死神の約束
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#162 [ゆきな]
「聞いていいか?」

それはいつものように河原で雪と話している時だった。
私は―あぁ空が綺麗だなぁ―なんて呑気な事を考えていて、心の中に暗い感情などこれっぽっちもない…まぁいわば、快晴だった。


『んー?』
欠伸が出るのと同じぐらいの腑抜けた声だったと思う。
空には鳥もいて、ますます私の気持ちはぽかぽかとしていた。

⏰:10/03/22 23:37 📱:SH001 🆔:j6uo87NA


#163 [ゆきな]



だからかもしれない。



この綺麗すぎる空というキャンパスの中で






「羽の事」



君が私を 黒く塗り潰した気がしたんだ。

⏰:10/03/22 23:41 📱:SH001 🆔:j6uo87NA


#164 [ゆきな]
あぁ。どうして






どうして どうして


『雪…何で聞くの?』


「…」




そんな事を言われたら


『君を憎みたくなる。』

⏰:10/03/22 23:46 📱:SH001 🆔:j6uo87NA


#165 [ゆきな]
「俺はただルナの事が知りたいんだ」

そんな真っすぐな目で私を見ないで。逸らさないと、私が私じゃなくなってしまいそう。


『私は…言いたくないの』

⏰:10/03/23 10:44 📱:SH001 🆔:4/28CzgY


#166 [ゆきな]
膝の上で握りしめた拳が少し震えたのは…気づかれてないだろうか…

私は再び空を見上げた
先程は感じなかった違和感。今は晴れているけれど、違和感がある空。


天は私の味方なのかな…




『雪、雨が降るよ。』

⏰:10/03/24 22:53 📱:SH001 🆔:9Ldu1MnY


#167 [ゆきな]
これが私なりの話の終わりの合図だった。

…いや、逃げる合図という方が正しいのかもしれない。私が立ち上がると、手首を雪に捕まれた。

「今じゃないと、駄目なんだ。…分かるか?」


分かるよ。きっと雪は聞くのを何回もためらったはずだから。それでも聞いてみようと思ったのは、意味がある。


だから一回しか聞かないつもりでしょう?…次に会ったら雪からは羽なんて言葉でなくて……そのかわり私達の間に大きな大きな壁を作ることになる。

⏰:10/03/26 11:29 📱:SH001 🆔:NU9.ckBs


#168 [ゆきな]



いや、それでもいいじゃないか。


私は…何を迷うのだろう
はっきり言えばいいだけだ。


それがどうして…




『…話すよ』



私の言葉は嘘をつけなかった。

⏰:10/03/28 19:03 📱:SH001 🆔:CIJN1yAE


#169 [ゆきな]
私は少し息を吐いて雪の横に再び座った。

少し緊張する…こんな事誰にも話した事ないし…
ましてやその相手が人間だなんて。


そんな不安を消すかのように、ぎゅっと右手が握られた。

⏰:10/03/30 22:14 📱:SH001 🆔:hV1Wnfn2


#170 [ゆきな]
『…死神はその中でも羽が黒い人は地獄に魂を送る役目だって言ったよね?』

こくりと頷く雪

『一度…始末書に不手際があって地獄の扉を通った事があるんだ。

中は……何て言ったらいいのかわかんないけど、とにかく悲惨だった。まぁ…地獄だから当たり前なんだろうけどさ、いざ目の当たりにすると私何かショックでさ…
早く済ませてその間にある“空間道”を通ってたの』

⏰:10/04/01 01:40 📱:SH001 🆔:RUbIHdWw


#171 [ゆきな]
『空間道は水中トンネルみたいな感じの作りで、


走ってたら…バン!!って空間が叩かれたの。びっくりして横を見たら何人もが苦しそうに言うの………。


“お前だ!!!お前が私を苦しめた”
“何故こんな所に送った!!”
“来い!!俺達と同じめにあわせてやる”

って…』

⏰:10/04/01 01:50 📱:SH001 🆔:RUbIHdWw


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