浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#773 [笹]
つり上がった口元と
冷たい視線が訴えた
「あたしの何処がっ‥
変質者なんですかぁっ?!」
「おや、おや
わからないとは‥可哀想な方、だ」
吐き捨てた言葉がぐさり
意地悪!意地悪ーっ!
:10/02/26 16:27
:D905i
:ABxgeLMY
#774 [笹]
:
:
もうだいぶ歩いて街から外れた
人がめっきりいなくなり
真っ青な空が一面に広がる
「んぅー‥」
ぷうっと頬を膨らませる
正直歩き疲れたし
何処へ向かってるかもわかんない
:10/02/26 16:28
:D905i
:ABxgeLMY
#775 [笹]
ただただ手を引かれる
少しだけ心細い
「‥」
「んわっ!!」
急に壱助さんの足が止まり
背中に顔が埋まった
鼻‥痛い
:10/02/26 16:28
:D905i
:ABxgeLMY
#776 [笹]
「急に止まんないでくださ‥」
―‥ガンッ!!!
目の前の鮮やかな緑が歪み
一気に真っ暗になった
:10/02/26 16:28
:D905i
:ABxgeLMY
#777 [笹]
:
:
ふわり鼻をくすぐる
体の中が色づくような
華やかな梅の香り
「痛たた‥ったぁ‥あぁ?!」
頭を抑えながら体を起こせば
一面に広がる梅の花
:10/02/26 16:29
:D905i
:ABxgeLMY
#778 [笹]
柔らかな赤い花
さわやかな白い花
愛らしい桃色の花
‥天国?
そう疑ってしまうほど
こんな景色‥見たことない
:10/02/26 16:29
:D905i
:ABxgeLMY
#779 [笹]
「‥石頭」
「へ?」
隣から聞こえたその声は
不機嫌そうな壱助さん
「ちょいと踵が‥
痺れてしまいやした、よ」
胡座をかいて
右の踵を軽くさすりながら
呆れたようなため息を漏らす
:10/02/26 16:30
:D905i
:ABxgeLMY
#780 [笹]
ってか‥踵って
踵落とししたんかいっ!!!
どうりで頭が
割れそうに痛むわけだ
「壱助さん‥此処‥」
いつもならそこで
"酷ーい!!"なんてわめくのに
不思議とそんな思いが
この景色の中に吸い込まれていく
:10/02/26 16:30
:D905i
:ABxgeLMY
#781 [笹]
「冬が‥好きでしたが、ね」
長い睫を伏せて
膝に落ちた花びらを愛でる
なんだか一つの作品みたいに
壱助さんは
こんな素敵な空間に
あっという間に溶け込んでしまう
:10/02/26 16:31
:D905i
:ABxgeLMY
#782 [笹]
「今は、春‥ですかね」
「春‥春やっぱりいいですよね!!」
初めて意見が合った気がする
春の力は素晴らしい
:10/02/26 16:31
:D905i
:ABxgeLMY
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