こちら満腹堂【BL】
最新 最初 全
#688 [我輩は匿名である]
あげ☆
:10/04/29 11:59 :SA001 :FF4XREoY
#689 [我輩は匿名である]
:10/05/08 15:15 :SH906i :☆☆☆
#690 [ゆま]
あげりんこ
頑張ってください
:10/05/11 12:22 :N08A3 :Txp3sCe2
#691 [ひとり]
「でもあれっす、付き合えたからって、それで全て良しって訳でもないんすね」
「何、うまくいってないの?」
どういう訳だか、ノジコさんが相手だと俺は饒舌になる傾向がある。不思議な・・・包容力、とでも言うのだろうか。この人になら。そう思わせる何かがノジコさんにはあるんだ。
「うまくは・・・いってます」
「んだよそれ」
「でも俺、足んないんです」
「・・・・案外お前って欲張り?」
「めちゃくちゃ」
「人は見かけによんないなー」
・
:10/05/20 09:39 :F01B :dUa5Yf5I
#692 [ひとり]
「意外ですか?」
「うん、かなり」
「俺もです」
「は?」
なんで当人のお前がそこに共感するんだよ。ノジコさんの顔は暗にそう謂っている。ですよね、ごもっとも。
俺は続けた。
「今まで知りませんでした。自分がこんなに欲張りで必死な、格好悪い奴だったって事。」
・
:10/05/20 09:45 :F01B :dUa5Yf5I
#693 [ひとり]
「ぶふっ」
突然ノジコさんは吹き出した。
「なんだよ、こっちは真剣なんすけど」
そうだ、真剣に戸惑っている。今までこんな風に、誰かを強く求めるなんて事なかったから。来るもの拒まず、去るもの追わずな俺のスタンスは、今じゃどっかに置き忘れたらしく見る影もない。
順調な日々が続けば続くほど、いつか来るんじゃないかという『終わり』に恐怖する気持ちもでかくなるばかりだ。
・
:10/05/22 19:17 :F01B :dAj/qkrs
#694 [ひとり]
静かにくっくと噛み締めるようにして一頻り笑ったノジコさんは、満足したのか『はぁ』と息を着いてベンチに深くかけ直した。
「いや悪い、根岸が真剣なのはよくわかる」
「じゃあ、笑わないでもらえますか」
「でもお前それ、完全のろけじゃん」
「は?」
いやいや、俺は不安なんだっつーののろけてんじゃないんだっつーの。
・
:10/05/22 19:21 :F01B :dAj/qkrs
#695 [ひとり]
「つまりあれだよ、今がものっそい順調すぎて、これからもこの幸せが続くのかしらー怖いわーって事だろ?」
「・・・・・はい、その通りです。でもそれってのろけじゃなくね?」
「いや、お前は今のろけている」
そんな、断言されても・・・
俺は腑に落ちない思いを煙と共に吐き出した。
「つまりだ」
ノジコさんはぴっと人差し指を向けてくる。
・
:10/05/22 19:26 :F01B :dAj/qkrs
#696 [ひとり]
「それだけお前は相手の事が、好きすぎちゃって好きすぎちゃって、なんかもーそんな自分が怖いのさ」
「・・・・はぁ」
「それっくらい自分は今相手が好き!好き好き好き!!!!・・・・と、私にのろけてんだよ、わかったか」
「『好き好き〜』の下り、なんかキモかったです」
ゴスッ
ゲンコツが降ってきた。痛い。
・
:10/05/22 19:32 :F01B :dAj/qkrs
#697 [我輩は匿名である]
あげます\(^O^)/
:10/06/06 23:25 :P01B :/xHVwEcw
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194