エージェント!?
最新 最初 全 
#1 [テトこ]
眠れないときに思いついたお話を書きたいと思います。
初めてなので至らない点も多いかと思いますが温かく見守っていただけると嬉しいです☆★
感想板です↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4583/
:09/10/02 01:20
:F902i
:alFfWQKE
#2 [テトこ]
さっそく失敗スイマセン(>_<)
上手く貼れない↓↓
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4583/
:09/10/02 01:31
:F902i
:alFfWQKE
#3 [テトこ]
申し訳ありません。
感想板にも上手く貼れなくて…
このまま書いていきます;
感想板の方はお手数ですが検索していただけると有り難いです!!
:09/10/02 01:35
:F902i
:alFfWQKE
#4 [テトこ]
そろそろか…
早く来い
"梓"――――
━━━━━━━━━━
:09/10/02 01:46
:F902i
:alFfWQKE
#5 [テトこ]
今日もいつものカフェで同じ所を見つめる少女が1人
"桜井 梓"
高校1年の16歳だ
梓「あーぁ。今日も変化なしか〜。絶対何かあると思うんだよなぁ。」
梓がいつも見つめているもの,それは
とある白い建物…
あれは1週間前のことだった――
━━━━━━━━━━━
:09/10/02 01:50
:F902i
:alFfWQKE
#6 [テトこ]
梓「今日も学校つまんなかったな…。もっと難しい事すればいいのに。」
バスケもバレーもマット運動も,梓には簡単だった
ある程度説明してくれれば出来る
お手本があれば尚更
クラブ部員より上手くやらないよう努めるのが面倒なくらいだ―
:09/10/02 01:55
:F902i
:alFfWQKE
#7 [テトこ]
勉強も同じ
一度言われた事はほとんど忘れない
数学の応用だって,基礎がいくらか織り込まれているだけ…
どうして皆が解けないのか,不思議で仕方なかった
全ての事に
張り合いがない――
だから学校なんてつまらない
梓は,そう思っていた
:09/10/02 02:00
:F902i
:alFfWQKE
#8 [テトこ]
この日も,そんな感じでダラダラ帰っていた。
いつもの道―
パン屋さんがあって,本屋さんがあって,カフェがある。
反対側の曲がった所に
薬局があって,100均があって,奥に白い建物がある。
……
…………ん??
白い建物ーッ!?!?
:09/10/02 02:04
:F902i
:alFfWQKE
#9 [テトこ]
思わず走って戻ってきてしまった;
てゆうか,待って待って!!
ないよそんなの…
今までなかったって!!!!
最近できたのかなぁ??
何のお店だろ??
いやでも,お店っぽくないし…
よしッ
行ってみるか―――
:09/10/02 02:08
:F902i
:alFfWQKE
#10 [テトこ]
見慣れた道を歩いていくと
だんだん近くなる白い建物
少し近寄りがたい雰囲気を醸し出すソレに
梓は引き寄せられるように歩いていった―
看板があるわけでもない
電気もついていない
人の気配すらない
しかし
さびれた様子はなく
ソレは本当に白くて綺麗だった
:09/10/02 02:35
:F902i
:alFfWQKE
#11 [テトこ]
梓は少し後ずさった
なんだろ…この感じ
近付いてはいけない気がした
しかし
梓の好奇心は引き寄せられたまま
誰もいないのかなぁ…
誰か車で待とうかとも思ったが
やはり,いけない気がしたので今日は帰ることにした――
:09/10/02 12:15
:F902i
:alFfWQKE
#12 [テトこ]
>>11訂正
×誰か車で

誰か来るまで
すいません;
:09/10/02 12:16
:F902i
:alFfWQKE
#13 [テトこ]
帰り際
薬局のおじさんに聞いてみようと思い,立ち寄った
梓「おじさん,こんばんは。」
お「やぁ,梓ちゃん。相変わらず別嬪さんだねぇ♪今日はどうしたんだい??少し顔色が良くない気もするが…。」
おじさんは,こっちに来たばかりの独りぼっちだった私が唯一気を許せた人。
施設育ちの私の親のような存在だ
:09/10/02 12:21
:F902i
:alFfWQKE
#14 [テトこ]
梓「ありがとッ。大丈夫だよ!」
そう言うとおじさんは
ニコッと優しく微笑んだ
これだけで心の奥が温かくなる―
梓「あのさ,この奥に白い建物があるけど,あんなの前からあったっけ??」
:09/10/02 12:25
:F902i
:alFfWQKE
#15 [テトこ]
お「白い建物…。あぁ〜,えらい別嬪さんが入っていくのをこの前見たよ!それがもう美人でなぁ,あんな美人が…
梓「あーもう分かったから!!美人の話はいいから!!」
お「いや〜スマンスマン;あー,あれはいつからあったかなぁ…前からあったような,なかったような…」
:09/10/02 12:28
:F902i
:alFfWQKE
#16 [テトこ]
梓「おじさん…;まぁいいや,何か分かったら教えてね。」
お「…何をするつもりか分からんが,あまり無茶するんじゃないよ??」
梓「はーい。じゃぁまたね!!」
自分で調べるしかない―
そう思った梓だった
━━━━━━━━━━━
:09/10/02 12:32
:F902i
:alFfWQKE
#17 [テトこ]
そんなこんなで
あの日から,白い建物がちょうど見えるこのカフェで放課後いつも見張ってるんだぁ。
しかし,特に変わった様子はない
今日ダメか……;
帰ろうと思い席を立ったときだった――
梓「あッ…!!!!」
:09/10/02 12:35
:F902i
:alFfWQKE
#18 [テトこ]
誰かがあの白い建物に入っていくのが見えた
わずかだがドアの動きを確認できた
―今しかないッ―
そう思ったときには
走り出していた…
:09/10/02 12:37
:F902i
:alFfWQKE
#19 [テトこ]
梓「ハァッ…ハァッ…」
たどり着いた…
とうとうこの白い建物の中に―
ゆっくりとドアに手をかける
ガチャ―…
梓「開いた……。」
もしかしたら今までも鍵は開いていたのかもしれない
でも今はそんなこと
どうでもよかった――
:09/10/02 21:58
:F902i
:alFfWQKE
#20 [テトこ]
恐る恐るドアを開ける
お化け屋敷にでも入るような気分だった
恐れる気持ちとは裏腹に
ヒヤッではなく…
キリッとした空気が梓を包んだ
梓「―ッ!おじゃましま〜す…。」
誰かがいる気配は無かった
真っ暗で何も見えない
:09/10/02 22:01
:F902i
:alFfWQKE
#21 [テトこ]
てゆうか…
おかしくないッ!?
窓ついてたじゃん窓ッ!!
いくら夜だからってちょっとくらい光入るでしょ!?
とツッコミながら
電気のスイッチを探す
あッ
携帯あるじゃん♪
と思い制服のポケットに手を伸ばした
そのとき―――
:09/10/02 22:05
:F902i
:alFfWQKE
#22 [テトこ]
ガッ!!!!
梓「ッッ!!―んぐッ!!!!」
腕をつかまれたかと思うと悲鳴をあげる暇もなく口を塞がれた
ヤバい―
ヤバい…ヤバいッ!!!!
梓「ンん゙ーッんーッ!!」
:09/10/02 22:13
:F902i
:alFfWQKE
#23 [テトこ]
相手はきっと男だろう
なんとか逃れようと必死に抵抗するが,全くかなわない
いつの間にか後ろで両手をつかまれていた―
パニック状態の梓を後目に
男(であろう人)はどんどん前に進んでいく
梓がそれに気づいたのは
もうかなり進んだころだった
:09/10/02 22:16
:F902i
:alFfWQKE
#24 [テトこ]
…どうしよう
このままじゃ,私――
ピカッ
梓「ンッッ―」
やっと暗闇に慣れかけていた梓の目に
おびただしい量の光が襲いかかった
:09/10/02 22:18
:F902i
:alFfWQKE
#25 [.]
:09/10/02 23:50
:SH906i
:4pKqpMSE
#26 [テトこ]
:09/10/03 00:20
:F902i
:7wkGjb.g
#27 [テトこ]
>>24から
目の奥の痛みに耐えかね
ギュッと目を瞑る梓
そんな事お構いなしに進んでいく後ろの奴
やっと梓の目が落ち着いたのと,奴が梓の口を開放したのはほぼ同時だった―
梓「ンハァッ―,離してよッ!!なんなのよアンタ!!」
振り向くと
黒いスーツにサングラスの背の高い男がいた
:09/10/03 15:35
:F902i
:7wkGjb.g
#28 [テトこ]
口は開放してくれたが
腕は離してもらえない
男の表情が分からなくて余計に怖い―
梓「離してッ!!ヤダッ!!離してぇッ!!!!」
普段はいろいろと冷静な梓も,かなり取り乱していた
男「…少し,静かにして下さい。」
梓「ーッ!!」
:09/10/03 15:39
:F902i
:7wkGjb.g
#29 [テトこ]
その声はあまりにも低く
有無を言わせぬ力があった
それもなぜか敬語―
だが梓が固まったのはそれだけじゃない
見えてしまったのだ…
男の腰にある
拳銃らしきモノを…―
:09/10/03 15:42
:F902i
:7wkGjb.g
#30 [テトこ]
梓は叫ぶのをやめた…
梓「アナタは誰なんですか??なんで私を??ここは??」
聞きたい事が山ほどある
男「…。」
しかし男は答えない
なんなのッ!?
黙れとは言うのに私の質問には答えないってわけ!?
:09/10/03 15:44
:F902i
:7wkGjb.g
#31 [テトこ]
もうヤダ…
私,どうなるの??
殺されるのかなぁ……
ジワッ――
梓の目に涙が浮かぶ
ハッ!
ダメだダメだ!!
ここで泣いたらきっと相手の思うつぼ
絶対泣かない…
意地でも抵抗してやる!!
:09/10/03 15:47
:F902i
:7wkGjb.g
#32 [テトこ]
でも力じゃかなわないし
どうすれば…
――そうだッ!!
女の子の必殺技
テレビで見たことある。
これしかないッ!!!!
:09/10/03 15:49
:F902i
:7wkGjb.g
#33 [
りあ姫
]
頑張って書いて


:09/10/05 19:02
:PC
:FE5Zc4Dc
#34 [テトこ]
りあ姫さん
遅くなってスミマセン
読んで下さってありがとうございます


もしよろしければ感想板へコメント下さると嬉しいです

:09/10/05 23:21
:F902i
:Qclmf1qA
#35 [テトこ]
>>32から
男「―??」
暴れなくなったと思うと震え始める華奢な肩
無理もない…。
男はそう思った
すると
突然振り向き彼女はこう言った―
梓「ねぇ…私,どうッ…なっちゃうの??殺…ッされるの??教えてよ…お願いッ―!!」
大きな目に涙をいっぱい溜め
上目使いで………
:09/10/05 23:30
:F902i
:Qclmf1qA
#36 [テトこ]
そう
女の子の必殺技―
"涙目&上目使い"!!!!
男はこれに弱いってテレビで言ってた!!
:09/10/05 23:34
:F902i
:Qclmf1qA
#37 [テトこ]
しかし…
男「……。」
何も答えないどころか
動揺の「ど」の字も見えないこの男―…
梓「〜ッッ//」
ム…
ムカつく〜ッッ!!!!!!;
:09/10/05 23:38
:F902i
:Qclmf1qA
#38 [テトこ]
とてつもない怒りと羞恥に梓は襲われた―
ホントなんなのコイツ;;
梓が後悔と絶望に押しつぶされている間に目的の階についたのか,ドアが開き長い廊下が見えた
あぁ―
とうとう殺されるんだ…
てかこれエレベーターだったのか,気づかなかった
今になり少し冷静になってきた
:09/10/05 23:43
:F902i
:Qclmf1qA
#39 [テトこ]
おじさんに「ありがとう」って言いたかったなぁ…
そういえば
無茶するなって言われたっけ―
言いつけ守らなかったからかな……
ゴメンね,おじさん。
サヨナラ―
男「べつに…アナタに危害を加えるわけではありません。」
:09/10/05 23:47
:F902i
:Qclmf1qA
#40 [テトこ]
梓「…………え??」
梓がおじさんに最後の挨拶をしたとき男が言った
危害を加えない?
殺さないってこと??
じゃあどうして…
梓「じゃあどうしてこんな事ッ!!」
あれ以上,男は口を開かなかった――
:09/10/05 23:50
:F902i
:Qclmf1qA
#41 [テトこ]
梓は殺されないという少しの希望を得て
改めてここから逃げる方法を考えた
男は変わらず梓の両手を後ろでつかんでいる
その力は,強い
この手を何とかしなければ,ここから出られる道はないだろう
何か良い方法は……
:09/10/05 23:54
:F902i
:Qclmf1qA
#42 [テトこ]
長い廊下も終盤に差し掛かったところで梓の頭に名案が浮かんだ
そうだ!!
この前見た刑事ドラマ
あの主人公の相方も,こんな風に犯人に両手を拘束されてた…
確か,この体勢で狙える急所は1つ――
:09/10/05 23:59
:F902i
:Qclmf1qA
#43 [テトこ]
そうだ
タイミングをみてやろう!!
さすがのコイツも急所の痛みには狼狽えるはず!!
その隙に腰の拳銃を奪って…
梓が頭で脱出劇のシュミレーションをしている間に廊下が終わり,大きなドアが見えてきた
:09/10/07 00:21
:F902i
:6aOmtiQA
#44 [ラスカル]
このドアを開けてからが勝負よ!!
ここがコイツらのアジトなら少なからず安心して緩むはず…
拳銃さえ奪えば仲間も何もできないだろうし
たぶん…;
ものすごく不安だったが今の梓にはそれしか思い浮かばなかった…
そしてついに
扉が開く―――
:09/10/07 00:25
:F902i
:6aOmtiQA
#45 [テトこ]
:09/10/07 12:00
:F902i
:6aOmtiQA
#46 [テトこ]
>>44から
扉の向こうは意外にもホテルのような場所だった
綺麗な絨毯に綺麗な照明
左には部屋があるのだろうか
ドアがいくつもある
右には綺麗な絨毯の廊下が続き1番奥には他とは違うドアが見えた
正面には談話室のような空間がある
:09/10/07 23:28
:F902i
:6aOmtiQA
#47 [テトこ]
――
―――…ハッ!!
しまった
あまりにも予想外だったから,つい見とれてた;;
よし…
いくわよ私ーッ!!!!!!
男が動き出そうとしたとき梓は止まった
男は梓が動かないことを不思議に思い近づいた
その瞬間―――
:09/10/07 23:32
:F902i
:6aOmtiQA
#48 [テトこ]
ダンッッ!!!!
男「ッッ――」
梓は男の足の甲を思いきり踏みつけたのだ
さすがの男も驚き
一瞬手の力を緩めてしまった
もちろん,梓はそれを見逃さなかった―――
:09/10/07 23:35
:F902i
:6aOmtiQA
#49 [テトこ]
男の左手を片手でつかみクルリと身を返し男の左側に出て膝裏を蹴る
それと同時につかんでいた手をグッと引いた
ガクッと崩れそうになる男の右側に素早くまわり
どこで覚えたのか,腰の拳銃をスルリと抜き取ってしまった
男「クッ―;」
:09/10/08 18:08
:F902i
:GB5QN5bQ
#50 [テトこ]
カチャ―――
梓「ハァ…ハァ…,ふふッ,一か八か,やってみるもんね。刑事ドラマも捨てたもんじゃないわ。」
男に銃口を向け
梓は言った
梓「死にたくなかったら私を帰して…早くココから出してッ!!」
叫ぶ梓
:09/10/08 18:23
:F902i
:GB5QN5bQ
#51 [テトこ]
男「フッ―やはりボスの目に狂いはなかった…。」
男はボソッと何か呟いたかと思うと
ゆっくり動き出した
梓「え゙ッ;ちょっ,ちょっと!撃たれなくなかったら動かないで!!帰る方法を教えなさいッ!!」
それでも男は聞く耳持たずと立ち上がる
男「アナタは良いエージェントになれます。」
男はなぜか,微笑んでいた―
:09/10/08 18:28
:F902i
:GB5QN5bQ
#52 [テトこ]
え…
エージェント??
何それ―
この男の言葉の意味も微笑みも,梓には理解できなかった
梓が驚きの表情を浮かべている間に
男は梓の後ろにまわった
梓「ッッ―!!」
コイツいつの間に―
:09/10/08 18:30
:F902i
:GB5QN5bQ
#53 [テトこ]
梓は走った
捕まるわけにはいかない
何とかして逃げないと!!
男「まったく,世話のやけるお嬢さんだ。」
梓は正面の談話室のような場所へと走っていった―――
:09/10/08 18:33
:F902i
:GB5QN5bQ
#54 [テトこ]
てかこれヤバくない!?
とりあえず走ってきたけど
絶対……行き止まりだ;;
どうしよう……
どうしようッッ!!!!
梓「クソッ!!どこか逃げ道」
男「他に道はありません。大人しく,ついて来てくれませんか??アナタに危害は加えないと申し上げたはずです。」
:09/10/09 21:29
:F902i
:KLbUmvjE
#55 [テトこ]
コイツ―…
めちゃくちゃ喋れるじゃんッ!!
あんだけ無視したくせに
ムカつくーッ!!!!
梓「―…ないわよ」ボソッ
男「−??」
:09/10/09 21:31
:F902i
:KLbUmvjE
#56 [テトこ]
梓「ふざけんじゃないわよッ!!危害は加えないから黙ってついて来いだぁ!?アンタ何様なわけッ!?こんな拉致みたいな事されて,わかりましたってついて行く奴がいるわけないでしょッ!!いい加減にしろっつーんだよバーカッッ!!!!」
梓………………キレる;
:09/10/09 21:34
:F902i
:KLbUmvjE
#57 [テトこ]
男「ッ―;!!」
梓のものすごい剣幕に
早く捕まえなければマズいと少し焦る男―
息を切らす梓に
男が一歩近付いた
梓「来ないでッ!!来たら…撃つ。」
:09/10/09 21:40
:F902i
:KLbUmvjE
#58 [我輩は匿名である]
銃をかまえる梓
もちろん撃ったことなどない
銃など見るのも初めてだ
手が震える梓に
お構いなしといった様子で近づく男
梓「く,来るなッ!!」
銃を握る手に力が入る
そのとき――
:09/10/09 21:42
:F902i
:KLbUmvjE
#59 [我輩は匿名である]
?「も〜,なに!?うるさくて寝れないんだけど。」
梓・男「ッッ!?」
だ,誰―!?
仲間??
クソッ,こんなときにッ
?「海(カイ)ー,珍しいじゃんこんなの。それにしても,スゴいねこの子…俺好み♪」
梓「(ゾク…;)あ,アンタも来ないで…来たら撃つ!!」
:09/10/09 21:47
:F902i
:KLbUmvjE
#60 [我輩は匿名である]
?「本当に撃てんのー??あんま強がってても良い事ないよー。そんな怖い顔してたら,せっかくの俺好みの可愛い顔が台無しじゃん。」
この男,ふざけてるのか!?
ナメんなッッ――
バァンッッ!!!!
:09/10/09 21:50
:F902i
:KLbUmvjE
#61 [我輩は匿名である]
海・?「ッ!?!?!?」
梓「ふざけないで…本気だよ。」
その震える声は恐怖なのか,怒りなのか…
男たちの足下には少しの煙が上がっていた
:09/10/09 21:52
:F902i
:KLbUmvjE
#62 [我輩は匿名である]
?「あーぁ。廊下に穴空いちゃったよ。」
男がスッと近づく
?「危害は加えないって言ってたのに…―」
一瞬のことだった……
:09/10/09 21:54
:F902i
:KLbUmvjE
#63 [我輩は匿名である]
ドスッ!!―――
梓「ゔッッ…」
男が近づいたから銃をまた握り締めたとき,気づいたらすぐ近くに男がいて
いきなりお腹に激痛が走った―
ドサッ…
:09/10/09 21:57
:F902i
:KLbUmvjE
#64 [我輩は匿名である]
倒れる梓を男が受け止める
?「やれやれ,すごい子猫チャンだな,新人さんは。」
顔「スミマセン。私のミスで;」
サングラスを取り
申し訳なさそうに海が言う
:09/10/09 21:59
:F902i
:KLbUmvjE
#65 [
りあ姫
]
かなり気になってます


:09/10/10 04:22
:PC
:Cmez1aVE
#66 [テトこ]
:09/10/11 00:32
:F902i
:r9E3KO.o
#67 [テトこ]
>>64から
?「こんな可愛い顔であんな事されちゃ誰でもビビるって。とりあえず部屋連れてくからボスに言っといて。」
海「分かりました。お願いします。」
はいよー♪
と言いながら気を失った梓を担ぎ,男は部屋へと歩いていった
:09/10/11 00:38
:F902i
:r9E3KO.o
#68 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
海「申し訳ございませんボス。私が油断したばっかりに…。今"仁"が部屋へ連れて行きました。目覚め次第こちらへ。」
ボ「どんな相手でも"ココへ来る奴"に油断してはいけないとあれほど言っただろう。まぁいい,おかげで面白いものが見れたしな。」
ククッと満足げにボスと呼ばれる男は笑った
ボ「楽しみだ―…」
:09/10/11 00:44
:F902i
:r9E3KO.o
#69 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
梓「ン…。あれ,ココ…私…ッ―!!」
お腹に走った痛みで
脳が覚醒した梓
梓「いったぁ〜;;」
そうだ
いきなり出てきたふざけた男に殴られて―
気を失ってたのか……
この部屋は??
あの左側にあった部屋の1つかなぁ??
:09/10/11 00:50
:F902i
:r9E3KO.o
#70 [テトこ]
梓は落ち着いていた
捕まれば何をされるか分からない―
そう思っていたが
今いる場所があまりにも綺麗な部屋で,拍子抜けした
大きくてフカフカのベッド
座り心地の良さそうなイス
真ん中に一輪の花が置いてあるテーブル
近くにあるライトもお洒落だ
:09/10/11 00:59
:F902i
:r9E3KO.o
#71 [テトこ]
ほんと,ホテルみたい…
そう思わずにはいられなかった
梓「はぁー…。」
ドサッ
部屋を一通り見回して
またベッドに倒れた
思いのほか体が疲れている
梓「一体何なの…。私,どうなっちゃうんだろ…。」
:09/10/11 01:06
:F902i
:r9E3KO.o
#72 [テトこ]
梓は今日あった事を思い返した―
ずっと見張ってた白い建物に人影を見て〜
追いかけて入ったら海とかいう黒スーツに捕まって〜
涙目&上目遣いは失敗で…(泣)
刑事ドラマ真似て黒スーツから拳銃奪って――
そういえば私
よくあんな事まで出来たなぁ…
どうやったのか全然覚えてないや
:09/10/11 01:13
:F902i
:r9E3KO.o
#73 [テトこ]
……なんか
疲れたなぁ〜
おじさん,どうしよう私…
梓「スー…スー…」
予想以上の疲れに梓は眠ってしまった
これから
あんなことが起きるとも知らずに……
:09/10/11 01:15
:F902i
:r9E3KO.o
#74 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
カチャ―
コツコツコツコツ…
眠る梓に忍び寄る影
?「寝てる…。」
梓にとってはまだ敵陣だというのにもかかわらず
気持ちよさそうにスヤスヤと寝息をたてている
?「フッ…さっきの威勢の良さが嘘みたいだな。」
:09/10/11 01:19
:F902i
:r9E3KO.o
#75 [テトこ]
マジマジと梓を見る
華奢な体
肩まで伸びた黒髪がサラリと枕へ落ちる
白い肌に映えるプクッとした赤い唇
長い睫
少し幼さの残る顔
?「ほんとスゴいやこりゃ。…そうだ♪」
最高のイタズラを思いついたと言わんばかりの表情で,笑った
:09/10/11 01:26
:F902i
:r9E3KO.o
#76 [テトこ]
:09/10/11 01:29
:F902i
:r9E3KO.o
#77 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
…………ん??
何だろう…
なんか違和感が―――
え―…
パチッと目を覚ました梓
梓「ん…」
そして再びパチッと
目が合った――
:09/10/11 23:37
:F902i
:r9E3KO.o
#78 [テトこ]
梓「〜ッッ///イャー…ふごッ!!」
叫ぼうとしたが口を塞がれた
今日はよく口塞がれるなぁ…
じゃ,なくって!!
ななななんでコイツが…
私の上にーーーーッッ!?!?
:09/10/11 23:40
:F902i
:r9E3KO.o
#79 [テトこ]
梓「ふぁんへふぁんはば!!!!」
?「何言ってんのか全然分かんないよ…子猫ちゃん♪(笑)」
※なんでアンタが!!
と言っております―
梓のお腹の上に
あのふざけた奴がまたがっていた
?「いや〜あまりにも気持ちよさそうに寝てるから,ついね。美味しそうだなぁ〜みたいな。」
ッッ///
つまりそれって…
:09/10/11 23:46
:F902i
:r9E3KO.o
#80 [テトこ]
……梓ピーンチッ!!;
梓「ふンごーッ!!!!」
なんとか逃れようと暴れる梓
そして気づいた
またしても両手が拘束されている
今度は頭の上で――
梓「んーッん゙!やらっ…」
:09/10/11 23:49
:F902i
:r9E3KO.o
#81 [テトこ]
?「ダメじゃん暴れちゃ。悪い子にはお仕置きですよ〜っと。」
暴れる梓の手を
あらかじめ用意していたのであろう紐でベッドの端にくくりつけた
梓「やッ…ヤダッ!!解いて!離せーッ!!!!」
口を解放され叫びまくる梓
しかし男の"欲しいもの"はない
?「叫んだって誰も来ないよ。ここの部屋スゴいし。」
:09/10/11 23:53
:F902i
:r9E3KO.o
#82 [テトこ]
ならさっき口塞いだ意味あんのかよッ(怒)!!
とツッコミたくもなるが今はそれどころではない
?「それに…」
男はグッと梓に近づき
?「ここはまだ敵陣だぜ??」
ゾクッ!!!!
:09/10/11 23:56
:F902i
:r9E3KO.o
#83 [テトこ]
さっきまでとは違い
本当に同一人物なのかと疑うほど低く冷たい声
動けなくなるような鋭い瞳
梓は声を出すどころか息をすることさえ出来なかった
それを見た男はまた口角を上げ
?「ま,せいぜい叫びな…」
フッと意味あり気に笑うと
チュッ―――
:09/10/13 17:15
:F902i
:P3GyZIVE
#84 [テトこ]
梓「%*&◎☆〜ッ!?!?」
梓の唇を奪った―
梓「んーッ!!んーッ!!」
こんなの…知らない
初めてだった
そういう事に興味がなかった
好きな人と…
そうは思っていたが恋というものを経験したことが梓にはない
梓「ふッ…くるし…」
あまりの事に固まっていたが酸素が入ってこない苦しさには勝てなかった
:09/10/13 18:30
:F902i
:P3GyZIVE
#85 [テトこ]
?「あれ??もしかしてファーストキスだった??クスッ…ご馳走様♪」
梓「ーッッ!!最低!!お前なんか大嫌いだッ!!!」
少し涙の溜まった目で梓は思いきり男を睨みつける
?「そんな可愛い顔で睨まれても全然怖くないし。むしろそそられる…みたいな♪泣いて"お願いしますやめて下さい"って言えたら離してやってもいいぜ??」
:09/10/13 18:38
:F902i
:P3GyZIVE
#86 [テトこ]
梓「ーッッ」
悔しい…
負けるもんか!
こんなふざけた変態野郎に!!
絶ー対泣かないッッ!!!!
?「お断りってわけか…どうなっても知らないからな。」
また
さっきの目だった…
:09/10/13 18:41
:F902i
:P3GyZIVE
#87 [テトこ]
?「ちなみに俺は"仁(ジン)"だ。営み中に"アンタ"だと萎えちまうからな。」
ニヤッと仁は笑う
梓「〜ッ//誰が呼ぶかこの変態!!」
仁はまたクスッと笑うと
梓のリボンを取り
制服のブラウスに手をかけた―
さすがの梓も今から仁が何をしようとしているのかくらい分かる
しかしプライドが
邪魔をする…
:09/10/13 18:45
:F902i
:P3GyZIVE
#88 [テトこ]
梓「クッ―やめ…」
このままじゃ…
こんなふざけた変態野郎に私の初めてを奪われるの!?
そんなのヤダ!!
でも,泣いてお願いなんて
ふざけんなッ!!
どうしよう…どうしよう…ッッ!!
仁「ん〜まぁ予想通りっちゃ予想通りかな。可愛い♪」
:09/10/13 19:35
:F902i
:P3GyZIVE
#89 [テトこ]
梓がいろいろと考えている間にブラウスのボタンは全て外され,下着と白い肌が露わになっていた
小さな膨らみが
まだ誰も触れたことがないんだろうと推測させる
イヤだ…
やっぱり,こんなのヤダ!!
梓「ヤダッ!!離してッ!!」
また暴れ出す梓
:09/10/13 19:39
:F902i
:P3GyZIVE
#90 [テトこ]
仁「……フッ,ヤダね。」
そして
その白い肌に仁の,男の手が這う
ビクッ―
体を強ばらせる梓
その手はだんだん
小さな膨らみを覆う下着へ…
自分でもあまり触れることのない場所に良く知りもしない男の手が触れる
しかも,こんなかたちで…
:09/10/13 19:43
:F902i
:P3GyZIVE
#91 [テトこ]
涙が滲む
「お願いしますやめて下さい」
それだけで解放される
「あまり無茶するんじゃないよ。」―
おじさんに言われた言葉が頭をよぎる
プライドなんか…
:09/10/13 19:46
:F902i
:P3GyZIVE
#92 [テトこ]
:09/10/14 00:07
:F902i
:GB/1xTwQ
#93 [テトこ]
読んでくれてる人いないかもしれませんが,更新します


:09/10/19 15:24
:F902i
:cPSgGHIg
#94 [テトこ]
仁「…。」
梓の表情を伺い
あと少しだと確信する
言葉を急かすように
ホックに手をかけたとき
梓「――…ぃ。」
梓が何か呟いた
そう思い耳をかたむける
すると…
:09/10/19 15:27
:F902i
:cPSgGHIg
#95 [テトこ]
「じ━━━ん━━━━!!」
仁「え゙;」
ドドドドドッ
という音と共に誰かが入ってきて
ドカッ――!!
仁に跳び蹴りをくらわせた!!!!
:09/10/19 15:29
:F902i
:cPSgGHIg
#96 [テトこ]
仁「ぐおッ!!!!」
ベッドから落とされた仁
?「私が任務についてる間に新人が来たって聞いて慌てて帰ってくれば…アンタって人はッ!!!!」
ギャーギャーと怒鳴りつける謎の人物と
仁「ちげーんだよ!!これには…」
と言い訳する仁
:09/10/19 15:32
:F902i
:cPSgGHIg
#97 [テトこ]
2人の声が響く部屋に
違う声が
か弱く届いた―
「―ます…めて…グス…さい…」
仁・?「ん????」
振り返る2人
梓「ぉ…ねがい,ヒック…します…やめッ…グス…て,下さい…ッ…」
ボロボロと涙をこぼし
何度も同じ言葉を繰り返す梓が,そこにいた―
:09/10/19 15:37
:F902i
:cPSgGHIg
#98 [テトこ]
仁「…フッ…やっと泣いたな,お前。」
優しい目で仁が言った
仁「ったくガキが強がってんじゃねーよ!!いきなり連れて来られて怖くないわけないだろ。」
梓「ぇ…。」
意外な言葉に梓は俯いていた顔を上げる
仁「怖かったら泣いたっていいんだ…誰も責めたりなんかしねぇよ。」
:09/10/19 15:42
:F902i
:cPSgGHIg
#99 [テトこ]
ワシャワシャと梓の黒髪を撫でる
そう
仁は,強気に振る舞う梓が壊れてしまいそうだと思ったのだ
やり方は荒いが
これが一番手っ取り早いと思い梓を攻めた
梓「グス……ッふぇ」
仁の真意を知り梓の目からは,さらに涙が零れる
普通なら有り得ないかもしれないが,仁の目が本当に優しくて,梓は安心したのだった
:09/10/19 15:46
:F902i
:cPSgGHIg
#100 [テトこ]
仁「お前,ちゃんと出るじゃねーか…なみ
―ボカッ!!
ッッだぁぁあッ!!!!」
梓「―ッ!?!?;」
仁「ッて〜;何すんだてめーコラッ玲(レイ)―……;;」
仁は振り向き,凍りつく
ヤバッ―;;;
そう思ったときには
遅かった―
:09/10/19 15:51
:F902i
:cPSgGHIg
#101 [テトこ]
玲と呼ばれた女から,メラメラと燃え上がる炎と深く揺らめく黒い影が見える(ようだ)
玲「仁…アンタ,こーんな可愛い新人チャンに…何したの」
それはまるで地の底から響くかのように聞こえ,脳を取り巻く
仁「いや;だからこれは…そのッ…コイツのためを思って…;」
:09/10/19 15:56
:F902i
:cPSgGHIg
#102 [テトこ]
玲「へぇ〜…この子のためを思って…両手縛って…馬乗りになって…ボタン剥ぎ取ったんだ…ふぅ〜ん」
絡みつくような声で攻める玲
仁「ヒッ!?いやッだからよ,俺はコイツに―
玲「問答無用…―」
仁「ぎゃぁあぁぁ!!!!!!」
数分後
仁の魂が抜け出たのは,言うまでもない
:09/10/19 16:00
:F902i
:cPSgGHIg
#103 [テトこ]
:09/10/20 00:32
:F902i
:2sckf7BI
#104 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
梓「……;」
玲「ゴメンねぇ,ホントうちのエロ仁が。こーんな可愛い女子高生にあんなことするなんて…ほーんと男って嫌よねぇ〜!!」
さっきまでの恐怖や絶望が一気に吹き飛んだ
それはきっと
いや確実に,今目の前にいるこの超絶美人のお姉さんのおかげだろう
:09/10/21 00:50
:F902i
:ELHEuz/2
#105 [テトこ]
玲「それより大丈夫だった!?まさか最後までヤられてないよねッ!?!?」
び,美女が下品なお言葉を…;;
梓「あ,いや…大丈夫,です;ちょっと胸触られただけで…」
――ギョッ!?!?
梓は思った
仁さん…(ちょっとだけ)ゴメン;;
:09/10/21 00:54
:F902i
:ELHEuz/2
#106 [テトこ]
玲「アイツ…あとでもう1回殺しとくからね(ハート)」
こッ……こぇ〜;;
この人に逆らっちゃいけないッ!!
そう確信した梓だった―
:09/10/21 00:56
:F902i
:ELHEuz/2
#107 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
程なくして
起き上がろうとした仁に,再び死が訪れ
玲はズルズルと仁を(笑顔で)引きずりながら部屋を出ていった
何だったんだ…いったい;
嵐の後の静けさとはこのことなのだろうか
独り取り残された気がした…―
:09/10/22 00:37
:F902i
:txvwyC2o
#108 [テトこ]
コンコンッ―
突然ドアがノックされる
さっきの事もありビクッと強張る梓の体
海「梓さん…海です。入ってもよろしいですか??」
丁寧な挨拶,海だった
梓「あ,はい…どうぞ。」
海「失礼します。」
静かに海が入ってきた
:09/10/22 00:41
:F902i
:txvwyC2o
#109 [テトこ]
ベッドの上の梓が少し震えているように見えたので,海は優しく声をかけた
海「起きてらしたんですね。気分はいかがですか??まだお腹,痛みます??」
申し訳なさそうな海に
梓の体は力を手放した
:09/10/22 00:43
:F902i
:txvwyC2o
#110 [テトこ]
:09/10/22 00:45
:F902i
:txvwyC2o
#111 [テトこ]
梓「…大丈夫です。」
海「それは良かった。さっそくで申し訳ないのですがボスが待ってますので…ついて来ていただきます。大丈夫,何も怖いことはありません。全てボスから説明してもらいます。」
ボス…私をここにつれてきた奴―…
分かりました。
とだけ伝えて梓はベッドを出た
:09/10/25 10:56
:F902i
:usJf.D46
#112 [テトこ]
しかし…―
梓「ほわッッ―;;」
さっきの事でまだ力が抜けているのか,ガクッと膝から崩れる梓
ぽすッ――
海「ッッと!!大丈夫ですか!?やはり,もう少し休みますか??」
:09/10/25 11:00
:F902i
:usJf.D46
#113 [テトこ]
海に支えられ,何とか転ばずにすんだ
梓「す,すみませんッ//大丈夫です!!歩けます!!」
真っ赤な顔を上げて梓は言った
そして
海に支えてもらいながら
ゆっくりとボスの待つ部屋へ進んでいく梓
休んでなんかいられない
ボスって奴に納得いくまで説明してもらわなきゃッ!!
:09/10/25 11:05
:F902i
:usJf.D46
#114 [テトこ]
仁にされたことも含めて
全てボスに謝ってもらおうと意気込む梓
一番奥にある
他とは違うドアに向かって歩き出した―…
ゆっくり
ゆっくりと……
:09/10/25 11:10
:F902i
:usJf.D46
#115 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
コンコンッ
海が扉を鳴らす
海「ボス,梓さんをお連れしました。」
ボ「―…入れ。」
海や仁とは違う渋い声が響く
かなり年上なんだろうか
ガチャ―
よーし
気合い入れていくわよ梓!!!!
:09/10/26 09:58
:F902i
:rhF589IQ
#116 [テトこ]
海「失礼します。」
梓「失礼しま〜す;」
不本意ながら,少し海の後ろに隠れるようにして小さな声で言う梓
あれ??
誰もいない―…
そこは
自分がいた部屋より少し広いくらいで
大きめのデスクとイスに観葉植物が1つ
それからソファーとテーブル
なぜか電気が一部しかついておらず薄暗い
:09/10/26 10:03
:F902i
:rhF589IQ
#117 [テトこ]
これが,ボスの部屋…
てゆうかボスは;??
さっきいたじゃん;;
海「…はぁ〜;」
海が大きいため息をついたかと思ったとき
背後に人の気配を感じた
ピト…
振り向こうとしたとき肩に触れた何かが視界に入った
:09/10/26 10:08
:F902i
:rhF589IQ
#118 [テトこ]
ガ……
ガイコツー!?!?!?
.
:09/10/26 10:10
:F902i
:rhF589IQ
#119 [テトこ]
梓「〜ッ,ふンぎゃぁぁあ!!!!!!!!」
ガイコツ!?
ガイコツーッ!!
骨ぇーッッ!!
もう言葉として発することもできない梓に,追い討ちがかかる
:09/10/26 10:13
:F902i
:rhF589IQ
#120 [テトこ]
「そんなに…僕が,醜いかい…お嬢さん…」
ヒッ―;;
人間の声ではないソレに梓は芯から凍りつく
そして―…
「…殺して…やるーッ!!!!」
:09/10/26 10:15
:F902i
:rhF589IQ
#121 [テトこ]
梓に突如襲いかかるこの世のものではないモノ
抜け落ちた髪
血走った目
ただれた肌
裂かれた口
梓,本日2回目の
梓「※%*&◎☆〜ッ!!」←
桜井 梓
16にして最大の厄日だろう
:09/10/26 10:19
:F902i
:rhF589IQ
#122 [テトこ]
:09/10/26 12:58
:F902i
:rhF589IQ
#123 [テトこ]
カチッ―
「あ…!!」
海「―ボス…いい加減にして下さい;」
電気をつけた部屋には
お面をかぶり骸骨の手を持った
ボスがいた―
:09/10/30 16:00
:F902i
:MVIIJluE
#124 [テトこ]
海「貴方という人は…まったく。梓さんに謝っ―…あれ??」
ボ「あちゃ〜,のびちゃった♪笑」
う〜ん;
お化け………
うなされている梓がいた―――
:09/10/30 16:04
:F902i
:MVIIJluE
#125 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
…………やる
殺…して……やる
殺してやるーッ!!!!!!!!!!
ガバッ―
梓「いやぁぁぁーッ!!!!;」
…………………??
あれ??
私……いったい
:09/10/30 16:07
:F902i
:MVIIJluE
#126 [テトこ]
海「大丈夫ですか!?梓さん。」
梓「へ??か,海さん…??と…誰―」
海の後ろに1人
俯いて震えている男がいた
海「さぁー,ちゃんと謝ってもらいますよ…ボス!!」
この人が…
ボスーッ!?!?!?
:09/10/30 16:10
:F902i
:MVIIJluE
#127 [テトこ]
てか震えてるんじゃなくて……必死に笑いをこらえてる;!?
ボ「ん゙ん…ゴホン!!いや〜すまなかったね,久しぶりの新人だったもんで,つい……ぶッ!!笑」
さっきの事を思い出したのか,ボスとやらは激しく笑い出した
梓「〜ッッ///」
なッ,なんなのこの人〜ッ;
あんな事されたら誰だってビビるわよッ!!;
:09/10/30 16:16
:F902i
:MVIIJluE
#128 [テトこ]
顔を真っ赤にする梓の気持ちを察してか
海「……………ボス。」
ボ「ハハハ…ハ;……ごめんなさい↓↓」
一段と低くなった海の声にボスは深々と梓へ頭を下げた
:09/10/30 16:19
:F902i
:MVIIJluE
#129 [テトこ]
ボ「いや〜それにしてもスゴかったよ君のリアクショ…じゃない;入ってきたときの技!!とても素人とは思えない!!」
梓「ムッ…べつに,テレビで見た刑事ものの真似をしただけです。」
ブスッと答える梓だが
次のボスの言葉に顔を向ける
ボ「そうさ,それが君のチカラなんだ!!私の目に狂いはない。」
うんうん
と満足げに頷くボス
:09/10/30 16:25
:F902i
:MVIIJluE
#130 [テトこ]
…チカラ??
チカラって…何
梓「いったい…ここは何なんですか!?いきなり拉致られるわ,襲われるわ,驚かされるわ。チカラって…ッ」
もう梓は
いっぱいいっぱいだった
ボ「そうだね,君にはいろいろと説明しないとな。」
そう言うと
ボスは座り直し梓を真っ直ぐに見た――
:09/10/30 16:30
:F902i
:MVIIJluE
#131 [テトこ]
ボ「私はここ,[キース]のボス,指令役の"道長孝志"だ。無理矢理連れてきたのは君をテストするためでもあった。手荒なまねをしてすまなかったね。」
そう言い頭を下げた
[キース]…??
梓「[キース]なんて聞いたこともない…。どういうところなんですか??」
恐る恐る梓は聞いた
:09/11/04 20:23
:F902i
:6YjgFrt6
#132 [テトこ]
ボ「"万屋(ヨロズヤ)"って聞いたことはないかい??」
梓「え…あ,はい,あります。何でも屋さん―…」
正解を請うようにボスを見る
ボ「あぁ,その通り。[キース]は"何でも屋さん"さ。」
見た目よりも随分幼い笑顔を見せるボス
:09/11/04 20:29
:F902i
:6YjgFrt6
#133 [テトこ]
ボ「警察じゃ相手にしてもらえないけど,困ってるって奴らはいっぱいいるんだよ。私たちはそういう奴らの手助けをしている。」
梓「警察じゃ,相手にしてもらえない人??」
ボ「ん〜そうだな,分かりやすいところで言えば…ストーカー被害にあってる女性とかね。」
確かに何度も見たことがある
被害届を出しても警察は相手にしてくれず
エスカレートして…殺害されるというニュースを―
:09/11/04 20:45
:F902i
:6YjgFrt6
#134 [テトこ]
ボ「それに,ウチみたいなとこはあまり知られていない。君が知らなかったようにね。だからこそ解決できる問題もあったりするんだよ。」
本当にこの人は,さっきのゲラ男なのだろうか―
とてもカッコ良く思えた
梓「…でも,私なんかがそんなとこで…。」
役に立つはずないよ―
:09/11/04 20:57
:F902i
:6YjgFrt6
#135 [テトこ]
ボ「君だからだよ。」
梓「えッ…」
梓の気持ちを察したかのようにボスは話し始めた
ボ「君のチカラ。見た事を瞬時に記憶し実行できる!!それだけじゃないんだ,君はそれに対応できる体を持っている!!」
梓「体…??」
ボ「真似はできても,あんなに華麗に動くことは簡単にできることじゃない。君だからできるんだよ。」
:09/11/06 17:31
:F902i
:FMD35mxY
#136 [テトこ]
ボスは得意気に口角を上げた
私のチカラ
真似する…チカラ??
なんでもすぐ出来てしまって正直つまらなかった
それが自分のチカラだったなんて―
呆然とする梓にボスは言う
:09/11/06 17:34
:F902i
:FMD35mxY
#137 [テトこ]
ボ「君はチカラにうんざりしていたかもしれないが,本当にスゴいことなんだ!!そのチカラをもっと磨いて,我々と共にたたかってくれないか??」
ボスの言葉に梓は目を大きくした
しかし
梓「でも私…そんな事,自信ないですし。褒めてもらえて嬉しいけど…」
と俯く
:09/11/06 17:43
:F902i
:FMD35mxY
#138 [テトこ]
ボ「出来るさー!!そりゃ訓練もするがな。さっき海にしたように,あれだけの度胸があれば大丈夫ッ!!」
梓「ッ―…。」
なんだろう
何の根拠もない話なのに
この人に"大丈夫"と言われただけで…
大丈夫な気がする――
:09/11/06 17:49
:F902i
:FMD35mxY
#139 [テトこ]
どうだい??
と優しく微笑むボス
でも―
梓「ッ…分かりません。正直,今自分がここにいるのも本当に現実か分かんないし,いきなりそんな事言われても…」
信じられない―
:09/11/06 17:51
:F902i
:FMD35mxY
#140 [テトこ]
:09/11/07 00:32
:F902i
:bQD69gyI
#141 [テトこ]
正直な気持ちだった
いきなり強引に連れてこられて,チカラだの何だのと言われても
すぐに受け入れられる人など,そういないだろう
梓だって例外ではない
ボ「ん〜確かにそうだな。じゃぁこうしよう!!少しの間,見学としてウチの事を見て知っていってくれないか??返事はそれからでいい。」
両手に顎をのせ
グッと前に出るボス
:09/11/12 15:12
:F902i
:.lHiUgOM
#142 [テトこ]
見学…かぁ
確かにちょっと興味はあるし,どんな事するのか知りたい気持ちもある。
見学なら――
梓「分かりました。見学させていただきます。」
梓の言葉に
ボスの目が輝く
ボ「そうかそうかッ!!いや〜良かった♪隅々まで見てってくれ!!なんなら私が付きっきりで案内しよう!!」
:09/11/12 15:16
:F902i
:.lHiUgOM
#143 [テトこ]
梓の手を取りブンブンと振り回すボス
梓「えぇッ!?いや,付きっきりはちょっと…;」
なんか,今更だけど
すごい人だな;
とても組織のボスとは思えないよ;;
ボ「あッ!!」
急にピタッとボスの手が止まった
:09/11/12 15:19
:F902i
:.lHiUgOM
#144 [テトこ]
ボ「君の指導係にしようと思ってた奴がいるんだった!!見学の間もソイツにいろいろ聞くといい。」
ボスが「おーい!!」と呼ぶと「失礼します」と入ってきた1人の男
ボ「君の指導係を務める―
梓「あ゙ぁぁッ!!ふざけた変態野郎ーッ!!!!!!」
ボ「え;??」
:09/11/12 15:23
:F902i
:.lHiUgOM
#145 [テトこ]
そう
指導係と紹介されて入ってきたのは
仁「また会ったね,子猫チャン(ハート)」
梓を
泣かせるために襲った
ふざけた変態野郎…
もとい
仁だった―――
:09/11/12 15:25
:F902i
:.lHiUgOM
#146 [テトこ]
梓「なんでアンタが!?」
ボ「おや,もう仁と顔を合わせていたのか。なら問題ないね♪」
満足げに言うボス
梓「じょッ,冗談じゃないです!!こんなふざけた変態野郎ッ!!!!」
問題ありありだよ〜ッ;;
ボ「ふ,ふざけた,変態野郎―…ブッ!!笑」
ボス―道長 孝志
彼は相当な"ゲラ"だろう
:09/11/12 15:29
:F902i
:.lHiUgOM
#147 [テトこ]
梓「ちょっと笑い事じゃないですよ道長さんッ!?」
仁「酷いなぁ〜ハニー,あんなに愛し合っ…
梓「た,わけないでしょ!?てか変な呼び方やめて下さいッ!!」
もう…
なんと言うか―
めちゃくちゃである;
こういう時は
やはりこの人の出番だ―
:09/11/12 15:32
:F902i
:.lHiUgOM
#148 [テトこ]
バンッ―!!!!
梓・仁・ボ「ッッ!!!!;」
海「…皆さん一度…そこに正座して下さい―。」
3人「ハ,ハイ…;(怖ぇ〜;;)」
約1時間
バックに黒い炎を纏った海に,こっぴどく叱られた3人であった
:09/11/12 15:36
:F902i
:.lHiUgOM
#149 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
ガチャ―
「ねぇ新人チャンの説明…あっれ〜,何やってんのみんな;??」
海「玲さん…。」
入ってきたねは梓を助けてくれた玲だった
玲「ん〜,あぁ,なんとなく分かったわ。海,ご苦労さま!!新人チャンもゴメンねぇー!この馬鹿2人のせいでこんな…」
:09/11/12 15:40
:F902i
:.lHiUgOM
#150 [テトこ]
玲はまるで
いつもの事のように場を流し,梓に頬ずりした
梓「あ,いえ;私も取り乱して悪かったですし…。海さん,ごめんなさい。」
海「いえ,大丈夫ですよ。」
ニコッと海が爽やかに笑った
わぁ〜
海さんってこんな綺麗に笑うんだぁ…
:09/11/12 15:43
:F902i
:.lHiUgOM
#151 [テトこ]
海「?私の顔に,何かついてますか??」
クスッて笑って海が言った
梓「ッ//な,何でもないです!!すみません;」
クスッって…
クスッって笑った//
仁「なーに顔赤らめてんのかなぁ??浮気はダメだぞ。」
:09/11/12 15:46
:F902i
:.lHiUgOM
#152 [テトこ]
ヌッと梓の視界に現れた仁
梓「うわぁッ!!いきなり出てこないでよ!そんなんじゃありませんー!!てかコッチ来ないで下さい;」
仁「つれないなぁ。ならもう1回…」
グイッ―
梓「ッッ!?」
仁「キス…してやろうか??」ニヤッ
:09/11/12 15:49
:F902i
:.lHiUgOM
#153 [テトこ]
仁の顔がくっつきそうなくらい梓に近づく
梓「ンなッ/////」
カァッと顔を真っ赤にする梓
ゴンッ―!!!!!
玲「うふふ♪仁クンってばそんなに私のお仕置きが好きなのね☆」
この後は…
言うまでもないだろう―;
:09/11/12 15:52
:F902i
:.lHiUgOM
#154 [テトこ]
:09/11/12 15:53
:F902i
:.lHiUgOM
#155 [テトこ]
玲にお仕置きを受ける仁と,それを見てゲラゲラと笑うボス
なんか…
すごいとこにきちゃったのかも;;
若干引き気味で3人を見ていた
海「ほんと,騒がしくてスミマセン;」
呆れた顔で海が言った
:09/11/15 18:49
:F902i
:eHn6eZg.
#156 [テトこ]
梓「アハハ…;個性豊かですよね;;」
2人で顔を見合わせ笑う
海「梓さんさえ良ければ私が案内しましょうか?」
優しく微笑む海
わぁ〜
ジェントルにっこりだぁ☆
わけの分からぬ事を思いながら
梓「はい。よろしくお願いしますッ!!」
梓も微笑んだ――
:09/11/15 18:53
:F902i
:eHn6eZg.
#157 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
仁「ってぇーな!!やめろよ玲ッ!!」
玲「あんな事するアンタが悪い!!だいたい━…ん??」
話の途中で止まる玲を不思議に思い顔を上げる
仁「なんだよ玲!!途中で話やめんなよ…」
:09/11/15 18:56
:F902i
:eHn6eZg.
#158 [テトこ]
玲「ねぇ…あの2人,なんかいい雰囲気〜♪負けちゃったね仁,ドンマイッ!!」
言葉に反して表情は弾んでいる;
仁「お前絶対楽しんでるだろ…。俺はあんなガキに興味ねーよ!!」
どーだか♪
と言いながら仁の上からどき,玲は部屋をあとにした
:09/11/19 17:09
:F902i
:aZ27s23Y
#159 [テトこ]
2人に視線を移す仁
穏やかな時が流れ
少女漫画に出てくるようなヴェールを纏っていた
俺には毛逆立てたくせに…
何となくムッとした仁
それに気がついたのか
梓「ん?…あれ,玲さん帰っちゃったんですか??」
残念そうに言った
:09/11/19 17:13
:F902i
:aZ27s23Y
#160 [テトこ]
仁「あ?あぁ。ったくお前のせいでヒドい目にあったぜ。」
梓「なんで私のせいなんですかッ!?アナタが悪いんですよ!!あんな事―…ハッ;」
しまった…;;;
これにはすかさず食い付く仁
仁「ん??あんな事って??教えてほしーなぁー。」
:09/11/19 17:16
:F902i
:aZ27s23Y
#161 [テトこ]
意地悪くニヤリと笑う
梓「な,なんでもないですッ//それよりッ,案内は海さんがしてくれることになったんで。」
反撃のつもりで少し強めに言ってみた梓
仁「へいへい。俺は用無しって事ですか,お嬢様。」
特に気にする素振りも見せず手をヒラヒラさせながら仁は部屋を出た――
:09/11/19 17:21
:F902i
:aZ27s23Y
#162 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
ボ「あぁー面白かった!!」
涙を拭いながら余韻に浸るボス
海「ボス,笑い死なないで下さいよ;??」
ボ「こんなんじゃ私は死なんさ。ハハハッ!!」
その言葉に海はまたため息をついた―
:09/11/19 17:39
:F902i
:aZ27s23Y
#163 [テトこ]
ボ「で,海が案内してくれるのか??」
海「はい。いいですか??」
ボ「あぁ,よろしく頼む。」
道長さん,あんなに笑ってたのに,ちゃんと話聞いてたんだぁ…
梓は少し感心した
ボ「じゃあ私は君のコードネームでも考えておくとしよう。」
梓「コードネーム?そんなのあるんですか??」
:09/11/19 17:43
:F902i
:aZ27s23Y
#164 [テトこ]
ボ「普段の自分と区別するためにね。」
コードネームかぁ…
海さんたちも,だよね??
海「私や他のみんなもそうですよ。」
梓の思っている事が分かったかのように海が言った
梓「そうなんですか。え,でも道長さんは普通に…」
なんで??
と言わんばかりの梓
:09/11/19 17:47
:F902i
:aZ27s23Y
#165 [テトこ]
ボ「新しい仲間を迎えるんだ。それに私は"ボス"だからね。」
当然♪
とニコニコのボス
海「梓さんも"ボス"と呼んでみては??」
意味有り気な表情
梓「―ボス…。いえ,私はまだここの一員ではありませんので"ボス"と呼ぶわけにはいきません。」
真っ直ぐ答える梓に,ボスは可笑しそうに笑った
:09/11/19 17:53
:F902i
:aZ27s23Y
#166 [テトこ]
ボ「そうか。わかったよ。"ボス"と呼んでもらえる日を楽しみにしておく!!」
梓「その時は…よろしくお願いします,道長さん。」
海「クスクス―♪」
こうして
梓の新たな生活が始まった―――
:09/11/19 17:56
:F902i
:aZ27s23Y
#167 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
あれから梓は,とりあえず家に帰らせてもらう事にした
あの部屋で生活しても良いと言われたが,まだ入ると決めたわけではないし,頭の中を整理するためにもと,説得した
家に帰るといっても
誰もいない殺風景な場所
好き好んで居たい場所ではないのだが…
ガチャ―
梓「ただいま…。」
:09/11/19 18:00
:F902i
:aZ27s23Y
#168 [テトこ]
もちろん返事などないがいつも言う
憧れの気持ちがあるのかもしれない―
なんか,いつもより静かに感じるなぁ…
理由は分かっている
あんな賑やかな場所にいたからだ
テレビもつけず,ベッドにドサッと身を任せた
梓「キース……。」
:09/11/19 18:07
:F902i
:aZ27s23Y
#169 [テトこ]
最初は怖かった
でも,きっと悪い人たちじゃない…
それに,悔しいけど仁さんの動きはスゴかった
海さんだって―
私がそんなところに??
確かに何でもすぐ覚えられるし,できちゃう
でも,あんな組織みたいな所で私が役に立つ??
ケンカが強いわけでもないのに…
:09/11/19 18:11
:F902i
:aZ27s23Y
#170 [テトこ]
「君だからできるんだよ」
ボスの言葉がよぎる
梓「私のチカラ……かぁ。」
みんなはどんなチカラを持ってるんだろう??
道長さんも,あんなだけどボスだもん…
きっとすごいチカラ持ってるんだろうなぁ
梓「…って私さっきから[キース]の事ばっかだ;ハァ…お風呂入ろ;」
体を起こし,お風呂場へ向かった―
:09/11/19 18:17
:F902i
:aZ27s23Y
#171 [テトこ]
―
――…
梓「ハァー…;」
お風呂でも結局[キース]の事ばかり考えてしまった梓
梓「あ゙〜もう寝よ!!」
再びベッドにダイブ
そこでフと気づく
梓「ぁ……もう,こんな時間なんだ。」
いつもはなかなか進まない時計の針が
いつの間にか0時を指そうとしていた
:09/11/19 18:23
:F902i
:aZ27s23Y
#172 [テトこ]
梓「―……。そっか。私…」
楽しかったんだ――
淡く微笑み
梓は心地良い眠りについた―…
:09/11/19 18:25
:F902i
:aZ27s23Y
#173 [テトこ]
:09/11/19 18:26
:F902i
:aZ27s23Y
#174 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
仁「なぁ〜,アイツ入るかなぁ??」
梓が帰ったあと
仁は彼女が開けた床の穴を見ながら言った
海「どうでしょうね。誰かさんが襲ったりしなければ確実だったと思いますが。」
コーヒーを飲みながら海が答えた
仁「だからあれはちげーんだって!!てか何でお前がその事知ってんだよ!?」
:09/11/21 10:58
:F902i
:7T6CxBHw
#175 [テトこ]
海「やはり仁でしたか…」
大袈裟なため息
仁「ンなッ!!てめッ,かまかけやがったなー!!!!」
海「かけるまでもなくアナタでしょうけどね。」
そう言ってまたコーヒーを淹れた
仁「どういう意味だー;!!」
玲「ちょっと何ギャンギャン騒いでんのよ。」
玲嬢のご登場だ
:09/11/21 11:03
:F902i
:7T6CxBHw
#176 [テトこ]
仁「玲!!海のクソ野郎を何とかしてくれッ!!」
玲「自業自得でしょ??」
仁「………俺,まだ何も言ってないんだけど↓↓」
うなだれる仁を無視して
海からコーヒーを受け取る玲
玲「で,どうだった新人チャンは??来そう??」
海「一旦見学というかたちでココの仕事を見るみたいです。でもまぁ…悪い方には進まないんじゃないですかね。」
:09/11/21 11:08
:F902i
:7T6CxBHw
#177 [テトこ]
意味深な笑みを浮かべる海に
玲「―…。ふーん,楽しみね。」
玲も口角を上げた
ボ「おッ,どうしたみんなして!!」
玲「ボス〜!!」
ボ「ハッハッハッ!!もしかして梓の事かい??」
よっこいしょッ
とソファーに座った
:09/11/21 11:11
:F902i
:7T6CxBHw
#178 [テトこ]
海「えぇ,来るかどうかという話を。」
ボ「来るさッ!!梓は必ず[キース]の一員になる!!」
何を根拠に…
なんて,誰も思わない
3人ともボスの目を信じている
梓は必ず来る―
自分たちが,そうだったように―――
:09/11/21 11:14
:F902i
:7T6CxBHw
#179 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
チュンチュン―
梓「ン…ん〜。」
小鳥のさえずりと朝日で梓は目を覚ました
梓「ふわぁ〜。んーなんか…スッキリだ;」
寝ることが大好きな梓は朝起きるのが大の苦手なねだが今日はスッキリと目が覚めた
梓「なんだよ…いったい;」
昨日の時間の経過といい,この目覚めといい
慣れない事は気持ち悪い
:09/11/28 17:39
:F902i
:jCly8Z5A
#180 [あ]
再び布団に潜りたくなるが今日も学校だ
梓「ハァー;よしッ!こうなったら豪華な朝食にでもしますか!!」
ガバッとベッドから起き上がり1日の始まりをむかえた―――
:09/11/28 17:42
:F902i
:jCly8Z5A
#181 [あ]
━━━━━━━━━━━
キーンコーンカーンコーン
今日も始まる退屈な授業
先「え〜今日もまずは単語テストからだ。」
生「「えー!!またー!?」」
英語の授業が単語テストから始まるのは4月からのことだ
だからみんな知っているが,いつもお決まりの反応
そろそろ諦めようよ;;
:09/11/28 17:45
:F902i
:jCly8Z5A
#182 [あ]
単語テストが終わると教科書に移り
本文を読んで,訳して,文法チェック
あ…また同じ事言ってる
昨日もやったじゃん―
と,こんなのはいつものことだ
先生の丁寧さが梓には逆効果でしかない
やっとの事で授業が終わり,深いため息をつく
やっぱり授業出るの面倒くさいなぁ…
:09/11/28 17:52
:F902i
:jCly8Z5A
#183 [あ]
みんな勘違いしてるかもだけど
私ってばけっこう真面目に授業出てるんだよ??
まぁ単位のためだけど♪
それからもう1つ…
?「梓ー!!」
友達だってちゃんている
梓「愛チャン,おはよ。」
:09/11/28 17:55
:F902i
:jCly8Z5A
#184 [あ]
彼女は川本愛ちゃん
なかなかのしっかり者!!
親友ってほどじゃないけど,こんな風に普通に話したりする子
愛「あのさ,放課後ヒマ??」
梓「えッ!?あ…えと;」
[キース]の事を思い出した
愛「もしかして何か用事あった??」
梓「うん…ゴメンね;」
愛「じゃぁまた今度遊ぼ!!あ,教室戻るね。」
:09/11/28 18:00
:F902i
:jCly8Z5A
#185 [あ]
明るくそう言い
愛は自分のクラスへと戻っていった
梓「ハァ〜…↓↓」
せっかく誘ってくれたのになぁ……
肩を落とし
梓も席へついた
:09/11/28 18:02
:F902i
:jCly8Z5A
#186 [あ]
それからずっと[キース]の事が頭から離れなくなったため授業中も退屈することはなかった
板書された文字はノートに並べておいたが
梓「―…。」
[キース]のみんなって普段何してるんだろ??
てか何歳くらいかな??
ボスは30後半くらいっぽいけど
ん〜………
:09/11/28 18:06
:F902i
:jCly8Z5A
#187 [あ]
そんな事を考えていたら
いつの間にか放課後になっていた
今日は学校終わるの早かったなぁ…
自分がどんどん[キース]にハマっていっている気がして少し憂鬱になった
…………………帰ろ
鞄を持ってげた箱へ
グランドからは野球部やサッカー部の練習の声
:09/11/28 18:09
:F902i
:jCly8Z5A
#188 [あ]
靴を履き替えグランドを横目で見ながら歩いていたとき,すれ違う女の子たちの話が聞こえた
女1「さっきの人めちゃくちゃカッコよかったね!!」
女2「ヤバかったよねー!!誰待ってるんだろ??」
梓「……―;」
少し嫌な予感がした
まさか;;;
:09/11/28 18:12
:F902i
:jCly8Z5A
#189 [あ]
正門へ走ろうとしたとき
男「桜井さん!!あの…ちょっといいかな//??」
これも
よくある事―
梓「…えっと,ごめんなさい。ちょっと急いでて;」
謝りながらも足は止めない
:09/11/28 18:15
:F902i
:jCly8Z5A
#190 [あ]
男「ホント,少しでいいんだ!!」
彼もついてくる
梓「また今度にしてもらっていいですか??すいませんッ; じゃッ!!!!」
男「え;ちょっと待って!!」
思い切り走り出した梓
彼が梓の腕を掴んだのはちょっと正門についたときだった
梓「ッ――!!」
:09/11/28 18:18
:F902i
:jCly8Z5A
#191 [あ]
時間が
一瞬止まった
今ここにあるのは
困った顔で腕を掴まれている梓と,必死の形相の男子生徒
それと
バイクにもたれて腕をくんでいる
仁の姿だった―
:09/11/28 18:21
:F902i
:jCly8Z5A
#192 [あ]
:09/11/28 18:21
:F902i
:jCly8Z5A
#193 [テトこ]
そんな空気も彼によって破られる
男「さ,桜井さんッ…ハァ…待って…俺の,話…ハァ」
彼のその顔に少し恐怖さえ感じた
グイッ!!
梓「へッ!?」
:09/11/30 16:28
:F902i
:B7MIGhNM
#194 [テトこ]
ボフッ―
仁「俺の女に何すんの??」
いきなり引っ張られ抱きしめられたかと思うと
さっかわずかに視界に入った仁の腕の中にいた
:09/11/30 16:30
:F902i
:B7MIGhNM
#195 [テトこ]
梓「じ,仁さんッ!!!!」
バッと顔を上げると呆れ顔の仁の姿
仁「ったく何やってんだよウチの姫さんは…」
ハァー,と大げさなため息をつく
梓「仁さんこそこんな所で何やってるんですかぁーッ;!!!」
仁「何って…迎えに来たに決まってんだろ??おもり役なんだから。」
:09/11/30 16:35
:F902i
:B7MIGhNM
#196 [テトこ]
梓「おもり役って;てゆうか離して下さいッ;;」
仁「ヤダね♪それより,この固まってる野郎はこのままでいいのか??」
梓「え??―あ;」
忘れてたー;;;;
梓「あの;えっと…
男「桜井さんの…彼氏??」
言い終わらないうちに彼が尋ねる
その声は暗く冷たかった
:09/11/30 16:40
:F902i
:B7MIGhNM
#197 [テトこ]
仁「そうでー…
梓「違いますッ;!!ただの知り合いです!!」
男「彼氏じゃ…ないんだね??」
仁の言葉に必死で否定する梓とは異なり,彼は何の反応も見せなかった
梓「はぃ…まぁ;」
なんか怖いよこの人〜;;
男「無理に引き止めてゴメンね…じゃぁ」
そう言うと,急にスタスタと帰っていった
:09/11/30 16:45
:F902i
:B7MIGhNM
#198 [テトこ]
梓「…なんだったの;??」
名前も分からずじまいだった彼の背中を見ながらキョトンとする梓
仁「モテますねぇ〜俺のハニーちゃんは!!」
わざとらしく額に手をやり,遠くを見るような格好で梓をちゃかした
梓「ッ!!もーいきなり話しかけないで下さいよ;」
:09/11/30 16:49
:F902i
:B7MIGhNM
#199 [テトこ]
仁「ハハッ♪んなことより,行くぞ。」
梓「行くって…どこに??そういえば,どうして学校にいるんですか??」
バイクからヘルメットを取り出す仁に聞いた
仁「言ったろ??俺は梓のおもり役だから。」
ニッと笑って梓にヘルメットを投げる
もしかして
迎えに来て…くれた??
.
:09/12/08 22:58
:F902i
:MUqvzppU
#200 [とあさ]
頑張って

:09/12/12 09:21
:PC
:a/FhDifw
#201 [みぃ]
すごいおもしろいです

:09/12/12 10:58
:P02A
:tET7z9kk
#202 [裟弥]
めっちゃ面白いです(^^)v
頑張って下さいo(^o^)o
:09/12/12 13:22
:D904i
:UwxUGlKE
#203 [テトこ]
:09/12/13 01:20
:F902i
:mwp48CR6
#204 [テトこ]
>>119から
梓「ってか,えッ!?私もソレ乗るんですか!?」
何ccとかだっけ??
詳しい事は分かんないけど2人乗りのできるバイク
仁「いくらお前の身体能力がすごいからってバイクと走らせる程俺は鬼じゃないぜ??ほらよッ!!」
梓「うわぁッ!!!!」
仁はヒョイと梓を持ち上げ後ろに座らせた
:09/12/13 01:26
:F902i
:mwp48CR6
#205 [テトこ]
仁「ヘルメットつけれる??」
梓「はい,えっと…カチッてしたらいいの??」
仁「そうそう♪カチッて。笑」
もう,どこに行くのかとか聞く気もなくなった
どーせ聞いたところで私に拒否権なんてないだろうし;;
それに…
バイクの後ろに乗せてもらうのは憧れでもあった
仁には言わなかったが,かなりカッコよくて(バイクがね)ドキドキした
:09/12/13 01:31
:F902i
:mwp48CR6
#206 [テトこ]
仁「しゃッ,行きますか。しっかり掴まってろよ!!」
梓「は,はいッ!!」
ギュッ―
仁「…//いや〜それはそれで可愛いんだけどさ;」
梓「ん??」
わーお
ものすごいキョトン顔;;
:09/12/13 01:35
:F902i
:mwp48CR6
#207 [テトこ]
仁「服掴んでどーすんだよ;自転車とはわけが違うんだぜ??しっかり掴まるってのは…」
グッ―
梓「わッ;!!」
仁「こーすんだよ!!分かったか??」
腕を仁の腰に両手をまわしている状態になった
梓「…はぃ///」
:09/12/13 01:39
:F902i
:mwp48CR6
#208 [テトこ]
うわッ///
これ…めちゃくちゃ恥ずかしいッ;!!
仁「んじゃ出発ー!!」
行き先を告げないまま
仁はバイクを走らせた―
:09/12/13 01:41
:F902i
:mwp48CR6
#209 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
すごーい!!
ヤバい,これちょー気持ちいかもッ☆
ビュンビュンと過ぎていく景色に,風を切る音
それともう1つ
認めたくはないが
仁の背中―
なんか,温かいなぁ…
男の人の背中ってこんなに大きいんだ
:09/12/13 01:45
:F902i
:mwp48CR6
#210 [テトこ]
仁「ん…??」
心なしか梓の腕の力が強くなった気がして気になった
仁「―怖いか??」
赤信号で止まったときに聞いた
梓「えッ??怖くないですよ??すごく楽しいです♪」
少し聞き取り辛かったが
仁の口から,自分を気遣う言葉が出てきて,梓は嬉しかった
:09/12/13 01:50
:F902i
:mwp48CR6
#211 [テトこ]
仁「―そうか。そりゃよかった♪♪笑」
笑顔で答えた梓を見て安心し,仁は再びバイクを走らせた
背中に,温もりを感じて―
:09/12/13 01:54
:F902i
:mwp48CR6
#212 [テトこ]
:09/12/13 01:56
:F902i
:mwp48CR6
#213 [テトこ]
━━━━━━━━━━━
仁「はい到着〜!!」
あれから少ししてバイクが止まった
梓「…ここは??」
乗ったまま尋ねる梓
見えるのはフェンスと線路,それから遠くにある駅
仁「うちの仕事初見学だ。」
梓「えッ!?ここでですか!?だって…何もない…」
戸惑う梓に仁はバイクから何かを取り出した
:09/12/13 16:16
:F902i
:mwp48CR6
#214 [テトこ]
仁「こいつがあれば話は別でしょ。」
梓「それって…まさか駅を!?いや,さすがに見えないでしょ;」
仁が取り出した物
それは
仁「バーカ。この"キース特製双眼鏡"なら,こんくらいの距離なんて余裕だ。きれーに見えるぞ♪」
見た目は何ら変わらない双眼鏡だった―
:09/12/13 16:22
:F902i
:mwp48CR6
#215 [テトこ]
仁「ま,とりあえず見てみろよ。」
梓は明らかに疑いの目を向けている
あんな遠くの,見えるわけないじゃん…;
梓「――ッ!!」
なッ…
なにこれーッ!?!?
すっごいハッキリ見える
1人1人の顔まで!!
自動販売機のジュースも!!
あ…ありえんッ;;;
:09/12/13 16:27
:F902i
:mwp48CR6
#216 [テトこ]
梓「ッ―…」
仁「ニッ♪ホーム見えるだろ??4番線に来る電車の2両目見ときな。そろそろだから。」
まだ双眼鏡に驚いていた梓の隣に仁もスタンバイした
するとすぐに,仁が言った4番線に電車が来た
えっと…2両目2両目
仕事帰りの時間帯もあってか,なかなかの人だ
なぜか少し怪訝な表情を浮かべている
:09/12/13 16:32
:F902i
:mwp48CR6
#217 [テトこ]
仁「梓,真ん中のドアだ。」
仁の指示通り視線を移す
梓「ん??…玲さんッ!?と,男の人…??」
昨日より少し地味な気がした
しかしその美貌は,この人ごみの中,誰より勝っていた
玲の隣には腕を掴まれ落胆した様子の男
そして今にも泣き出しそうな女が玲の少し後ろを歩いていた
:09/12/13 16:38
:F902i
:mwp48CR6
#218 [テトこ]
梓「もしかして…痴漢??」
仁「そッ!!痴漢撃退の任務でした。ま,初めてならこれくらいがいいだろ。」
―
――…
しばらく見ていると駅員がやってきた
玲は駅員に男を渡し,隣にいる怯えた様子の女性に笑顔を向ける
そして
男は連れて行かれ
女性は何度も玲に頭を下げていた―
:09/12/13 16:44
:F902i
:mwp48CR6
#219 [テトこ]
仁「と,いうわけで迷惑な痴漢野郎の成敗終了だ!」
梓「あの女性からの依頼だったんですか??」
仁に双眼鏡を返す
仁「あぁ。かなりまいってたみたいだ。」
時間をズラしても被害に遭うほど彼女はマークされていたらしい
梓「痴漢かぁ…腕掴んで捻りあげるとか,写メ撮って証拠おさえるとか??」
梓の頭の中で繰り広げられる痴漢撃退劇
:09/12/13 16:49
:F902i
:mwp48CR6
#220 [テトこ]
仁「いやいや;世の中お前みたいに度胸ある子ばっかじゃねーの;」
今回の依頼者は特に気の弱い人だったらしい
梓「アイツはそれを分かったうえで痴漢を??」
仁「さぁ,わかんね。俺は痴漢なんかで燃えねーし」
……この人は;;
:09/12/13 16:52
:F902i
:mwp48CR6
#221 [テトこ]
梓「アナタが何で燃えるかなんて聞いてませんー。」
仁「知りたくなったらいつでも教えてやるぜ??」
またあの意地悪な笑みだ
仁「実際にな……」
梓「〜ッ///」
耳元で囁けば,次第に梓の顔は染まってゆく
:09/12/13 16:56
:F902i
:mwp48CR6
#222 [テトこ]
仁「ハハッ♪顔真っ赤だよ子猫ちゃん☆笑」
梓「〜ッ!からかわないでください;」
仁に背を向けパタパタと顔を扇ぐ姿が可愛らしかった
仁「そろそろ帰りますか。我が家へ。」
そう言ってまたヘルメットを梓に渡した
:09/12/13 16:59
:F902i
:mwp48CR6
#223 [テトこ]
梓「………私も免許取ろうかな。」
むくれたままの梓
仁「梓がバイク??笑」
梓「そしたらどっかの変態さんと別々に帰れるのになーって。」
仁「どこの変態さんだろうね☆」
梓「……。」
全く反省していない仁に呆れながらめも梓はヘルメットをかぶった
:09/12/13 17:23
:F902i
:mwp48CR6
#224 [テトこ]
仁「んじゃ出ま〜す。」
梓「はーぃ…。」
後ろからやる気のない声が返ってくる
でも…
仁「ッ―…クスクス♪」
仁の腰には梓の腕がちゃんとあった
その存在を感じながら
"我が家"へと走り出した
ホント
可愛いやつ♪笑
:09/12/14 00:15
:F902i
:ScNVnV1o
#225 [テトこ]
:09/12/14 00:20
:F902i
:ScNVnV1o
#226 [テトこ]
携帯変わりましたが紛れもなくテトこですのでご安心を

━━━━━━━━━━━
仁「はいッ到着!!」
梓「―…。」
知らなかった
あの白い建物に横から入る場所があるなんて…
そこからまたエレベーターに乗って昨日自分が海から逃れる方法を考えた廊下を通る
変な感じ
自分の足でまたここを通るなんて…
仁「―…。行くぞ??」
そんな梓の気持ちに気づいたのか仁は優しく声をかけた―
:10/01/13 01:15
:F01B
:jNJEutv6
#227 [テトこ]
仁「うぃ〜ただいま。」
海「お帰りなさい。仁,梓さん。」
海が迎えてくれる
梓「あ…はい。」
曖昧に返す梓に海は優しく微笑んだ
ただいまって言った方がよかったかな―…
ボ「おー来たか来たか!!待ってたぞ梓。」
梓「道長さん,こんにちは。」
ボスがニコニコとやってきて梓は少しホッとした
:10/01/13 01:21
:F01B
:jNJEutv6
#228 [テトこ]
海「梓さん,これから時間大丈夫ですか??」
梓「え??はい,大丈夫です。」
ボ「今日は君にうちのメンバーを紹介しようと思ってな。」
海の横からボスが言った
梓「メンバーって…4人だけじゃないんですか!?」
仁「そッ!!まぁあと何人いるかはお楽しみだけどな♪」
そう言って仁は自分の部屋へと入っていった
:10/01/13 01:25
:F01B
:jNJEutv6
#229 [テトこ]
海「そういえば梓さん,玲の仕事を見てきたんですよね??どうぞ。」
海がココアを入れてくれた
梓「うわ〜ありがとうございます☆はい,痴漢のですよね。」
ボ「玲は,ああいう相手には容赦ないからな。海,私にもココアを。」
ボスの要求に海が眉をひそめた
海「え…;ココアですか??」
ボ「梓が美味そうに飲むから飲みたくなった!!」
海「威張らないで下さい;」
:10/01/13 01:32
:F01B
:jNJEutv6
#230 [テトこ]
梓「ふふッ!アハハ―!!笑」
そんな2人を見て梓は思わず笑ってしまった
ボ「こらッ海!!梓に笑われたじゃないか;!!」
海「知りませんよ;!」
なんだか…
梓「親子みたいですね♪」
ボ「ほーら海くん,梓は君の子供っぽさに―
梓「海さんがお父さんですよ??笑」
少し意地悪をしてみた
:10/01/13 01:37
:F01B
:jNJEutv6
#231 [テトこ]
ボ「なにーッ!?!?」
そこからまたボスと海の絡みが始まった―
ホント
楽しいな…ここは
もっと知りたい
と,梓は素直にそう思った
:10/01/13 01:38
:F01B
:jNJEutv6
#232 [テトこ]
他のメンバーかぁ
何人いるんだろ??
みんなこんなに楽しい人たちだといいな…
ぼけーっとそんな事を考えているうちにボスと海の絡みが終わったようで
海が話しかけてきた
海「見苦しいところをお見せしてスミマセン;それじゃあ,玲が帰ってきたら始めますね。それまで部屋で休んでいて大丈夫ですよ。」
ニコッ♪
梓「あ//…はい!」
やっぱり海さんはジェントルにっこりだなぁ〜//
海の羨ましいくらい優しい笑顔に癒されながら梓は部屋へと向かった―
:10/01/13 01:44
:F01B
:jNJEutv6
#233 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
ボフッ―
梓「あ〜やっぱりこのベッド気持ちー!!」
無駄にゴロゴロ転がりたくなる
梓「ふわぁあぁ―…」
ヤバい
睡魔が…;;
そんな誘惑に梓が勝てるはずもなく―
梓「スースー…」
おやすみなさい―
:10/01/13 01:47
:F01B
:jNJEutv6
#234 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
仁「あれー海,梓は??」
仁が着替えて部屋から出てきた
海「梓さんなら部屋ですよ…って仁,また変な事考えないでくださいよ;??」
仁「てめッ;人を変態扱いすんじゃねぇーッ!!(怒)」
玲「まーたなんか騒いでんの??」
また何か始まり出しそうなところにちょうど玲が帰ってきた
:10/01/13 01:51
:F01B
:jNJEutv6
#235 [テトこ]
仁・海「玲ッ!!」
海「お帰りなさい。早かったですね。」
玲「えぇ。あれ以上お礼なんて言われたらむず痒くて仕方ない。」
仁「依頼人の気持ちをくんでやるのも俺たちの仕事だぜ??親切はありがたく受け取れよ♪」
玲「アンタは女の子からの依頼なんてほとんどないから分かんないのよ。」
着替えてくる―
そう言って部屋へ向かって歩く玲
:10/01/13 01:56
:F01B
:jNJEutv6
#236 [テトこ]
しかし…
玲「あ!そうだ,仁…」
部屋の前で止まる
仁「んー??なんだ??」
えらく難しい顔をするから何かと思ったら……
玲「覗かないでねッ☆笑」
仁「アホかぁーッ!!!!!!!!」
可愛くウインクした玲に
仁が近くにあった置物を投げようとするのを海がなんとかくい止めた
:10/01/13 02:00
:F01B
:jNJEutv6
#237 [テトこ]
玲「アハハッ☆ばーかッ!笑」
玲は楽しそうに笑いながら部屋へ入っていった
仁「ちくしょー!!アイツ,あとで覚えてろよ;」
海「まったく。私は梓さんを呼んできますから,大人しくしてて下さいよ??」
仁が掴んだ置物を戻しながらため息を漏らす海
仁「けッ!!世界一大人しくしててやるよッ!!」
海「はいはい。」クスッ
微かに笑いを漏らしながら梓の元へと向かった
:10/01/13 02:04
:F01B
:jNJEutv6
#238 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
コンコンッ―
海「梓さん,玲が帰ってきましたよ。」
………………。
返事がない
海「梓さん??……入りますよ??」
ガチャ―
海「…ん??」
少し歩くと
ベッドで寝息をたてる梓を見つけた
:10/01/13 02:07
:F01B
:jNJEutv6
#239 [テトこ]
こんなちょっとの時間で寝てしまうとは……
海「クスッ…」
自分に牙を剥いた人物とは思えないほど気持ちよさそうに眠る梓を見て
仁の気持ちが少し分かったような気がした
海「―これじゃ俺も変態みたいだ…クスクス」
梓「ン…。あれ―,海さん??」
海の笑い声が聞こえたのか,梓が目を覚ました
海「おはようございます,梓さん。クスッ」
:10/01/13 02:12
:F01B
:jNJEutv6
#240 [テトこ]
ドキッ―
梓「お,おはようございますッ///えと…あれッ,私いつの間に寝てたの!?」
海があまりにも綺麗に笑うので,つい取り乱してしまった
海「本当に貴女は可愛らしい人ですね。気持ちよさそうに眠っていましたよ♪」
見られたーッ;!!
私のバカッ;;
:10/01/13 02:17
:F01B
:jNJEutv6
#241 [テトこ]
海「さぁ,玲が帰ってきたので行きましょう。」
自分のすぐ寝てしまうところを悔やんでいる梓に
海はそっと手を差し出した
梓「あ…はいッ♪」
満面の笑みでその手を取った梓
だが,ふと気になる事を思い出した
:10/01/13 02:21
:F01B
:jNJEutv6
#242 [テトこ]
あれ…
そういえばさっき「俺」って聞こえた気がしたんだけどな
海さんは「私」だよね??
ん〜よく思い出せない;
梓「――…。」
海「??…梓さん,どうかしましたか??」
急に黙り込んだ梓に海が話しかけた
梓「へッ!?あ,いえ,なんでもないです!!寝起きだからボーっとしちゃって;」
:10/01/13 02:25
:F01B
:jNJEutv6
#243 [テトこ]
海「そうですか。気をつけて下さいね??」
梓「はーい;」
きっと
寝ぼけてたんだよね
まぁ,いっか♪
海の"素"を垣間見た梓だが
本物をみるのは
まだ先だろう―――
:10/01/13 02:28
:F01B
:jNJEutv6
#244 [テトこ]
:10/01/13 02:30
:F01B
:jNJEutv6
#245 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
ボ「よーしッ,そろったな♪」
梓と海が談話室へ行くと
みんなもう来ていた
仁「遅かったなぁ―…ハッ!!ま,まさか海,お前ッ―」
仁の顔がみるみる青く染まっていく
海「―…アナタといっしょにしないでもらえます??」
あれ…
海さんなんか―黒い…;;
:10/01/14 21:15
:F01B
:e5mNbzEM
#246 [テトこ]
それはいつかの説教を思い出させた
海さん怒ると怖いんだよね;
そんな空気を破ってくれたのは
ボ「さぁ梓!!これから改めてウチのメンバーを紹介しよう!!」
誰より楽しそうなボスだった
:10/01/14 23:33
:F01B
:e5mNbzEM
#247 [テトこ]
ボ「それじゃあお前ら,名前とコードネーム,ん〜せっかくだから歳も言っちゃうかぁ♪」
ボスを見ていると自分まで楽しくなってくる
梓はそれが嬉しかった
仁「じゃあまず俺から。神木 幸輔(カミキ コウスケ),コードネームは[仁]!歳は22だ!!よろしくなッ,俺の子猫チャン♪」
ウインクが飛んできたので,とりあえずはたき落としておいた
ひでぇッ;!!!
なんて泣き真似する仁がすごく可笑しくて,梓は笑った
:10/01/14 23:41
:F01B
:e5mNbzEM
#248 [テトこ]
海「次は私が。青木 悠斗(アオキ ユウト)です。コードネームはご存知の通り[海]ですので。28のおじさんですが,宜しくお願いします,梓さん。ニコッ」
いかにも海らしい挨拶だ
梓「おじさんだなんてッ!!こちらこそよろしくお願いします☆」
梓も微笑む
:10/01/14 23:46
:F01B
:e5mNbzEM
#249 [テトこ]
玲「やっと私ね♪長谷川 裕美(ハセガワ ユミ),コードネームは[玲]よ!!よろしくネッ☆」
あっさり終えると梓の手を取りブンブンと振り回す
仁「27歳の裕美さーん,歳忘れてますよ〜って,ゴッメーン!!言っちゃった♪笑」
玲「ッ//じーんーッ!!(怒)」
わざとらしく頭を掻く仁に,すぐさま雷が落ちる
:10/01/14 23:53
:F01B
:e5mNbzEM
#250 [テトこ]
梓「玲さんくらい美人なら,年齢なんて関係ないですよ―。」ボソッ
玲仁「ぇ…??」
梓「……へッ!?」
な,なんか
まずいこと言っちゃったかな;??
すると―
玲「ぃッ,や〜ん♪さすが私の梓チャン☆分かってるわぁ〜‡」
何気なくも本気な梓の呟きで落雷はにこやかに収まった
:10/01/14 23:59
:F01B
:e5mNbzEM
#251 [テトこ]
これでいつものメンバーの自己紹介は完了
さて,お次は―
チラッとボスの方に目をやると
少し頷き立ち上がる
ボ「よしッ,それじゃあ梓がまだ会ってないメンバーだ。入って!!」
ボスの呼びかけで2人の男女がゆっくりと入ってきた
:10/01/15 00:04
:F01B
:oC9NVu0.
#252 [テトこ]
男の方は黒縁メガネをかけた170くらいの細身な人で,お世辞にも強そうとは言えない
女の方は小柄で愛らしく,ハニーブラウンのショートボブがよく似合っていた
男は仁と同い年くらいだろうが,女の方は梓と変わらないか,梓より年下にも思える
それぞれの第一印象を受け止めると
緊張からか鼓動が早くなった
:10/01/15 00:12
:F01B
:oC9NVu0.
#253 [テトこ]
ボ「じゃあ2人とも,自己紹介して。」
ボスが促すと,男がおずおずと前へ出た
直「あ,初めまして。えっと,僕は七瀬 弘樹(ナナセ ヒロキ)といいます。歳は21で,コードネームは[直]…です。よ,よろしく!!」
こちらもかなり緊張しているようだ
ボ「直は裏方のボスだ。情報,パソコン,アイテムの発明など,機械的な事は全て任せてある。」
直のつたない自己紹介にボスが付け加えた
:10/01/15 00:19
:F01B
:oC9NVu0.
#254 [テトこ]
梓「アイテムの発明…じゃあ,あの凄くよく見える双眼鏡も直さんが!?」
仁「ご名答♪ちなみに梓の学校終わる時間とか調べてくれたのも直だぜ。」
梓「えぇッ!?そんなことも!?」
調べて分かるもんなんだ;
個人情報が筒抜けな事に驚愕しつつも,直をすごいと思った
:10/01/15 00:23
:F01B
:oC9NVu0.
#255 [テトこ]
そして最後は…
優「初めまして梓チャン♪西野 遥(ニシノ ハルカ)です。コードネームは[優]で,こんな童顔だけど…23です//医療担当なの。よろしくね☆」
23!?
み,見えない…;
頑張って二十歳かと;;
医療担当…
なるほど―
梓「保健室の先生ですね♪」
そう言って動揺を隠そうとした梓に優はフワッと笑った
:10/01/15 00:30
:F01B
:oC9NVu0.
#256 [テトこ]
うわぁ〜
お花が咲くみたいに笑う人だな
タンポポのわたげ…
癒し系な優にほわーとなっていると
ボ「とまぁ,こんな感じだ!!実はまだもう1人いるんだが,会うのはまだ先だろうから今はいいかな。」
そんなボスの声が耳に届き,一気に現実に戻された
なんで今いないんだろ??
:10/01/15 00:35
:F01B
:oC9NVu0.
#257 [テトこ]
ボスは少し困ったような顔をしている
他のみんなもやれやれといった表情だ
何か…
問題のある人なのかな??
いろいろと聞きたかったが
まぁそのうち会えるだろうと思い,何も聞かないでおいた
:10/01/15 00:40
:F01B
:oC9NVu0.
#258 [テトこ]
:10/01/15 00:43
:F01B
:oC9NVu0.
#259 [りょう]
:10/01/15 00:44
:N705imyu
:JYtmd0CU
#260 [テトこ]
りょうサン,ありがとうございます

感想板にてお返事させていただきました


:10/01/16 01:27
:F01B
:Ja0zduHk
#261 [テトこ]
>>257 続き
仁「ボス,梓は自己紹介しなくていいのか??」
微妙な空気を仁が破る
ボ「お,お〜そうだな。梓もしてくれるか??」
もう,いつものボスだった
梓「あ,はい。分かりました。」
とは言ったものの…
自己紹介って昔から苦手なんだよなぁ;;
:10/01/16 01:32
:F01B
:Ja0zduHk
#262 [テトこ]
しかし
みんな待ち遠しそうに目を輝かせている
やるしかないッ!!
スゥーと大きく息を吸って
梓「さ,桜井 梓ですッ!!16歳の高校1年です!!まだ見学ってことですが,よろしくお願いしますッ!!」
一気に吐き出した
:10/01/16 01:35
:F01B
:Ja0zduHk
#263 [テトこ]
シーン………
さ…最悪だ↓↓↓↓
仁「プッ…♪笑」
堪えきれず仁が笑った
梓「ッ―;笑わないで下さいよ〜;泣」
:10/01/16 01:41
:F01B
:Ja0zduHk
#264 [テトこ]
仁「だってお前ッ,緊張しすぎだろアレ〜!!笑」
アハハハ!!!
皆が一斉に笑い出し
梓もつられて笑った
恥ずかしかったけど
やっぱり[キース]のみんなは楽しいな…
[キース]に対する気持ちがどんどん膨らんでいくのだった―
:10/01/16 01:47
:F01B
:Ja0zduHk
#265 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
昨日はみんなで笑いあってあんなに楽しかったのに,この日は朝から天気が悪く,なんとなく学校へ行く気が進まなかった
しかしそうも言ってられず
梓は制服のスカートに足を通す
なんだろ…
嫌な予感がする
そう,この日
梓の運命が大きく動こうとしていた―
:10/01/16 01:51
:F01B
:Ja0zduHk
#266 [テトこ]
―
――…
あれから
ちゃんと学校へ行き
授業をなんとなく終え
靴を履き替えようと下駄箱を開けると
パサ―
白い便箋が一通
梓「はぁ〜;」
珍しい事ではないのであまり驚きはしない
:10/01/16 01:53
:F01B
:Ja0zduHk
#267 [テトこ]
サッと拾って中を見る
『桜井さん,お話したい事があります。今日の放課後,5階の資料室で待ってます。』
梓「資料室…??てか名前くらい書いてよ;」
また溜め息をついて梓は来た道を戻った
ブーブー
震える携帯電話に手を伸ばして…
:10/01/16 01:57
:F01B
:Ja0zduHk
#268 [テトこ]
:10/01/16 01:59
:F01B
:Ja0zduHk
#269 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
5階〔資料室〕
ガラッ―
梓「……あの〜;」
あれ??
誰もいない??
資料室は普段からあまり利用する人もなくガランとしている
大量の紙たちだけがズシッとかまえているだけだ
:10/01/19 16:06
:F01B
:Yq7XJtZY
#270 [テトこ]
梓「まだ来てない…ってこと??もぉ〜。」
ブツブツと文句を言いながら,適当な資料に手を伸ばしたとき
ガラッ―…カチ
男「待たせてゴメンね。」
男が勢いよく入ってきた
梓「―アナタは昨日の!!」
男「覚えててくれて嬉しいよ。」
:10/01/19 16:11
:F01B
:Yq7XJtZY
#271 [テトこ]
手紙の相手は
昨日,梓に声をかけてきた男子生徒だった
男「昨日はちゃんと話できなかったから。」ニコッ
どことなくトゲがあるような;;
梓「す,スイマセン;」
男「いいんだ。今日またこうやって君と話せたんだし//」
照れながら鼻を掻く彼
:10/01/19 16:14
:F01B
:Yq7XJtZY
#272 [テトこ]
梓「はあ;」
なんかもう…
帰りたい!!
梓は切実にそう願った
梓「あのッ,お話っていうのは??」
早く帰りたくて催促する
男「そうだね。あ,まだ名前も言ってなかった!俺は3年の斎藤!!斎藤 和也。よろしく!!」ニコッ
無理やり手を取られ握手された
:10/01/19 16:18
:F01B
:Yq7XJtZY
#273 [テトこ]
手を握ったまま
目の前の男,改めて斎藤 和也は,なんとも胡散臭い笑みを浮かべる
斎「話ってのは,分かってると思うけど…好きなんだ,君のこと//付き合ってくれないかな??」
確かに分かってはいた
もちろん答えは…
梓「ごめんなさい。」
NOだ―
:10/01/19 16:21
:F01B
:Yq7XJtZY
#274 [テトこ]
考える振りなどしない
真っ直ぐ相手の目を見て梓は言った
やんわりと,手を外して
すると―
斎「―ッ!!どうして!?どうしてダメなの!?」
いきなり取り乱し始めた斎藤
梓は少し怖くなった
:10/01/19 16:25
:F01B
:Yq7XJtZY
#275 [テトこ]
梓「どうしてって…先輩のこと何も知らないし,好きって感情を抱いてないから…です。」
こういう時はハッキリ言わないと相手にも失礼になる
だから梓はいつもズバッと断っていた
斎「知らないから!?知らないからダメなの!?」
ジリジリと近付いてくる斎藤
:10/01/19 16:28
:F01B
:Yq7XJtZY
#276 [テトこ]
梓「いや,知らないってのもあるし,好きじゃないからです…。」
斎藤の異様さに後退りする梓
斎「じゃあ今から知ってよ俺の事!!」
もう何を言ってもダメな気がした
怖い―
早くここから出なきゃ!!
:10/01/19 16:31
:F01B
:Yq7XJtZY
#277 [テトこ]
梓「すみませんが先輩,お付き合いすることはできません。失礼します!!」
ハッキリと断り斎藤の横を通り過ぎようとした時
ガシッ―!
梓「いッ!!」
腕を強く掴まれた
梓「ちょッ,離して下さい!!痛いッ!!」
:10/01/19 16:34
:F01B
:Yq7XJtZY
#278 [テトこ]
斎「許さない…この俺をコケにしやがって…」
そう呟く彼の様子は明らかにおかしかった
斎「今からお前に俺を教えてやるよッ!!!!!!」
梓「ッッ!!!!」
怒鳴る斎藤を前に
かなりヤバいと本能が騒ぐ
クルッと腕を回し斎藤の腕を力いっぱい振りほどいて梓はドアへと走った
が…
:10/01/19 16:39
:F01B
:Yq7XJtZY
#279 [テトこ]
ガチャガチャ―
うそッ…
――鍵が!!!!
気づかぬうちにかけられた鍵に思わず固まってしまった
そして
ガッ―
梓「キャッ!!」
:10/01/19 16:41
:F01B
:Yq7XJtZY
#280 [テトこ]
ドサッ!!
梓「ッゔ―…」
制服を引っ張られ床に叩きつけられた
頭がボーっとする
視界がハッキリしない
マズい
―逃げなきゃ
しかしさっきの衝撃で体が動かない
:10/01/19 16:44
:F01B
:Yq7XJtZY
#281 [テトこ]
すると斎藤が近くにしゃがんだ
斎「ハハッ…大人しくなったね梓。やっと俺のすごさが分かったの??」
梓「くッ―」
動かぬ体を奮い立たせ
負けじと斎藤を睨む
斎「なにその目。俺にそんな目向けていいと思ってるの??」
梓「ッ―ぁあ゙!!」
髪を掴まれまた床に叩きつけられた
:10/01/19 16:48
:F01B
:Yq7XJtZY
#282 [テトこ]
梓「ァ――…」
頭が…痛い
クラクラする
意識が朦朧としていた
そんな梓のお腹の上に斎藤は跨る
斎「痛い??痛いよね??嫌でしょ痛いの。だったら俺と付き合ってよ。」
梓「…―。」
痛みと恐怖で声が出ない―
:10/01/19 16:52
:F01B
:Yq7XJtZY
#283 [テトこ]
斎「何も言わないってことはいいんだね??」ニヤッ
厭らしく斎藤が笑う
ふざけるな
誰がこんな奴と―
恐怖が渦巻く中
絞り出すように梓は言った
梓「ぃ…ゃ,だ」
斎「――ッ!!」
:10/01/19 16:55
:F01B
:Yq7XJtZY
#284 [テトこ]
バシンッ―!!
梓「ッ―…」
平手打ちされ口の中に鉄の味が広がる
血だ…
また斎藤が何か喚いていたが,もうそんな事どうでもよかった
情けない―
:10/01/19 16:57
:F01B
:Yq7XJtZY
#285 [テトこ]
自分はこんなイカレた奴に何の抵抗もできない
バシッ―
再び繰り出される奴の手を掴み,力の流れのままに体勢を崩させ脇腹に一発おみまいしてやる
こともできない…
:10/01/19 17:00
:F01B
:Yq7XJtZY
#286 [テトこ]
何もできない
無力な自分が
情けない―
ポロ…
涙が頬を伝う
温かくも冷たい涙
アナタも私を蔑む??
:10/01/19 17:03
:F01B
:Yq7XJtZY
#287 [テトこ]
斎「ハァ…ハァ,泣いてるの??ハハッ!!許してあげるよ??俺の女になればね!」
まだ言ってるよ…
梓「…な…らな…ぃ」
どれだけ殴られてもかまわない
折れるわけにはいかない
今の自分に唯一できる事だから
コイツには絶対屈しない―
:10/01/19 17:16
:F01B
:Yq7XJtZY
#288 [テトこ]
また振り上げられた斎藤の拳
梓はゆっくりと目を閉じた
「梓ぁーッ!!!!!!!!」
意識が飛びかけたとき
自分を呼ぶ声が聞こえた
:10/01/19 17:19
:F01B
:Yq7XJtZY
#289 [テトこ]
ガチャガチャ―!
バリーン!!!!
バンッ――…
薄れゆく意識の中
たくさんの効果音が鳴り響いた
だ…れ??
梓「―ッ,じ…ん…サン」
仁が,いた―
:10/01/19 17:23
:F01B
:Yq7XJtZY
#290 [テトこ]
仁「あ…ずさッ」
思わず息をのんだ
昨日の男の下で
梓がグッタリとしている
こちらを見る目は焦点が定まっておらず
頬は腫れ,口からは血が伝っていた
仁「ッッ―てンめぇー!!!!!!」
見えないくらいの速さで
ものすごい勢いで
仁は斎藤を吹っ飛ばした
:10/01/19 17:27
:F01B
:Yq7XJtZY
#291 [テトこ]
斎藤は強く体をうちつく意識を失ったのかピクリとも動かない
仁「梓!!梓!!しっかりしろ!!」
下手に触れられないため必死に声をかける仁
梓「じン…さ…私…なさけ…なぃ」
仁「何言ってんだよ!!待ってろ,今助けてやるから!!」
:10/01/19 17:30
:F01B
:Yq7XJtZY
#292 [テトこ]
携帯を取り出し
どこかへかける
仁「大丈夫だからな!」
どこにかけてるんだろ
救急車かな
仁「海ッ!!梓が――…」
海さん…
迷惑かけちゃうな
必死に状況を伝える仁を見ながら梓は意識を手放した―
:10/01/19 17:35
:F01B
:Yq7XJtZY
#293 [テトこ]
:10/01/19 17:36
:F01B
:Yq7XJtZY
#294 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
梓「…………―ン。」
どれくらい眠っていたのだろう
梓はゆっくりと瞼を上げた
ここ…は??
病院,かな…?
カーテンで遮られていて外が見えないが,自分の状況を考えると,おそらくそうだろう
:10/01/30 13:00
:F01B
:Kyz0JGhY
#295 [テトこ]
グッ―
梓「ッッ!!いったぁ〜;」
起きあがろうと体に力を入れるが,なぜかヒドい痛みが走った
そして脳が
覚醒する―
そうだ私
斎藤先輩に―…
ゾク――
:10/01/30 13:07
:F01B
:Kyz0JGhY
#296 [テトこ]
思い出し
体から熱が引いていく
梓「ッ―…」
恐怖が蘇ったと同時に不甲斐ない自分への悔しさもこみ上げる
結局,何もできなかった
仁さんが来なかったら私…
シャッ―
優「梓ちゃん!?よかった…気がついたのね!」
:10/01/30 13:12
:F01B
:Kyz0JGhY
#297 [テトこ]
涙が滲みそうになったとき
カーテンが開き優が現れた
梓「ッ!!優…さん。」
優「どう??まだ痛む??口の傷は塞いだんだけど…」
心配そうな目の優さんがマルチーズに見えた
ホント
癒し系だなぁ〜☆
:10/01/30 13:19
:F01B
:Kyz0JGhY
#298 [テトこ]
梓「もう大丈夫です。動くと少し痛むくらいで…って,ん??今,傷をふさいだって…」
私そんなに寝てたの!?
そう言われてみれば口の中切れてない…
優「うん!あれくらいなら5分かからないよ♪あ,私みんなに知らせてくるね!!」
5分かからないって…
優さんの,チカラ??
:10/01/31 23:20
:F01B
:4pclgLF.
#299 [テトこ]
優「そうだ梓ちゃん!仁くんまだ寝てるけど起きたらお礼言っときなね??ずっと看病してくれてたから。」
そう言ってカーテンの向こう側を指差し部屋を出て行った
梓「ぇ…」
仁さんが??
シャッ―
仁「Zzz…」
:10/02/01 00:29
:F01B
:EMRMcNVc
#300 [テトこ]
カーテンを開けるとソファーで座ったまま寝息をたてる仁の姿があった
梓「仁さん…。」
ジワッ―
熱いものがこみ上げる
梓「ありがとう―仁さんッ」
ありがとう―…
涙が頬を つたった
:10/02/01 00:38
:F01B
:EMRMcNVc
#301 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
バンッ―
海「梓さんッ!!」
珍しく海が取り乱していたので驚いた
梓「海さん…玲さんも!」
玲「気がついたのね。よかった―」
おでこをコツンと梓に当てた
幸せな気持ちが溢れる
:10/02/01 00:44
:F01B
:EMRMcNVc
#302 [テトこ]
海「気分はいかがですか??」
梓「大丈夫です。すみませ…
海「よかった―…。」
梓の言葉を聞き終える前に海が安堵の溜め息を漏らした
海「傷ついた貴女を見たときは…ッ,心臓が止まる思いでした。」
海は梓の手をとり,何とも言えない苦しそうな顔をしていた
:10/02/01 00:51
:F01B
:EMRMcNVc
#303 [テトこ]
梓「ごめんなさい…心配かけて--」
海「いえ,何も異常がなくて良かったです。本当に・・」
こんなに心配してくれて…
不謹慎だけど,なんだか嬉しいや
海の手を優しく握り返した
:10/02/01 00:58
:F01B
:EMRMcNVc
#304 [テトこ]
玲「―…。ン?あ…ったく,仁ったらまだ寝てる!」
梓と海の様子を静かに見守っていた玲が突然声をあげた
梓「起こさないであげて下さい。ずっと看病してくれてたみたいですし…」
今にもユサユサと肩を動かしそうな玲を止める
玲「そうね。バカみたいに心配してたし。ま,バカなんだけど―」
やれやれと,ずり落ちた毛布を掛け直した
:10/02/01 01:04
:F01B
:EMRMcNVc
#305 [テトこ]
玲「そう言えば,どうして仁は梓ちゃんの居場所がわかったの??」
クルッと,ウエーブのかかった髪を揺らして振り返った
梓「あぁ,それは―…」
―
―――
――――……
:10/02/01 01:08
:F01B
:EMRMcNVc
#306 [テトこ]
それは
梓が資料室に向かうため来た道を引き返した時だった
ブー ブー
携帯が鳴った
梓「はい,もしもし。」
仁「Hi,ハニー♪ダーリンが迎えに来たぜッ☆」
梓「仁さん…もっと普通にかけてきて下さいよ;」
:10/02/01 01:12
:F01B
:EMRMcNVc
#307 [テトこ]
前みたいに人に見られると,いつか女子生徒に囲まれそうなので,来るときは電話をしてもらうことにしたのだ
仁「相変わらずつれないねぇ〜梓ちゃん。んで,もうこっち来る??」
梓「あ〜それなんですけど…;」
仁「ん?何かあんの??もしかして,居残りか!!笑」
心なしか声が弾んでいる
きっと,いっぱい居残りさせられたんだろうな〜と思った
:10/02/01 01:17
:F01B
:EMRMcNVc
#308 [テトこ]
梓「違いますー!!実はちょっと,呼び出されてまして;」
少しの間があって
仁「…その様子じゃ,先公じゃねーみたいだな。」
なんで分かるのッ;!?
梓「はい;そーみたいです;」
仁「まぁとりあえず待ってっから。」
:10/02/01 01:21
:F01B
:EMRMcNVc
#309 [テトこ]
梓「すみません,仁さん;」
仁「置いて帰ったりしねーから大丈夫だよ。あー梓,気をつけてな。」
気をつけて…??
梓「??分かりました!!すぐ戻ると思うので。それじゃぁ…
仁「あッ!ちょっと待って!!」
電話を切ろうとしたとき仁に呼び止められた
:10/02/01 01:25
:F01B
:EMRMcNVc
#310 [テトこ]
梓「はい??どうしました??」
仁「場所は??」
梓「へ??場所って??」
仁「呼び出されてる場所!どこ??」
資料室の…事だよね?
梓「えと…5階の資料室ですけど。」
仁「ん。ほんじゃ行ってらっしゃーい☆」
:10/02/01 01:29
:F01B
:EMRMcNVc
#311 [テトこ]
ツーツーツー…
な,なんだったの;??
疑問に思ったまま梓は5階へと歩き出しす
あんな悲劇が起こる事など予想だにしなかった―
:10/02/01 01:32
:F01B
:EMRMcNVc
#312 [テトこ]
:10/02/01 01:35
:F01B
:EMRMcNVc
#313 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
梓「…―と,いうわけなんです」
仁が自分の居場所を知っていたわけを説明し終わった梓は,再び仁に目をやった
気をつけろよ―
ちゃんと聞いとけばよかった
そしたら少しは対応できたかもしれないのに…
海「―…。梓さんは何も悪くないですから。」
:10/02/08 21:36
:F01B
:jfGgFh9M
#314 [テトこ]
握りしめられた梓の手を見て海は優しく声をかけた
梓「…はい。」
玲「ぁ…私そろそろ行かなきゃだわ;じゃあ梓ちゃん,ゆっくり休んでね。行くわよ海!!」
突然玲が立ち上がる
海「!?……あ,はい。そうですね,ボスにも報告しないと。では梓さん,何かあったらいつでも呼んで下さいね。」
ニコッと笑って2人は出て行った
:10/02/08 21:41
:F01B
:jfGgFh9M
#315 [テトこ]
梓「気ぃ,使わせちゃったな…。」
ハァとため息をついてゆっくりベットに身を預けた
梓「仁さん―…。」
小さく声に出すと再び視界がぼやけ始める
梓「ッ…」
溢れ出しそうになる涙を堪え仁に背を向けると後ろから微かに声が聞こえた
:10/02/08 21:45
:F01B
:jfGgFh9M
#316 [テトこ]
仁「ン…ん〜」
梓「!!…仁さん??」
慌てて振り返ると仁が目を覚ました
仁「ん……梓??…起きたの??おはよう。」
少し寝ぼけ気味に仁がフワッと微笑んだ
梓「ッ―…ぅッ,仁…さッ―」
その優しい笑みに堪えていたもの全てが一気に溢れた
:10/02/08 21:49
:F01B
:jfGgFh9M
#317 [テトこ]
仁「えッ!?…ちょッ,梓!?どっか痛むのか!?」
いきなり泣き出した梓に寝ぼけ気味な頭を起こし駆け寄った
梓「違い,ますッ…痛く,ないけど―グスッ,私…ごめんなさいッ」
仁「なんで梓が謝んだよッ!!お前は何も悪くないだろ??」
梓「ふぇッ―でも,私が…ちゃんとッ注意してたら…あんな―…ッ」
:10/02/11 00:02
:F01B
:7yKcpTfQ
#318 [テトこ]
自分で言ってあの時の事を思い出し恐怖で肩が震えた
ダメだ
今こんなんじゃ,また仁さんに心配かけ―…
ギュッ―
梓「…………ぇ」
:10/02/11 00:05
:F01B
:7yKcpTfQ
#319 [テトこ]
急に何か温かいものに包まれ思考回路が停止した
しかしすぐにそれが仁だと分かった
仁「もう何も言うな。……怖かったな,梓。」
梓「―……ッ」
その優しい声に
温かさに
梓は身を預け
思い切り泣いた―
:10/02/11 00:08
:F01B
:7yKcpTfQ
#320 [テトこ]
━━━━━━━━━━━━
仁「落ち着いたか??」
梓「はい…。ありがとうございます。」
あれからしばらく梓は仁の腕の中で声をあげて泣いた
仁「よし,もう大丈夫だからな。」
そう言ってポンポンと梓の頭をたたく仁に梓は心底感謝する
梓「仁さん…本当にありがとう。」
:10/02/17 23:57
:F01B
:/yUt5mTk
#321 [テトこ]
仁「なッ//バカ,なに改まってんだよ!?」
少し顔を赤らめる仁が可笑しくて,梓はふふっと笑った
すると突然
ドアの開く音が2人の耳に届く
ガチャッ―!!
:10/02/18 00:02
:F01B
:IRMRdm02
#322 [テトこ]
ボ「梓!目が覚めたんだな。もう起きていて平気なのか??」
心配そうにボスが入ってきたのだ
梓「はい。ご心配おかけしてすいませんでした。」
ベッドの上で深々と頭を下げる梓
ボ「いや,無事でいてくれたならそれでいい。」
安堵の表情を浮かべたボスは梓の頭を優しく撫でた
:10/02/18 00:05
:F01B
:IRMRdm02
#323 [テトこ]
お父さんって…きっとこんな感じなんだろうな
大きくて温かくて…
ボスの大きな手にそんな事を想像しながら梓は幸せを感じていた
ボ「それじゃあ,まだ少し休んでおきなさい。優に黙って抜け出すと後でこっぴどく叱られるからな!」
この人のことだ
きっと抜け出して叱られたのだろう…
:10/02/18 00:09
:F01B
:IRMRdm02
#324 [テトこ]
ボスに脅かされながらも梓はとある事を口にする
梓「あ,あの道長さんッ!!」
ボ「ん?なんだい??」
今言おう…
あのとき決めた事を―
グッと姿勢を正し,気持ちを落ち着かせる
そして―…
:10/02/18 00:11
:F01B
:IRMRdm02
#325 [テトこ]
梓「私,決めました!私を[キース]に入れて下さい。お願いします!!」
言った
あのとき
斎藤に暴行されたときに思ったこと
"強くなりたい―"
:10/02/18 00:14
:F01B
:IRMRdm02
#326 [テトこ]
何もできない自分が情けなかった
悔しかった
仁が来なければ自分がどうなっていたのか
想像するのも恐ろしい
もう二度と
あんな事にならぬよう
自分の力で乗り切れるように
―強くなりたい―
:10/02/18 00:17
:F01B
:IRMRdm02
#327 [テトこ]
ボ「そうか……。入ってくれるか梓!!いや〜よかったよかった♪」
ボスはとても喜んでくれた
梓「はいッ!!よろしくお願いします…ボス//」
少し恥ずかしかったが思い切って呼んでみた
ボ「――…い,今,ボスって…」
目を見開くボス
:10/02/18 00:21
:F01B
:IRMRdm02
#328 [テトこ]
仁「言ったね,ボス。」
突如放たれた聞き慣れない言葉を確信できないでいるボスに仁がひとさじ加えた
ワナワナとボスが小刻みに震える
そして―
ボ「梓ぁ〜ッ…と,ダメだ!梓は怪我人だ!!じゃあ…仁〜!!」
仁「ってなんで俺だよッ;!?」
:10/02/25 20:47
:F01B
:YfFETKnE
#329 [テトこ]
嬉しさのあまり梓に飛びつきそうなボスだったが,自力で思いとどまり標的を仁に変更した
ボ「梓に飛びつくわけにはいかんだろ!梓の代わりだ,喜べ仁ッ!!」
仁「嬉しかねぇよッ;!!」
――…
これから
私は私のチカラで強くなるんだ!!
もう負けない
がんばろう―…
2人を見ながら
心の奥深くで決意を結んだ
:10/02/25 20:54
:F01B
:YfFETKnE
#330 [テトこ]
―――――――
――――――――…
ボ「梓の調子が戻ったら歓迎パーティーだな♪」
ボスは本当に嬉しそうで
どこかウズウズしているようにも見える
ガチャ―
優「あれ!ボスーここにいたんですか。海さんが探してましたよ??あ,仁くんおはよ〜☆」
癒やしのオーラとともに優が戻ってきた
仁「おはよ〜優さん☆」
:10/02/25 21:12
:F01B
:YfFETKnE
#331 [テトこ]
ボ「優〜聞いてくれよ,梓がな!!って,なにィ!!海が……また怒られる;;」
優「なら早く行かないとですね。お話ならいつでも聞きますから♪」ニコッ
みるみる青ざめていくボスに優が笑顔で言った
ボ「優ょ,お前はホント優しいな!!コードネームがピッタリだよ。うん,付けた私さすがッ☆それじゃあ梓を頼んだよ。」
優「はい。任せて下さいね!行ってらっしゃいボス。」
:10/02/25 21:16
:F01B
:YfFETKnE
#332 [テトこ]
いや〜
優さん,可愛いなぁ〜
ボスの自画自賛もなんのその
フワッと笑顔で見送る優に,梓は勝手に癒されていた
優「さてと,梓ちゃん気分はどう??どこか辛いとこある??」
梓「ん〜そういえば体が痛いのも気にならなくなりました。」
起きたときはけっこう痛かったのにな…
:10/02/25 21:21
:F01B
:YfFETKnE
#333 [テトこ]
優「やっぱり若いから回復が早いのかな??ふふ♪」
そういえば…
梓「あの,優さんのチカラって…」
優「私のチカラが"治癒"だって事は話したよね。傷にね,手をかざして力を込めると癒えていくんだ♪」
優は梓の腕に手をかざしながら言った
その手は温かくて心まで癒えてるような気持ちにさせてくれる
:10/02/25 21:26
:F01B
:YfFETKnE
#334 [テトこ]
梓「あったかい…。なんだか気持ちまでほんわかしてきますね!!」
優「本当にッ!?ありがと〜☆」
無邪気に笑う優を見て
梓も目を細めるのだった―
:10/02/25 21:28
:F01B
:YfFETKnE
#335 [テトこ]
:10/02/25 21:29
:F01B
:YfFETKnE
#336 [我輩は匿名である]
頑張ってください
:10/02/27 21:08
:D905i
:mJvFXsxU
#337 [テトこ]
匿名サン

ありがとうございます

がんばりますッ

皆さんスイマセン

書き溜めを保存してたものがなんか壊れてデータが飛んでしまい
てんやわんやしてました

:10/03/12 23:20
:F01B
:Ty7bj4us
#338 [テトこ]
――――――
――――――――…
優「よし,もう大丈夫だね!ホント大事に至らなくてよかったよ〜!!」
梓「優さん,ありがとうございました。」
優「いいえ☆これが私の役目だしね〜♪今日はゆっくりしていきなね。」
梓「はい!!実はここのベッドお気に入りなんですよね。笑」
:10/03/12 23:25
:F01B
:Ty7bj4us
#339 [テトこ]
今日はもう遅いので家には帰らないことにした
明るく振る舞っている梓だが何より1人になるのが怖かったのだ
そんな梓を察してか
優「梓ちゃん,いつでもココ来ていいからね??傷を負うのは体だけじゃないから…」
去り際にそう言われた
:10/03/12 23:33
:F01B
:Ty7bj4us
#340 [テトこ]
梓「ッ!…はぃ…ありがとうございます。」
その通りだ―
体の傷は優のチカラによって癒えた
しかし
恐怖感まではなかなか癒えてくれなかった
気を抜くとまたあの光景がフラッシュバックする
こんな状態の梓に優の言葉は温かかった
深々と頭を下げて梓は医務室をあとにした―
:10/03/12 23:37
:F01B
:Ty7bj4us
#341 [テトこ]
――――――――――――
よく晴れた朝
梓はとあるカフェにいた
「いらっしゃいませ〜!!」
今日は土曜日
そう
バイトの日なのです
:10/03/12 23:39
:F01B
:Ty7bj4us
#342 [テトこ]
梓「モーニングセットですね,かしこまりました。」
[キース]に入ると決めたから,もう辞めなければいけない
ものすごくお世話になった場所なので名残惜しいが…
カフェ[たんぽぽ]
名前の通り
あたたかく落ち着く
だけど元気をもらえるような場所
:10/03/12 23:43
:F01B
:Ty7bj4us
#343 [テトこ]
未成年で,しかも親がいない梓にはバイトを探すのも大変だった
薬局のおじさんにそこまでお世話になるわけにもいかないし,なんとか1人でという意地もあったのだ
断られ続けるなか
「あんたも大変だね〜。」
と受け入れてくれたのが店長の橋本 千紗(ハシモト カズサ)さん
「アズサとカズサって,名前似てんじゃん♪」
って,ニカッと笑ってくれた
:10/03/12 23:46
:F01B
:Ty7bj4us
#344 [テトこ]
そこらの男性には負けないくらい"男前"って感じで
先輩2人も明るくサッパリした人たちだった
物覚えが良すぎてよくビックリされたものだ…
土日だけ,と条件付きだったが梓にはそれで十分で
自分を受け入れてくれた事が嬉しかった
そんな短い日々も
もうすぐ終わってしまう
.
:10/03/12 23:50
:F01B
:Ty7bj4us
#345 [テトこ]
胸の奥がズキズキと痛むが
自分で決めた事だ
今日告げても,すぐには辞められないだろう
急すぎるのだから
それは構わない
できるだけ迷惑はかけたくない―
でもきっと店長もボスも分かってくれると梓は思う
2人の寛大さは似ていると
ココにいられるのがあと少しなら,せめてその間だけでも精一杯がんばろうと意気込んだ―
:10/03/12 23:55
:F01B
:Ty7bj4us
#346 [テトこ]
―――
――――――…
店「梓〜休憩入っていいよ〜!!」
張り切りすぎて時間の感覚がなかったのか
いつの間にかランチの時間も終わって落ち着いていた
もうこんな時間かぁ…
白地にブラウンと落ち着いた感じの店の時計がちょうど2時を指していた
:10/03/12 23:59
:F01B
:Ty7bj4us
#347 [テトこ]
休憩に入ろうとエプロンに手を伸ばしたとき
カランカラーン
ドアにぶら下がる鈴がお客を招き入れた
梓「いらっしゃいま…せ…」
振り返った梓はあまりの衝撃に言葉を詰まらせた
そこにいたのは男性2人
そう…
:10/03/13 00:02
:F01B
:b7NcBeig
#348 [我輩は匿名である]
:10/03/13 01:10
:SH906i
:OWQ7S30g
#349 [テトこ]
匿名サン
えっと…
なんのアンカか分からないですけどありがとうございます

:10/03/16 23:59
:F01B
:TBrYIrMg
#350 [テトこ]
海「すいません,押し掛けてしまって;」
仁「おッ!さっそく梓発見〜☆」
海と仁だった――
梓「ちょッ,2人してどーしたんですかぁッ!?;」
出かけてくるとしか言ってないのになんでぇー!?
:10/03/17 00:03
:F01B
:TX4uI6ZA
#351 [テトこ]
仁「俺らを誰だと思ってんの??子猫ちゃん。」
ニヤッと意地悪く笑う
梓「なんでココが…!?私がバイトだって事も知ってたみたいだし…」
どう頑張っても驚きを隠せない
海「ここは直に調べてもらいました。梓さんがバイトだという事は…なんとなく分かってしまって…。迷惑でしたね↓」シュン
:10/03/17 00:07
:F01B
:TX4uI6ZA
#352 [テトこ]
しゅ,シュンって;;
あー海さんが,あの海さんが眉と肩を下げてる
この上なく悲しそうな顔を
あれは‥うん
"捨てられたワンコ"!!
ゔぅ〜
そんな顔しないでぇーッ;泣
梓「め,迷惑だなんてとんでもないッ;!!ちょっと驚いちゃって;アハハ」
:10/03/17 00:12
:F01B
:TX4uI6ZA
#353 [テトこ]
オロオロと笑ってみせる梓だったが
海「そうですかッ♪よかった!」
ゔ…;
や‥やられた↓↓↓;
さっきの捨てられたワンコは夢か幻想か
はたまた梓の妄想か…
海はニッコリと微笑むのだった
:10/03/17 00:16
:F01B
:TX4uI6ZA
#354 [テトこ]
店「梓〜??どした??」
一向に休憩に来ない梓を不思議に思ったのか,店長がホールに出てきた
梓「店長!!スミマセンすぐ済ませますんで;」
明らかに気まずそうな梓と
何やらデカい男たちを見て店長はズイッと前へ出た
店「アンタら,梓に何の用??うちの梓に手ぇ出そうもんならアタシが黙っちゃいないよ!!」
:10/03/17 00:21
:F01B
:TX4uI6ZA
#355 [テトこ]
自分よりも背の高い男2人をグッと睨みつける
梓「あッ,あの店長違うんです!この2人は何と言うかその,私の…仲間なんです。」
店「…仲間!?」
驚いた店長は梓と2人を交互に何度も見る
梓「はい。えっと…海さんと仁さんです。」
:10/03/17 00:25
:F01B
:TX4uI6ZA
#356 [テトこ]
すると海がスッと一歩前へ出た
海「お騒がせしてすいません。梓さんがここで働いていると聞いたものですから,お茶でもしていこうかと思いまして。」
ん??
なんだかいつもの笑顔と違う気がするな…
優しすぎず,甘すぎず,爽やかすぎず,かしこまりすぎず…
うん――普通だ
:10/03/17 00:28
:F01B
:TX4uI6ZA
#357 [テトこ]
店「あ…あぁ,そうだったの。てっきりまた梓目当てのクソ野郎共かと…」
店長は驚きと安堵の二色に染まっていた
店「だったら何もこんな所で突っ立ってないで一緒に休憩してきなよ。さっきガン飛ばしたお詫びにコーヒーは私の奢り♪」
ニカッと笑う店長に
やっぱり店長は"男前"だなと梓は思うのだった―
:10/03/17 00:31
:F01B
:TX4uI6ZA
#358 [テトこ]
:10/03/17 00:32
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