浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#611 []
 
とんだ‥


「‥勘違い野郎です、ね」


はっきりとあたしの目は
目の前に現れた
貴方の姿を捕らえました。

⏰:10/02/14 23:06 📱:D905i 🆔:AHFqEp8k


#612 [笹]
第十七章 【待ちわびて】

*。*。*。*。*
茂七さん再びw

そして壱助さんきたーっ!!←
一言だけですが(´-ω-`)

離れてわかる大切さ
香夜ちゃん‥
きっともう気付いているはず
でもそれが何なのか
鈍いからわかっていない
悲惨だw(゚o゚)
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/

⏰:10/02/14 23:09 📱:D905i 🆔:AHFqEp8k


#613 []



来てくれた‥壱助さん

もう何年も何十年も
会ってなかったような気がする


壱助さんは何一つ変わらず‥

表情さえも変えずに
入り口の柱に寄りかかり
横目で此方を睨みつけた

⏰:10/02/15 16:51 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#614 []
 
「壱す‥」

「おいこら!!
お前‥香夜さんの
旦那じゃないんだって?」


茂七さんがすかさず責め立て
つかつかと詰め寄った


本当に命知らず‥

⏰:10/02/15 16:52 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#615 []
 
「俺は嘘をつく奴が
大嫌いなんだぁよ!!」

と茂七さんが言い終わる前に
壱助さんは
するりと目の前に立ちはだかる
茂七さんをかわし‥


「‥帰ります、よ」

「へ?」

⏰:10/02/15 16:52 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#616 []
 
あたしの手首を捕らえた
あの美しくて冷たい手


「でも‥あたし」

いつもより少し
壱助さんが情で動いてる気がする

気のせいかな?

⏰:10/02/15 16:53 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#617 []
 
そのままぐいっと引っ張られ
前のめりになる

忙しなく下駄に足を突っ込み
わけがわからぬままに
体を預けてみた


「壱助さん‥ちょっと待って‥」

「‥その勘違い野郎に
ついて行く、とでも?」

⏰:10/02/15 16:53 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#618 []
 
急に足を止めて
前に放った言葉なのに
威圧感はいつも以上


「その通りだ!
香夜さんと俺は恋仲に‥」


「格下げです、よ」

少しくらい茂七さんの話を
最後まで聞いてあげてほしい
そう思うくらい

⏰:10/02/15 16:54 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#619 []
 
壱助さんはぶった斬るように
次々に言葉を並べる

怒ってるかな‥


「格下げ‥?」

「"所有物"に格下げ、ですよ」

⏰:10/02/15 16:55 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#620 []
 
―‥、

「‥もう、嫌なんです」

思わず零れた言葉に
反応するように振り向いた


‥顔も見たくない
辛くて苦しくて仕方がないの

⏰:10/02/15 16:55 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


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