<<来栖>>
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#460 [nanoka]

病院の帰りだけではなく、ちょこちょこ店に顔を出してくれるようになった。

それからもう一つ。

亮太たちの仕事を俺が手伝うことになったことだ。

⏰:09/11/10 17:20 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#461 [nanoka]

手伝うと言っても、俺は霊の依頼を亮太たちに伝えるという仲介役みたいな感じなのだけど。

あのマンションの遺体のように俺一人では何もしれあげられないことが多いけど亮太たちのおかげで、彼らの依頼を聞くことができるようになった。

⏰:09/11/10 17:23 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#462 [nanoka]

そんな風に色んなことが順調に進んでいたある日、俺は蒼井さんからある秘密を聞くことになった。

いつものように蒼井さんと店の片付けをしていた時だった。

何気なく俺は蒼井さんに訊いた。

⏰:09/11/10 17:25 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#463 [nanoka]

「そういえば蒼井さん明日も枢先生のとこ行くんですか?」

深い意味はなかった。ただもし行くなら俺も行こうかなくらいの気持ちでそう訊いた。

それなのに蒼井さんは急に黙ってしまった。

⏰:09/11/10 17:27 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#464 [nanoka]

しばらく一人で何か考えるようにグラスを拭いていた蒼井さんは不意に顔を上げ俺を見た。

「拓真くんにはほんとのこと話しておきます」

深刻な言葉とは裏腹に蒼井さんの顔は笑っていた。

⏰:09/11/10 17:31 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#465 [nanoka]

いたずらがバレた時みたいなそんな少し子供っぽい表情だった。

「ほんとはもう週一くらいでいいんですよね、病院に行くのは」

「えっ?」

⏰:09/11/10 17:32 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#466 [nanoka]

「拓真くんには視えてるからわかりますよね。もやが小さくなったこと」

「はい」

事実だった。その頃には、あのもやは飴玉くらいの大きさまで小さくなっていた。

⏰:09/11/10 17:34 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#467 [nanoka]

「もうほとんど影響力もないくらいなんです、実は」

「じゃあ何で…」

もやが小さくなってからも変わらず蒼井さんは病院に通っていた。

むしろ回数は増えたくらいだ。

⏰:09/11/10 17:35 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#468 [nanoka]

「僕が会いたいからです。枢さんに」

そう言って蒼井さんはニッコリと笑った。

「えっ?」

「でも僕の気持ちだけでいつまでもこのままにしておいちゃダメですね」

⏰:09/11/10 17:37 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


#469 [nanoka]

そう言った蒼井さんは少し寂しそうだった。

「明日亮太くんたちも病院に来れるか聞いてみてもらえますか?」

俺は蒼井さんに言われるまま次の日病院に亮太たちを呼び出した。

⏰:09/11/10 17:39 📱:P906i 🆔:bCXhyViA


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