<<来栖>>
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#440 [nanoka]

すぐにドアが開き、中からピンクのナース服を着た看護師さんが出てきた。

「面会時間は一時間です。私は外にいますのでお話が終わったら部屋の電話からナースセンターにコールして下さい」

笑顔でてきぱきと説明をすると、看護師さんは談話室に背を向けた。

⏰:09/11/10 16:06 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#441 [nanoka]

中に入って最初に口を開いたのは枢先生だった。

「こんにちわ」

優しく微笑むその表情は、どこか蒼井さんに似ていて緊張がとけていくのを感じた。

⏰:09/11/10 16:08 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#442 [nanoka]

「何だか今日はすごく気分がいいの」

と、彼女は笑った。

知り合いと言っていたが、亮太たちのことはわからないみたいだった。

⏰:09/11/10 16:10 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#443 [nanoka]

「初めまして。僕は蒼井と言います。ここにいる亮太くんや空さん、優さんの友達です」

蒼井さんがそう話しかけると、一瞬彼女の表情に変化があった。

「亮太くん…?」

⏰:09/11/10 16:12 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#444 [nanoka]

「はい。彼が亮太くんです。前にも何度かお会いしたことがありますよね」

ゆっくりと言葉を選びながら蒼井さんは、枢先生に説明していった。

昨日はあんなにうるさかった亮太たちが今日は黙ってその様子を見ていた。

⏰:09/11/10 16:14 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#445 [nanoka]

三人とも枢先生を心配そうな表情で見つめていた。

俺も彼女を見ていた。いや性格には彼女の頭部を見ていた、だ。

ちょうどおでこがある辺りに黒いもやの様なものが浮かんでいた。

⏰:09/11/10 16:19 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#446 [nanoka]

俺はそれが何なのか気になって仕方なかった。

チラチラと蒼井さんに視線を送ってみたけど蒼井さんは微笑みを返してくれるだけだった。

もしかしたら俺にしか視えてないのかと心配になったくらいだ。

⏰:09/11/10 16:21 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#447 [nanoka]

結局その日は、彼女が亮太たちのことを思い出すことはなかった。

それでも彼女は終始ニコニコしていたし、その表情はどこか亮太たちを懐かしんでいるようにも見えた。

⏰:09/11/10 16:28 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#448 [nanoka]

面会時間を終えた後、蒼井さんは亮太たちをバーに誘った。

「コーヒーでも飲みながら説明させて下さい」

という蒼井さんの誘いを、亮太たちは二つ返事で受けた。

⏰:09/11/10 16:32 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#449 [nanoka]

移動途中の車内で俺はあの黒いもやについて蒼井さんに聞いてみた。

「やっぱり拓真くんにも見えてましたか」

と、ちょっと嬉しそうに笑ってからあれが原因だと思うと蒼井さんは言った。

⏰:09/11/10 16:34 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


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