<<来栖>>
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#141 [nanoka]

驚いて一瞬、力が緩んだ。と市原さんは言った。

そのタイミングを逃さず友人は市原さんを部屋に引っ張っりこんだらしい。

「何するんだよってさすがに俺も怒ったんだ。女の子が川に飛び込んだんだぞって」

⏰:09/10/20 22:09 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#142 [nanoka]

「そしたらそいつ俺の倍くらいの剣幕で怒鳴ってきたんだ。だったら川見てみろよ!あれが人間に見えるか!?って」

言われるままに川を見た市原さんの目に飛び込んできたのは、人とは思えないスピードで川を泳ぐ何かだった。

⏰:09/10/20 22:16 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#143 [nanoka]

「一瞬で全身に鳥肌がたったよ。だってその尋常じゃないスピードのそれ、明らかに俺らの方に向かって来てたんだ」

本気でヤバいと感じた市原さんは慌てて窓を閉めたらしい。

⏰:09/10/20 22:20 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#144 [nanoka]

「まぢで焦ったよ!だって窓閉めてる時にはもう川から上がってすぐ側まで来てたんだからな」

市原さんが窓を閉めたのとほぼ同時にバンッ!!という窓に何かがぶつかる音がした。

「間一髪じゃないですか!まぢ怖いっすね!!」

⏰:09/10/20 22:27 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#145 [nanoka]

バーににつかない口調にか俺のテンションにかはわからないが、市原さんは初めて笑顔を見せた。

「お前チキンだろ?」

という質問に、俺は苦笑するしかなかった。

⏰:09/10/20 22:29 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#146 [nanoka]

話し終えて少し気が楽になったのか、市原さんは

「あーっっ!」

と大きな声を出した。

正直あの時の市原さん、おかしくなっちゃったのかと思った。

⏰:09/10/20 22:32 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#147 [nanoka]

俺が呆気にとられていると市原さんは

「あ、悪い悪い」

と、笑った。

それから煙草に火をつけてゆっくりと言った。

⏰:09/10/20 22:33 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#148 [nanoka]

「この店から出たくないなーと思って、ね」

その言葉に返事をしたのは蒼井さんだった。

「よろしければ…」

⏰:09/10/20 22:37 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#149 [nanoka]

そう言って蒼井さんが差し出したのは、小さなビー玉のようなものだった。

ビー玉よりだいぶ小さくてどちらかといえば…

「…数珠?」

呟くように市原さんはそう言った。

⏰:09/10/20 22:43 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


#150 [nanoka]

「耳栓がわりに」

短くそう言うと、蒼井さんは例の微笑みを振り撒いた。

「どゆこと?」

市原さんに訊かれ、俺はたどたどしい説明を付け加えた。

⏰:09/10/20 22:50 📱:P906i 🆔:XhA/sXmE


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