無題【BL】
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#90 [我輩は人間である]
「もうホントにヤだ…ここ」
「……、あ…」
指の先には首元のキスマークが白い肌の中でより存在を示していた。
「体育着でカバーできないし」
「唾液で…」
「ちょっと!」
「………ですよね〜〜」
存在感を益々増したようにくっきりと残った紅い痕を見て雪人は唇を尖らす。
冗談が通じない今、俺たちの間に気まずい空気しか流れない。
雪人は俺の腕から起き上がりベットと玄関に散らばったシャツとジャージを履いて戻ってくる。
その様子をじっと見つめるだけしかない俺に何も言わず目もくれず冷蔵庫からミネラルウォーターを出して投げ渡してきた。
「絆創膏で隠すからいいよ」
:10/04/11 03:49
:S001
:☆☆☆
#91 [我輩は人間である]
決して許した表情ではないが口元が緩んでしまう。こうなったらもう止められないのだ。
周りからはクールだとか言われるけど今の自分を周りに見せたらただの変態にしか見れないだろう。
怒った表情も笑った表情も何を考えてるかわからない表情も結局は全部好きなんだ。つまりベタ惚れってやつ。
「体育何時間目?」
「五時間」
「サボれよ。俺もサボるから」
「え〜…嫌。だってその前の週、三時間もサボって津久井に睨まれたもん」
「五は現国だし俺サボれるから大丈夫だぞ。うん」
「蓮の心配じゃなくて俺の心配してよっ!……もう、…このせいだからね。よく覚えておいて」
1時間前のマークを残した俺に、そして体育に感謝した日だった。
:10/04/11 04:46
:S001
:☆☆☆
#92 [我輩は人間である]
END
:10/04/11 04:47
:S001
:☆☆☆
#93 [我輩は人間である]
:10/04/11 04:49
:S001
:☆☆☆
#94 [我輩は匿名である]
:10/04/11 20:52
:N08A3
:ba38UlAU
#95 [我輩は人間である]
【中編(予定)】
居場所は何処
W62S我輩は匿名である 様
リクエストThank You.
:10/04/13 19:14
:S001
:☆☆☆
#96 [我輩は人間である]
千鶴は部屋に響くインターホンに溜め息を漏らした。
今が午後7時半だということを携帯で確認してもう一度、今度はハッキリと深い溜め息を吐いた。
もう画面チェックする必要もなく誰が来たかは予想が着いている。親が雇った家庭教師、
「よっ!水野」
柯伽大政だ。
千鶴の父親は貿易会社の社長でお金には困らない生活を送っている。
おかげで高校に上がると共に一人暮らしもさせてもらっているし、県内でも金持ち組しか通えない有名私立校に入学した。
:10/04/13 20:18
:S001
:☆☆☆
#97 [我輩は人間である]
…そんな順風満帆とでも言える千鶴の生活に二つ程問題がある。
それは千鶴が勉強ができないこと、そして巷でも有名な不良だということ。
要するにバカなヤンキーなのだ。
「ふざけんな帰れ!来んなっつたろ!」
ドア向かいに千鶴は叫んだ。
大政は週3のペースで現れる。最初は友達が遊びに来たのかと思ってドアを開けたら笑顔の大政がスーツ姿で立っていた。
そのまま大政から話を聞けば自分の家庭教師で雇われたと言うではないか。
:10/04/13 20:52
:S001
:☆☆☆
#98 [我輩は人間である]
父親が冗談や嘘を吐く性格ではないし自分も勉強が得意ではない、寧ろ不得意だと自覚していた千鶴は目の前の男が言っている事が本当か嘘かすぐにわかった。
とにかく―――――
「そんな事言うなよ水野〜。前はすぐに開けてくれたじゃないか」
「てめえが誰だかわからなかったからだろーが!」
「まずはあがらせてくれよ。な?」
:10/04/13 21:55
:S001
:☆☆☆
#99 [我輩は人間である]
ドアに付いてある丸い覗き穴に目を近付けてみると、スーツ姿に革のカバンを持っている大政が見えた。
これじゃあどっかのサラリーマンみたいだ。
「気持ち悪ぃんだよ。何がよっ、だよ。なんで来たことわかんだよ」
「いやだってお前玄関まで来るとき足音半端ないぞ」
ドアの向こう側のリーマン風家庭教師は少し肩を揺らしながら笑っている。その姿に千鶴はカッとなってドアを勢い良く開けて胸ぐらに掴みかかった。
:10/04/14 00:10
:S001
:☆☆☆
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