記憶を売る本屋さん
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#513 [我輩は匿名である]
>>512さん
いつもコメントありがとうございます

ぜひ直人の頑張りを見届けてやって下さい(*´∇`)

⏰:10/04/11 21:16 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#514 [我輩は匿名である]
「(こっちって…何かあったっけ…?

あ、もしかして、姫崎公園か?…2人で行ったことないけど…)」

直人はどこに行けばいいのか悩みながら、ひたすら歩く。

だいぶ疲れたのか、歩く速度が遅くなってきている。

「(…オレンジの猫って何だったんだ…?)」

女の子の言葉が、直人は気になっていた。

「(あいつ、猫なんか飼ってるのか…?でも、オレンジって…)」

そんな猫がいるのだろうか。

直人は考えつつ、携帯電話を見る。

⏰:10/04/11 21:17 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#515 [我輩は匿名である]
もう12時を過ぎている。

「もう昼か…」

さっきいろいろ食べた為、腹は空いていないのだが、時間が経つのは早い。

「やばいよなぁ…」

早く見つけないと、暗くなると探しにくくなる。

直人は「あぁー」と頭を抱える。

困り果てて、携帯電話を開いたり閉じたりしてみる。

⏰:10/04/11 21:17 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#516 [我輩は匿名である]
薫に相談したいが、これは自分と晶の問題だ。

第一、薫に聞いたところで何もわからないだろう。

「…自分でどーにかしろって事だよな」

直人は1人でぶつぶつ言う。

20分ほど歩いて、姫崎公園に到着した。

しかし、ここにも飛鳥らしい人はいない。

子ども達が親に連れられて、楽しそうに遊んでいる。

⏰:10/04/11 21:18 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#517 [我輩は匿名である]
直人は急に虚しくなってきて、傍にあった長椅子に腰を下ろす。

「はぁ…もうマジありえねぇ…。何でめんどくさがりな俺がこんな事…」

少し休もうと思い、直人は足だけ椅子から垂らして寝転がった。

…ほんの少しだけのつもりだったのだが。

⏰:10/04/11 21:18 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#518 [我輩は匿名である]
携帯電話のバイブが鳴り、直人は目を覚ました。

「……あぁ…やべ…寝ちまった…」

まだ寝足りないような顔で起き上がり、携帯電話を開く。

そして、ハッと目を見開いた。

「3時半!?マジで!?」

直人は驚いて辺りをキョロキョロする。

遊んでいるのは、もう幼児ではなく、学校帰りの小学生に変わっている。

「(やってしまった…)」

寝すぎた事にショックを受けながら、直人は電話に出る。

⏰:10/04/11 21:19 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#519 [我輩は匿名である]
「もしもし…?」

「直人!あんたどこにいるの!?」

「(げ…)」

母親だった。

「いや、大丈夫だったついでに散歩してたら、道に迷ったというか…。

もうちょっとしたら帰るから!」

直人はそう言って、強引に電話を切った。

「(やべぇなぁ…早く帰らないと怒られる…)」

ますます直人は頭を抱える。

⏰:10/04/11 21:19 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#520 [我輩は匿名である]
「(…くそー…晶の行きそうな場所…行きそうな場所…)」

腕を組んで考え直す。

「(…晶の…好きな場所…とか…無かったっけ…?)」

晶と行ったといっても、あの喫茶店しか思い浮かばない。

しかし、直人は思い出した。

⏰:10/04/11 21:20 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#521 [我輩は匿名である]
初めてのデートの約束をした時。

『初めて会った、あの場所がいい!』

直人は考えるよりも先に走りだした。

これでダメなら、もう諦めるしかない。

一か八かの賭けだった。

⏰:10/04/11 21:21 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


#522 [我輩は匿名である]
疲れて、足が何度ももつれて転びそうになりながら、直人は走り続ける。

まるで、“もう1人の自分”が、直人の身体を動かしているかのように。

ただ無心で走った。

あと1つ、角を曲がれば、昔のあの場所に着く。

もうすっかり様変わりしているが、直人は何故か、全く迷わなかった。

「(晶…!)」

角を曲がる。

⏰:10/04/11 21:21 📱:N08A3 🆔:IZShO6bo


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