こちら満腹堂【BL】
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#141 [ひとり]
「いや決めたから、うん」

「"いや"とか言われてもこっちが"いや"だから」

「いいだろ減るもんじゃなしー聞いてみたいんだよ根岸のそうゆうの」

「・・・・・・三田さん、俺の事知りたいの?」

聞くと直球で返事が返ってくる。

「知りたいさー、お前私生活とか謎過ぎるもんよ」

酔った三田さんは素面の時以上に自由で、素面では考えられない程素直だ。

⏰:09/12/13 19:42 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#142 [ひとり]
恋バナなんてと思ったが、これはチャンスかもしれない。

「いいけど、今好きな人の話しでもいいすか?」

「ウソ!?!?なんだよお前いるんじゃんかそうゆう人〜!!」

「俺の片思いですけどね」

「マヂでか!!??」

顔全体で驚いている、子供みたいな三田さん。

⏰:09/12/13 19:43 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#143 [ひとり]
「大マヂ」

三田さんの、視線を捉えた。俺は逃げないし、隠さない。

「真剣な表情(カオ)しちゃって〜羨ましいなコノコノ〜」

ただそれがこの人には今一届かないみたいだ。やっぱ、言葉にしなきゃ伝わらない。

俺は話し始めた。どんなにあんたが、好きかってことを。

⏰:09/12/13 19:44 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#144 [ひとり]
【休憩】

今晩は、ひとりです。

第六話完結〜ですっひっぱりますわょワタクシ(`∀´)ケケケ

第七話も引き続き三田の家で展開されます。あしからず。むしろ根岸の独白で終わるかも!?

定まってなくてすまません;;中味は開けてからのお楽しみって事でご勘弁下さい。

⏰:09/12/13 19:49 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#145 [ひとり]
【第七話/たこわさはテッパン】


その人は俺より少し年が上で、背は俺の少し下。

好きな事には必死こくくせに、興味ないことはにべもなく捨て置くタイプ。

⏰:09/12/13 20:14 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#146 [ひとり]
その人は自由でいつも元気がよくてよすぎてもう五月蠅いってジャッジに片足突っ込んでて。

勝手きままに見えて実は気い遣いなのにそれがわかりづらいちょっと損な人で。

⏰:09/12/13 20:15 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#147 [ひとり]
強がりの意地っ張りですぐつっかかってくるけど寝顔はガキみたいに幼くて。

酒が好きで飲むとすげぇ素直になって可愛い。

⏰:09/12/13 20:17 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#148 [ひとり]
芯の一本通った感じの考えや言動がまたギャップでたまにドキッとさせられて。

とにかく俺にないものを山ほど持っていて、いつも俺を惹きつける人。

そんな人。

⏰:09/12/13 20:21 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#149 [ひとり]
「そんな人です」

ぐだぐだとまとまりなく思った事、思い付いた順に口にした。
ふざけた合いの手の一つも入れられるかと思ったら、予想外に真剣な顔で俺の話に耳を傾けている。

「で、片思いしてます。以上」

言い切ってしまうと肩の辺りがフッと軽くなった気がした。

⏰:09/12/13 20:26 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


#150 [ひとり]
三田さんは前のめりだった上体を後ろに傾け、両手で支えた。足も、フローリングに投げ出されている。

「そっかー・・根岸も恋しちゃってんのかー」

言って俯いた。その口元が、笑っているのが見える。俺は思い切って聞いてみた。

「その人に、心当たりとかないすか?」

⏰:09/12/13 20:31 📱:F01B 🆔:Zg3JWHQc


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