わないのに

「なんかやっと解放されたって感じ
窮屈な生活も終わりだ(笑)」

ぐっと伸びをして
幸せそうな顔してるの?
それすら見たくない


あたしどうしちゃったんだろう

⏰:09/10/25 18:25 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#190 [栢]

「全く、いちいちメイは煩いからなぁ
隣の子は
おしとやかな子であってほしいわ」

この場から消えたい
だめだ‥来る。

「もうおさらばだしなぁ、
案外呆気ないな(笑)」

悔しい‥弱い自分、
急に息が苦しくなる
この雫がこぼれたら
ハルトは馬鹿にして笑う?

⏰:09/10/25 18:30 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#191 [栢]

―だめ‥、ばれる‥!

すべてを放り投げて駆け出した
体が動くままに。
ただ 訳の分からぬ気持ちが
あたしを狂わせた

「‥メイ!?
おい!どこ行くんだよ‥!」

すぐさまあたしの腕を掴んだ
止めて‥見られたくない

思い切り振り払って
真っ暗な夜に出た

⏰:09/10/25 18:35 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#192 [栢]

ハルトごときに泣くなんて‥
どうかしてる

見知らぬ道を歩く
街灯が寂しそうに消えかかってる
何しに来たんだろう、あたし

「も‥、わけわかんない」

目の奥が火傷しそうに熱い
まだひんやりした空気が包む

⏰:09/10/25 18:39 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#193 [栢]

月がぼんやりしてる
切ない、ばか

気付いていたのに
気付いちゃいけない気がするんだ
だってそうでしょ?
ただ辛いだけよ、こんなの


普通に学校とかで知り合ってたかった
幼なじみなんて、嫌。

⏰:09/10/25 18:42 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#194 [栢]

もやもやする胸を抑えて
投げやりに目を擦った

―‥ここどこだろう。
真っ暗な空間が不安にさせる


「メイ!!」

つい、振り向いてしまった

嬉しいのに何かが引き止める
かっこ悪いの。あたし

⏰:09/10/25 18:46 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#195 [栢]

「ばかかお前、
普通に寒みーから‥
それに、迷子になるだろ」

暗かったけど確かに見えた
ハルトの真剣な顔

「ごめ‥、」

言い終わる前に
暖かい手に包まれるあたしの冷たい手

「帰るぞ」
緩く笑ったのが見える
ハルトを近くに感じた

⏰:09/10/25 18:50 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#196 [栢]

小さい頃にも
一度こんなことがあったっけ

何でだか忘れたけど
こうして手を引かれて夜道を歩いた


過去の自分が羨ましい
もっと一緒にいたかった‥

ハルトの背中はいつのまにか
大きくなっていた
気づかなかったな‥
あたしより、小さかったのに

⏰:09/10/25 18:53 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#197 [栢]

玄関には
乱暴に脱ぎ捨てたスリッパ

部屋の灯りに目を細めた

「止めたのによー‥
何で振り払うんだよ、ばか」

少しふてくされてた
愛おしく想っちゃうよ‥もう

「止めが足りないのよ
もっとちゃんと止めなきゃ‥」

冗談よ冗談。
強がり‥わかってたの?

⏰:09/10/25 18:57 📱:D905i 🆔:Bcm9GRAE


#198 [栢]

「これならもう‥
何処にも、行かない?」

ぎゅっと優しく包まれた

つま先立ちで戸惑う
ハルトはもう、こんなに成長したんだ

鼓動が速まる
ばれてしまわぬように
そっと息を吐く

こくり、と小さく小さく
頷いたの

⏰:09/10/26 00:33 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#199 [栢]

どうしよう‥
もう、抑えられない

溢れ出す気持ちを
はっきりと感じた。

「‥何の日だったか、知ってる?」

その低い声が
体の奥底まで響く

「‥わかん ない、」

途切れる言葉をやっと繋げた

⏰:09/10/26 00:37 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#200 [栢]

「嘘‥ついでもいい日。」

4月1日‥あぁそうか、
こんなにうまく行くはずないもんね

一気に涙が溢れ出す
いくら何でも
一番つらい嘘 つくなんて‥

「あたし‥バカなんだから、
期待しちゃう‥やめてよ」

そっと離れようとする体を
また優しく包む大きな手

⏰:09/10/26 00:41 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#201 [栢]

「もう、終わった‥」

ふと時計を見る
―‥0時2分

「嘘‥」

嘘なんかじゃない、
この温もりが事実

「メイがいいや、やっぱり
ってか‥じゃなきゃ駄目っぽい」

耳元で囁く声が春を告げた

⏰:09/10/26 00:46 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#202 [栢]

「ばかだよね‥。もう、ばか」

何かがほどけて雫になる
今までの不安も、隠してた想いも
全部が溢れ出る。


うるせぇよって緩く笑って
また荷物を整理し始めた

さっきとは違うわ‥
時計の音が愛おしい

⏰:09/10/26 00:51 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#203 [栢]

さっきよりも少し
近くに座ってみた。

だけどもどかしい、初めての感覚
‥むずがゆいね

「あ‥懐かしい(笑)
これ、覚えてる?」

そう言って
小さな封筒を渡された。

⏰:09/10/26 00:53 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#204 [栢]

"はるとくんえ

めいをおよめさんにしてね"


子供ながらに歪だけど
丁寧に書いたような字
何度も消した跡があった。

「幼稚園のとき、メイがくれたんだよ?」

正直記憶にはなかったけど
一気に体が熱くなった

⏰:09/10/26 00:56 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#205 [栢]

「うわぁ‥恥ずかしい」

そんな何年も前の手紙を
持っててくれたなんてね、
嬉しくて仕方がない

くすりと隣で笑われた。


そして、ある一通の手紙が
あたしの手元に現れた

何年も前の
まだ渡していない小さな手紙

⏰:09/10/26 00:59 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#206 [栢]

"めいちゃんえ

ぼくをおよめさんにしてね"


「やっぱり‥ばかだね」

思わず笑ってしまったの
可愛い文面

顔を赤くする"ぼく"が愛おしい

ねぇ‥
運命を信じたくなったよ

⏰:09/10/26 01:02 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#207 [栢]

二通の手紙を重ねて

声を一つにして、笑った



―‥長年待ち続けた、春の訪れ。

⏰:09/10/26 01:05 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#208 [栢]

>>180-108

なんかキュンとするやつが書きたかった
書きたかった‥(´・ω・`)
なかなか難しいですね ×

幼なじみとか
ありがちな設定だし、笑
最早ネタ切れです ´`。

後先考えずに書き始めたので
ごちゃごちゃになってしまいました
反省(・_・)
遠まわしすぎる表現も反省
もっと勉強します!

⏰:09/10/26 01:18 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#209 [栢]

>>180-108
春の青い芽

>>153-179
たった一度の反抗期

>>136-151
金木犀

>>135
前作

⏰:09/10/26 01:20 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#210 [栢]


>>180-208
春の青い芽

アンカミスでした×

⏰:09/10/26 01:22 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#211 [匿名]
春の青い芽?
とてもいい話です(゚ω゚)

⏰:09/10/26 02:38 📱:P02A 🆔:☆☆☆


#212 [栢]

>>211

ありがとうございます ^^*

適当にタイトルつけたので
わかりにくいのになってしまいました×

一応
春の青→"青春"と
青い芽→"まだ始まったばかり"
って意味のつもりです(´・ω・`)笑

よかったらこれからも
よろしくです ><

⏰:09/10/26 15:54 📱:D905i 🆔:0HxquaIU


#213 [栢]
 
 
    星のブーケ

_

⏰:09/10/29 16:50 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#214 [栢]

冷たい夜空に両手を広げて

あのキラキラ光る
あの星たちが欲しかった


―‥幼い頃の夢

⏰:09/10/29 16:52 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#215 [栢]

だけど
どうしても手が届かない

「お星様‥、どうして?」

こぼす涙が月明かりに照らされて
キラキラと光る


この星たちを集めて
プレゼントしたい人がいた

「パパ‥」

⏰:09/10/29 16:57 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#216 [栢]

仕事中に急に倒れた。

「パパに‥パパにあげたいの」


なんとなく
星を集めてプレゼントしたら
元気になる気がしてた‥

"お星様は、
美知のお願い叶えてくれるんだよ"

だってパパがそう言ったから

⏰:09/10/29 17:01 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#217 [栢]

パパが倒れてから
毎晩、夜空を見上げては

お願い‥お願いと
泣きながら祈った。


「おもちゃも、お菓子も、
美知‥がまんするからぁ‥」

大好きなパパ
だけどずっと目を閉じてるの
笑ってくれないの‥

⏰:09/10/29 17:05 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#218 [栢]
パパに会いに行っても
いつもみたいに
お星様の話をしてくれない。

パパはお星様の専門家
いわゆる、 天文学者だった


"今見えるお星様の光はね
何万年も、何億万年も前の
昔の光なんだよ"

そんなことを教えてくれた。

⏰:09/10/29 17:47 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#219 [栢]

まだその時は幼すぎて
よく理解していなかったけど

夜星に魅了されたのは確か。


何度も何度も
掴もうとしたのに
お星様は、逃げてしまう

「美知‥
お星様に、嫌われちゃった」

泣きじゃくって
もうお願いなんてしないって決めた
だってパパ
元気にならないんだもん

⏰:09/10/29 18:22 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#220 [栢]

その日から
夜空を眺めるのをやめた


そんな私を見かねてか
お兄ちゃんが近寄ってきた。

「美知?
今日はお星様にお願いしないの?」

お兄ちゃんは6つ上の中学生

「もう、お願いなんてしないの」
しょぼくれながら
指で細い髪をくるくら巻き取った

⏰:09/10/29 18:26 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#221 [栢]

お兄ちゃんは
どうして? と優しく尋ねて
私と目線を合わせた

「だって、
パパにあげたかったのに‥
お星様、掴まらないんだもん」

大きな瞳に涙を溜めて
巻き取った髪をスルリと放す


お兄ちゃんの手が
私の頭を包むように撫でた。

⏰:09/10/29 18:31 📱:D905i 🆔:LGfwOJL.


#222 [栢]

「じゃあ、美知
お星様の絵書いて
パパにプレゼントしようよ」

クレヨンと画用紙を手渡され
私はは浮かない顔をした

「美知‥下手くそだもん」

ふてくされて全てを放り投げた

パパに似て
いい言い方をするなら
こだわりが人一倍強かった

⏰:09/10/30 15:57 📱:D905i 🆔:d6Zud4xA


#223 [栢]

そしてお兄ちゃんは
パパに似て優しかった

「兄ちゃんがお星様書くよ!
だから、美知は色塗って?
美知色塗り上手でしょ?」

緩く笑ったその笑顔が
パパに似すぎてて
どこかキュッと痛くなる

だけど、
パパが笑ってくれた気がした

⏰:09/10/30 16:03 📱:D905i 🆔:d6Zud4xA


#224 [我輩は匿名である]

私は目を輝かせて
お兄ちゃんが書いた下書きを
丁寧に縁取って
一生懸命色を塗った

いつの間にか時間が過ぎ
11時になっていた

思った以上の完成度に
満足して
お兄ちゃんと私は
2人で一枚の毛布にくるまり
眠りについた

‥ぱぱが笑う夢をみた

⏰:09/11/02 17:23 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#225 [栢]

―‥朝
聞き慣れない声で目が覚めた

「美知ちゃん!起きて!」

「まだ眠い‥よ」

眠たい目を擦って
ぐずり気味の私に
そう言って起こしたのは
パパのお姉ちゃん
つまり、おばさんだった。

明らかに隠し切れていない動揺を
私は感じざるを得なかった

⏰:09/11/02 17:27 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#226 [栢]

お兄ちゃんは
すでに着替えていて
ぱたぱたと騒がしかった

訳もわからずに着替えさせられ
乱暴にラップに包んだ
おにぎりを手渡され

車に乗せられた。

わかってた‥
だって夢でパパが
にっこり笑ったんだもの
手を振って‥。

⏰:09/11/02 17:30 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#227 [栢]

「お兄ちゃん‥
お星様‥」

そう言いかけると

「大丈夫、
ちゃんと持ってきた」
と私の頭を撫でて言った。

喜んでもらえるだろうか‥
パパは見てくれるだろうか‥

早くパパの所に行きたくて
胸の奥が騒がしい
足が落ち着かない

⏰:09/11/02 17:33 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#228 [栢]

車を飛び降りて
お兄ちゃんに手を引かれて
思い切り走った。


ママ、おじさん、ばぁちゃんの
背中が囲んでいる

そして険しい顔のお医者さんが
パパをじっと見つめていた

「パパ、パパ!!
お星様!!お星様だよパパ!!」

みんなをかき分けて
パパの顔の前にあの絵を出した

⏰:09/11/02 17:37 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#229 [栢]

差し出した絵の端から
パパの真っ白な顔が見えた

「パパ‥?
お星様、美知とお兄ちゃんでね‥」

ママが静かに泣いている声が聞こえた

「‥書いたの一生懸命
お星様にお願いしたの!
パパが元気になりますようにって!」

遠退いていく呼吸を
見て見ぬ振りをして‥

⏰:09/11/02 17:42 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#230 [栢]

「ねぇお兄ちゃん?
昨日書いたんだよね?」

無邪気に振り返った私に
お兄ちゃんは
肩を震わせながら小さく頷いた

「パパ‥あのね、」

部屋の静けさに
何か話そうと必死だった

⏰:09/11/02 17:45 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#231 [栢]

ピ―‥

今までに聞いたことのない
耳に突き刺さる音を聞いた

パパの手が氷のように冷たかった


「あなたぁ‥!
いかないで‥いかないでぇ‥」

ママがパパに寄り添い泣き崩れる
お医者が時計を見て何かを言った

⏰:09/11/02 17:48 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#232 [栢]

嘘だよ‥パパ‥
お星様、
一生懸命書いたのに‥

美知が色塗り下手だったから?
美知が本物のお星様
集められなかったから‥?

ねぇパパ‥わかんないよ

「パパ‥お星様‥」

堪えていた涙が
体の奥から溢れ出しす

⏰:09/11/02 17:51 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#233 [栢]

「美知‥ありがと‥」

パパが確かにそう言った
消えそうな壊れそうな声で
確かに私にそう言った


その瞬間
魔法が溶けたように
子供らしく泣きわめいた

小さくなって泣く私を
お兄ちゃんは優しく包んでくれた

⏰:09/11/02 17:55 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#234 [栢]

子供の私たちは
家に帰らされた。

お兄ちゃんと2人きりの家。
風が窓を揺らす音が
さらに寂しくさせた

「お兄ちゃん‥
パパ‥元気にならなかった」

うつむいて目を擦って
少し震える声で
「美知‥パパの秘密知ってる?」
そう言った。

頑張って明るく振る舞うその声に
私は涙を止めた

⏰:09/11/02 18:00 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#235 [栢]

顔を上げ
首を横に振って見せる

するとお兄ちゃんは
にっと笑って小声で言った。

「パパって、
お星様の国の王様なんだよ!」

「おうさま?!」

驚いて胸を時めかせた私の口を
塞ぐ

暖かくて大きな手‥。

⏰:09/11/02 18:04 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#236 [栢]

「だからあんなに
お星様に詳しいんだよ?
それで、今日は帰らなくちゃいけない日
お星様の国のみんなだって
パパが居なくちゃ困ってるんだ」

一気に涙が乾く
とっさに思いついた優しさに
私は笑顔を浮かべた

「だけど‥パパは
美知のパパなんだよ?
勝手に連れてっちゃいや‥」

大好きな初めての"恋人"に
やきもちを焼くくらい大人になった

⏰:09/11/02 18:08 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#237 [栢]

「美知にもパパが必要なように‥
あっちのみんなにもパパが必要なんだ。
パパは人気者なの、

"お友達とは仲良く半分こ"って
パパと約束したでしょ?」

澄み切った空気に包まれて
私は大きく頷いた

⏰:09/11/02 18:12 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#238 [栢]

「じゃあ美知‥
お星様の絵パパにあげる!
それで、
みんなに自慢してもらうの!
美知はこんなに上手な絵を書くんだよって!」

にこにこと笑みを浮かべた
ちょっぴり大人になった。
大好きな"恋人"を
少しだけ独占したかった。


「そうしようか」

安心したようにお兄ちゃんが笑う

⏰:09/11/02 18:16 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#239 [栢]

たくさんの人に見送られて
パパはお星様の国に旅立った。

「美知!ほらあの白い煙‥
パパが馬車に乗ってるんだよ」

「わぁ‥!パパ王様だもんね!!」

笑顔でさよならをした
またいつか帰ってきてねと

⏰:09/11/02 18:19 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#240 [栢]

その日の夜は
星が満ちていた。


「パパが帰ったから
今日はお星様いっぱいだね」

白い息をリズムに乗せて

「今頃‥
美知の絵、自慢してるよ」

「そうだといいなぁ‥!」

流れ星が一筋
きらり、光って月に消えた

⏰:09/11/02 18:23 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#241 [栢]

>>213-241

まとまりなさすぎます(´;ω;`)笑

先日
流星群もあったと言うことで
星をネタにしたものが書きたくて
思いつきで書いてみました ^^
今回は恋愛ではなく
家族愛っぽいものを‥

死を暖かく見つめる事と
兄弟愛とパパに恋する娘と‥
いろいろ盛り込みシリーズ!←

何かしら
感じてもらえたら嬉しいです◎

⏰:09/11/02 18:28 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#242 [栢]

>>213-241
星のブーケ

>>180-208
春の青い芽

>>153-179
たった一度の反抗期

>>136-151
金木犀

>>135
前作

⏰:09/11/02 18:38 📱:D905i 🆔:j2q9RMHc


#243 [栢]
 
 
     淡い雪

_

⏰:09/11/06 17:16 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#244 [栢]

ため息白く染まる。


「帰ろっか」

眉をさげて
少し恥ずかしそうに
手を差し出した。

小さな白い手が
俺の手を軽く握る。

「相変わらず、
手‥あったかいね」

クスリと笑う姿が
とてつもなく愛おしい。

⏰:09/11/06 17:22 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#245 [栢]

「相変わらず‥冷え性だね」

それを理由にして
その手を握りしめて
そのままポケットに突っ込んだ。

「手が冷たい人は
心があったかいんだよー」

長い睫に白い雪が降る
少し冷たそうにして
彼女は片目を瞑った。

⏰:09/11/06 17:28 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#246 [栢]

「ねぇ?」

真っ赤な傘から
こちらに顔を出しす

少し切りすぎたと言った
眉の上の前髪が揺れた

「何?」

返事をするのを忘れそうなくらい
見とれているから
それくらい、惚れてるから‥

離したくないんだけどね。

⏰:09/11/06 17:33 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#247 [栢]

「‥んん。
やっぱり、前髪変かな?」

彼女は何かを飲み込んだ
本当に言いたいことは
いつも言ってくれない‥。

「あぁ‥似合ってるよ?
長いときもよかったけど、」

手を伸ばして
くしゃくしゃと撫でた
視線を惹きたくて。

⏰:09/11/06 17:38 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#248 [栢]

「ありがと
去年も‥失敗したんだよねぇ」

白く染まったため息を
惜しそうに眺めて
それがまた俺を切なくさせるから

「可愛いよ‥可愛い」

「‥ありがとう」

去年と重ねてる?
そんなに遠くを見て、
彼女には何が見えてるんだろう

⏰:09/11/06 17:43 📱:D905i 🆔:Szu5HYiU


#249 [栢]

「ほんと?‥嬉しい
可愛いって、言ってもらえると
やっぱり‥」

そんな悲しそうに笑わないでよ

「あんまり、
言われたことないから」

アイツは‥言わなかったんだ。
俺はアイツとは違うよ?

あんな奴とは違うのに‥

⏰:09/11/07 18:20 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#250 [栢]

ねぇ教えて欲しいよ。
‥どこがいいの?
アイツは何を持ってるの?

嫉妬するよ
優しさには自信があるんだ
想う気持ちだって‥
誰よりも大きいはずなんだ。

灰色の空が渦をまく
ぼんやりした色。

⏰:09/11/07 18:24 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#251 [栢]

「あ‥クリスマス
一緒に‥いてくれる?」

未だに直視できないでいる
君の"笑顔"。

‥気づいてるよ。
ただ、見て見ぬ振りをしてるんだ

こんなに近くにいるのに
君に手が届かない。

いつまで経っても
俺の手じゃ暖められない
あの日から冷たい小さな手

⏰:09/11/07 18:28 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#252 [栢]

「一緒に過ごそうか」

独りよがり。
こんなの、愛じゃないさ
ただの自己満足なんだ‥。

いつかちゃんと見てくれる‥
そんな期待すら今では、抱かずに
君の足下を見つめるだけ。

「‥楽しみ」

雪が君の声を吸い取って邪魔をする

⏰:09/11/07 18:33 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#253 [栢]

「‥去年は、独りだったから
恋人と過ごすのは‥初めてなの」

君を独りにした
寂しい思いをさせた
アイツが憎いよ。

だけど俺にはきっと
そんな思いをさせることすら
できないんだろうな‥。

目頭に降った雪がじわっと溶けた。

⏰:09/11/07 18:36 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#254 [栢]

真っ赤な傘が
真っ白な雪の上に落ちる。

小さく君は驚いたけど、
‥それだけ。

壊れてしまいそうなくらい
強く強く抱きしめてみたけど
空気を抱いているみたいに、
虚しさを覚えた。

「ごめんね‥」

その言葉が
この想いへの返事な気がして
俺は目を閉じて‥

⏰:09/11/07 18:43 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#255 [栢]

いつまで
偽りの"笑顔"に浸ってるつもりだろう

「‥好きだ」


止むことを知らない淡い雪。

⏰:09/11/07 18:46 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#256 [栢]

>>243-256

冬なので冬のお話 ^^
今回は切ないかんじに書いてみました!

またわかりにくい話ですが
簡単に解説すると
付き合ってるんだけど
彼女が元カレ忘れられなくて
それに気づいてるのに
別れられない俺←

なんかもやもやしたかんじで
わかる人にはわかる気持ちなのかも

⏰:09/11/07 18:50 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#257 [栢]

>>242
前作

⏰:09/11/07 19:25 📱:D905i 🆔:B5ShcEsI


#258 [椎]
 
 
   思い出と共に

_

⏰:09/11/14 19:22 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#259 [栢]

きっと釣り合わないから




君から身を引いたんだ。

⏰:09/11/14 19:23 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#260 [栢]

あまりに美しすぎて
あまりに眩しすぎて


きっと
見えないふりをした‥。


今更もう遅いこと

⏰:09/11/14 19:24 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#261 [栢]

艶やかな黒髪が風に揺れる

いつだって遠くから見てた。


「瑞希ちゃん!
今日暇ならご飯食べに行かない?」

「瑞希ちゃんアドレス教えてよ」


いつだって君は人気者で
ひとりでいる事なんて
なかなかなくて
タイミングが掴めなかった。

⏰:09/11/14 19:29 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#262 [栢]

「あ‥ごめんなさい。
夜は家で夕食を食べるので‥」

「ごめんなさい。
あまりメールが得意ではないので‥」

下心の塊たちに
ひとつひとつ丁寧に言葉を返す。
そして柔らかく笑う。


‥憧れ、夢、理想
枯れ葉のこすれる音が物寂しい。

⏰:09/11/14 19:32 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#263 [栢]

後ろ姿を
もうどれくらい見つめただろう‥

少し大人っぽくなった。
少し背が伸びた気がする
だけど
相変わらず君は眩しくて、

僕は大人になったのだろうか。
背は少し伸びたんだけど
君は知らないんだろうな‥

⏰:09/11/14 19:36 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#264 [栢]

「橘くん‥?」

「あ‥俺?」

嬉しそうに頷いた姿が
愛おしすぎた

そんな顔されたら
叶わない想いにも
期待してしまいそうだ‥

「ノート‥ありがとうございました。」

丁寧な言葉遣いが余計に距離を感じさせる
もう7年目なのに‥

そこがまた君の魅力

⏰:09/11/14 19:39 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#265 [栢]

慌ててノートを受け取った。
少し手が触れた
どうしても目が泳いでしまう。

俺こそもうすぐ6年目なのに‥
なにも進展がないなんてな。

「見にくかったでしょ?
ごめんね(笑)」

思わず笑ってごまかした。
手がじわりと汗をかいた。

⏰:09/11/14 19:43 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#266 [栢]

「いえ、とても見やすかったですよ。
また‥
もしもの時は貸していただきたいです。」

ゆっくりと深く頭を下げて
いつものように柔らかく笑った。

「こ‥こんなんでよければ‥!」

ごくりと唾を飲む
もうこの笑顔だけで
僕は救われた気がしてしまう。
だからなにもできないでいる

⏰:09/11/14 19:46 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#267 [栢]

「あ‥あのさ、」

僕の口が思わぬとこで先走った。

「なんですか?」

きょとんとした顔。
可愛すぎて‥だめだもう。

「み‥瑞希ちゃんって、
中学の時から変わらないよね!」

意味がわからない発言。
あぁもう‥

⏰:09/11/14 19:53 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#268 [栢]

君の様子を
恐る恐るうかがってみると
少し困ったように‥

「それは‥
喜んでいいのでしょうか?」

透き通った手を口元に寄せて
クスリと笑った。

「もちろん!!‥いい意味だよ」

「ありがとうございます」

きっと褒められるのは慣れてるだろう
それなのに本当に嬉しそうに
笑ってくれるから
諦めきれないんだよ‥。

⏰:09/11/14 19:57 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#269 [栢]

「橘くんも‥
お変わりないですよ?」

僕に向けられた言葉が
優しく虚しさをかき消す。

「背は‥少し伸びましたけど、」

付け足すように言った言葉に
なんだか暖かくなった。
じわりじわりと
何かがこみ上げてくる

「背‥あぁ、
中学の時は小さかったしね」

⏰:09/11/14 20:01 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#270 [栢]

「高校生あたりから‥ですかね?
ぐんと伸びましたよね」

すごい‥よく知ってるな
思わず緩む口元に必死に力を込めた

「よく知ってるね!(笑)
そこまで話したりしてなかったのに‥」

「えぇ‥まぁ。
それくらいわかりますよ」

話の途中に細い髪を耳にかける
たぶんこれは君の癖。

⏰:09/11/14 20:08 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#271 [栢]

「そっか‥そうだよね(笑)」

奇跡なんかが起きたらいいなと
思ってはいけないのだ。

空一面が淡い紫に染まる
消えてゆく赤をよそ目に
真上では白い星が輝いた。

「日が落ちるの‥早くなりましたね」

腕時計を見つめて
ぽつり君がつぶやいた

⏰:09/11/14 20:11 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#272 [栢]

もう帰らなきゃな‥
送っていくとか言ったら
迷惑なのかな。

「瑞希ちゃん‥
あっちの駅まで一緒に帰らない?」

今日の僕はきっと心に決めたんだ。
もう終わりにしようって

「え‥あ‥、はい!
ありがとうございます」

感謝したいのはこっちのほうなのに
君はいつだってそう言うね。

⏰:09/11/14 20:20 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#273 [栢]

人気の少ない無人駅。
あたりの稲穂が風に揺れて
寂しげに奏でてた。

地元同じでよかった‥ほんと。
同じ時間を刻むことに
ほんの些細なことに
君といると幸せを感じるんだ。

古びた小さな電車に乗って
穏やかに揺られて

「こうして一緒に帰るのは、
よく考えると初めてですね」

不器用に開いた2人の空間が
僕らの距離を表した

⏰:09/11/14 20:25 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#274 [栢]

「大学入ってから一回も
駅で会ったことないもんね」

電車の音など気にならない
向かいの窓に映る君しか見れない

「なんだか不思議な気がします」

またクスリと笑う君を
窓越しに見つめた。

いつの間にかアナウンスが
僕らの別れを告げた。

⏰:09/11/14 20:30 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#275 [栢]

地元はやっぱり落ち着く
君と出会ったこの地が好きだ。

「今日はありがとうございました。」

改札を出て振り向いた君を
このまま連れ去りたかった。

「いえいえ‥こちらこそ」

僕らの声しか見当たらない
静かな夜に
ほんのり駅の光が差し込む

⏰:09/11/14 20:34 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#276 [栢]

「あのさ、瑞希ちゃん
今日は‥伝えたいことが‥」

僕の言葉に被せるように
君が僕の名前を呼んだ。

「あの‥私、明日からもう‥
大学通えないんです。」


チカチカと消えかかる光から
小さな虫たちが去っていく

虚しくすぎる電車の音に
耳を塞ぎたくなった。

⏰:09/11/14 20:38 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#277 [栢]

「それって‥」

「アメリカに引っ越すんです。
父の仕事の関係で‥
とても急な話で、私も驚きました。
最近、大学を休んでいたのは‥
そういうわけで、」

だんだんと小さくなる声を
拾うように目を閉じた。

振られた気がした。
もう会えなくなる‥。
君の笑った顔も丁寧な言葉遣いも
もうこれっきり

⏰:09/11/14 20:41 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#278 [栢]

「‥そうなんだ‥。そっか‥」

自らに納得させるように
何度も呟いた。
笑顔で見送ろうとしたけど
僕はそんなにできた人間じゃなくて‥

「それで‥、ずっと‥」

君の手に力が入ったのがわかった。

「橘くんを‥もう‥
見ていられないと思うと‥
胸が‥苦しくなりました。」

小さく小さく君が震えるから
泣いた顔なんて見たことなかったから‥

⏰:09/11/14 20:47 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#279 [栢]

言葉が出ない僕をよそに
声を絞り出して‥

「少し‥遅すぎました、
どうせなら‥気付かなければ‥
私‥橘くんが‥好きでした。」

月明かりに照らされた君は
まるで天使のようで
その涙も愛おしく思えるほどに‥

口を不格好に開いて
支えるのがやっとなほどに
体の力が抜けていった。

⏰:09/11/14 20:51 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#280 [栢]

「瑞希‥ちゃん‥、
それ‥本当‥?」

冷静そうなその声に
君は大きく頷いた。

「‥先に言わせてよ‥。
瑞希ちゃんが、好きだよ
‥もう、夢でもいい‥。」

ぎゅっと小さな体を抱きしめた
温もりをかんじた。

たった一時の夢でも
僕は君に近づけた。

⏰:09/11/14 20:57 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#281 [栢]

いつもは大人びた君も
ぐしゃぐしゃに泣いて
子供のように僕に抱きついた。

「知らなかった‥
釣り合わないと思ってたから‥
本当に‥本当に」

「‥私も、
叶わないと思ってました‥」

不安定な声が耳の中をくすぐる

「ありがとう‥大好きだよ」

もう離したくないさ‥
どこにも行かせたくない‥。
君は僕をわがままにさせた

⏰:09/11/14 21:01 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#282 [栢]

たった一時の幸せに
浸ることなんて嫌いだった。
あとに残る虚しさに
僕は勝てるほど強くなかったから

だけど今は、君だけは‥
僕を一番強くした。


「ずっと‥ずっと見てました。」

涙を拭いて恥ずかしそうに顔をあげて
こんなに小さかったんだ‥
初めてこんなに近づけた。

⏰:09/11/14 21:05 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#283 [栢]

「ずっと‥って、
高校の時から‥?」

「ええ‥その前から、」

目を細めて僕を真っ直ぐに見つめた
長い睫が涙に濡れていた。

「前って‥中学?」

「もちろんです‥。
姿を見れるだけで、幸せでした」

はっきりと言ったその声に
僕は顔を赤く染めた。

⏰:09/11/14 21:10 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#284 [栢]

「もっと‥
早く言えばよかったね、
そしたらもっと‥。」

君の傍にいれたのに‥

「気持ちが伝われば
私はそれで、十分でしたから‥
今こうしていられるだけで‥」

僕は優しく口付けた。
君の温もりが伝わる。

時が止まればいいと願ったのは
これが初めてだった‥。

⏰:09/11/14 21:13 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#285 [栢]

>>258-284

純愛一途物語(´・ω・`)笑

最初は切なく終わるつもりでしたが
書いてるうちに
この2人には結ばれて欲しい!
と思いましてくっつけました←

終わりかた微妙ですが
感想などいただけたら
うれしいです^^

⏰:09/11/14 21:17 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#286 [み]
毎回楽しみにしています感動とドキドキがあって、更新が待ち遠しいです
これからも頑張って下さい

⏰:09/11/14 21:53 📱:SH903i 🆔:wubq7iT2


#287 [栢]

 ◎ みさん

 ありがとうございます(;_;)
 とても励みになります ^^*

 気分屋なので不定期更新ですが
 これからもよろしくです♭

⏰:09/11/14 22:26 📱:D905i 🆔:lSHpUp5E


#288 []


アンカー
--------*
大好きです
>>1-100
>>101-200

⏰:09/11/20 20:05 📱:SH904i 🆔:R8NxYGoA


#289 []

>>201-300

⏰:09/11/21 09:30 📱:SH904i 🆔:B74zbu2g


#290 [栢]

さん

安価ありがとです ^^*

お礼と言ってはなんですが
リクエストなどありましたら
お受けいたします ◎

大まかな設定や
こんな感じの話がいいとか
登場人物の名前など
こちらに書いていただけたら
うれしいです\(^O^)/

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4584/

⏰:09/11/24 17:12 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#291 [栢]

>>257
>>258-285
まとめ

⏰:09/11/24 17:22 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#292 [栢]
 
 先輩のポケットに私の宇宙

_

⏰:09/11/24 17:43 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#293 [栢]

小さな頃から
私は"宇宙"に憧れた。

真っ暗な空間に
きらきらとした渦や
赤かったり青かったり
輪っかがついてたり‥
数え切れないほどの惑星

何度本を読んだって
何度写真集を見たって
すべてを知れない

そのもどかしさが
私を虜にしていたんだ

⏰:09/11/24 17:47 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#294 [栢]

暇な日はもっぱら宇宙の本。

いつの日か飽きがくるだろうと
暖かく見守ってた両親も
今ではあきれ顔。

何かひとつ
新しいことを知るたびに
わくわくした。

そして今日も
わくわくを求めて
"宇宙"を求めて
地元の図書館に向かう

⏰:09/11/24 17:51 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#295 [栢]

もうきっとすべて読み尽くした。
司書さんにも顔を覚えられた。

いつも休日はここへ来て
窓際のいすに座る

そしてひたすらに
日が暮れるまで"宇宙"に触れる


見た目は
少し田舎じみているが
普通の女子高生なはずだ

⏰:09/11/24 17:55 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#296 [栢]

「‥紗代ちゃん。」

司書の中村さんが
小声で私を呼んだ。

不思議そうに近寄る私に
にこにこしながらこう言った


「屋上に‥いってごらんなさい
きっとあなたをわくわくさせる
素敵なものがあるわ」

やりなれたように
片目を瞑ってウィンクすると
中村さんはせかすように
私の背中をぐいと押した。

⏰:09/11/24 18:00 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#297 [栢]

屋上‥?

検討もつかなかった
屋上から宇宙でも見えるのかな
‥それはさすがに有り得ない
じゃあ‥なんだろう。

非常階段を駆け上り
期待を胸に
勢いよく扉を開けた。

⏰:09/11/24 18:02 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#298 [栢]

すぅっと
心地よい風が髪を撫でる

そこには
期待するものは何もなかった。

「中村さん‥意味わかんない」

小言を言いながらも
青い空に目をこらす。


「今日は‥星がよく見えますよ」

ふと目をやると
すらっとした少し華奢な男が
同じように空を眺めてた。

⏰:09/11/24 18:06 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#299 [栢]

「紗代ちゃん‥でしたか?」

爽やかに笑われた。
少しばかり見とれた。

透き通るような白い肌に
真っ黒な縁の眼鏡
柔らかい声とは対照的な鋭い目

「中村にはめられたのでしょう」
少し参ったようにくすりと笑った

余裕ありげな言葉遣いが
気に入らなかった。

⏰:09/11/24 18:11 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#300 [栢]

「‥誰?」

目を細めて警戒心を剥き出しにした。

「さぁ‥誰でしょうね」

からかわれてる。
面倒な人が少しばかり
いや‥大嫌いだった。

「何それ。バカにしないでよ」

あたしのこの威嚇もさらりと交わされる
一気に現る苦手意識。

⏰:10/01/08 17:34 📱:D905i 🆔:TVGSibQw


#301 [栢]

そいつはあたしに目もくれず
ずっと空を眺めてた。

憎らしいのに
その美しさに見とれてしまうほど
透き通った肌‥
少し悩ましげな瞳

なんでだろう‥そいつは知りたくさせる
あたしの好奇心を掻き立てる。

⏰:10/01/08 17:38 📱:D905i 🆔:TVGSibQw


#302 [松田DXさん]

「ねぇ‥あんた」

不完全な足から目が離せなかった

「あ‥足ですか?よく気づきましたね」

クスクスとまた余裕そうに笑う
固くて冷たそうなそいつの左足。

「生まれた時からないもんでね、
自分の中ではコレが僕の足です」

戸惑いも見せずに
悲しげな表情もせずに

⏰:10/01/17 13:42 📱:D905i 🆔:fvQWoubw


#303 [松田DXさん]

「へぇ‥」

聞こうと思えば聞けたんだ
辛くない?痛くない?不便じゃない?

聞くまでもないような表情に
あたしは唇を噛んだ

「‥可哀想ですか?」

眉を下げて笑った
きっとみんな同情してきたんだ

"普通じゃない"
"自分と違う"

同情は何よりも身勝手で残酷

⏰:10/01/17 13:48 📱:D905i 🆔:fvQWoubw


#304 [松田DXさん]

―――――――――‥

「紗代ちゃんって片方の目見えないんだってー」

「えー!?‥可哀想だねー」

「ほんと可哀想だねー」

小学校のころによく言われた
あたしは"可哀想"な子

ただ片方見えないだけ
それだけで人は"可哀想"な人間になる

⏰:10/01/17 13:57 📱:D905i 🆔:fvQWoubw


#305 [松田DXさん]

「ねぇどうして見えないの?」

誰も他人の気持ちなんかわかりゃしないのに
"同情"なんてただ迷惑なだけ

「別にいいでしょ!!放っておいて!」


それからあたしは独りになった

宇宙にはまったのもこのせい
誰もまだ知り得ない世界
この世界で普通なことは
アッチでは普通ではないから

普通だとか可哀想だとか
そんな言葉がないとこに憧れた

⏰:10/01/18 13:13 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#306 [松田DXさん]

――――――――‥

「別に可哀想じゃないよ
‥あたしも同じだから」

気が付けば心を開いてたようで
ソイツがあたしと同じように
孤独に生きてきたってわかった

あたしと同じ"可哀想"な目をしてる

「‥そうですか。」

深入りしようともせずに
また空を眺めてた

興味をもたれないことに
今のあたしは快感を得たんだ

⏰:10/01/18 13:19 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#307 [松田DXさん]

「あたし、こんな世界に生まれたくなかった」

ぽろっと零れた不安は
さっき出会ったばかりの奴に向けられた

少しこちらに目を向けて
またクスっと笑った

同じように孤独だったはずなのに
なんでそんなに笑えるの?
やっと仲間を見つけたと思ったのに‥

するとそいつはゆっくり立ち上がり
少しだけぎこちなくあたしの目の前にきた

⏰:10/01/18 13:25 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#308 [松田DXさん]

またゆっくりとしゃがんだ時に
左足の冷たい音が微かに耳に入った

「じゃあ、誰も知らない未来に行きますか?」

「‥は?バカにしてるの?」

「いえ‥相対性理論、知りません?」

「‥今そんな技術はないでしょ
あたしたちにとっては夢のまた夢
その頃には死んでるわ」

そいつは空を見て
いつも夢見てたんだろうか

⏰:10/01/18 13:30 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#309 [松田DXさん]

いつか宇宙に行きたい
そんな夢でさえ
きっとそいつにとっては困難なのに

「‥つまらない人生ですね」

じっとあたしを見つめた眼差しが
捕らえて離さなかった

「夢を見るのはただですよ
ただでさえ僕らは普通の夢さえ
困難な状況に置かれてる
僕らが一番に願う夢は‥
みんなにとっては当たり前なんです」

⏰:10/01/18 13:34 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#310 [松田DXさん]

そいつは愛おしそうに左足を撫でた

「これでも何かと不自由です
だけど不自由だからこそわかる世界があって
不自由だからこそ可能性を信じたくなる

目が見えたらいいなって
あなたもどこかで願ってる

だから僕も本物の足を得て
遠く離れた星に行きたい」

そいつは人と違うからと言って
下を向いては居なかった

⏰:10/01/18 13:47 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#311 [栢]

名前変わってました(´・ω・`)
生活板の名前になってました

松田=栢です(;_;)

⏰:10/01/18 13:50 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#312 [栢]

「諦めたら終わりですよ。
夢‥見ましょうよ
楽しいですよ」

また笑った

「‥夢か」


あたしの目の前に
何かがはっきり映った気がした
ぼやけた世界が
そいつの言葉で開けた気がした

⏰:10/01/18 13:59 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#313 [栢]

>>292-313

わけわからん(´・ω・`)
タイトル全く関係ないし
内容ふわふわしすぎw

主人公は片目が不自由なことが原因で
人間嫌いになってた
そのため独り宇宙に没頭
"そいつ"は片足が不自由だったけど
前向きに生きている

同じ障害を抱えながらも
考え方が真逆な2人

ってかんじでスルーしてください;;

⏰:10/01/18 14:06 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#314 [栢]
 
 
   ア イ カ ギ

     ― 悠さまリク ―

⏰:10/01/20 15:49 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#315 [栢]


「おかえり」

「‥ただいまぁ♪」

車のドアを開くと
石けんみたいないい香りがする
大好きなたっちゃんの匂い

たっちゃんは大学1年生
去年まであたしと同じ学校で
サッカー部の副キャプテンしてた
その時あたしは高2でマネージャーで‥

「‥奈々?」

責任感強くて優しくて
だけど時々いじめてきて‥(笑)
そんなたっちゃんにいつの間にか‥

⏰:10/01/20 16:00 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#316 [栢]

「‥聞いてんの?」

「‥うわっあぁ///聞いてるよー!!」

たっちゃんはSだと思う

「だったら返事しろよー」

いつもクスって笑う
あの目にあたしは未だにドキドキする

「で‥でも耳元で言うことないでしょ//」

たっちゃんから見たらあたしは
まだまだ子供なんだと思うんだ

⏰:10/01/20 16:04 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#317 [栢]

「‥かわい、」

からかった後は
そう言って目を細めて頭を撫でてくれる
少し乱暴で髪がぐちゃぐちゃになるけど
それでも幸せなんだ

たっちゃんは時間ができると
わざわざ学校まで迎えに来てくれる
大丈夫だよって言っても来てくれる

一年経った今でも相変わらずベタぼれ

⏰:10/01/20 16:14 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#318 [栢]

「たっちゃん明日バイト?」

家に着くのはあっという間
その日のこととか
くだらないおふざけとか
音楽聞いてあたしが歌って
それを見てたっちゃんが笑って

特別何をしなくても
心が温かくなるこの感じは
たっちゃんが初めてなのです(笑)

⏰:10/01/20 16:20 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#319 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/28 08:16 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


#320 [ん◇◇]
>>290-320

⏰:22/10/28 08:18 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


#321 [ん◇◇]
>>1-30

⏰:22/10/28 08:18 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


#322 [ん◇◇]
>>260-290

⏰:22/10/28 08:19 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


#323 [ん◇◇]
>>230-260

⏰:22/10/28 08:20 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


#324 [わをん◇◇]
(´∀`∩)↑age↑

⏰:22/12/06 02:31 📱:Android 🆔:uo62Tj4s


#325 [わをん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑(∩゚∀゚)∩age

⏰:23/01/21 20:13 📱:Android 🆔:IhSnmgVI


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