浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#436 [笹]
「あぁ、
香夜は本当に良い妹でして‥
あれやこれやとお声が
良く掛かるんですが、ねぇ」
口角が上がった
しかも饒舌
声掛かってるのは貴方でしょ
「もう心に決めた者が
‥居るそうですぜ?」
"ねぇ"と横目で訴え
足をぐいっと踏みにじられ
強要される同意
:10/02/06 21:26
:D905i
:uaVNeT2k
#437 [笹]
「香夜さん‥そうなんですかい?」
茂七さんの見開いた目が
何とも印象的で
「ふぇっ?!
あぁ‥えっと‥まぁ‥うぅん」
語尾を弱めれば
潰され行く足の指
「ゔ‥い、居ますぅ!!!」
もうヤケだ
箸を握りしめて声を張る
折角、いい出会いだと思ったのに
あたし一生嫁に行けないのか‥
:10/02/06 21:27
:D905i
:uaVNeT2k
#438 [笹]
:
:
結局威圧感に負け
大したお話も出来ず終い
「ご馳走様でした
何か、空気悪くなってしまって
申し訳なかったです‥」
頭が上がりませんよ
お兄様‥鬼ぃ様。はは
しかし茂七さんの返事は
予想外だった
:10/02/06 21:28
:D905i
:uaVNeT2k
#439 [笹]
「いやぁそんなそんな!!
お兄様にも早速ご挨拶出来まして
‥これからが楽しみですね!!」
がははとまた笑い
あたしの肩をバシバシ叩く
これから?
‥あたし一応さっき
心に決めた人がいるって‥
:10/02/06 21:28
:D905i
:uaVNeT2k
#440 [笹]
「こんな別嬪さんと
恋仲になれるなんて
俺も運がいいなぁ!!」
ほ?
何を勘違いしてるのか
どこまで前向きなのか
「とんだ勘違い野郎です、ね」
背を向けてぽつり呟いたのは
もちろんお兄(鬼)様。
:10/02/06 21:29
:D905i
:uaVNeT2k
#441 [笹]
刀で一突きするように
躊躇なく毒を吐く
その度ひやひやさせられるのは
言うまでもない
「さ、帰りますよ香夜さん」
腕を掴むでなく
ぎゅっとあたしの手を握りしめ
思い切り引き寄せられた
:10/02/06 21:29
:D905i
:uaVNeT2k
#442 [笹]
「‥?」
ぽかんと口をだらしなく開けた
茂七さんをよそ目に
壱助さんの唇が
あたしの首筋に触れた
「ちょちょちょいっ!!!
お‥お兄様何を‥?!」
わけわかりません
状況が読めません
:10/02/06 21:30
:D905i
:uaVNeT2k
#443 [笹]
「‥"壱助さん"です、よ」
「え‥お兄様じゃあ」
目をぱちくりさせて
珍しい物を見るような茂七さん
こんな変な所見られるなんて‥
恥ずかしすぎる!!
:10/02/06 21:30
:D905i
:uaVNeT2k
#444 [笹]
血液が体を
何度も何度も巡るのがわかる
勢いの良い鼓動が帯びる熱
「‥妻です、よ
さぁて、帰ったら直ぐに
此の火照った体を頂こう、か」
首筋を一舐め
生暖かい感覚に支配され
足の力が抜けそうだ
「なな‥なっ」
顔を真っ赤にした茂七さんは
嵐のように目の前から去った
:10/02/06 21:31
:D905i
:uaVNeT2k
#445 [笹]
もう‥もう‥もう!!!
「壱助さんのすけべぇえぇえ!!!」
「おや、おや
威勢が良い妹です、ね」
破廉恥なクセに美しいから
結局、憎めない訳ですが‥
:10/02/06 21:32
:D905i
:uaVNeT2k
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