狼と猫と私△
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#14 [琉奈
]
その人はベンチに座ったまま
私に気付いてないようだ。
前髪が顔にかかっていて
顔がはっきり分からない。
「あのー……。」
私は恐る恐る話しかけてみた。
でも反応がない。
"え?無視?"
私は顔をしかめた。
そしてその人の肩を軽く
叩いてみた。
「もしもーし?」
:10/02/08 17:46
:SH03A
:UooLte8g
#15 [琉奈
]
シーン…。
やっぱり反応がない。
私は不思議に思い、
その場にしゃがみ込んで
その人の顔を覗き込んだ。
"う…わ…。"
その人は寝ていたけど、
寝顔がかっこよかった。
顔が整っていた。
"てか寝てるし。
こんなとこで……。"
私は諦めて立った。
その時急に右腕を掴まれた。
:10/02/08 17:52
:SH03A
:UooLte8g
#16 [琉奈
]
"えっ…。"
「俺になんか用?」
私は掴まれた腕の先を
目線で辿ってみた。
やっぱりそうだ。
寝ていた人だ。
「いやっ……あの……。」
私は急なことでビックリして、
上手に話せずにいた。
そしてやっぱりかっこいい。
「俺の寝顔見てたっしょ?」
:10/02/08 17:56
:SH03A
:UooLte8g
#17 [琉奈
]
その人は少し長めの前髪を
だるそうに横に流した。
"ばれてたの!?"
「聞きたいことがあって…。」
「俺のアドとか?」
その人は怪しく微笑んで言った。
絶対にこの人楽しんでる!
「ちっ…違います!
教室がっ…。」
「隠さなくていいし。」
:10/02/08 18:00
:SH03A
:UooLte8g
#18 [琉奈
]
「隠してません!」
私は子供みたいに必死だった。
なんてバカなんだろ…笑
「名前は?」
「はい…?」
「だから名前は?」
"あー……もう!
意味分からない!"
私はイライラして
掴まれていた腕を
無理矢理振りほどいた。
:10/02/08 18:03
:SH03A
:UooLte8g
#19 [琉奈
]
「もっ…もういいですっ!」
私は勢いよく180度回転して
その場から早足で去った。
"話噛み合わない人!
どんだけ自意識過剰!?"
私はムキになって
ずんずんと歩いていった。
我に返ると余計にB棟が
分からなくなった。
:10/02/08 18:43
:SH03A
:UooLte8g
#20 [琉奈
]
"あの人のせいだー!"
私は片手で頭を
ぐしゃぐしゃっとした。
"また誰かに聞かなきゃ…。"
「なんか探しもの?」
男の人の声が聞こえて
私は振り向いた。
さっきの人と同じぐらい
かっこいい人がいた。
:10/02/08 18:59
:SH03A
:UooLte8g
#21 [琉奈
]
私は人差し指で自分を指し、
「私ですか?」っていう
合図を送った。
その人は優しく微笑んで
軽く頷いた。
「B棟探してるんです。」
「B棟か…。
案内してあげるよ。」
「ありがとうございます!」
"さっきの人と比べものに
なりません!優しい!"
:10/02/08 19:07
:SH03A
:UooLte8g
#22 [琉奈
]
私はその人と並んで
歩きはじめた。
隣に並んで歩くのが
恥ずかしいぐらい
その人はかっこいい。
「名前なんていうの?」
「日向桃子です。」
「桃子ちゃんか〜。
俺は山本春樹。
ちなみに1年。」
"1年!?一緒だ〜!"
:10/02/08 20:38
:SH03A
:UooLte8g
#23 [琉奈
]
「私も1年っ。」
「まじで!?
同い年かぁ。」
春樹くんはそう言うと
優しく笑った。
「学部は?」
「経済学部ー。」
「あー…俺は心理学部。」
:10/02/08 20:43
:SH03A
:UooLte8g
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