<<来栖>>
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#452 [nanoka]

俺にしたのと同じ話を蒼井さんは亮太たちにも伝えた。

「ただ今日みたいに寄ってきた霊たちを一時的に祓うことはできます」

と、付け加えて。

⏰:09/11/10 16:41 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#453 [nanoka]

「後ろの方の話はしましたよね?今は彼女自身の後ろの方の力は彼女を守ることに使っていると思うんです。だからそれを僕が手伝って…」

彼女自身の力で黒いもやを祓うしかないのだと、蒼井さんは言った。

後ろの方の力を黒いもやだけに使えれば可能かもしれないと。

⏰:09/11/10 16:45 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#454 [nanoka]

「時間はかかるかもしれませんが、僕にも手伝わせてくれませんか?」

というわけで、蒼井さんは二日に一回のペースで彼女に会いに行くことになった。

俺と二人の時もあれば亮太や空さんたちをつれて行くこともあった。

⏰:09/11/10 16:50 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#455 [nanoka]

一ヶ月くらい経って、俺はある変化に気付いた。

あのもやが少し小さくなっていたのだ。

蒼井さんの言うように少しずつだけど、彼女は元気になっているように思えた。

⏰:09/11/10 16:52 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#456 [nanoka]

何より彼女が蒼井さんの顔を見た時に見せる笑顔が、その証拠だった。

「蒼井くんといるとすごく気分が楽になるの」

と、口癖のように彼女は言っていた。

⏰:09/11/10 16:54 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#457 [nanoka]

俺はそれが蒼井さんの霊を寄せつけない体質のせいだと知っていたけど、蒼井さんの姿を見た彼女が

「蒼井くん!」

と、すごく可愛らしい笑顔を見せると何だか俺まで嬉しくなった。

⏰:09/11/10 16:57 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#458 [nanoka]

二ヶ月が経つ頃には、もやの大きさが定まらなくなってきていた。

風船みたいだと思った。

膨らんだりしぼんだり絶えず大きさが変化しているそのもやは一番大きい時でも野球のボールくらいまで小さくなっていた。

⏰:09/11/10 17:00 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#459 [nanoka]

三ヶ月が経つ頃には他にも変化が起きていた。

悪い変化ではない。いい方の変化だ。

まずは亮太たちが来栖の常連さんになったこと。

⏰:09/11/10 17:18 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#460 [nanoka]

病院の帰りだけではなく、ちょこちょこ店に顔を出してくれるようになった。

それからもう一つ。

亮太たちの仕事を俺が手伝うことになったことだ。

⏰:09/11/10 17:20 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#461 [nanoka]

手伝うと言っても、俺は霊の依頼を亮太たちに伝えるという仲介役みたいな感じなのだけど。

あのマンションの遺体のように俺一人では何もしれあげられないことが多いけど亮太たちのおかげで、彼らの依頼を聞くことができるようになった。

⏰:09/11/10 17:23 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


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