― 短編箱 ―
最新 最初 全 
#161 [栢]
小さいころから
お母さんが大好きだった。
優しくておもしろくて、
ほかの子のお母さんなんかとは
どこか違う独特の魅力‥
お姉ちゃんの
反抗期を知っているあたしは
「あたしは絶対反抗なんてしないよ!」
そう言ったのは
つい最近だった気がする、
:09/10/23 20:19
:D905i
:YKgWBHmg
#162 [栢]
だけどやってきてしまった
思春期に負けた
あたしの反抗期。
それからなんとなくだけど
壁を感じるようになった
お母さんはいつも
不機嫌そうな顔をしていた
そんな顔を見るたびに
彼のもとへ行くあたし。
履き違えた"大人"の意味
:09/10/23 20:21
:D905i
:YKgWBHmg
#163 [栢]
ふとカレンダーに目をやる
月末‥
生理がこない。
いや、まさか
あたしに限ってそんなこと‥ね
鼓動は正直に‥
周りの音をかき消した。
お願いだから‥
愚かなあたし無知なあたし
命の芽をつんでしまいたい。
:09/10/23 20:26
:D905i
:YKgWBHmg
#164 [栢]
「生理こない‥」
彼に電話で告げた。
産んでと言われたらどうしよう‥
そんな心配は無駄だった
「どうするの!?
俺、育てられないよ‥
病院行ってこいよ」
心配とは裏腹に、
この言葉を受け入れる準備を
まだ整えていなかったの
孤独が襲う
:09/10/23 20:29
:D905i
:YKgWBHmg
#165 [栢]
あたし‥死のうか
ねぇ、一緒にあたしも消えるよ
すぐにあたし追いかけるから
ママと一緒に天国で暮らそうか
何度自らの腹を殴っただろう
1人になると
無意識に泣きながら
力を込めて殴る
鈍い音が響く
:09/10/23 20:32
:D905i
:YKgWBHmg
#166 [栢]
「あんた‥生理は?」
張り詰めた空間
冷たい痛いお母さんの声
「そろそろ来る」
根拠なんてないの
あたしの願いよ
愚かなあたし。
:09/10/23 20:35
:D905i
:YKgWBHmg
#167 [栢]
1人孤独を抱えたまま
長い長い時間を過ごす
あれから彼とは
連絡もまめにしなくなった。
また無意識に自らを殴る
もはや軽い習慣‥
:09/10/23 20:39
:D905i
:YKgWBHmg
#168 [栢]
「‥ねぇ、何してるの?」
後ろを向くと
青ざめたお母さんの姿
「これ、
お母さんを安心させて‥!」
渡された"現実"
逃げられない受け入れなきゃいけない
ママ‥なんてまだなりたくないよ
:09/10/23 20:42
:D905i
:YKgWBHmg
#169 [栢]
「うるさいなあ!!
いちいち心配しすぎなの!
そうやってストレス溜めさせるから
来なくなるんでしょう?!」
今まで溜めてた
‥怒りじゃない
溢れ出したこの感情は
不安。
:09/10/23 20:45
:D905i
:YKgWBHmg
#170 [栢]
睫が濡れる
息をするのを忘れる
「お願いだから‥!早く」
‥、結果はあたしの思い込み
あたしはまだひとりの少女。
:09/10/23 20:48
:D905i
:YKgWBHmg
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194