こちら満腹堂【BL】
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#137 [ひとり]
「一々傷付くなお前の発言は!!」
オーバーに傷つきました顔の三田さんは、言いながらもチャーハンを食べる手を止めない。
「飯粒とんでるし、食うか喋るか、どっちかにして下さい」
いやしんぼな姿に、俺は笑った。
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:09/12/13 05:30 :F01B :Zg3JWHQc
#138 [ひとり]
それから俺達は、酒をあけた。発泡酒やら、ビールやら、芋焼酎。ワインの栓を開ける頃には、二人ともかなり出来上がっていた。
頭にモヤがかかったような、身体が床から数ミリ浮いてるかのような、浮遊感。気分がいい。
俺達はいろんな話をした。
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:09/12/13 05:35 :F01B :Zg3JWHQc
#139 [ひとり]
それは高校の修学旅行で夜の薄野(ススキノ)に繰り出して入った店で担任と鉢合わせた話しだったり、小学生の時カンチョウが流行ってやりまくってたら関節が外れた話しだったり、下らない、愉快な話しばかりだった。
気分がいい、本当に。
「つーかお前も話せや、さっきから俺ばっかじゃん」
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:09/12/13 19:41 :F01B :Zg3JWHQc
#140 [ひとり]
今し方、ひったくりに間違われて70過ぎのばぁさんに町内一周追いかけ回された時の話しを終えた三田さんが言う。
「いや、俺そうゆう面白赤っ恥体験とかないんすよね」
「赤っ恥言うな!!」
「俺はいつでも全力投球なんだよ!!」と言ったあと、思い付いた素振りでニヤッと笑った。
「じゃーさ、根岸は代わりに初恋の話しにしとこう」
「しとこうって、勝手に決めないで下さいよ」
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:09/12/13 19:41 :F01B :Zg3JWHQc
#141 [ひとり]
「いや決めたから、うん」
「"いや"とか言われてもこっちが"いや"だから」
「いいだろ減るもんじゃなしー聞いてみたいんだよ根岸のそうゆうの」
「・・・・・・三田さん、俺の事知りたいの?」
聞くと直球で返事が返ってくる。
「知りたいさー、お前私生活とか謎過ぎるもんよ」
酔った三田さんは素面の時以上に自由で、素面では考えられない程素直だ。
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:09/12/13 19:42 :F01B :Zg3JWHQc
#142 [ひとり]
恋バナなんてと思ったが、これはチャンスかもしれない。
「いいけど、今好きな人の話しでもいいすか?」
「ウソ!?!?なんだよお前いるんじゃんかそうゆう人〜!!」
「俺の片思いですけどね」
「マヂでか!!??」
顔全体で驚いている、子供みたいな三田さん。
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:09/12/13 19:43 :F01B :Zg3JWHQc
#143 [ひとり]
「大マヂ」
三田さんの、視線を捉えた。俺は逃げないし、隠さない。
「真剣な表情(カオ)しちゃって〜羨ましいなコノコノ〜」
ただそれがこの人には今一届かないみたいだ。やっぱ、言葉にしなきゃ伝わらない。
俺は話し始めた。どんなにあんたが、好きかってことを。
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:09/12/13 19:44 :F01B :Zg3JWHQc
#144 [ひとり]
【休憩】
今晩は、ひとりです。
第六話完結〜ですっひっぱりますわょワタクシ(`∀´)ケケケ
第七話も引き続き三田の家で展開されます。あしからず。むしろ根岸の独白で終わるかも!?
定まってなくてすまません;;中味は開けてからのお楽しみって事でご勘弁下さい。
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:09/12/13 19:49 :F01B :Zg3JWHQc
#145 [ひとり]
【第七話/たこわさはテッパン】
その人は俺より少し年が上で、背は俺の少し下。
好きな事には必死こくくせに、興味ないことはにべもなく捨て置くタイプ。
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:09/12/13 20:14 :F01B :Zg3JWHQc
#146 [ひとり]
その人は自由でいつも元気がよくてよすぎてもう五月蠅いってジャッジに片足突っ込んでて。
勝手きままに見えて実は気い遣いなのにそれがわかりづらいちょっと損な人で。
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:09/12/13 20:15 :F01B :Zg3JWHQc
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