こちら満腹堂【BL】
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#4 [ひとり]
自分でも気付かない程に緩く、静かに、確実に。
今はもう、後戻りしたくても道がわからないくらいまで来てしまった。
手遅れ。どうしてくれるんだ、
アホ。
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:09/12/06 20:20 :F01B :p.xQ3Rrk
#5 [ひとり]
「アホ!?!?ちょ、おま、店長に向かって何て口のきき方すんだろねこの子は!!!!」
「あ、すんません、声出てましたか」
「出てたよ!確実傷付いたよ今!!もう嫌だ!!!!誰コイツ採用したのー!!ひろむっお前か!!!!」
「いや、お前もいたかんね」
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:09/12/06 20:31 :F01B :p.xQ3Rrk
#6 [ひとり]
ここは厨房
今は4時
俺達は仕込みをしている。
大鍋から立つ湯気が熱ちぃ。
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:09/12/06 20:43 :F01B :p.xQ3Rrk
#7 [ひとり]
「ハイ、確かにいましたよ三田さん。」
「え!?マヂでか!?!?」
「ホラみろ、てか店長のお前がいない訳ねーだろさ」
「そっすよ、テンチョー」
「・・・お前の"テンチョー"て何か響きがムカつくんだけど」
「そっすか?テンチョー」
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:09/12/06 20:48 :F01B :p.xQ3Rrk
#8 [ひとり]
「もういいってそれ」
そう笑いながら俺の横でアホほどジャガイモの皮を剥いているのは店長の三田さん。
俺の、好きな人。
男だけど。
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:09/12/06 21:59 :F01B :p.xQ3Rrk
#9 [ひとり]
「まぁ下にアホ呼ばわりされないように励みたまえよ」
と口を挟むのは弘(ヒロム)さん
三田さんの幼なじみで、共同経営者だ。
「ひろむのその発言が既に俺をバカにしてると思いまーす」
「いいから早よ芋むけ」
「・・・・」
二人の何気ないやりとりにも、自分には入り込めない空気を感じて黙ってしまう俺は、マヂ相当キテると思う。
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:09/12/07 20:11 :F01B :phl4pJ/M
#10 [ひとり]
俺の気なんか知らずに、
まぁ知られちゃ大変まずいんだが。二人の会話は展開されていく。
ますます俺は黙るしかない。
このもやもやを、どうしてくれようか。
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:09/12/07 20:19 :F01B :phl4pJ/M
#11 [ひとり]
【休憩】
今晩は、ひとりです。
とりあえずここまでをプロローグとさせて戴きます。初心者なもんで文章力なんてからきしはなくそですが、読んでやんよという暖かいお心の方がいましたら、どうぞお付き合い下さいまし。
でわでわ、更新していきますん。
:09/12/07 20:29 :F01B :phl4pJ/M
#12 [ひとり]
【第一話/お通しカットとか認めない】
「根岸ーもうそっち終わりー?」
「はい」
「こっちもバッチよ、んぢゃ閉めますかー」
「おーお疲れお疲れー」
「あーマヂ腰いかれた」
野郎の声が飛び交う
閉店後のここは満腹堂。
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:09/12/07 20:37 :F01B :phl4pJ/M
#13 [ひとり]
ここは男子率が非常に高い店だ。
経営責任者の弘さん
店長の三田さん
キッチンチーフの滝さん
ホールチーフの長谷部さん
と、バイトが三名
俺こと根岸と
大学生の津久井
それに紅一点、ノジコさん
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:09/12/07 20:44 :F01B :phl4pJ/M
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