浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#163 []
 
少年が母親に
傷つけられていたあの時
壱助さんはあたしに
同じ様なことを言った

『助けた所で
貴女は少年を養えますか?
それが彼にとって
幸せだとは限らない。』


救い出すだけが勇気じゃない
見過ごす勇気は絶大だ

⏰:10/05/17 13:24 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#164 []
 
「死を覚悟することは
そう‥容易いことではない」

壱助さんを
いつも遠くに感じた

すぐ近くにいるのに
どこか遠くて


壱助さんは
いつも真っ直ぐ先を見つめてた

⏰:10/05/17 13:25 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#165 []
 
あまり笑わないし
いつだって冷静で

だけど本当は
誰よりも感情豊かで
それをただ胸の内に秘めて
常に一番正しい道を
選んできたんだ



‥何も知らなかった
明かされた鋼鉄の真実

⏰:10/05/17 13:25 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#166 []
第四一章 【躊躇いの先に】
>>153-165
*。*。*。*
のろま更新すみませぬ(´・ω・`)
なんせこんな展開の予定じゃ
なかったもんd‥ ←

壱助さんの素性を
明らかにしたかったんですが
文章力ユーモアに欠けるため
なかなか上手くいきませんな。
bbs1.ryne.jp/r.php/novel/4676/

⏰:10/05/17 13:31 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#167 []



あたしを守るため
死を惜しまなかった父

その父にあたしを任せられ
‥それじゃぁ、壱助さん

「死んで‥しまうの?」


もう目の前で
大切な人を失うのは嫌だ

⏰:10/05/17 13:32 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#168 []
 
自分のためだと言われたって
独り残されたあたしは
どう生きたらいい?

生きる術が見つからないじゃない
ただ辛いだけじゃない

そんな思いまでして
生きたいなんて‥思えないよ

⏰:10/05/17 13:32 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#169 []
 
「‥まぁ、それが私の使命
"生き甲斐"とでも
言っておきましょうか、ね」


目を伏せて笑った
苦笑でもない作り笑いでもない
どこか満足げな笑みだった

⏰:10/05/17 13:33 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#170 []
 
あたしは壱助さんの為なら
死んだって構わない
そう思っているのに‥



どうして、そう
みんな身勝手なの?

⏰:10/05/17 13:33 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#171 []
 
「見殺しにした‥からです。
罪償いです、よ
私なりの‥償い。」

つり上がった唇
綺麗に弧を描いて
切ないため息がひとつ


「まぁ‥そんなのは
只の言い訳にしか
‥過ぎないのもしれません、ね」

⏰:10/05/17 13:34 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


#172 []
 
ばちりと目があった
いつもの鋭さはどこか柔らかくて

まるで自分に呆れるかのように
軽く鼻であしらった


「義務じゃあない‥
私の意思です、よ」

「意思?」

⏰:10/05/17 13:35 📱:D905i 🆔:u/aJ89Bs


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