君に告げる
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#62 [すー]
まさか村井のほうから春姫の話題をふるなんて思わなかった。
「何そんなに驚いた顔してんだよ、まぁびっくりだけどな」
村井は勘違いをしながら話を続けていく。
「ちょうど門から出て行くの見て、小走りに走ってたから声かけたんだ。急いでどこ行くの?って。そしたら、城山公園に行くって。」
城山公園……まさか。
:10/02/01 23:56
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#63 [すー]
「城山公園で事故なんて」
「え?ちょ……まさか知らなかった?」
村井が驚き、立ち止まった。嫌な風が私の髪を踊らせる。
「事故っていうから…車が何かに跳ねられたんじゃ」
「違うよ、三橋…」
:10/02/02 00:03
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#64 [すー]
「落ちたんだよ。」
城山公園の裏は桜の木がたくさんあって
すぐ近くに「危険!近寄るな」という看板。
崖のようになっていて、下には小さな脇道がある。高さは20メールは軽く越えているはずだ。
一瞬春姫が落ちていく姿を想像した。
:10/02/02 00:12
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#65 [すー]
「あ、三橋おいっ!待てよっお前今日の新聞読んだのかよ!?」
村井が叫んでるのなんて気にせず私は走った。
なんで走っているのか。そんなこと、どうでも良かった。
ただそこに行かなくてはならない。
:10/02/02 00:18
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#66 [すー]
……―――
柔らかい口唇だった。
チラリと制服から見えるお腹に心が跳ねる。
すべすべとした柔らかい肌で、温かい。
甘ったるい香水が頭を痺れさせる。
:10/02/02 00:26
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#67 [すー]
『いいの?』
『…瑠衣になら何をされてもいい』
白い頬が少女漫画で見るように赤く染まった気がした。
思春期ってこういうものなのか。同性に心を奪われて、今体さえも奪われようとしている。いや、奪っているのか?
そう考えながら、するすると手を肌に添えながら胸の膨らみにたどり着く。
:10/02/02 00:34
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#68 [すー]
『恥ずかしい?』
顔をしかめながら首をふり大丈夫と体で示す。
歯止めがきかないというのは本当にあるもんだと私は思った。
春姫の体を弄る。
柔らかい、誰にも触れられたことがない肌。
『…あっ…』
秘部まで。
:10/02/02 00:41
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#69 [すー]
声を聞いたら
後戻りなんてできない。
彼女を
春姫を
桜田春代という純粋な人間を今この手で汚している。
いや、愛しているのか。言葉にはできないことを今こうして、彼女に伝えてるのか。
:10/02/02 00:47
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#70 [すー]
『…るっ…い…』
名前を呼ばれるだけで、こんなにも嬉しいと思える人がこの世の中にいるのだろうか。
私は春姫を愛していた。
心も体も。
離れられない。
:10/02/02 00:52
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#71 [すー]
だから?……
春姫の噂がどうしても許せなかった。
愛しているからこそ、許せる。そう思っていたのに、できない自分がいた。だから別れを告げた。
『え?どうして?』
泣きそうになる春姫。
そして何か思い当たるのかハッとする春姫の顔を見たとき…
全てが事実だったのだと思った。何かが私の中で壊れたのだ。
:10/02/02 01:03
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