君に告げる
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#79 [すー]
顔や足、至るとこに包帯を巻き、松葉杖をつき


そこに微笑みながら立っている。



「………う…そ」


頭が混乱する。
昨日この世からいなくなったばかりの春姫が現れている。

⏰:10/02/07 00:21 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#80 [すー]
「……るい…泣いてるの?」


「……はっ…意味…分かんない」


頬が濡れてる。
顔が熱い。


風がふき気持ちを落ち着かせ、冷静さを取り戻す。

「……るい、私」

「助かってたの?」

⏰:10/02/07 00:26 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#81 [すー]
困ったような顔をして、うんと春姫が頷いた。


「………今は安静にしなきゃいけないんだけど抜け出してきたの」


「………ここに来たのは村井君が教えてくれたからで……、るい」


村井。そういえば新聞読んだか?って言ってたっけ。

⏰:10/02/07 15:26 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#82 [すー]
「私ね、言わなきゃいけないことがたくさんあるの。」



「私…だって………春姫にたくさん言わなきゃならない」



そっか、と春姫は笑い、久しぶりに春姫って呼ばれたよと照れくさそうに私を見た。

⏰:10/02/07 15:31 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#83 [すー]
「ねぇ、橋の上の君」



その呼び名を呼ばれ、なんだか、何ともいえない感覚が私の中にあった。

どうしていいのか分からなかった。


ただ君の唇の動きを見ていることしかできない。

「私は、……」

⏰:10/02/07 15:34 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#84 [すー]
………―――



『春姫が生きてた!』


『良かったー』


『でも、まだ学校には来れないよ』


『そりゃなー、あ昨日さ…』

⏰:10/02/07 15:40 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#85 [すー]
一昨日の暗かった空気はなくなっていた。



昨日にはみんな知っていたみたいだ。



昨日の新聞を今日見てみると、そこには女子高生が転落し、軽傷だということが載ってある。


「いったい誰がことを大きくしたんだか」


三橋はため息をついた。

⏰:10/02/07 15:44 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#86 [すー]
「はよっ橋の上の君ぃー」

葉津がバンっと背中を叩いてくる。
一昨日はあんなにメソメソしていたというのに。


「元気だね葉津は」

「そういうあなたこそー。あー本当に良かった!ところで昨日どこ行ってたの?沙耶が探してた」

⏰:10/02/07 15:50 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#87 [すー]
あぁと返事はしたものの春姫と一緒にいたなんて言えないし、沙耶に聞かれた時と同じように言った。



「サボって映画みてた」


「まじ?珍しいねー」


ジロジロと見てくる葉津に耐えきれなくなって、目をそらす。

⏰:10/02/07 15:56 📱:F706i 🆔:Cz1AutVs


#88 [すー]
目をそらした先は窓だった。


空が青い。


今日も春姫に会いに行く。


『会いにきてね』


ふわりと笑う春姫の顔を思い出していると、葉津がまた不思議そうに私を見ていた。

⏰:10/02/08 18:32 📱:F706i 🆔:w9koEo9M


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