僕と君【BL】
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#401 [郁。]
:11/05/25 13:07
:F03B
:/SHv8ZfQ
#402 [郁。]
>>399――一日中の終わりを告げるチャイムが響く。
結局旬からの連絡はない。
そっとしておけってことかな‥。
「歩、帰ろ?」
遥希の手が遠慮がちに伸ばされる。
「‥‥あ、うん。」
:11/05/25 13:13
:F03B
:/SHv8ZfQ
#403 [郁。]
「歩が焦ったところで何も変わんない。二人の問題、でしょ?」
夕焼けに照らされた空を眺めながら遥希が言い聞かせる。
「そうだね‥ありがと、遥希。」
「どういたしまして。」
――はやく、旬のこたえがでればいいな。
:11/05/25 13:18
:F03B
:/SHv8ZfQ
#404 [郁。]
――――旬side
‥俺、は今まで昶のことバンド仲間としてみてきた。
歩が好きだったから当然だけど‥。
でも、ならどうして俺はあの時昶を拒否しなかったんだろ‥。
自分でもわかんねーよ。
昶のこと‥好き、なのに。
あー、なんっかちげぇ‥。
:11/05/26 01:38
:F03B
:Eg2bcfVg
#405 [郁。]
―――――‥翌日
教室のドアを開けると真っ先に少し涙目なあゆが飛びついてきた。
「しゅーんー!」
「っわ、あゆ‥どうし‥」
「どうした、じゃないよ!何で連絡くれなかったの?」
あゆは、すぐに離れると口を尖らせて言う。
:11/05/26 18:34
:F03B
:Eg2bcfVg
#406 [郁。]
「んー‥一人になりたくて‥かな‥」
「許すの、今回だけだからねっ」
それだけ言うとあゆは遥希の待つ席に戻っていった。
昶のこと、聞かないんだな‥。
あゆなりの優しさ、か。
なんて考えてる間に始業のチャイムが忙しく騒ぎ出す。
:11/05/26 18:37
:F03B
:Eg2bcfVg
#407 [郁。]
二人に心配かけないようにも、普通に振る舞った。
昨日と違って、なんだか、一人になりたくなくて。
「なあ、あゆー今日CD買いにいきたいんだけど、着いてきてくれない?」
昼食の焼きそばパンを頬ばりながら視線をあゆと御坂に泳がせる。
「いいよ?ね、遥希いいでしょ?」
:11/05/26 18:40
:F03B
:Eg2bcfVg
#408 [郁。]
「どーぞ、俺もCD予約したかったし。」
少し退屈そうにこたえる遥希にあゆが突っかかる。
「楽しそうにしーなーさーいー!」
二人のやり取りをぼーっと眺めながら時間は過ぎていった。
:11/05/26 18:43
:F03B
:Eg2bcfVg
#409 [我輩は匿名である]
更新
待ってました!
:11/05/29 14:20
:N08A3
:nBL3TJWo
#410 [郁。]
>>409著名さん
ありがとうございます

ちまちま更新でごめんなさい

:11/05/31 06:18
:F03B
:4x/Gxsjc
#411 [郁。]
>>408歩き慣れた通学路。
‥昶はいない。
通い慣れたCDショップ。
‥‥昶はいない。
見慣れた好きなアーティストの棚。
‥‥‥昶は、
「しゅん‥」
え‥?
:11/05/31 06:21
:F03B
:4x/Gxsjc
#412 [郁。]
「えっわっちょ、えっ、あき‥ら‥っ」
手にとったCDがカシャンと音をたてて手から落ちる。
「大丈夫かよ‥クス」
傷にならなくてよかった、と拾ったCDを差し出して昶が笑う。
笑うから‥。
:11/05/31 06:26
:F03B
:4x/Gxsjc
#413 [郁。]
笑う、から‥胸のあたりがきゅーってなるんだ。
前まではこんなじゃなかったのに。
昶のペースに巻き込まれてるみたいで‥。
「‥むかつく」
「え?」
掴んだCDを棚に戻して急ぎ足で店を後にする。
:11/05/31 06:32
:F03B
:4x/Gxsjc
#414 [郁。]
「旬!なあ‥どうし‥」
腕を掴むと昶はぐいっと引っ張って振り向かせる。
‥‥ああ、最悪だ。
‥‥‥俺、いまどんな顔してんだろ。
‥‥わかんねーけど、でも、
やっぱり昶はやさしい、や。
全身がふわりと温かくなる。
:11/05/31 06:34
:F03B
:4x/Gxsjc
#415 [郁。]
「‥俺が‥‥悩ませてるんだよな‥」
「あきら、こっち見ないで、そのまま聞いて」
何かを覚悟したかのように腕に力が篭もる。
「‥ん」
昶の胸に顔を埋めて、
ゆっくりと言葉を吐き出す。
:11/05/31 06:36
:F03B
:4x/Gxsjc
#416 [郁。]
「‥‥昶のこと、ずっとそういう目でみたことなくて‥俺はずっとあゆが好き‥だったわけで、」
昶は黙ったまま何も言わない。
「昶に告白されてから‥おれ、変なんだ‥‥昶のこと思い出すと胸んとこが痛いくらい苦しいっていうか、息がとまりそうっていうか‥」
:11/05/31 06:39
:F03B
:4x/Gxsjc
#417 [郁。]
「数日‥連絡とらなかっただけなのに、すっげー‥さみしくて‥‥会いたいって、思った‥ら‥‥昶いるし‥」
ちゃんと伝わってる?
「‥いっつも、昶のペースに巻き込まれてて‥‥なんか、すげー‥むかついた」
昶はいまどんな顔できいてんだろ‥。
:11/05/31 06:42
:F03B
:4x/Gxsjc
#418 [郁。]
「‥っだから、えっと‥‥」
俺ちゃんと喋れてる?
「旬。好き、好き、好き。」
耳元で落とされる甘い言葉はただただ甘ったるくて、どうにかなってしまいそうなほど身体が熱くなって、
:11/05/31 06:45
:F03B
:4x/Gxsjc
#419 [郁。]
*
うまい言葉も、照れくさい言葉もいらない。
ただ唇を重ねることしかできなかった。
隣に居てほしいのは、ずっと。
*
:11/05/31 06:47
:F03B
:4x/Gxsjc
#420 [郁。]
:11/05/31 12:34
:F03B
:4x/Gxsjc
#421 [郁。]
第四話「君の愛し方。」
まずい。非常にまずい。
なにがって‥‥。
:11/06/06 12:55
:F03B
:z8o0ywHM
#422 [郁。]
待っていたような‥、
待っていなかったような‥。
志望校の判定と先日のテストが
手元にこんにちはしてるわけです‥。
み、見たくない‥っ!
:11/06/07 13:01
:F03B
:heFib58E
#423 [郁。]
どうだった?と遥希。
「あ、えっと‥まだ見てない‥」
「貸して」
俺の手からひょいと
取り上げてふーんと
にやにやしてくる。
「‥はるきくーん?」
:11/06/12 06:33
:F03B
:Z3kOXODk
#424 [郁。]
「だ‥」
遥希が言いかけたところで校庭に響くんじゃないかってほどの大声。
「ああああああっ!?」
ちょ、うるさっ!
犯人はお決まりの旬。
「あゆーっあゆーっ!どうしよー!!」
:11/06/12 06:39
:F03B
:Z3kOXODk
#425 [郁。]
どうしようって割に笑顔だ。
「英語満点とっちゃったよー!」
まんて‥!?
旬っていっつも俺より
順位低かったはずなんだけど‥
「歩、英語赤点ギリギリ。勉強不足だな。」
「赤点じゃなくてよかったー‥!」
:11/06/12 06:47
:F03B
:Z3kOXODk
#426 [郁。]
「え、でも旬なんで英語できるの?」
「確かに‥俺ですら満点なんてないぞ‥」
遥希と揃って旬をガン見する。
照れたように頭を掻きながら
旬はえへへと答える。
「だってー曲作るのに
英語言えないんじゃ
話にならないじゃん?
独学だけど頑張ってんのー!」
:11/06/14 11:26
:F03B
:EHfVBFAU
#427 [郁。]
「まあそんだけ本気ってこと。」
旬の目が一瞬だけど真面目になる。
瞬きのあとすぐに
へらっと笑ってみせたけど。
みんな進路とか、
やりたいこととか、
夢とか、しっかり自分が
あるっていいなあ‥。
:11/06/14 11:35
:F03B
:EHfVBFAU
#428 [我輩は匿名である]
あげっ( ´ ▽ ` )b
:11/08/13 23:41
:iPhone
:oF8I.O8k
#429 [郁。]
著名さま
あげありがとうございます(´;ω;`)
なかなか進まなくてすみません‥;;
:11/09/13 12:46
:F03B
:.m3jYxXA
#430 [我輩は匿名である]
待ってました!
またの更新楽しみにしております!
:11/09/14 18:37
:N08A3
:hflyohxE
#431 [郁。]
著名さん
長い間お待たせしてしまって;;
本当にすみません°・(ノД`)・°・
ありがとうございます!!
:11/09/15 04:49
:F03B
:pmuzT54Y
#432 [郁。]
>>427―――――――‥‥俺もちゃんと見付けなきゃ。
俺だけの進路‥。
このまま遥希と同じ大学で進路すすめてもいいのかな‥。
――――――――――‥‥
―――――‥‥‥‥
:11/09/15 04:51
:F03B
:pmuzT54Y
#433 [郁。]
とは言うももの、
やりたいことなんて特別あるわけじゃないし‥。
一人だけ取り残された気分だった。
考えても俺だけが
答えを出せないでいた。
――――――――――‥
――――――‥‥‥
『ぼく、小夜子先生みたいになりたい!』
:11/09/17 07:14
:F03B
:vsOEQWOE
#434 [郁。]
――――‥‥
なんだこれ‥ゆ、め‥?
目の前に広がるのは卒園した幼稚園、確か4歳のときの俺と俺と旬が大好きだった深山小夜子先生‥。
『そっか!じゃあ、歩くんは先生より大きくならないとねっ』
そう言って無邪気な笑顔で頭わ撫でる小夜子先生。
:11/09/18 07:24
:F03B
:1du.BjN6
#435 [郁。]
『うん!ぼく、大きくなったら、ここでせんせいするんだ!』
『じゃあ、先生と約束しよっか、先生待ってるね。』
そう言って交わした指切り。
そういえば、卒園してから小夜子先生に会ってないな‥。
元気にしてるかな。
:11/09/18 07:29
:F03B
:1du.BjN6
#436 [郁。]
―――――――――‥‥‥
――――――――‥‥
「え、小夜子先生って‥東雲幼稚園の?」
「うん」
翌日俺は思い切って旬に小夜子先生に会いにいくのについてきてほしいと頼んでみた。
「いいけど、なんでまた?」
昼食のパンを頬張りながら首を傾げる俺の幼なじみ。
:11/09/18 07:45
:F03B
:1du.BjN6
#437 [郁。]
「あー、うん、まあ‥ちょっとね」
少し恥ずかしくて言い出せなかった。
男の保育士なんて笑われるかもしれないし。
本当にやりたいことなのか確かめてから話すつもりだった。
「ふーん。遥希も来んの?」
今まで話が読めていなかっただろう遥希はぽかんとしている。
:11/09/18 07:48
:F03B
:1du.BjN6
#438 [郁。]
「遥希も来たら?俺らが仲良くあーんなことや、こーんなことして育った幼稚園だよ?」
旬がにやつきながら俺の肩を抱き寄せる。
「ちょ、しゅ‥旬!」
遥希は今にも旬に飛びかかりそうだ。
「あゆ、したろ?幼稚園の掃除用具入れん中でさあ」
「ばっ///あ、あれは‥っ!」
:11/09/18 12:30
:F03B
:1du.BjN6
#439 [郁。]
「‥何したの?」
遥希くんは案の定お怒りの様子。
とりあえず旬から離れて遥希に説明しようとしたが旬が横からわってはいってくる。
「やー、エロ本見つけて二人でこっそり見ようとしてたんだよねー!」
言い訳探してたのに、何で旬ってこう‥。
恥じらいがないというか‥。
:11/09/18 12:33
:F03B
:1du.BjN6
#440 [郁。]
呆れて言葉も出ない俺を遥希が覗き込む。
「っわ‥な、なに‥?」
予想外で耳まで熱くなるのがわかる。
「‥ほんと?」
「え?」
「高山が言ってること。」
:11/09/18 12:35
:F03B
:1du.BjN6
#441 [郁。]
うっ‥わざわざ確認とりますか‥。
「ほんとだけど‥そ、それがなに‥?俺だって男なんだしその‥」
視線をずらしてごにょごにょ言ってると遥希に左頬を摘まれる。
「歩のえっち。」
:11/09/18 17:31
:F03B
:1du.BjN6
#442 [郁。]
:11/09/18 17:48
:F03B
:1du.BjN6
#443 [郁。]
「行って良いならいくけど、いつ行くの?」
いつ‥できれば今日行きたいんだけどな‥。
時間もあんまりないし‥。
「今日でいーじゃんっ!」
持ってたイチゴミルクの紙パック高くあげて旬が言う。
「俺もはやいほうがいいから今日だと助かる。」
:11/09/19 07:02
:F03B
:lt6ytn.A
#444 [郁。]
―――――――――‥‥
―――――――‥‥‥
懐かしい道を記憶を頼りに進んでいく。
俺と旬の家を超えて土手を真っ直ぐおりたら東雲幼稚園。
駅とは逆方向だから最近となっては土手を通ることも多くはなくてとても懐かしかった。
「ガキの頃は土手がすごいでかく感じてたのに、こうして見るとそんなことないなー」
旬も懐かしそうにきょろきょろしながら俺の隣を行く。
:11/09/19 07:13
:F03B
:lt6ytn.A
#445 [郁。]
そのまましばらく歩くと懐かしい門が見えた。
忘れてるかと思ったけど、見れば思い出すというもので。
お昼はとうに過ぎているためか園内の庭などに人影はなかった。
「入らねえの?」
遥希に頭をぽんとされて我に返る。
「えっ、あ、うん!入るよ!」
:11/09/20 07:14
:F03B
:ZrRKmYz2
#446 [郁。]
「こんにちはー‥」
おずおずと足を進めると旬がこんちはー!と叫んで背中を押す。
園内からはーいという返事とともに懐かしい笑顔がひょっこり覗いた。
10年前と変わらずきれいな小夜子先生だ。
「えっ、あ、歩くんと旬くん‥?」
:11/10/04 07:18
:F03B
:F.ZKwo5c
#447 [郁。]
「そーだよ、小夜子先生老けてないからちょっとびっくりした!」
なんて笑いながら旬は返す。
「旬くんも上手ねぇ。でも急にどうしたの?10年ぶりよね」
優しい笑顔のまま園内の客間に案内された。
客間までの間、俺たちの育った懐かしい景色が少し小さくなって広がっていた。
:11/10/04 07:22
:F03B
:F.ZKwo5c
#448 [郁。]
「ここ、変わらないでしょう」
客間に案内され腰をおろして小夜子先生が窓の外を見つめながら言う。
「高槻先生、失礼します」
トントンとノックのあとに若そうな女性がお茶菓子を差し出してくれた。
「えっ、あ、すみません、お構いなく!」
:11/10/05 07:23
:F03B
:F0niBvn.
#449 [郁。]
小夜子先生はくすくすと笑いながら、歩くんも変わらないわねと笑顔を向けてくれる。
隣に座っていた旬がはっとしたように声を出す。
「あれ、たかつき‥?小夜子先生‥って‥」
そういえばと俺も目を丸くした。
「えぇ、婚約したのよ。中学に上がる子供だっているんだから!」
:11/10/05 07:26
:F03B
:F0niBvn.
#450 [郁。]
えへへ、と照れ笑いをしながらお茶を口に運ぶ。
『おめでとうございますっ!』
旬と口を揃えたあとに遥希も続けた。
「結婚なんて俺たちの歳じゃ実感わかないよな‥」
「そもそもあゆと遥希は「わーっわーっ!///」
:11/10/05 07:29
:F03B
:F0niBvn.
★コメント★
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