浮 き 世 の 諸 事 情 。
最新 最初 全 
#57 [笹]
何となく逃げられない気がした
逃げても捕まりそうな気がした
いや、
逃げたら捕まえてほしいのかも‥
わからない
大人なんて嫌いだ。
なのに‥誰かに心配されたい
誰かに求められたいと思う
:10/01/26 23:01
:D905i
:3fGEyA9k
#58 [笹]
と、言うより
恐らく‥いや絶対
逃げたら‥
殺される気がしたのだ。
:10/01/26 23:03
:D905i
:3fGEyA9k
#59 [笹]
死んでもいいと思ったくせに
死にたくないと今思うのは、
まだ人間らしい証拠なのかな‥
大の字になって
"所有物"は"所有物"なりに
いろいろと考えた
「‥はぁ」
ため息がいつの間にやら癖になった
:10/01/26 23:05
:D905i
:3fGEyA9k
#60 [笹]
:
:
:
どれくらい経っただろう
急に寂しくなってきた‥。
『あんたのせいで‥!!』
独りになると、
『死んじまったじゃないか!!』
決まって甦る
『この人殺し!!化け物!!』
痛い思い出
:10/01/27 00:42
:D905i
:.cEN1Iy.
#61 [笹]
もしもあの時‥
お父さんに助けを求めなかったら
『お父さん‥助けてぇ!!』
無事だったのかな。
『‥香夜!!』
あの時の‥
飛び散った父の生々しい血が
べたりと頬に付いたあの感触が
―‥未だに忘れられない
:10/01/27 00:48
:D905i
:.cEN1Iy.
#62 [笹]
頬を伝う冷たいものを
恐る恐る手で拭い
涙だとわかって安堵した。
結局誰かに捕まるなら、
あの時連れ去られてしまえば
お父さんは生きていたのかも‥
「‥痛い、」
母親が残した体中の傷が疼いた
:10/01/27 00:54
:D905i
:.cEN1Iy.
#63 [笹]
着物で隠せるのが唯一の幸い
背中だから、時々
寝返りをうつと痛むけど‥
ふぅっと息を吐いて
鏡越しに醜い背中を眺めた
‥痛々しい傷
爪を立てられたり
刃物を振り回されたり
今思えばあの時の母は、
何かに取り憑かれてたんじゃないかと疑ってしまうほどだ
:10/01/27 01:02
:D905i
:.cEN1Iy.
#64 [笹]
「化け物は‥」
「母親の方‥ですか?」
振り返ると
いつ帰ってきたのか
‥壱助さんの姿が
足音くらい立ててよ‥
びっくりしたぁ
「お‥お帰りなさい」
「‥折角、良い隙をあげたのに」
:10/01/27 13:12
:D905i
:.cEN1Iy.
#65 [笹]
壱助さん
あんた訳わかんないよ‥
捕まえて"所有物"だ"夫婦"だ
逃げられないと言っておきながら
あたしに逃げるための
時間を与えるなんて‥ねぇ。
「言い付けは守る主義ですから」
急いで腕を通した着物の胸元を
忙しなく直しながら言った
:10/01/27 13:15
:D905i
:.cEN1Iy.
#66 [笹]
"それは、それは"と満足そうに
少し距離を置いて正座する、
壱助さんは無関心なのか
ただ口数が少ない方なのか
よくわからない
「勢いの良い、"猫娘"」
「へ?」
「かと、思いきや」
「や?」
「傷を負った"捨て猫"と、きた」
:10/01/27 13:21
:D905i
:.cEN1Iy.
★コメント★
←次 | 前→
トピック
C-BoX E194.194