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#14 [コウ]
Title:原動力は君 (1)
「先生、この前頼んだテスト
前の学習プリントどうなった
んですか?」
「はいはい」
「いや、はいはいじゃなくて
」
私はわざとらしく大きな溜息
を吐き、目の前の茶髪混じり
の頭を見つめる。パソコンば
っかり眺めて、私の話をまと
もに聞いてくれやしない。
「いい加減にしろよこの堕教
師」
「教師を馬鹿にすんじゃねぇ
!」
:10/02/02 12:40
:SH02A
:☆☆☆
#15 [コウ]
Title:原動力は君 (2)
「教師を馬鹿にしたんじゃあ
りません。アンタを馬鹿にし
たんです」
振り向いた顔にバシッとファ
イルでツッコミを入れてやれ
ば、顔面にクリーンヒット。
声にならない叫びを上げて、
先生はデスクに伏せる。あ、
しまった逆効果。
「いやぁ、ね……わかってる
よ」
「わかってるなら作れ、出せ
、勉強させろ」
:10/02/02 12:44
:SH02A
:☆☆☆
#16 [コウ]
Title:原動力は君 (3)
「これがお前の歪んだ愛のカ
タチ「何がわかったの!?い
い加減にしろ変態オヤジ!」
胸倉掴んでこれでもかという
くらい揺らすと、やっと重い
腰を上げた。
「ったく、優秀な生徒会長様
が暴言暴力たぁ世の中腐って
んな」
「アンタが教師できる世の中
だからな。腐ってんな。いい
からさっさとプリント下さい
」
:10/02/02 12:48
:SH02A
:☆☆☆
#17 [コウ]
Title:原動力は君 (4)
皮肉をぶつけ合いながら、私
達は資料室に入る。先生はど
こやったっけなー、なんてぼ
やきながら探し始めた。
「先生、どんなプリントなん
ですか?」
私も探そうかと尋ねたが、先
生はいやいやと首を振った。
ぽん、と頭に温かい手が置か
れる。
:10/02/02 12:52
:SH02A
:☆☆☆
#18 [コウ]
Title:原動力は君 (終)
「暇なら、先生の背中でも見
つめてなさい」
「馬鹿か」
チッと舌打ちをして近くの椅
子に座る。私の髪を乱暴にわ
しゃわしゃと撫でた彼は満足
げに笑い、再び資料を探しは
じめた。
原動力は君
(お前のためなら先生、がん
ばっちゃうぞー)(何でもいい
から早く見つけて)
-end-
:10/02/02 12:56
:SH02A
:☆☆☆
#19 [コウ]
:10/02/02 13:02
:SH02A
:☆☆☆
#20 [コウ]
Title:献身(1)
『……え?』
帰り支度をしていたアタシの前に突然やってきたのは、隣クラスの杉山くん。なぜなら彼はアタシの恋人だから。
「悪い、今日先帰ってくれ!」
『でも今日は「おい杉山ぁ、先に行っちまうぞー」
「今度また埋め合わせるから!な!」
アタシが返事をする前に、彼はアタシの髪をくしゃりと撫でて教室の外へ出て行ってしまった。
:10/02/02 18:05
:SH02A
:☆☆☆
#21 [コウ]
Title:献身 (2)
『……はぁ』
君が仲間にモテるのは分かってる。君が素敵な人だから皆、君に集まるんでしょう。そんなの誰より分かってる。だから大切にして欲しい。仲間を、あなたの時間を。
(でも今日は、)
(付き合って一年なのに、な)
別に私の為に削ってなんて願わない。そんな事言ったら、きっと彼は離れて行ってしまうから。
:10/02/02 18:08
:SH02A
:☆☆☆
#22 [コウ]
Title:献身 (3)
だからただ少し、一緒にいてくれて、私のつまらない話に耳を傾け相槌を打ち、笑ってくれるだけで、充分だから。
私を見ていて下さい。そばに置いて下さい。たまにこっそり笑顔を向けて、私の心を潤して下さい。
今はそれ以上、何も望まないから。
本当は大好きだから構って欲しくて仕方がないけれど、君の足枷なんかにはなりたくないのよ。
:10/02/02 18:09
:SH02A
:☆☆☆
#23 [コウ]
Title:献身 (終)
だから、ね。せめて静かにひっそりと、君のそばにいたい。
いつか分からないけど、君が私を必要としてくれた時に、すぐに対応出来る様に。
きっと嘆く事もあるし、淋しくて泣くだろうし、癇癪をおこすかもしれない。けど、全ては君のために。
献身
(御身貴方に尽くします)
(例え心が枯れようと)
-end-
:10/02/02 18:12
:SH02A
:☆☆☆
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