君はフォーク 俺はナイフ ※18禁
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#65 [我輩は匿名である]
「モリカワ…シンヤ…?」

「心の夜と書く。変わった字だが。
気軽に心夜って読んでくれ。」


「頭ぁ!
そんなんだから他の組から嘗められるんっすよ〜!」


「いいじゃねぇか。
俺はそんな呼ばれ方より自分の名前を言ってくれた方がいい。」

「まったく頭は昔から変わんねぇなぁ!」

⏰:10/03/12 17:54 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#66 [我輩は匿名である]
その会話で皆笑う。
裏社会とは思えないほどの賑やかさ。
…家族みたいだ。

「腕…熱かっただろう?
よく耐えたな。」

いつの間にか俺の横に白い髪の男が居た。

「…あの…。」

「あぁ、俺は佐野 優輝。」

⏰:10/03/12 17:56 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#67 [我輩は匿名である]
「…サノ…さん…。」

「ん?」

「あ、いえ…。」

「この白い髪の事?」

「違います。
呼んでみただけです。」

「そう?
この髪染めた訳じゃねーんだぜ。」

「え?」

⏰:10/03/12 17:57 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#68 [我輩は匿名である]
「俺、小さい頃虐められててさ学校行くの嫌になって家に引きこもってたんだ。

母さんはそんな俺を見てどうにか学校に連れて行こうと必死になって家から引っ張り出して…
俺も絶対行きたくないから反抗ばっかして…

そしたら母さんは俺が学校に行かなきゃ自殺するとか言い出すし、精神的にやられて髪の毛が段々白くなり始めて…
黒に染めたんだけどそれでもすぐ白になって俺、中学も行けなくなって、そしたら勿論出席単位も取れてねーから高校は勿論無理。

で、この仕事に……今の頭に…心夜さんに拾われたんだ。」

⏰:10/03/12 17:58 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#69 [我輩は匿名である]
……………………長い。

虐められて髪が白くなって高校行けなくて心夜さんに拾われた?

途中からの高校行けなくて心夜さんに拾われた意味が分からない。
働けばいいんじゃないのか。

「…それは大変でしたね。」

なんて心にも無いことを言う。

「心夜さんって若いのに組長なんてすごいですね。」

「ああ、心夜さんのお父さんがこの組の頭だったんだけど一年前に癌で亡くなったんだ。」

⏰:10/03/12 17:59 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#70 [我輩は匿名である]
「それで心夜さんが次の頭になったって訳。

…誰にも弱音とか愚痴とか吐かねーし、仲間に八つ当たりも暴力もしない強くて優しい人だ。

若白髪って金持ち…幸せになれるって言うじゃん?
俺、心夜さんに拾われた事が若白髪のくれた幸せだとずっと思ってる。
昔はこの白髪嫌いだったけど今はこいつに感謝してる。

それと蓮。
俺、皆から白髪って呼ばれるからお前も俺の事白髪って呼んでくれ。」

⏰:10/03/12 18:00 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#71 [我輩は匿名である]
…………………また話が長い。
それに…しらが…って…。

とりあえず心夜さんが優しい事だけは分かった。

「ま、とにかくお前も心夜さんの為に働けばいいって事だ。」

「…はい。」


『頭!持ってきました!』

さっき心夜さんに指図された男が何かを持って戻ってきた。

⏰:10/03/12 18:00 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#72 [我輩は匿名である]
「すまないな。」

「いえ。」

「蓮、こっちに来い。」


「?」

心夜さんに呼ばれた。
行ってみると…

「肉?」

⏰:10/03/12 18:01 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#73 [我輩は匿名である]
「食え。」

「え…でも。」

「………。」

心夜さんは何も言わず俺をじっと見ている。
何か企みでもあるのか…?

「…いただきます。」

俺は箸を握って肉を口に入れた。

⏰:10/03/12 18:01 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


#74 [我輩は匿名である]
…変わった味…食べた事がない味だ。


「…あの、この肉って、な


『人間だ。』





………………え…。」

⏰:10/03/12 18:02 📱:SH003 🆔:T4hkIj2E


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