<<来栖>>
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#51 [nanoka]
「わかった。ありがとう」
「視えても目を合わさず、数珠はシャワーや寝る時も外さないで下さい」
蒼井さんの説明に加藤さんは二度頷いてから立ち上がった。
:09/10/18 03:39
:P906i
:Fnj.Jafo
#52 [nanoka]
「子どもの頃、隠れんぼ得意だったんだ」
そう言って笑顔を見せた加藤さんを見送ると、店内は蒼井さんと俺の2人だけになった。
「今日はそろそろお店閉めましょうか」
:09/10/18 03:42
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:Fnj.Jafo
#53 [nanoka]
蒼井さんは一体何者なのか?
という疑問を口にする暇もなく、蒼井さんは俺に背を向けテーブルを拭きはじめてしまった。
仕方なく俺も洗いかけだったグラスを手に取った。
:09/10/18 03:46
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:Fnj.Jafo
#54 [nanoka]
加藤さんの件で蒼井さんと話したことと言えば
「もし万が一、店の外で水色のワンピースの女性が見えても絶対に目を合わせないで下さいね」
という忠告だけだった。
:09/10/18 03:49
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:Fnj.Jafo
#55 [nanoka]
おかげで俺は帰り際かなりビビりながら店のドアを開ける羽目になってしまった。
まぁ、心霊スポットに行っても気配すら感じられない俺は何も視ることなく無事に終わったのだけど。
たとえ視えなくても怖いもんは怖い!!よね?
:09/10/18 03:54
:P906i
:Fnj.Jafo
#56 [nanoka]
一週間ほど経って加藤さんが店に来た。
いつものようにカウンターの席に座ると同時に
「お兄ちゃん、お兄ちゃん!」
と、俺に手招きをした。
:09/10/18 03:56
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:Fnj.Jafo
#57 [nanoka]
近寄ると、この間はめて帰った数珠を見せてくれた。
加藤さんの左手の手首につけられた数珠は何故か真っ黒になっていた。
加藤さんいわく「悪いものを吸い取るとこんな風に黒くなる」らしい。
:09/10/18 04:01
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:Fnj.Jafo
#58 [nanoka]
数珠の黒さにも驚いたが、一番ビックリしたのは蒼井さんにだった。
「もういなくなりましたから外しても大丈夫ですよ」
そう言われると加藤さんは数珠を外し、蒼井さんに返した。
:09/10/18 04:04
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:Fnj.Jafo
#59 [nanoka]
「うわー。真っ黒ですね」
蒼井さんも予想以上って感じで数珠を眺めてから自分の腕にはめた。
あり得ないことに真っ黒だった数珠が、蒼井さんの手にはめたとたん透明になっていった。
:09/10/18 04:07
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:Fnj.Jafo
#60 [nanoka]
「な、凄いやろ?」
呆気にとられていると加藤さんに声をかけられた。
「あ…はい。…てか何でですか?」
正直蒼井さんと出会うまで俺、幽霊の存在は信じてるけど霊能力者とかそうゆう類いはどうなの?ほんとなの?ってタイプだった。
:09/10/18 04:11
:P906i
:Fnj.Jafo
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