<<来栖>>
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#114 [nanoka]

あぁ、だから…。と俺は妙に納得した。

急に耳鳴りが止まったから驚いた顔をしてたのか。

「治ったのかとビックリして一度外に出てみたんだけど治ってはないみたいだ」

⏰:09/10/19 19:30 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#115 [nanoka]

耳鳴りについて説明を終えた市原さんは最後に独り言のように

「ここから出たくない」

と、呟いた。

⏰:09/10/19 19:32 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#116 [nanoka]

「耳鳴りがする時って…」

蒼井さんが口を開くと、市原さんが項垂れていた頭を少し上げた。

「近くに霊がいるって話は聞いたことありますか?」

⏰:09/10/19 19:34 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#117 [nanoka]

「え…」

市原さんは一瞬面食らったような顔をしたが、すぐに

「よくある都市伝説みたいなもんだろ」

と、笑った。

⏰:09/10/19 19:35 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#118 [nanoka]

「その話、あながち間違いではないんですよ」

「えっ?」

「正確には霊が喋っている声なんですけどね」

こんな話をしている時でも蒼井さんは笑顔を絶やさない。

⏰:09/10/19 19:38 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#119 [nanoka]

「ただ霊の声って普通の人にはうまく聞き取れないことが多いんですよ。耳鳴りみたいな“音”としてしか変換できないんです」

俺は市原さんの顔色を伺うように視線を移した。

⏰:09/10/19 19:41 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#120 [nanoka]

蒼井さんの話って単純に言えばあなたに霊が憑いてますよってことだから。

そんなこといきなり言われたら、若めのお兄ちゃんなら怒り出すんじゃないかとて心配だった。

でも俺のそんな心配は取り越し苦労に終わった。

⏰:09/10/19 19:43 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#121 [nanoka]

市原さんは真剣な表情で蒼井さんの話を聞いていた。

「じゃあずっと霊が俺に話しかけてるってことか?」

その言い方は何だか心当たりがあるようなそんな感じ言い方だった。

⏰:09/10/19 19:47 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#122 [nanoka]

「えぇ、おそらく」

「何て言ってるんだ!?」

その質問に蒼井さんはちょっと困った顔をした。

「店の外なのでよく聞こえないんですよ」

⏰:09/10/19 20:00 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


#123 [nanoka]

意味がわからないという顔をした市原さんに、蒼井さんは説明を続けた。

「僕がいると霊が近くに来れないみたいなんです」

普通なら笑い飛ばされそうな話だが、蒼井さんが言うと真実に聞こえるから不思議だ。

⏰:09/10/19 20:06 📱:P906i 🆔:SzarbkRI


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