死神の約束
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#101 [ゆきな]
はぁ…こうやってはぐらかされるのにもちょっと慣れてきた。
ん…もしかして少年はここにあの紙取りに来たのかな?だって真っ先に紙奪ったし…。絶対そうだ!でも捨ててあったのにな…うーん

「さっきから何考えてんだ」

『いや…何で紙捨てたのに取りに来たのかなーと思って』

⏰:10/01/06 20:38 📱:SH001 🆔:x6821XkI


#102 [ゆきな]
「あーくそっ」
少年は私から目を反らしていきなり頭をかいた。

『な…何?』

「上手く書けなかったんだ。でムシャクシャして捨てたけど、夜イメージ考えてたら書けそうだったから取りに来たんだよ」
『新しい紙に書けばいいじゃん』

⏰:10/01/06 23:50 📱:SH001 🆔:x6821XkI


#103 [ゆきな]
「それじゃ意味ねぇの」
…よくわかんない。そんなもんなのかな?


「あーもう…」
またうなだれて頭をかく少年。さっきから何なのよこの行動…。

「まさかお前に見られるとはな…人の物勝手に見るなよ」

⏰:10/01/06 23:53 📱:SH001 🆔:x6821XkI


#104 [ゆきな]
…はい?


こ…このやろう…。
『あんた…勝手にって言うけど“勝手に”捨てたのは君でしょ!私が悪いみたいに言わないでよね』

全く…最近の子供ってやつは。教育がなってないね。親の顔が見てみたいもんだわ。

⏰:10/01/06 23:57 📱:SH001 🆔:x6821XkI


#105 [ゆきな]
「まぁ確かに俺が悪い」

素直だ…。

「でもやっぱお前も悪い」

いや、訂正。全然素直じゃない。

⏰:10/01/07 00:00 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#106 [ゆきな]
駄目だ駄目だ。大人気ないぞルナ…よし!伊達に倍以上生きてないわよ。

『分かった。私も悪かったわ』

「あぁ」

やっぱり…ちょっとムカつく。


それにしてもこの少年。クロワッサンとか絵とか本当イメージじゃないことするなぁ。

⏰:10/01/07 00:04 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#107 [ゆきな]
『君って絵書くんだね』

「どうせまたイメージじゃないと思ってるだろ」

図星をつかれた…。

『まぁね』

「絵見られたのお前が初めてだよ。」

『え、そうなの?』

「あぁ。別に見せる物じゃないからなーこういうの」

⏰:10/01/07 00:07 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#108 [我輩は匿名である]
期待age

⏰:10/01/07 05:57 📱:W52SA 🆔:0vOgx2RE


#109 [ゆきな]
ありがとうございます。`

⏰:10/01/07 10:35 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#110 [ゆきな]
まぁそんなもんだよね…。でももったいない。上手なのに。



「というかお前さ、君とかあんたとか呼ぶのやめろよ。名前教えただろ?」

…そういえばそうだ。すっかり忘れてた。

『雪矢かー…雪矢…雪矢…雪…じゃあ雪って呼ぶ。』

「何だそれ」

ふっと笑う顔に私はちょっと見とれてしまった…。普段からもうちょっと愛想よくしたらいいのに。

⏰:10/01/07 10:43 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#111 [ゆきな]
『ん…?ちょっと待って!雪も私のことお前って呼んでるじゃん』

「はぁ…名前教えてもらってないからだろ。」





あ……そうだった。

⏰:10/01/07 10:46 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#112 [ゆきな]
『ルナ。まぁ名前なんて何でもいいけどね』




「ルナか……」

⏰:10/01/07 11:18 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#113 [ゆきな]
「聞いていいか」

『ん?』

「…ルナは天使か?」



『ぶっ…違う違う』
あまりに雪が真剣な顔で聞くもんだから、吹き出してしまった。

『私は死神よ』

⏰:10/01/07 11:22 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#114 [ゆきな]
「死神…本当にいるんだな。」

『当たり前。じゃなきゃ、人間は生まれないわよ』

「どういうことだよ」

『んー…私達は地獄か天国に死んだ魂を送るの。そこで100年を終えた魂がまた人間として生まれ変わるのよ。』

「…信じらんねぇ」

『まぁそうだろうね。あっ!ちなみに天使なんていないから。君達が夢見る白い羽が生えてるのも死神。天国に送る役か、地獄に送る役かで羽の色は違うの』

⏰:10/01/07 11:31 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#115 [ゆきな]
「ふーん」と興味なさそうに答える雪。天使はいないって“人間的”にはビッグニュースじゃないの?
現に私に天使なのか聞いてたのに…

『読めない少年だなー…』

「いいんだよそれで」

でもせっかく出会ったし…死神人生で会える確率がかなり低い“見える”人だし…。

よし!
『雪と私は友達ね!』

⏰:10/01/07 21:20 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#116 [ゆきな]
「はっ…笑」

『…何で笑うのよ』
こっちは真剣なのに!

「いや、何でもない」
と言いながらくくっと笑う雪。ひとつ分かった事がある。雪は笑うと可愛い。普段はツンケンしてるんだけどなー…。

「オッケー。よろしく友達さん」
手を差し出されて、少し戸惑った。だって触れるかわかんないから。通りぬけたらって思うと、ちょっと怖い。まぁ本来それが当然なんだけど…。

⏰:10/01/07 21:26 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#117 [ゆきな]
一応感想板貼っておきます灌http://bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4629/

⏰:10/01/07 22:27 📱:SH001 🆔:fz61lv9U


#118 [ゆきな]
『よろしく』



ドキドキと心臓がうるさいなか



私は初めて人間に触れた



とても温かく

大きな手だった。

⏰:10/01/08 19:26 📱:SH001 🆔:k7ddwS7s


#119 [ゆきな]
「お前手冷たいな」


…またお前だし
『まぁ体温ないからね』

「だからそんなに白いのか」
私の顔をまじまじと見ながら言う。こんな暗い所で見えるんだろうか…。辺りには小さな街灯しかない。


『私そんな白いの?』

「あぁ。なんかどっちかっつーとお前の方が“雪”っぽいよ。自分で白いと思わねーの?」

⏰:10/01/09 20:47 📱:SH001 🆔:Gj2pp4YU


#120 [ゆきな]
自分で白いと…?

うわー私ってこんなに白いんだー。惚れ惚れしちゃう。まるで雪みたいよね。



こんな感じ…?
わ…我ながら気持ち悪い。

⏰:10/01/10 19:07 📱:SH001 🆔:HA8y7qXY


#121 [ゆきな]
『残念ながら私自分の顔なんて見た事ないから』


「…え!?」

びっ…くりした…
少年の発した予想外の声の大きさにこっちが驚いてしまった。

『うるさいなー』

⏰:10/01/10 21:19 📱:SH001 🆔:HA8y7qXY


#122 [ゆきな]
「まぢかよ…そんな奴いるんだ。」

そんなに驚く?だって…


『死神が鏡に映るとでも?』


少年はしばらく考えて「そうか。それもそうだな」と言った。こんな事でも人間との大きな違いなんだなー。

⏰:10/01/11 07:26 📱:SH001 🆔:8SGz7eS.


#123 [ゆきな]
「やばっ」


『へ?』と言う声も虚しく、少年の手が私の腕を掴んで引っ張って走った。

何!?
何なのいきなり!!

当たり前だが心の声は届かず、転びそうになる自分の足を頑張って動かした。

⏰:10/01/11 21:32 📱:SH001 🆔:8SGz7eS.


#124 [ゆきな]





『はぁはぁ…ちょ…どうしたの!?』

連れて来られたのは橋の下。ここは街灯がないから周りからは全く見えないだろう。何故こんな所に…。


「警察」


け…警察?

⏰:10/01/13 23:12 📱:SH001 🆔:zyyMuq2k


#125 [ゆきな]
橋から顔を覗かせると、雪の言っていた通りライトをつけた自転車に乗っている警察官がいた。この暗闇でライトは…何か火の玉みたい。


『見回りだろ』


「何で隠れるの?」

『いや、一応俺未成年。色々と…迷惑かけらねぇんだよ』

⏰:10/01/14 23:26 📱:SH001 🆔:bnoaYZr6


#126 [ゆきな]




この表情を



何処かで見た気がした。

⏰:10/01/14 23:28 📱:SH001 🆔:bnoaYZr6


#127 [ゆきな]
「何だよ」

雪に言われて初めて顔を見すぎたことに気がついた。

『えーと…いや、何でもない』

私も雪も腑に落ちないという顔をしているのは分かっている。でも、まだ確信がもてない。こういうのは多分…分かってからの方がいいよね。

⏰:10/01/22 19:52 📱:PC 🆔:hophsY6o


#128 [ゆきな]
「うざい奴だな」

は?
ムカつくー!ちょっと考えてただけじゃん。だいたいいきなりあんな顔するあんたが…

「ルナもそう思わねー?」




あ………あれ?

⏰:10/01/26 23:42 📱:SH001 🆔:lxHwisJU


#129 [ゆきな]
え…今の私じゃないの?でもそれ以外誰が………

あぁ。すっかり忘れてた。
『警察も見回りなんだから仕方ないでしょ』

ごめんね…勝手に雪にムカついて。まぁとりあえず心の中で謝っておこう。

⏰:10/01/26 23:46 📱:SH001 🆔:lxHwisJU


#130 [ゆきな]
でも確かに長居してるよね、この警察官。キョロキョロして懐中電灯を照らしている様は、何か(誰か?)探してるみたいに見えなくもない。


『人影が見えたとか?』

「げっ…まぢかよ」
ヒソヒソ声で話している私達の耳に、ガーと機械の音が聞こえた。

⏰:10/01/28 22:35 📱:SH001 🆔:/pHTnfvo


#131 [ゆきな]
《少年いたか?》
私と雪は顔を見合わせた。やばい、何で知ってんの…

「いやーいませんね」
片方の手を頭にのせてポリポリとかく警察官。なんかこの人…天然キャラっぽい。顔というか、仕草というか…。

《じゃあいなくなったか、通報した人の見間違いだろ》

「そうですね。多分見間違いです。一人で喋ってる少年なんか滅多にいませんよ」

⏰:10/01/30 22:45 📱:SH001 🆔:T/ccUXmg


#132 [ゆきな]
その後すぐに天然キャラ警察官は自転車に乗って来た道を帰って行った。

もう…限界




『ぶっ…あはは』

⏰:10/01/30 22:48 📱:SH001 🆔:T/ccUXmg


#133 [ゆきな]
「何笑ってんだよ」

『…ぶ…ごめん気にせず一人で喋ってて』

「…………馬鹿にしてるだろ」

『いや…はっ…全然してません』

⏰:10/02/06 19:52 📱:SH001 🆔:RjwiHYzM


#134 [エリカ]
続き見たい

⏰:10/02/07 03:46 📱:SO903i 🆔:ZQ//InjQ


#135 [ゆきな]
ありがとうございます`。

⏰:10/02/07 22:26 📱:SH001 🆔:z2GNAbiU


#136 [ゆきな]
『この河原の名物になれば?』

「は?」眉間の皺がより一層深くなってるよ…。

『“一人で喋ってる少年”としてさ…はは』ごめんね雪…やっぱ面白い。

「なんねぇよ。ハゲ」

⏰:10/02/07 22:33 📱:SH001 🆔:z2GNAbiU


#137 [ゆきな]
『ていうか、今思えば雪は私を置いて一人で隠れれば良かったんじゃない?』

だって私は見えない訳だし。あの警察官の前を通っても、一人で喋ってても私だったら何も言われない。

「あー…そうだな。わざわざ移動しなくて良かったのか。」

⏰:10/02/07 22:39 📱:SH001 🆔:z2GNAbiU


#138 [ゆきな]
それから少し、無言の時間が続いた。あっでも無言がやだとか言うわけじゃなく、むしろ心地好い。



そんな静寂の空間を破ったのは私の口だった。


『何処に住んでんの?何歳なの?』
これは咄嗟に私の頭の中に湧いた疑問。突然すぎたかな?多分そうだったのだろう。その証拠に雪が少し驚いた顔をしている。

「いきなりすぎだろ」

まぁ確かにそうだ。自分でも思うし。それにこんなこと聞いたって意味ないかもしれない。でも私は雪を知らなすぎる。

⏰:10/02/09 16:43 📱:SH001 🆔:q5eJ2LwI


#139 [ゆきな]
『…急に知りたくなったの。だって友達でしょ?お互いの事色々知っていこうよ。』



あれ?何か変な事言った私?
雪が笑うような事なんて…言ってない……絶対………いや多分。


「ははっ…いいよ。何でも質問どーぞ」

⏰:10/02/09 16:49 📱:SH001 🆔:q5eJ2LwI


#140 [ゆきな]
『じゃあさっきの質問の答えをどーぞ』
マイクを持っているそぶりで雪にその手を向ける。
当然…その“透明マイク”に雪が喋る訳はなくて、変わりに


「家はこっから徒歩15分ぐらいの所。歳は17」

自分で“透明マイク”を作って喋った。

うっ……可愛い

⏰:10/02/09 17:09 📱:SH001 🆔:q5eJ2LwI


#141 [ゆきな]
たまにお茶目な事するなー…なんておばさん臭い考えは取っ払おう。

『そうですか。やっぱり若いですね』
17歳…10代だよ10代。四捨五入しても…20代。いやー若いね。



「若いか?」

『すんごくね』

⏰:10/02/09 17:43 📱:SH001 🆔:q5eJ2LwI


#142 [ゆきな]
『私達で17って言ったら…もう赤ちゃんだね赤ちゃん。生まれて間もなくてミルクが必要なぐらいの』



「……一緒にすんな」
あらら。ちょっとふて腐れちゃったな。さすがに赤ちゃんは嫌だったのか…。


『えーっと…撤回撤回!

そうだなー…例えたらケツの青い餓鬼』

⏰:10/02/10 23:04 📱:SH001 🆔:QKIY52tU


#143 [*130K*]
続き楽しみに
してますッ(x´3`*)

⏰:10/02/12 21:03 📱:W54S 🆔:3QOI3UDs


#144 [ゆきな]
ありがとうございます\(^ー^)/
頑張りますねイ
感想嬉しいです。

⏰:10/02/13 09:14 📱:SH001 🆔:Q5/iTSEU


#145 [ゆきな]
まずい…これはさっきより確実に駄目な例えだった。ぱっと口から発した言葉を呪う。私は空気が読めないというか、なんていうか……

『…あ!嘘だよ。さっきの嘘』
チラッと横目で隣の雪の姿を確認してみると、さっきより眉間の皺が深くなった顔で私を見ていた。

⏰:10/02/13 09:18 📱:SH001 🆔:Q5/iTSEU


#146 [ゆきな]
「俺の事餓鬼扱いしてるルナは何歳なんだよ」
私から視線をそらして雪が言った。

『もうすぐ98歳です』
私が敬礼のポーズをするとこっちを見て少し表情が和らいだ。うん…やっぱり人間笑ってる方がいいよね。
まぁ怒らせたの私なんだけど。

⏰:10/02/13 15:48 📱:SH001 🆔:Q5/iTSEU


#147 [ゆきな]
「お前…………くそばばあだったんだな」



……ん?



『え、ごめんもう一回』

⏰:10/02/13 15:50 📱:SH001 🆔:Q5/iTSEU


#148 [ゆきな]
聞き間違いだよね

聞き間違い。絶対そうそう

「だーかーら!くそばばあだったんだなって言ったんだよ。ちゃんと聞き取れ。」



聞き間違い…じゃなかったようです。

⏰:10/02/13 16:15 📱:SH001 🆔:Q5/iTSEU


#149 [ゆきな]
『さっきからくそばばあくそばばあって言ってるけど私はくそばばあじゃないわよ!!あんたより大人なのよ餓鬼!』


「はっ、98歳は大人じゃねぇよ。“俺達”の世界じゃ、長生きですねぇって言われるほどの皺ばばあだっての。何大人ぶってんだ。馬鹿か」

⏰:10/02/13 23:15 📱:SH001 🆔:Q5/iTSEU


#150 [ゆきな]
むかつくむかつくむかつく!
くそばばあから皺ばばあに変わってるし!皺なんてないわよ!

皺……ないよね?

死神人生98年間顔も見ずに生きてきたけどちょっと不安になってきた。ど…どうしよう。皺だらけだったら……というか私どんな顔なんだろう。


「おい」
いきなり黙った私を不信に思ったのか、雪が顔を覗き込むようにして言った。

⏰:10/02/14 20:25 📱:SH001 🆔:JRN4W6ec


#151 [ゆきな]
『私皺ないよね?』
ずいっと雪の目を見る。焦っている私に雪は…
「ぶっ」と吹き出した。

何笑ってんのよこいつ!
雪が皺ばばあなんて言うから気になったんじゃん

「はー面白ぇなルナ。心配すんな。皺なんてねぇよ」

良かった…一安心。

⏰:10/02/20 20:40 📱:SH001 🆔:PjnXK/eA


#152 [ゆきな]
「俺最初に言っただろ?ルナの事同い年かと思ってたし」

あれ?そうだっけ…
言われてみれば…と無理矢理思い出そうとしても思い出せない。

⏰:10/02/23 20:17 📱:SH001 🆔:RmXYc4jw


#153 [ゆきな]



「あっ俺そろそろ帰る」


『へ?』
考えている私の横で雪は一言そう言って立ち上がると、暗闇の中をかけていった。

『…何なのよ。突然すぎでしょ』

⏰:10/03/13 10:07 📱:SH001 🆔:wCayqFOo


#154 [ゆきな]
再び辺りは静寂に包まれた。



でも今日は夜が不安でない。これは良いことだよね?




そんな事を考えながら、私は結局ずっとその河原にいた。

⏰:10/03/13 13:24 📱:SH001 🆔:wCayqFOo


#155 [ゆきな]



私達は何者だろう

この世界は 神がつくり


人は 神の創造物で


私達は一体何なのだろう



その答えはきっと誰にも分からない

でも今はそれでも、いい気がした



⏰:10/03/13 15:54 📱:SH001 🆔:wCayqFOo


#156 [ゆきな]
「お前最近何処行ってんだよー」
それは久しぶりに聞いたレイの声だった。まぁ久しぶりと言っても一週間ぐらいなのだけれど。このところ仕事が終わればすぐ河原へ行くのでレイと話す時間は減ってしまった。そのかわり、雪と居る時間が増えたかな?

⏰:10/03/14 07:22 📱:SH001 🆔:uOl5Yt96


#157 [ゆきな]



『別にー地上をブラブラ』

「本当に?」

私の顔を覗き込み、真剣な眼差しで聞いてくるレイは何だか…いつもの調子じゃない。


『本当だよ』

⏰:10/03/14 23:21 📱:SH001 🆔:uOl5Yt96


#158 [ゆきな]
私は嘘をつくのがあまり上手ではない。いや、どちらかと言うと下手な方。


だからきっと…この嘘もすぐに

「嘘つくな」


あぁ…ほら、ばれてしまう。

⏰:10/03/15 08:48 📱:SH001 🆔:ydihLrQw


#159 [ゆきな]
『どうしたのレイ。何か変』

「…変なのはお前だろ?」


目を逸らそうとした私は、頬にあるレイ両手の両手にあっさり拒否された。
再び目を見なければならなくて…なぜだかそれが辛くて、悲しかった。

どうして?何でレイはそんな顔するの?


『私が…何かした?』

「自分で分かるだろ?」

⏰:10/03/15 12:11 📱:SH001 🆔:ydihLrQw


#160 [ゆきな]




「ルナが言う気ないならいいけど、何かあったら俺に言えよ?」

そう言ってレイは手の力を緩め私の横をすり抜けていった。


知ってるんだな…。まぁばれて当然かもしれない。隠れて会ってる訳じゃないし

⏰:10/03/15 18:26 📱:SH001 🆔:ydihLrQw


#161 [ゆきな]
……でもこれからは気をつけた方がいいかもしれない。

今更だけど見つかったのがレイで良かった。きっと、誰にも言わない。


何故か私の頭の中には“会わないでおこう”なんて考えはなかった。






そんな考えなど、いらなかった。

⏰:10/03/18 19:38 📱:SH001 🆔:x8QffiXM


#162 [ゆきな]
「聞いていいか?」

それはいつものように河原で雪と話している時だった。
私は―あぁ空が綺麗だなぁ―なんて呑気な事を考えていて、心の中に暗い感情などこれっぽっちもない…まぁいわば、快晴だった。


『んー?』
欠伸が出るのと同じぐらいの腑抜けた声だったと思う。
空には鳥もいて、ますます私の気持ちはぽかぽかとしていた。

⏰:10/03/22 23:37 📱:SH001 🆔:j6uo87NA


#163 [ゆきな]



だからかもしれない。



この綺麗すぎる空というキャンパスの中で






「羽の事」



君が私を 黒く塗り潰した気がしたんだ。

⏰:10/03/22 23:41 📱:SH001 🆔:j6uo87NA


#164 [ゆきな]
あぁ。どうして






どうして どうして


『雪…何で聞くの?』


「…」




そんな事を言われたら


『君を憎みたくなる。』

⏰:10/03/22 23:46 📱:SH001 🆔:j6uo87NA


#165 [ゆきな]
「俺はただルナの事が知りたいんだ」

そんな真っすぐな目で私を見ないで。逸らさないと、私が私じゃなくなってしまいそう。


『私は…言いたくないの』

⏰:10/03/23 10:44 📱:SH001 🆔:4/28CzgY


#166 [ゆきな]
膝の上で握りしめた拳が少し震えたのは…気づかれてないだろうか…

私は再び空を見上げた
先程は感じなかった違和感。今は晴れているけれど、違和感がある空。


天は私の味方なのかな…




『雪、雨が降るよ。』

⏰:10/03/24 22:53 📱:SH001 🆔:9Ldu1MnY


#167 [ゆきな]
これが私なりの話の終わりの合図だった。

…いや、逃げる合図という方が正しいのかもしれない。私が立ち上がると、手首を雪に捕まれた。

「今じゃないと、駄目なんだ。…分かるか?」


分かるよ。きっと雪は聞くのを何回もためらったはずだから。それでも聞いてみようと思ったのは、意味がある。


だから一回しか聞かないつもりでしょう?…次に会ったら雪からは羽なんて言葉でなくて……そのかわり私達の間に大きな大きな壁を作ることになる。

⏰:10/03/26 11:29 📱:SH001 🆔:NU9.ckBs


#168 [ゆきな]



いや、それでもいいじゃないか。


私は…何を迷うのだろう
はっきり言えばいいだけだ。


それがどうして…




『…話すよ』



私の言葉は嘘をつけなかった。

⏰:10/03/28 19:03 📱:SH001 🆔:CIJN1yAE


#169 [ゆきな]
私は少し息を吐いて雪の横に再び座った。

少し緊張する…こんな事誰にも話した事ないし…
ましてやその相手が人間だなんて。


そんな不安を消すかのように、ぎゅっと右手が握られた。

⏰:10/03/30 22:14 📱:SH001 🆔:hV1Wnfn2


#170 [ゆきな]
『…死神はその中でも羽が黒い人は地獄に魂を送る役目だって言ったよね?』

こくりと頷く雪

『一度…始末書に不手際があって地獄の扉を通った事があるんだ。

中は……何て言ったらいいのかわかんないけど、とにかく悲惨だった。まぁ…地獄だから当たり前なんだろうけどさ、いざ目の当たりにすると私何かショックでさ…
早く済ませてその間にある“空間道”を通ってたの』

⏰:10/04/01 01:40 📱:SH001 🆔:RUbIHdWw


#171 [ゆきな]
『空間道は水中トンネルみたいな感じの作りで、


走ってたら…バン!!って空間が叩かれたの。びっくりして横を見たら何人もが苦しそうに言うの………。


“お前だ!!!お前が私を苦しめた”
“何故こんな所に送った!!”
“来い!!俺達と同じめにあわせてやる”

って…』

⏰:10/04/01 01:50 📱:SH001 🆔:RUbIHdWw


#172 [ゆきな]
『で最後にね………小学生ぐらいの女の子が言ったの。

“あなたも汚い黒い羽なんて持ってるんだから、いつかはここに入るでしょ?”




あれは…効いたなぁ』

ははと渇いた笑いを漏らす私
大丈夫だろうか…ちゃんと言えてる?

声は…震えてない?


『私今までただ仕事をこなして来たけど、いつも頭の片隅にその言葉があるの…』

⏰:10/04/01 10:59 📱:SH001 🆔:RUbIHdWw


#173 [ゆきな]
あの少女は…私が送った少女だった。はっきりと覚えている。だって…あのくらいの歳の子が地獄へ行くなんて滅多にあることじゃない…




『私…怖いんだよ自分が』

⏰:10/04/03 13:47 📱:SH001 🆔:7cHcyYgM


#174 [ゆきな]
「ルナ…………馬鹿じゃねぇの」





は?何なの!?馬鹿!?
今そんな場面じゃないでしょ


「あー…何か勘違いしてそうだから言っとくけど、お前を馬鹿にしてる訳じゃねぇよ」

⏰:10/04/04 23:33 📱:SH001 🆔:Uf7lATJE


#175 [ん◇◇]
↑(*゚∀゚*)↑

⏰:22/11/02 18:33 📱:Android 🆔:v6aTTZj2


#176 [approach]
(´∀`∩)↑age↑(∩゚∀゚)∩age

⏰:25/11/12 23:11 📱:Android 🆔:84s6S4Do


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