― 短編箱 ―
最新 最初 🆕
#290 [栢]

さん

安価ありがとです ^^*

お礼と言ってはなんですが
リクエストなどありましたら
お受けいたします ◎

大まかな設定や
こんな感じの話がいいとか
登場人物の名前など
こちらに書いていただけたら
うれしいです\(^O^)/

bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4584/

⏰:09/11/24 17:12 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#291 [栢]

>>257
>>258-285
まとめ

⏰:09/11/24 17:22 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#292 [栢]
 
 先輩のポケットに私の宇宙

_

⏰:09/11/24 17:43 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#293 [栢]

小さな頃から
私は"宇宙"に憧れた。

真っ暗な空間に
きらきらとした渦や
赤かったり青かったり
輪っかがついてたり‥
数え切れないほどの惑星

何度本を読んだって
何度写真集を見たって
すべてを知れない

そのもどかしさが
私を虜にしていたんだ

⏰:09/11/24 17:47 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#294 [栢]

暇な日はもっぱら宇宙の本。

いつの日か飽きがくるだろうと
暖かく見守ってた両親も
今ではあきれ顔。

何かひとつ
新しいことを知るたびに
わくわくした。

そして今日も
わくわくを求めて
"宇宙"を求めて
地元の図書館に向かう

⏰:09/11/24 17:51 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#295 [栢]

もうきっとすべて読み尽くした。
司書さんにも顔を覚えられた。

いつも休日はここへ来て
窓際のいすに座る

そしてひたすらに
日が暮れるまで"宇宙"に触れる


見た目は
少し田舎じみているが
普通の女子高生なはずだ

⏰:09/11/24 17:55 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#296 [栢]

「‥紗代ちゃん。」

司書の中村さんが
小声で私を呼んだ。

不思議そうに近寄る私に
にこにこしながらこう言った


「屋上に‥いってごらんなさい
きっとあなたをわくわくさせる
素敵なものがあるわ」

やりなれたように
片目を瞑ってウィンクすると
中村さんはせかすように
私の背中をぐいと押した。

⏰:09/11/24 18:00 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#297 [栢]

屋上‥?

検討もつかなかった
屋上から宇宙でも見えるのかな
‥それはさすがに有り得ない
じゃあ‥なんだろう。

非常階段を駆け上り
期待を胸に
勢いよく扉を開けた。

⏰:09/11/24 18:02 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#298 [栢]

すぅっと
心地よい風が髪を撫でる

そこには
期待するものは何もなかった。

「中村さん‥意味わかんない」

小言を言いながらも
青い空に目をこらす。


「今日は‥星がよく見えますよ」

ふと目をやると
すらっとした少し華奢な男が
同じように空を眺めてた。

⏰:09/11/24 18:06 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#299 [栢]

「紗代ちゃん‥でしたか?」

爽やかに笑われた。
少しばかり見とれた。

透き通るような白い肌に
真っ黒な縁の眼鏡
柔らかい声とは対照的な鋭い目

「中村にはめられたのでしょう」
少し参ったようにくすりと笑った

余裕ありげな言葉遣いが
気に入らなかった。

⏰:09/11/24 18:11 📱:D905i 🆔:6NafA9lE


#300 [栢]

「‥誰?」

目を細めて警戒心を剥き出しにした。

「さぁ‥誰でしょうね」

からかわれてる。
面倒な人が少しばかり
いや‥大嫌いだった。

「何それ。バカにしないでよ」

あたしのこの威嚇もさらりと交わされる
一気に現る苦手意識。

⏰:10/01/08 17:34 📱:D905i 🆔:TVGSibQw


#301 [栢]

そいつはあたしに目もくれず
ずっと空を眺めてた。

憎らしいのに
その美しさに見とれてしまうほど
透き通った肌‥
少し悩ましげな瞳

なんでだろう‥そいつは知りたくさせる
あたしの好奇心を掻き立てる。

⏰:10/01/08 17:38 📱:D905i 🆔:TVGSibQw


#302 [松田DXさん]

「ねぇ‥あんた」

不完全な足から目が離せなかった

「あ‥足ですか?よく気づきましたね」

クスクスとまた余裕そうに笑う
固くて冷たそうなそいつの左足。

「生まれた時からないもんでね、
自分の中ではコレが僕の足です」

戸惑いも見せずに
悲しげな表情もせずに

⏰:10/01/17 13:42 📱:D905i 🆔:fvQWoubw


#303 [松田DXさん]

「へぇ‥」

聞こうと思えば聞けたんだ
辛くない?痛くない?不便じゃない?

聞くまでもないような表情に
あたしは唇を噛んだ

「‥可哀想ですか?」

眉を下げて笑った
きっとみんな同情してきたんだ

"普通じゃない"
"自分と違う"

同情は何よりも身勝手で残酷

⏰:10/01/17 13:48 📱:D905i 🆔:fvQWoubw


#304 [松田DXさん]

―――――――――‥

「紗代ちゃんって片方の目見えないんだってー」

「えー!?‥可哀想だねー」

「ほんと可哀想だねー」

小学校のころによく言われた
あたしは"可哀想"な子

ただ片方見えないだけ
それだけで人は"可哀想"な人間になる

⏰:10/01/17 13:57 📱:D905i 🆔:fvQWoubw


#305 [松田DXさん]

「ねぇどうして見えないの?」

誰も他人の気持ちなんかわかりゃしないのに
"同情"なんてただ迷惑なだけ

「別にいいでしょ!!放っておいて!」


それからあたしは独りになった

宇宙にはまったのもこのせい
誰もまだ知り得ない世界
この世界で普通なことは
アッチでは普通ではないから

普通だとか可哀想だとか
そんな言葉がないとこに憧れた

⏰:10/01/18 13:13 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#306 [松田DXさん]

――――――――‥

「別に可哀想じゃないよ
‥あたしも同じだから」

気が付けば心を開いてたようで
ソイツがあたしと同じように
孤独に生きてきたってわかった

あたしと同じ"可哀想"な目をしてる

「‥そうですか。」

深入りしようともせずに
また空を眺めてた

興味をもたれないことに
今のあたしは快感を得たんだ

⏰:10/01/18 13:19 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#307 [松田DXさん]

「あたし、こんな世界に生まれたくなかった」

ぽろっと零れた不安は
さっき出会ったばかりの奴に向けられた

少しこちらに目を向けて
またクスっと笑った

同じように孤独だったはずなのに
なんでそんなに笑えるの?
やっと仲間を見つけたと思ったのに‥

するとそいつはゆっくり立ち上がり
少しだけぎこちなくあたしの目の前にきた

⏰:10/01/18 13:25 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#308 [松田DXさん]

またゆっくりとしゃがんだ時に
左足の冷たい音が微かに耳に入った

「じゃあ、誰も知らない未来に行きますか?」

「‥は?バカにしてるの?」

「いえ‥相対性理論、知りません?」

「‥今そんな技術はないでしょ
あたしたちにとっては夢のまた夢
その頃には死んでるわ」

そいつは空を見て
いつも夢見てたんだろうか

⏰:10/01/18 13:30 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#309 [松田DXさん]

いつか宇宙に行きたい
そんな夢でさえ
きっとそいつにとっては困難なのに

「‥つまらない人生ですね」

じっとあたしを見つめた眼差しが
捕らえて離さなかった

「夢を見るのはただですよ
ただでさえ僕らは普通の夢さえ
困難な状況に置かれてる
僕らが一番に願う夢は‥
みんなにとっては当たり前なんです」

⏰:10/01/18 13:34 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#310 [松田DXさん]

そいつは愛おしそうに左足を撫でた

「これでも何かと不自由です
だけど不自由だからこそわかる世界があって
不自由だからこそ可能性を信じたくなる

目が見えたらいいなって
あなたもどこかで願ってる

だから僕も本物の足を得て
遠く離れた星に行きたい」

そいつは人と違うからと言って
下を向いては居なかった

⏰:10/01/18 13:47 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#311 [栢]

名前変わってました(´・ω・`)
生活板の名前になってました

松田=栢です(;_;)

⏰:10/01/18 13:50 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#312 [栢]

「諦めたら終わりですよ。
夢‥見ましょうよ
楽しいですよ」

また笑った

「‥夢か」


あたしの目の前に
何かがはっきり映った気がした
ぼやけた世界が
そいつの言葉で開けた気がした

⏰:10/01/18 13:59 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#313 [栢]

>>292-313

わけわからん(´・ω・`)
タイトル全く関係ないし
内容ふわふわしすぎw

主人公は片目が不自由なことが原因で
人間嫌いになってた
そのため独り宇宙に没頭
"そいつ"は片足が不自由だったけど
前向きに生きている

同じ障害を抱えながらも
考え方が真逆な2人

ってかんじでスルーしてください;;

⏰:10/01/18 14:06 📱:D905i 🆔:IPeB6o1Y


#314 [栢]
 
 
   ア イ カ ギ

     ― 悠さまリク ―

⏰:10/01/20 15:49 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#315 [栢]


「おかえり」

「‥ただいまぁ♪」

車のドアを開くと
石けんみたいないい香りがする
大好きなたっちゃんの匂い

たっちゃんは大学1年生
去年まであたしと同じ学校で
サッカー部の副キャプテンしてた
その時あたしは高2でマネージャーで‥

「‥奈々?」

責任感強くて優しくて
だけど時々いじめてきて‥(笑)
そんなたっちゃんにいつの間にか‥

⏰:10/01/20 16:00 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#316 [栢]

「‥聞いてんの?」

「‥うわっあぁ///聞いてるよー!!」

たっちゃんはSだと思う

「だったら返事しろよー」

いつもクスって笑う
あの目にあたしは未だにドキドキする

「で‥でも耳元で言うことないでしょ//」

たっちゃんから見たらあたしは
まだまだ子供なんだと思うんだ

⏰:10/01/20 16:04 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#317 [栢]

「‥かわい、」

からかった後は
そう言って目を細めて頭を撫でてくれる
少し乱暴で髪がぐちゃぐちゃになるけど
それでも幸せなんだ

たっちゃんは時間ができると
わざわざ学校まで迎えに来てくれる
大丈夫だよって言っても来てくれる

一年経った今でも相変わらずベタぼれ

⏰:10/01/20 16:14 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#318 [栢]

「たっちゃん明日バイト?」

家に着くのはあっという間
その日のこととか
くだらないおふざけとか
音楽聞いてあたしが歌って
それを見てたっちゃんが笑って

特別何をしなくても
心が温かくなるこの感じは
たっちゃんが初めてなのです(笑)

⏰:10/01/20 16:20 📱:D905i 🆔:cHfw0CBk


#319 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/10/28 08:16 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


#320 [ん◇◇]
>>290-320

⏰:22/10/28 08:18 📱:Android 🆔:HDgsN/jU


★コメント★

←次 | 前→
↩ トピック
msgβ
💬
🔍 ↔ 📝
C-BoX E194.194