浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#914 [笹]
「"所有物"‥ですよ」
「‥え?」
澄み切った空を仰いで
艶容な唇が弧を描いた
って言うか‥
何で心のなかが読めるのよ
「おや、おや」
相変わらず冷静で
その上どこか呑気で
伏せた長い睫が揺れている
:10/03/20 21:24
:D905i
:Z99/cef.
#915 [笹]
「‥見頃、ですね」
ひらり、桃色の花びらが舞う
くすっと笑った壱助さんの手が
此方に伸びてきた
「何‥何ですか?」
食らうつもりなのかと
思わず肩をびくつかせる
:10/03/20 21:25
:D905i
:Z99/cef.
#916 [笹]
「なぁに‥食らいやしません、よ」
その美しい手が
あたしの頭を一撫ですると
二本の細い指に摘まれた
桜の花びら
それを日の光にかざし
緩く微笑んだ
「春です、ね」
その姿はとても煌びやかで
見とれてしまったの
:10/03/20 21:26
:D905i
:Z99/cef.
#917 [笹]
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鮮やかに桜色に染まった街外れ
これは絶景、間違いないよ
揺れる花に人々の賑わい
酒の甘い香りがほんのり漂う
酔っ払いは好まない
だけど花見の時くらいは
心を許してしまうんだ
「ほぉう‥酒豪、ときたか」
:10/03/20 21:26
:D905i
:Z99/cef.
#918 [笹]
酒飲みを見つめたあたしに
壱助さんの低い声がかかる
「え‥ち、違いますよ!!
あたしお酒得意じゃないし!!」
「それは、それは
‥良い事を聞きました」
細めた目で此方を見つめる
何を企んでいるのやら
:10/03/20 21:27
:D905i
:Z99/cef.
#919 [笹]
「本日は‥盛大に、いきますぜ」
片手に二本ずつ一升瓶を抱えて
微笑んだ貴方
以外とこの腕は力がある
どこから持ってきたんですかそれ
酒豪は貴方でしょう‥?
:10/03/20 21:27
:D905i
:Z99/cef.
#920 [笹]
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:
「あ‥伊代さん!!」
「香夜ちゃんじゃないかぁ!!
久しぶりだねぇ」
相変わらず元気な伊代さん
ここ最近何かと忙しくて
顔出しができてなかった
「伊代さんもお花見ですか?」
「出張だよぉ!!」
:10/03/20 21:27
:D905i
:Z99/cef.
#921 [笹]
この笑顔が好きだ
くしゃっと笑って
ぽんと肩をたたかれる
「花見にゃ団子だろう?
だからこうして、売りに来たのさ」
なるほどと頷き
目の前に置かれた
色とりどりの団子に目を向ける
:10/03/20 21:28
:D905i
:Z99/cef.
#922 [笹]
「じゃあ伊代さんっ
お団子くださいなっ」
「はいよぉ!!
そいやぁ‥壱助さんは?」
団子を手際よく皿に乗せ
真っ黒な瞳が此方を見つめる
「"酒のお供が欲しいです、ねぇ"
って‥お使いに来たわけです」
:10/03/20 21:29
:D905i
:Z99/cef.
#923 [笹]
あの人は本当に動かない
相当な事がないと動かない
そしてあの言葉の威圧感
‥遠まわしに言わなくても
"あの人らしいね"と呟いて
沢山の団子を手渡された
「香夜ちゃん!!
乗せられちゃだめよぉ?」
別れを告げた背中に
一言そう告げられた
‥何の事だろう
:10/03/20 21:29
:D905i
:Z99/cef.
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