記憶を売る本屋さん
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#492 [ま]
がんばれ直人(´・ω・`)
:10/04/10 20:52
:P04A
:/O00ahZg
#493 [我輩は匿名である]
ちょうど休み時間になり、響子は、ポケットで携帯電話のバイブが鳴っているのに気付いた。
『おはよう。
悪いんだけど、8組に神崎飛鳥っていう金髪の女が来てるか見てくれないか?
直人からのお願い(>人<)』
「…神崎飛鳥…?」
響子は誰だろう、と首をかしげ、教室を出る。
「(直人から…って事は、水無月君も休みかな…?)」
早歩きで8組まで行き、顔をのぞかせる。
:10/04/10 21:55
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:4t4VPhl2
#494 [我輩は匿名である]
「ねぇねぇ」
ドアの傍にいた男子に声をかける。
「今日、神崎っていう金髪の子、来てる?」
「神崎?来てないよ」
男子の1人が答える。
「最近ずっと休みだよなぁ」
「そう。今週1日も来てないし。無断欠席みたいだぞ」
男子達はいろいろ教えてくれた。
響子は「ありがとう」と笑って、屋上へと足をすすめる。
:10/04/10 21:55
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#495 [我輩は匿名である]
自分たちが落ちたあの階段の踊り場で、響子は薫に電話をかける。
「あっ、薫?」
「ごめんな、いきなり。どうだった?」
「休みだって。今週はずっと無断欠席って男子が教えてくれたよ」
「今日は水曜日だから、3日間か」
「…その子がどうかしたの?」
響子は壁にもたれる。
:10/04/10 21:56
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#496 [我輩は匿名である]
「その女が、石川晶かもしれないらしい」
「石川晶?あぁ、落ちてきた子?」
「そう、落ちてきた子」
薫の声が若干呆れている。
「そいつが、また自殺するかもしれないらしい」
「…何それ」
響子は首をかしげる。
「わからない。直人がそう言ってる」
薫もわからなそうに返事をする。
:10/04/10 21:56
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#497 [我輩は匿名である]
「でも…あの子、飛び降りはもうしないと思うよ」
響子はそれだけ、はっきりと言った。
「何で?」
「落ちてくるとき、目が合ったのよ、あの子と」
響子は言う。
「目が合って、一瞬ハッとしてた。『しまった』とか思ったんじゃない?
勝手に私が考えてるだけだけど、飛び降りはもう出来ないと思う。普通なら、ね」
「…そうか。わかった、ありがとう。じゃあまたな」
薫はそう言って、電話を切った。
響子も携帯電話をポケットにしまい、教室に戻っていった。
:10/04/10 21:57
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#498 [我輩は匿名である]
その頃、直人はハンバーガー店の前で悩んでいた。
今日は朝ご飯を食べていない。そのため、腹が減ってきたらしい。
「…どーしようかなぁ…」
悩んでいると、薫が電話をかけてきた。
「お待たせ」
「あぁ…どうだった…?」
直人はぐったりしたまま尋ねる。
:10/04/10 21:57
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#499 [我輩は匿名である]
「どうかしたのか?声が死んでるぞ」
「腹減った…」
「はぁ?朝ご飯食べてないのか?」
「朝から何も食ってない…」
「何か食えよ…」
薫は呆れている。
「でも、のんきになんか食ってる場合じゃねーだろ…?」
「あいつはもう、飛び降りはしない」
薫の言葉に、直人は「え?」と姿勢を正す。
:10/04/10 21:58
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#500 [我輩は匿名である]
「何でわかったんだよ?」
「響子が言ってた。あいつが落ちてきた時に目が合ったって。
その時に、『しまった』って感じでハッとしてたらしい。
今日子を下敷きにしたのをわかってるなら、普通なら怖くて出来ないんじゃないか。
あくまで響子の考えだけどな」
「…そっか…」
直人は何だかホッとした。
:10/04/10 21:58
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#501 [我輩は匿名である]
「…ごめんな、手伝ってもらっちまって…」
「…いいよ。…もうあの女の事考えるのは止めたんだ」
薫は小さく笑う。
「…どうしたんだよ?いきなり」
「…正確には“考えないようにしてる途中”かな。
…“霜月優也”として生きるのは…もう疲れた。
“どうでもいい”ぐらいに思ってないと、ハゲるしな」
薫は大きくため息をつく。
:10/04/10 21:58
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