こちら満腹堂【BL】
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#680 [ひとり]
「シフト?」
ノジコさんの視線は、俺の左手にあるシフト表を捉えていた。
「はい、来月の確定です」
「あたしも早く貰わにゃ」
「ノジコさん、来月連勤やばいっすね」
「え、マヂで?」
「はい、普通に週休二日制のリーマンみたいっすよ」
「うわ、萎えるわー」
・
:10/04/21 00:44 :F01B :pGKtM.9w
#681 [ひとり]
言って嫌そうに顔をしかめたノジコさん。
それから俺達は互いに無言で煙草を楽しんだ。
吸い終わってしまえば、またノジコさんから話しかけてくる。
「そういや最近恋人とは上手くいってんのかよ」
寄越された話題は唐突過ぎて、一瞬反応が遅れた。
「俺恋人いるなんて話しましたっけ」
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:10/04/22 01:17 :F01B :5eZMuM6U
#682 [ひとり]
そうだ、謂った覚えがないのだ。なのに彼女はさも以前から知っていたかのような口振り。驚く俺の顔がおもしろいのか、横目でにやりと笑われた。
「今更すぎだな、いるんだろ?わかるよ」
喋ったその流れから自然と口元に二本目の煙草をくわえた。満腹堂は時代錯誤のヘビースモーカーが犇めいている。
「いつから」
「前、お前にここで質問された時から」
「ここで・・あぁ」
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:10/04/22 21:15 :F01B :5eZMuM6U
#683 [ひとり]
そういえばあったな。まだ、俺が想いを伝えるべきか否か迷っていた時分。
このベンチで今みたいに二人煙草を吸いながら、ノジコさんにとんでもない質問をしたところ、彼女自身からバイだと突然のカミングアウトがあった。あの時の言葉がなければ、自分はまだ思い切れずにいたかもしれない。
「去年からじゃないですか」
「そうだよ」
「そうだよって、でも、あの時はまだ付き合うとかは全然、可能性すらなかったんですよ」
・
:10/04/22 21:46 :F01B :5eZMuM6U
#684 [ひとり]
「だろうね、あたしの言葉で踏ん切りでもついたかよ」
エスパーなのかと思うほど、ピタリと言い当てられてしまった。
「まいりました、何でもお見通しなんですね」
「まぁ、伊達に二十何年生きちゃないのよ」
"二十何年"なんつって、俺と大差ない年じゃないかとは思うが、確かに色々経験は積んでそうだ。
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:10/04/22 22:59 :F01B :5eZMuM6U
#685 [◆S2mRWfM3VE]
:10/04/24 23:26 :SH705i :tY2027uY
#686 [我輩は匿名である]
あげ
:10/04/25 23:08 :SH03A :☆☆☆
#687 [りんご]
あげーっ´ω`
:10/04/26 17:35 :SH01B :r/9mJqac
#688 [我輩は匿名である]
あげ☆
:10/04/29 11:59 :SA001 :FF4XREoY
#689 [我輩は匿名である]
:10/05/08 15:15 :SH906i :☆☆☆
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