こちら満腹堂【BL】
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#66 [ひとり]
「外まで聞こえてんぞ」

「だってひろむ見てくれよコレ〜」

情けない声を出しながら、無防備な己の顎を突き出して見せる。

「お、髭剃ったのか」

「だから剃ったんじゃねぇ!!!剃られたんだ!!!!」


犯人は奴しかいない。
おのれ根岸っ覚えていやがれ。

⏰:09/12/11 00:35 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#67 [ひとり]
【休憩】

またまた今晩は、ひとりです。

短いですが第二話完結です。只単に、髭をそられた可哀想な三田が書きたかっただけですごめんなさい←

あと一話二話ときてお気づきでしょうが、タイトルはまるきりからきしの無意味です。気分です。

ではでは眠くなるまでもう少し、再び根岸目線に戻って更新させていただきますん。らんらんるー

⏰:09/12/11 00:45 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#68 [ひとり]
【第三話/居酒屋のお絞りの消毒臭さが好き】


ライブが無事終わり、ダチとの打ち上げも解散した俺が最寄り駅に降り立ったのは午前零時ジャスト。

今日が"昨日"になり、明日が新しい"今日"になるこの瞬間が、結構好きだったりする。目には見えなくても確かにそこに在るという安心感が、いい。


空気に触れる身体表面は確実に冷たいのに、一枚隔てた皮膚の下では、未だアルコールが冷めることなく力を発揮している。

⏰:09/12/11 01:03 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#69 [ひとり]
そして一人になってふっと思うのはあの人の事だ。

予期せぬ展開から一夜を共にした・・エロな意味でなく。そして不意打ちの寝顔。あれは反則だった。

思わずその可愛い寝顔には不釣り合いだと、髭を剃り落としてしまったが三田さん──


「怒ってんだろうなぁ」

なんて他人事のように呟いてみる。

⏰:09/12/11 01:09 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#70 [明希゚J゚=アキ]
 
更新されてるのが、
嬉しいです―ツ!
「ゆっくり更新して下さい…」
と言いたいんですが、
正直言うと早く読みたい!
て思っちゃいます…;;
でも、めちゃくちゃ応援してまつ!

⏰:09/12/11 05:40 📱:W65T 🆔:I1xxthB2


#71 [ひとり]
空には月。
欠けて頼りなげに、青白くそこに在る月。細っこい、酒の抜けた後のあの人の顔みたいだ。

なんて、気色悪い。売れないポエマーみたいな事を一瞬考えて鳥肌がたった。寒さとかそんなんじゃない鳥肌が。

疲れてるんだろう。早く家に帰ってディフューザーをつけよう。それから熱いシャワーを浴びよう。

⏰:09/12/11 09:15 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#72 [ひとり]
そんで寝る前には読みかけの本も読もう。

疲れてるんだ。
ぐっすり寝て、朝を待とう。

目が覚めればきっと疲れもとれて、ポエマーな俺なんか消えていなくなる筈だから。跡形もなく。

⏰:09/12/11 09:16 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#73 [ひとり]
考えていると、一人暮らしの我が家についた。

築十三年、どこにでもある平凡なボロアパートだが、いい具合に煤(スス)けた外壁に蔦(ツタ)が絡む様なんかは、貫禄があって結構気に入ってたりする。



帰宅後すぐに予定通りアロマをたき、シャワーを浴びた。ジンジャーティーも飲み、飲みながら丁寧に本も読んだ。

俺だけが作る、俺だけの空間、時間、ペース。

⏰:09/12/11 09:19 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#74 [ひとり]
なのに

「あ゙〜〜〜駄目だ」


チラつく。何をしててもあの人がチラついて仕方ない。俺の空間も、時間も、ペースも、全てをかき混ぜてぐちゃぐちゃにする。

丁寧に時間をかけて読んだ筈の本の内容だって、実際は一文字も頭に入ってこないし。紅茶だって本当はカモミールにしようとしてたのに間違えてジンジャーティー入れちまうし。


「こりゃもう限界か・・・・」

俺は観念したように静かに呟いて目を閉じた。

⏰:09/12/11 09:20 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


#75 [ひとり]
>>70

明希さん

応援ありがとござい松ヾ(´∀`)ノ

期待に応えられるよに、できるだけ頑張ります!!!!が、多分むりなんで許して下さい(ぇ

ゆるーいとろーい更新でも、見捨てないで下さいましね(´;ω;`)テヘ

⏰:09/12/11 21:49 📱:F01B 🆔:4z3oIw1g


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