浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#506 [笹]
「‥もうちょっと」
「早く」
こう言うときだけ
笑顔を浮かべる
壱助さんは
笑わなくていいかも‥。
:10/02/09 18:52
:D905i
:rBP2/YbM
#507 [笹]
またぼうっと窓の外を眺めてる
そんな壱助さんを
ぼうっと見つめるあたし
こちらに目を向けてないのに
"何、か"と言う
背中にも目がついてるのかしら
未だに壱助さんは
沢山の謎に包まれています
:10/02/09 18:53
:D905i
:rBP2/YbM
#508 [笹]
「‥行って参ります」
そう言って
しぶしぶ布団から
出たその時であった
「‥あれ?」
足元がふわり浮くような
不思議な感覚に襲われ
頭が石のように重く感じ
そのまま意識が飛び
体が‥
:10/02/09 18:53
:D905i
:rBP2/YbM
#509 [笹]
:
:
:
一瞬どこかへ旅立った
自分を引き戻し
はっと目を覚ます
目の前には
切れ長の目の肌が白い‥
「壱助さん‥?」
はて‥
何があったんだろうか
:10/02/09 18:54
:D905i
:rBP2/YbM
#510 [笹]
「‥危なっかしいです、ね」
目を細めて、呆れた様子
今‥この体勢は‥
この頭に触れるのは‥
「ひざ‥膝枕」
思わず上擦った声に
ごくりと唾を飲んだ
:10/02/09 18:54
:D905i
:rBP2/YbM
#511 [笹]
壱助さんに
膝枕をしてもらうなんて
壱助さんの
お膝様をお借りするなんて
‥なんて命知らずなんだ
「わわっ
ごっごめんなさいこんなっ」
慌てふためくあたしの顔は
きっと真っ赤に染まってる
火がでるほど熱かった
:10/02/09 18:55
:D905i
:rBP2/YbM
#512 [笹]
下から見る壱助さんの姿は
彫刻みたいに鼻が高くて
また睫長くなってる気がして
たった一度だけ触れた唇が
あの優しい感覚を蘇らせた
‥同じ世界の人間か疑うほど
親の顔が見てみたい
「そんなに‥
か弱かったんですかい?」
「へ?」
:10/02/09 18:55
:D905i
:rBP2/YbM
#513 [笹]
すると見る見る内に
いい匂いと共に近づく
あの美しい顔
「ちょっちょっ壱助さんっ?!」
また消毒ですか?!
待ってよ心の準備ってもんが‥
:10/02/09 18:56
:D905i
:rBP2/YbM
#514 [笹]
‥コツン
え?
恐る恐る目を開けると
近すぎてぼやけて見えるが
やっぱり美しい壱助さんの顔
:10/02/09 18:56
:D905i
:rBP2/YbM
#515 [笹]
「な‥えぇ‥?」
触れていたのは
唇と唇ではなく額と額
残念ながら‥
いや、べ別に残念じゃないけど‥
消毒ではありませんでした
:10/02/09 18:57
:D905i
:rBP2/YbM
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