<<来栖>>
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#245 [nanoka]

「ご機嫌とり…ですか」

「そう。簡単に言えば俺ら社員がそうゆう物件に入居するんだよ」

礼金や敷金といった謝礼をなくしてもらい、社員が入居するんだと神崎さんは説明してくれた。

⏰:09/10/27 22:49 📱:P906i 🆔:BSCzB462


#246 [nanoka]

「へー…何か色々大変なんですね」

俺の言葉に神崎さんは、ははっと力なく笑った。

「俺も今住んでるんだ」

「えっ?」

⏰:09/10/27 22:51 📱:P906i 🆔:BSCzB462


#247 [nanoka]

「幽霊物件に」

吐き捨てるようにそう言った神崎さんは、グラスに半分くらい残っていたカクテルを一気に胃に流し込んだ。

やけ酒ってこうゆう飲み方をいうんだろうななどと考えていた俺の耳に

⏰:09/10/27 22:54 📱:P906i 🆔:BSCzB462


#248 [nanoka]

「おかわり」

という神崎さんの声が響いた。

俺と神崎さんのやり取りをおそらく全部聞いていたであろう蒼井さんは、いつもの微笑みを崩すことなく、二杯目のカクテルを作り始めた。

⏰:09/10/27 22:56 📱:P906i 🆔:BSCzB462


#249 [nanoka]

「出るんですか?そこ」

訊いてよいものか迷ったものの好奇心に負けて、そう訊いた。

「幽霊って意味ならまだ視てない。でも…」

神崎さんは一度言葉を切ってから続けた。

⏰:09/10/28 01:57 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#250 [nanoka]

「今の部屋に越してから、毎晩金縛りには遭うよ」

「あ。だから…」

「おかげで寝不足だよ。夜中に必ず目が覚めるわ金縛りになるわで、最悪な気分だよ」

⏰:09/10/28 02:00 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#251 [nanoka]

「テレビが置いてある壁が気になりますね」

そう言ったのは蒼井さんだった。

その時、神崎さんが物凄く驚いた顔をしていたのを、俺は横目で見た。

⏰:09/10/28 02:03 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#252 [nanoka]

「わかるのか!?」

そう言った神崎さんは毎晩あうという金縛りについて話し始めた。

時間は決まって3時〜4時の間。どんなに疲れていても寝苦しさで目が覚めるらしい。

⏰:09/10/28 02:05 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#253 [nanoka]

目が覚めて最初に感じるのは視線。誰かに睨まれている。そう感じるという。

「俺の部屋、ベランダに平行にベッドが置いてあるんだ。ベランダが南。東側の壁に頭を向けて寝てる」

神崎さんの説明を聞きながら俺は部屋の配置をイメージしていた。

⏰:09/10/28 03:02 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


#254 [nanoka]

「東側の壁にテレビがあるんだ。寝ながら見るには少し不便だけど角部屋だから東側には誰も住んでないし好きなだけ音量上げれるからさ」

だいたいの配置がわかったところで話は本題に戻った。

⏰:09/10/28 03:06 📱:P906i 🆔:lksf9tkg


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