記憶を売る本屋さん
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#197 [我輩は匿名である]
「あ」

下駄箱で、直人はたまたま響子を見つけた。

響子は1人で帰るようだ。

「なぁ」

何となく、直人は響子に声をかける。

「……あ、もしかして月城くんの友達?」

「そうそう、俺、水無月直人。よろしく」

「私は香月響子。こちらこそよろしく」

響子はにこっと笑いかける。

⏰:10/03/29 20:32 📱:N08A3 🆔:P5Rp3vxg


#198 [我輩は匿名である]
「薫、委員会でさ。良かったら一緒に帰ってもいい?」

「うん、一緒に帰ろ」

響子は快く頷いてくれた。

直人と響子は並んで学校を出る。

「水無月くんって、いつから月城くんと仲良いの?」

「俺達は、幼稚園入る前から仲良いよ」

「そんなに前から?」

「親同士が仲良いからなぁ。よくどっちかの家に行って遊んだりしてたから」

「へぇー。じゃあ、幼なじみなんだね」

⏰:10/03/29 20:33 📱:N08A3 🆔:P5Rp3vxg


#199 [我輩は匿名である]
「まぁな」

直人は「へへっ」と笑う。

「香月の家ってどこ?」

「結構近いみたい。月城くんのマンションの前の道をまっすぐ行って、

突き当たりを右に曲がってまたまっすぐ行けば着くよ」

「…薫のマンションの前の道って、突き当たりまで結構距離ないか?」

前に薫と、マンションからそのつきあたりの壁まで競争した事があった。

確か、直人の方が早くて、18秒だった。

50m走で7秒台だから、100m以上あると考えられる。

⏰:10/03/29 20:33 📱:N08A3 🆔:P5Rp3vxg


#200 [我輩は匿名である]
「(そこからまたまっすぐ行くって事は…近いって言えるのか…?)」

「水無月くん?」

考え込んでいると、響子が気にして話し掛けてきた。

「へ?」

「どうしたの?」

「いや、何もない」

どうでもいい事を考えていたため、直人は慌てて断る。

だからあの雨の日、一緒に来ていたのか。

直人はやっと納得した。

⏰:10/03/29 20:34 📱:N08A3 🆔:P5Rp3vxg


#201 [我輩は匿名である]
「…月城くんって、ちょっと他の子と違うよね」

「…へ??」

直人はぽかんとする。

「いや、変わってるっていう意味じゃないよ?そうじゃないけど…」

「あー、まぁ何となくわかるよ。変に大人びてると言うか、クールすぎるというか」

「ははっ。うん、月城くんってあんまり騒いだりしないみたいだから、何か目を引くっていうか…」

「あぁ、騒がないなぁ、あいつは。喋ってて楽しいか?」

「楽しいよ。月城くん、いろんな話してくれるから」

⏰:10/03/29 20:34 📱:N08A3 🆔:P5Rp3vxg


#202 [我輩は匿名である]
「そっか、あいつが女を気にするのって初めてだから、どーしても気になってさ」

「…そうなんだ」

響子は少し顔を赤くして目をそらす。

「ま、そういう事だからさ、あいつの事可愛がってやって」

「あははっ、何それ」

直人と響子はそんな話をしながら、ぼちぼちと家に帰っていった。

⏰:10/03/29 20:35 📱:N08A3 🆔:P5Rp3vxg


#203 [我輩は匿名である]
直人はベッドに寝転んで、少しめんどくさそうに本を見つめる。

「…そろそろ何か起きてくんねーかなぁー…」

どうせ今日も何もないのだろうが、万が一何か進展があっても困る。

直人ははぁっとため息をつき、起き上がる。

期待はせずに、ゆっくりと本を開いた。

⏰:10/03/29 23:30 📱:N08A3 🆔:P5Rp3vxg


#204 [。゚+ゆきな+゚。]
>>2-200

⏰:10/03/29 23:58 📱:SH904i 🆔:eeM7faXQ


#205 [我輩は匿名である]
>>204さん
ありがとうございます

⏰:10/03/30 12:30 📱:N08A3 🆔:3m0ZWZ2s


#206 [我輩は匿名である]
今日もまた、学校だ。

それも下校中。

「絶対何もないな。あーあ…いつまでこうなんだよ…」

直人は早速ぶつぶつ言う。

「あのぅ…」

要の背後で声がした。

振り返ると、見たことのある顔。

「うわぁ…美代だ…」

話し掛けてきたのは、あの美代だった。

⏰:10/03/30 12:30 📱:N08A3 🆔:3m0ZWZ2s


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