浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#649 []
 
もはやその冷静さは‥冷酷。


「もう二度と‥離れませんーっ!!
だから許してくだ‥」


すると呆気ないほどに
するりと手放され
みっともなくそのまま
倒れ込んだ

多少背中が痛むものの
‥背骨さん健在です!!

⏰:10/02/15 21:10 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#650 []
 
「言いました、ね?」

「‥え?」


呼吸を整え少し帯を緩めつつ
体を無理やり起こせば

何事もなかったかのように
綺麗に正座している壱助さん

⏰:10/02/15 21:11 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#651 []
 
「二度と離れない、と」

にやりとつり上がった
艶容な口元

「‥言いましたけど」

だから何ですかと言う話である


不思議そうに見つめれば
満足そうに茶を啜った

⏰:10/02/15 21:11 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#652 []
 

そしてまた貴方は呟いた


"あんただけだ。"‥と


_

⏰:10/02/15 21:12 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#653 [笹]
第十九章 【約束、交わして】

*。*。*。*。*。*
本日二度目の更新
早く二人を絡めたくて
書いてしまいましたw
どうやら皆様のおかげで
スランプ抜け出しました ^ω^

えーっと
もどかしいですねw
直接的な言葉は避け続けます←
もどかしいのが好きなんです//
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/

⏰:10/02/15 21:15 📱:D905i 🆔:4vzAUNjI


#654 []
 
壱助さんと居ると
何だかんだ、落ち着くの

嫌な過去も忘れられて
今の時に満足できる


思わず"会心の笑みを漏らす"もの

⏰:10/02/16 22:38 📱:D905i 🆔:H0XuP1PQ


#655 []



「壱助さん!!」

「何、か」

―‥ある日の午後

「裾!!」

「‥」

⏰:10/02/16 22:39 📱:D905i 🆔:H0XuP1PQ


#656 []
 
出掛けようと腰を上げた
壱助さんの着物の裾を
引っ張った

眉間にしわを寄せて
それを見下げる壱助さん


「解れてますよ!!」

裾から垂れた細い糸が
畳の上を這っていたのだ

⏰:10/02/16 22:39 📱:D905i 🆔:H0XuP1PQ


#657 []
 
「おや、おや」


それは驚いているのか‥


声の調子からは
全く読みとれないのが
壱助さん独特なのです

⏰:10/02/16 22:40 📱:D905i 🆔:H0XuP1PQ


#658 []



「あたしが直しますから‥
脱いで下さい!!」

よく言えたものだ
あたしみたいな生娘が
色男に脱げなんて‥

「こりゃぁ、随分と積極的‥」

「ち‥違いますぅ!!」

⏰:10/02/16 22:41 📱:D905i 🆔:H0XuP1PQ


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