こちら満腹堂【BL】
最新 最初 全
#458 [ひとり]
「てか、本番も別で払ってくれたらしたげてもいいけど」
何をおっしゃってるんですかアナタは!?もっと体を大事にしなさいよ!!!
「いや、今日持ち合わせもそんなないから、本番はこの次にします」
「そう。じゃ、いってらっしゃい」
・
:10/01/18 19:48 :F01B :gE0ZDug6
#459 [ひとり]
言われて大人しくシャワールームに行き、ざっと洗って部屋に戻ると、女の子はつまらなそうな顔でまだローションをこねくり回していた。
遠目から見ると、料理してるみたいだ。
「おかえり、じゃ、始めよっか」
素知らぬ顔してこの娘は今日、何人の男共の相手をしてきたんだろ。いらない考えが頭をよぎる。
・
:10/01/18 19:49 :F01B :gE0ZDug6
#460 [ひとり]
「本番しなければ、触ってもいいからね」
「あ、はい」
だからその上目使いが怖いんだってば。
俺はベッドに横たわり、女の子がその上に跨ってくる。
今自分が体を沈めるこのベッドに、何人の男が己の欲を吐き出していったんだ・・・ってまた余計なことを。いかんいかん。今は目の前のおっぱいに集中しよう。
取り敢えず、肩慣らしに右の乳房を揉んでみた。
・
:10/01/18 19:49 :F01B :gE0ZDug6
#461 [ひとり]
───
─────
「いや〜久々だったぁ〜」
「俺今回当たりだったわ」
「マヂ?俺は悪かないんだけどイマイチ」
「とか言ってやることはやってるくせに〜」
「やらしー」
ひろむと滝とべぇやんが盛り上がってる。担当した娘のここがよかったあそこがおしかったでもまた指名して行っちゃおうかな云々カンヌン。俺はその輪には入らずに、一人微妙に距離をとって先を歩いた。
「オイ、三田はどうだったんさ?」
・
:10/01/19 21:44 :F01B :Dj8enbd2
#462 [ひとり]
話に加わらない俺に小走りで駆け寄ったべぇやんが、肩を組んでくる。
「いや‥なんか俺・・・どうしよう」
気持ちが重たい。これは男としての危機かもしれない。
「なんどした?」
俺の落ち込みように、べぇやんがちょっと心配した声音で問いかけてきた。その後ろから、滝の声が。
「お前まさか、いかずじまいで」
「・・・・・・」
・
:10/01/19 21:44 :F01B :Dj8enbd2
#463 [ひとり]
無言のYES。三人の間にどよめきが走った。
「え゙マヂどしたお前」
「まさかのイ〇ポかよ」
「言い出しっぺなのに」
三人のそれぞれ哀れむ声が、余計俺のテンションの下降に勢いをつける。
「だってなんか・・起たなくて・・」
・
:10/01/19 21:45 :F01B :Dj8enbd2
#464 [ひとり]
「酒飲み過ぎたんじゃね」
「疲れてたんだよな」
「波って誰にでもあるし」
あの滝まで、俺の失態をフォローしてくる。やめてくれ。益々情けなくなるだけなんだから。
「・・・・うん」
力なく返事をした。そんでさっきのことを思い返した。
・
:10/01/19 21:45 :F01B :Dj8enbd2
#465 [ひとり]
ベッドに横になって、おっぱいに集中しようとして、ちょっと揉んだりしてみて、そんで女の子がわざとらしくあはんあはん言って、下をくわえられて、上下上下。
雲行きが怪しくなって、女の子が『あれー?』とか『んー何でだろ』とか言いながら、プロとしてのプライドでどうにかこうに俺のジュニアの機嫌をとろうと奮闘したけど。結局ジュニアは眠り続け、時間がきちまった訳だ。
・
:10/01/19 21:46 :F01B :Dj8enbd2
#466 [ひとり]
去る間際、女の子の目が『マヂありえないって』と無言のメッセージを送ってきた。それは酷く白けきった表情で、でもいきすぎの上目遣いより何倍かましな顔に見えた。
てか、そんなん俺が言いたいさ。
「マヂありえないって・・・」
ボソッと零した一言は誰の耳にも届かずに、夜のネオンに吸い込まれた。
・
:10/01/20 19:47 :F01B :LKvQxKtw
#467 [ひとり]
ひろむ達は俺を励ますためか、はたまた久々の風俗で浮き足立ってか、よし飲み直しだとか騒いでいる。
横一列に広がって肩を組む。もちろん俺も強制的に参加させられ、ひろむに肩をがっしり掴まれて逃げられない。
すれ違う人は皆他人に無関心そうで、幅をとって闊歩する俺達に特に迷惑がる様子もなく、前から後ろへ通過通過通過。
・
:10/01/20 19:54 :F01B :LKvQxKtw
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194