Short×Short
最新 最初 全 
#1 [コウ]
:10/02/01 22:25
:SH02A
:☆☆☆
#2 [コウ]
:10/02/01 22:29
:SH02A
:☆☆☆
#3 [コウ]
Sは何かの音を聞いた。弾けるような、輝くような、小さな小さな音だった。気のせいだろうと再び目をつむったが、またパチンと小さな音が鳴る。
パチン、パチン。
少しずつ、少しずつ。音は次第に大きくなった。Sは仕方なく目を開けた。真っ暗だった視界には、キラキラと星が瞬いた。
なんて綺麗な光だろう。初めて見た小さな光の粒はSの心を躍らせた。
そっと手を伸ばせば静かに光はやってきて、Sの手の平に落ちた。
鮮やかな輝きでSを包む光は、興奮するSの耳にそっと囁いた。
「さぁ、物語を始めよう」
Sからのスタート
(Start!Start!!Start!!!)
:10/02/01 22:38
:SH02A
:☆☆☆
#4 [コウ]
Title:僕の構成要素(上)
目を覚ますと、僕の世界は一瞬グニャリと曲がって見えた。ガンガンと頭の奥が痛い、痛い。隣にはまだ彼女が眠っていて、布団の温さが心地好かった。
(あぁ、飲み過ぎたな)
サイドテーブルに収まり切らない安いチューハイの空き缶が、床にまで散らばっている。
「んー」
ぐっと天井に向けて伸びをするとパキパキと骨がなった。頭が覚めないけだるさと“何か”が抜けきった様な倦怠感が僕を取り巻いている。久しぶりだといつもこうだ。調子にのって何度も求めた結果、次の日には必ずバテる。もうそろそろ盛り期は終わるんじゃないかと、思い始めて三年は経った気がする。
男の本能はいつまで健在するのだろうか。
:10/02/01 22:51
:SH02A
:☆☆☆
#5 [コウ]
Title:僕の構成要素(中)
「……ひろ、さん」
「あ、起こしちゃった?」
彼女は小さく首を振ると大きな欠伸をした。所々についた寝癖を撫でてやると、まだ眠たそうにぱたりと枕に埋もれる。
「だるい」
「ごめん、無理させたかな」
艶のある黒髪がするりと僕の指をすり抜け、枕に落ちた。彼女はもう少し長くても全然似合うのに、面倒臭いの一言で三日前にばっさりと切り落としてしまったのだ。
「ひろさん、今年でいくつだっけ」
「もう30。君よりひとまわり上だよ」
「ひとまわり……ああ、12年か。もう三十路なのね」
もふもふと枕に頷き、チラとこっちを横目で見る彼女。僕は薄く微笑んで見せた。
:10/02/01 22:54
:SH02A
:☆☆☆
#6 [コウ]
Title:僕の構成要素(下)
「オッサンなのに、なんでそんなに元気なの」
「オッサンとは失礼な。てか現役女子高生が何言ってんだよ」
「だーって……」
ぶつぶつと文句を呟く彼女の頬にキスを落とす。少し不満げに唇を尖らせているが、そんなもの、誘ってるようにしか見えない。
「まー三十路なる前にやり残しをしないようにね」
「変態。教師としてあるまじき発言だ」
「だってほら、俺、保体も受け持ちだし」
「理由になってない。つーか何処触ってんの」
「んー」
バタバタと暴れる彼女の白い肌に顔を埋める。柔らかい温もりが心地好かった。
僕の構成要素
(約七十%の水分と二十数%の汚物と、君への愛と欲望)
-end-
:10/02/01 22:54
:SH02A
:☆☆☆
#7 [我輩は匿名である]
いい!!
:10/02/02 01:01
:SH001
:WwFsMq.M
#8 [コウ]
:10/02/02 08:43
:SH02A
:☆☆☆
#9 [コウ]
Title:2−1=2 (始)
それは突然なる出来事で、目
を閉じる前に勝手に視界に飛
び込んできた。彼女と知らな
い男が、楽しげに歩いて行く
その姿。なんて残酷な光景だ
ろう。端から見れば微笑まし
い恋人に見えるその構図。僕
にとっては残虐な地獄絵図に
しか見えない。君から別れを
告げられて九ヶ月。君の気持
ちは既に僕にないと知って九
ヶ月。
改めて思い知らされた。彼女
はもう、新しい道を歩んでい
ること。僕はまだ彼女のいな
い道に地縛霊の様に取り残さ
れていること。
:10/02/02 08:51
:SH02A
:☆☆☆
#10 [コウ]
Title:2−1=2 (中)
僕もいい加減、進まなくちゃ
いけないのだろうか。曖昧な
感情をぶら下げたまま、次の
日僕は彼女に会いに行った。
「昨日の、彼氏?」
僕の言葉にはにかみ笑いを浮
かべながら彼女は頷いた。僕
の、心にもない「おめでとう
」に、彼女は幸せそうに「あ
りがとう」を呟いた。ぐちゃ
ぐちゃどろどろ、なんだこの
気持ち悪い感情は。
:10/02/02 08:57
:SH02A
:☆☆☆
#11 [コウ]
Title:2−1=2 (中の2)
昨日までは不確定だった想い
が、幸せそうな彼女を前にひ
とつに固まりはじめる。嫉妬
、絶望、憎悪。愛とは呼べな
いどす黒い何か。僕が幸せに
してやれば、こんな感情知ら
ずに済んだのだろうか。
「幸せ?」
「うん」
相変わらず、彼女は目を細め
て笑う。そんな癖を思い出し
ながら僕はふたつの感情にと
り憑かれた。彼女が幸せにな
った。それは何より僕の願い
であり、喜びだ。けれど……
:10/02/02 09:05
:SH02A
:☆☆☆
#12 [コウ]
Title:2−1=2 (中の3)
「貴方も、幸せになって」
僕を置いて消えた彼女を恨む
気持ち。彼女はさよならと僕
に背を向ける。その動作があ
の日と重なる。長い髪が風に
流れ、スローモーションの様
にゆっくり彼女が歩き出す。
「待って」
あの日、掴めずにいた肩を強
く引く。
:10/02/02 09:16
:SH02A
:☆☆☆
#13 [コウ]
Title:2−1=2 (終)
僕の動きも、彼女につられて
ゆっくりと流れる。
「 」
彼女の口が何かを叫ぶ。僕の
耳には届かない。
僕の手はゆっくりと、けれど
確実に。
白い首筋を握り締めていた。
2−1=2
(何も消えちゃいない。残っ
たのは、動かない彼女と
動
けない僕)
-end-
:10/02/02 09:16
:SH02A
:☆☆☆
#14 [コウ]
Title:原動力は君 (1)
「先生、この前頼んだテスト
前の学習プリントどうなった
んですか?」
「はいはい」
「いや、はいはいじゃなくて
」
私はわざとらしく大きな溜息
を吐き、目の前の茶髪混じり
の頭を見つめる。パソコンば
っかり眺めて、私の話をまと
もに聞いてくれやしない。
「いい加減にしろよこの堕教
師」
「教師を馬鹿にすんじゃねぇ
!」
:10/02/02 12:40
:SH02A
:☆☆☆
#15 [コウ]
Title:原動力は君 (2)
「教師を馬鹿にしたんじゃあ
りません。アンタを馬鹿にし
たんです」
振り向いた顔にバシッとファ
イルでツッコミを入れてやれ
ば、顔面にクリーンヒット。
声にならない叫びを上げて、
先生はデスクに伏せる。あ、
しまった逆効果。
「いやぁ、ね……わかってる
よ」
「わかってるなら作れ、出せ
、勉強させろ」
:10/02/02 12:44
:SH02A
:☆☆☆
#16 [コウ]
Title:原動力は君 (3)
「これがお前の歪んだ愛のカ
タチ「何がわかったの!?い
い加減にしろ変態オヤジ!」
胸倉掴んでこれでもかという
くらい揺らすと、やっと重い
腰を上げた。
「ったく、優秀な生徒会長様
が暴言暴力たぁ世の中腐って
んな」
「アンタが教師できる世の中
だからな。腐ってんな。いい
からさっさとプリント下さい
」
:10/02/02 12:48
:SH02A
:☆☆☆
#17 [コウ]
Title:原動力は君 (4)
皮肉をぶつけ合いながら、私
達は資料室に入る。先生はど
こやったっけなー、なんてぼ
やきながら探し始めた。
「先生、どんなプリントなん
ですか?」
私も探そうかと尋ねたが、先
生はいやいやと首を振った。
ぽん、と頭に温かい手が置か
れる。
:10/02/02 12:52
:SH02A
:☆☆☆
#18 [コウ]
Title:原動力は君 (終)
「暇なら、先生の背中でも見
つめてなさい」
「馬鹿か」
チッと舌打ちをして近くの椅
子に座る。私の髪を乱暴にわ
しゃわしゃと撫でた彼は満足
げに笑い、再び資料を探しは
じめた。
原動力は君
(お前のためなら先生、がん
ばっちゃうぞー)(何でもいい
から早く見つけて)
-end-
:10/02/02 12:56
:SH02A
:☆☆☆
#19 [コウ]
:10/02/02 13:02
:SH02A
:☆☆☆
#20 [コウ]
Title:献身(1)
『……え?』
帰り支度をしていたアタシの前に突然やってきたのは、隣クラスの杉山くん。なぜなら彼はアタシの恋人だから。
「悪い、今日先帰ってくれ!」
『でも今日は「おい杉山ぁ、先に行っちまうぞー」
「今度また埋め合わせるから!な!」
アタシが返事をする前に、彼はアタシの髪をくしゃりと撫でて教室の外へ出て行ってしまった。
:10/02/02 18:05
:SH02A
:☆☆☆
#21 [コウ]
Title:献身 (2)
『……はぁ』
君が仲間にモテるのは分かってる。君が素敵な人だから皆、君に集まるんでしょう。そんなの誰より分かってる。だから大切にして欲しい。仲間を、あなたの時間を。
(でも今日は、)
(付き合って一年なのに、な)
別に私の為に削ってなんて願わない。そんな事言ったら、きっと彼は離れて行ってしまうから。
:10/02/02 18:08
:SH02A
:☆☆☆
#22 [コウ]
Title:献身 (3)
だからただ少し、一緒にいてくれて、私のつまらない話に耳を傾け相槌を打ち、笑ってくれるだけで、充分だから。
私を見ていて下さい。そばに置いて下さい。たまにこっそり笑顔を向けて、私の心を潤して下さい。
今はそれ以上、何も望まないから。
本当は大好きだから構って欲しくて仕方がないけれど、君の足枷なんかにはなりたくないのよ。
:10/02/02 18:09
:SH02A
:☆☆☆
#23 [コウ]
Title:献身 (終)
だから、ね。せめて静かにひっそりと、君のそばにいたい。
いつか分からないけど、君が私を必要としてくれた時に、すぐに対応出来る様に。
きっと嘆く事もあるし、淋しくて泣くだろうし、癇癪をおこすかもしれない。けど、全ては君のために。
献身
(御身貴方に尽くします)
(例え心が枯れようと)
-end-
:10/02/02 18:12
:SH02A
:☆☆☆
#24 [コウ]
Title:look at (1)
初めにはっきり申し上げましょうか。あたくし、美しくなんてございません。言ってしまえば“不細工”という部類にございます。
擦れ違う人には後ろ指を差され、学校での友人もおりません。
あたくし、不細工なんでございます。
「あんた、綺麗な人だなぁ」
「はい?」
:10/02/03 17:15
:SH02A
:☆☆☆
#25 [コウ]
Title:look at (2)
今日もいつもと変わらず、学校で独りの一日を過ごし、帰り際に教室の花瓶の水を変えてきたところのこと。急に後ろから、聞き覚えのない男性の声が聞こえてまいりました。
「おぉ、やはりそうだ。後ろ姿が美しい人はすべてに置いて美しいようだ」
ちらりとあたくしの手元をに視線をやり、それからその方はジロジロと無遠慮にあたくしを眺めます。全く記憶にないその方はとても美しい男性で、まだ見慣れない西洋の洋服(確か“すーつ”と言ったかしら)を身に纏っておられました。
:10/02/03 17:19
:SH02A
:☆☆☆
#26 [コウ]
Title:look at (3)
どうやら新任の先生らしく、まだとても若々しい方でいらっしゃいます。失礼ながら同じ形の服をお召しになっている先生方よりも違和感が無く、寧ろ彼のすらりと伸びた背丈にはとても良く似合っていました。
「……おかしな方ですこと」
「おや、何故ですか」
あたくしは優雅に微笑むその彼から目を反らし、今さらながら着物の袖で顔を隠しました。だってあまりにも、彼が美しいから。羨ましいほど、純粋に澄んだ黒い瞳が醜いあたくしを映していると思うと、ひどく情けなくなってしまったのですもの。
:10/02/03 17:22
:SH02A
:☆☆☆
#27 [コウ]
Title:look at (4)
「何故お顔を隠されるのです。折角の美貌を出し惜しみする気ですか」
「おかしいわ。こんなあたくしを、その……き、きれい、だなんて」
自分で口にして更に心が沈みます。どうして自分で自分を貶めなければならないのでしょう。総てはこの異質で不細工な顔に問題があるのですが。
「何を言います。綺麗な人に綺麗と言って、何が悪い」
まるで舞台の役者様のように。彼は綺麗な顔をしかめて、大袈裟にそうおっしゃいました。
:10/02/03 17:24
:SH02A
:☆☆☆
#28 [コウ]
Title:look at (5)
「あたくしには、わかりません。どこを見て、きれい、だなんておっしゃっているのやら」
「綺麗だから綺麗と言ったんだ」
ああどうしましょう。からかわれているのかしら、全く話しが通じません。あたくしはどうしたものかと首を捻りました。
「では逆にお尋ねします。何故そこまでご自分を美しくないと、そうおっしゃるのです?」
なんて失礼な方でしょう。年頃の娘にそんなことをわざわざ尋ねるなんて。
:10/02/03 17:25
:SH02A
:☆☆☆
#29 [コウ]
Title:look at (6)
「ご覧になればわかりますでしょう?この髪も、肌も、目も、総て美しくない原因です」
あたくしはとても悲しくなってまいりました。目の奥がとても熱くなり、気付けば小さな泪が頬を伝っておりました。
「どうして泣いているのです」
「悲しいからに決まってます」
「どうして悲しいのですか」
少し慌てたようにそう尋ねるその人を、あたくしは睨んで差し上げました。
「あなたのような方にはわかりません。不細工な娘の心中など」
:10/02/03 17:27
:SH02A
:☆☆☆
#30 [コウ]
Title:look at (7)
あたくしがそう言って鼻を啜り上げると、彼はきょとんとした顔で目を瞬きし、一瞬の後に大きく声を上げて笑い出しました。なんて方でしょう。あたくしの悲しみは沸々とした怒りに変わり始めました。
「何がそんなにおかしいのですか!」
たまり兼ねてあたくしがついに声を荒げると、彼はふと真剣な顔であたくしとの距離を縮められました。
「おかしくてたまりません。あなたはご自分をご覧になったことはないのですか」
:10/02/03 17:30
:SH02A
:☆☆☆
#31 [コウ]
Title:look at (8)
彼はすぐにふわりと微笑み、彼はあたくしの肩に手を置きます。それは大きくて、とても温かい。あたくしの心臓は激しく鼓動を続けます。
「あなたは美しい」
「何をおっしゃっているのか」
「あなたはきっと、狭い世界に囚われている。誰も、あなたを良い目で見ないのでしょう。それに慣れてしまっている」
彼はするりとあたくしの髪に触れ、そっと指を絡めます。あまりにも優雅なその姿に、あたくしは目を奪われてしまいました。
:10/02/03 17:31
:SH02A
:☆☆☆
#32 [コウ]
Title:look at (9)
「髪は太陽の光の様なゴールド、瞳は空を映すブルー。肌は雪のように白く、唇は薔薇のように赤い」
今度はあたくしがきょとんとする番でございました。彼はそんなアタシをくるりと反転させ、暗くなった外を指差します。
「まるでドールの様なこの姿。“日本”ではまだ、異質でしょうが」
「ご両親は外国の方ですか?」
:10/02/03 17:33
:SH02A
:☆☆☆
#33 [コウ]
Title:look at (10)
暗い窓の外。そのせいで電気が反射して、窓は鏡のようにあたくしを映します。あたくしが小さく頷くと、彼は笑って頷き返して下さいました。
「さぞ、お美しい方なんでしょうね」
そう言って微笑む彼が窓ガラスに映ります。やはりその優雅な笑みは、とても綺麗でございました。
look at
(さぁよくご覧、
この狭い世界を抜け出して)
(本当に美しいものは何だ?)
-end-
:10/02/03 17:37
:SH02A
:☆☆☆
#34 [コウ]
:10/02/03 17:41
:SH02A
:☆☆☆
#35 [コウ]
:10/02/03 17:43
:SH02A
:☆☆☆
#36 [コウ]
Title:無邪気な君に惨敗(1)
「………」
『スー……』
まいった……。静寂に包まれる正午の図書館にて。夏休み初日。幼なじみの##name1##から勉強を教えてくれとせがまれて無理矢理連れてこられて早一時間と三十二分。
「………」
木目調の机に散らばる色とりどりのカラーペン。何冊も開かれてはいるが手付かずの参考書。そこに突っ伏す幼なじみの顔。
:10/02/04 15:07
:SH02A
:☆☆☆
#37 [コウ]
>>36
タグをそのままにしてしまったorz
書き直します
:10/02/04 15:09
:SH02A
:☆☆☆
#38 [コウ]
Title:無邪気な君に惨敗(1)
「………」
『スー……』
まいった……。静寂に包まれる正午の図書館にて。夏休み初日。幼なじみのヒロミから勉強を教えてくれとせがまれて無理矢理連れてこられて早一時間と三十二分。
「………」
木目調の机に散らばる色とりどりのカラーペン。何冊も開かれてはいるが手付かずの参考書。そこに突っ伏す幼なじみの顔。
:10/02/04 15:11
:SH02A
:☆☆☆
#39 [コウ]
Title:無邪気な君に惨敗(2)
「何の為に俺を呼んだんだよ」
寝るなら一人でやれ。というか家で寝ろ。
「帰っちまうぞー」
聞こえていないと分かっているけど呟いて、ぐりぐりと頭をつついた。するとヒロミはもぞもぞと動き、俺のワイシャツの裾を掴む。
『ん〜。だーめ……も、少し……』
「……あと5分な」
:10/02/04 15:14
:SH02A
:☆☆☆
#40 [コウ]
Title:無邪気な君に惨敗(終)
溜息を吐いて俺が呟くと、コイツはにへらと笑いまた参考書に突っ伏した。
無邪気な君に惨敗
(全く…色んな意味で
我慢の限界なんだけど)
-end-
:10/02/04 15:18
:SH02A
:☆☆☆
#41 [コウ]
:10/02/04 15:21
:SH02A
:☆☆☆
#42 [コウ]
Title:ちゅ、ちゅうもく!(1)
『はぁ……』
「……何だよ」
一歩前を歩く彼の背中に向かって溜息連打。何度言っても隣を歩いてくれない彼に、私は御立腹なのだ。恥ずかしがりとかそんなレベルじゃなくて言うなればもう、スーパーシャイボーイ。うん、そんな感じ。もう付き合ってるかさえ不安になる。
:10/02/05 18:41
:SH02A
:☆☆☆
#43 [コウ]
Title:ちゅ、ちゅうもく!(2)
『別に……』
学校内じゃ挨拶もまともにしてくれない。これじゃ片想い時となんら変わらない。むしろ友達だった頃の方が、上手く喋れてた。私の気持ちの一方通行だ。彼はどうして私の告白に良い返事を出してくれたんだろう。思い返せば、一度も好きだなんて言われてないし……。同情だったら情けなさすぎて泣ける。
『はぁ……』
「………」
何度も零れ落ちる私の溜息に、彼は何を思ったのかまだ日が高いにも関わらず、いきなり振り向いて私にハグ。殺す気ですか?
:10/02/05 18:42
:SH02A
:☆☆☆
#44 [コウ]
Title:ちゅ、ちゅうもく!(終)
「わー、可愛いカップル」
「若いねー」
「『………』」
過ぎ行く人たちの冷やかしの声に、変な汗がにじむ。彼の顔は私の首筋に埋まり全く見えないけれど視界の端に映る耳が林檎の様に赤く染まっていた。
ちゅ、ちゅうもく!
<font size="-1">(耳赤いよ)(お前のせいだよ。つーかお前も顔真っ赤…)(君のせいです)
-end-
:10/02/05 18:43
:SH02A
:☆☆☆
#45 [コウ]
:10/02/05 18:45
:SH02A
:☆☆☆
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