<<来栖>>
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#11 [nanoka]
あ、変な意味じゃなくて、かっこいいなーとか人として憧れるって意味で、ね。
常連さんの話では、蒼井さんのおじいちゃんがロシア人らしく蒼井さんはいわゆるクォーターってやつらしい。
:09/10/18 01:03
:P906i
:Fnj.Jafo
#12 [nanoka]
直接、蒼井さんから聞いたわけじゃないから真実かどうかはわからないけど。
そういえば蒼井さんがクォーターだって教えてくれたおじさんがきっかけだったんだ。
蒼井さんのバーテンダーとは別の“仕事”を知ったきっかけはおじさんの怪談話だった。
:09/10/18 01:10
:P906i
:Fnj.Jafo
#13 [nanoka]
蒼井さんのバーでバイトを始めて2週間。
加藤さんと呼ばれるそのおじさんを常連さんだと俺が認識した頃だった。
一人でカウンター席に座り、蒼井さんや俺と会話を楽しんで帰るというのが加藤さんのいつものパターンだった。
:09/10/18 01:15
:P906i
:Fnj.Jafo
#14 [nanoka]
その日の加藤さんは、俺の目から見てもわかるくらい元気がなかった。
出されたカクテルにもほとんど口をつけていない。
体調でも悪いのかな?帰って休んだ方がいいんじゃないかな、などと余計な心配をしていたのを覚えている。
:09/10/18 01:18
:P906i
:Fnj.Jafo
#15 [nanoka]
「口に合いませんでしたか?」
数人のお客さんを送り出し、静かになった店内で蒼井さんはそう訊いた。
「あ、いや。美味しいよ」
:09/10/18 01:22
:P906i
:Fnj.Jafo
#16 [nanoka]
蒼井さんに訊かれ、思い出したように加藤さんはグラスに口をつけた。
「お気になさらず、残して下さい。氷が溶けて薄くなってるでしょうから」
蒼井さんの言葉に、加藤さんは少し困ったような顔をした。
:09/10/18 01:25
:P906i
:Fnj.Jafo
#17 [nanoka]
「不味かったとか、そうゆうんじゃないんだ」
そう否定する加藤さんに、蒼井さんは
「宜しければ同じもの作り直しましょうか?」
と微笑んだ。
:09/10/18 01:28
:P906i
:Fnj.Jafo
#18 [nanoka]
「あ、うん。そうしてもらおうかな。今日は飲みたい気分なんだ」
蒼井さんがカクテルを作っている間の加藤さんは酷く小難しい表情で、蒼井さんの手元を眺めていた。
「どうぞ」
:09/10/18 01:32
:P906i
:Fnj.Jafo
#19 [nanoka]
今度は目の前に出されたカクテルをすぐに口へと運んだ。
「美味いよ」
その言葉に、蒼井さんは小さく頭を下げた。
:09/10/18 01:36
:P906i
:Fnj.Jafo
#20 [nanoka]
「この間…」
ようやく自分から口を開いた加藤さんの声は、少し高揚していた。
何かを思いきって口にする時、特有の緊張感が俺にも伝わってきた。
:09/10/18 01:39
:P906i
:Fnj.Jafo
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