浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#158 [笹]
「何となく‥ですよ」
「何となくで人を見殺しにして
何となくで‥あたしを?」
妙な憤り
何か正確な理由を
予想していたわけではないけど
ちゃんとした理由が欲しかった
このもどかしさを
埋めてほしかった
:10/05/17 13:23
:D905i
:u/aJ89Bs
#159 [笹]
そしたら何故か
気持ちに整理が付きそうで‥
「あるじゃあないですか‥
根拠は無くとも‥ねぇ」
「じゃあ‥どうして
お父さんを助けて‥」
「よく魘されたもんです、よ
あの生々しい残虐さ‥」
:10/05/17 13:23
:D905i
:u/aJ89Bs
#160 [笹]
被せられた声は
遠くを見つめているような
それでいてまだ
生々しさを保ったままで
飛び散った褐色の液体
へばりつくような呻き声
鼓膜を突き破る悲鳴
あの光景を
貴方は同じように見てた
:10/05/17 13:23
:D905i
:u/aJ89Bs
#161 [笹]
「眠りにつくたびに
襲われるものですから‥
単純に‥寝るのを止めましたが」
とんだ冷酷人間だ
そう思っていたけれど
もしかしたら
あたしなんかより
重い恐怖を背負っていたのかも
:10/05/17 13:24
:D905i
:u/aJ89Bs
#162 [笹]
「香夜さんと父上‥
両方を救うことなど
‥容易い事でした。」
「‥壱助さん」
「しかし‥
私には、その先が見えず
‥助けた所で
お二方が幸福かどうかなど
わかりゃしなかった。」
:10/05/17 13:24
:D905i
:u/aJ89Bs
#163 [笹]
少年が母親に
傷つけられていたあの時
壱助さんはあたしに
同じ様なことを言った
『助けた所で
貴女は少年を養えますか?
それが彼にとって
幸せだとは限らない。』
救い出すだけが勇気じゃない
見過ごす勇気は絶大だ
:10/05/17 13:24
:D905i
:u/aJ89Bs
#164 [笹]
「死を覚悟することは
そう‥容易いことではない」
壱助さんを
いつも遠くに感じた
すぐ近くにいるのに
どこか遠くて
壱助さんは
いつも真っ直ぐ先を見つめてた
:10/05/17 13:25
:D905i
:u/aJ89Bs
#165 [笹]
あまり笑わないし
いつだって冷静で
だけど本当は
誰よりも感情豊かで
それをただ胸の内に秘めて
常に一番正しい道を
選んできたんだ
‥何も知らなかった
明かされた鋼鉄の真実
:10/05/17 13:25
:D905i
:u/aJ89Bs
#166 [笹]
:10/05/17 13:31
:D905i
:u/aJ89Bs
#167 [笹]
:
:
あたしを守るため
死を惜しまなかった父
その父にあたしを任せられ
‥それじゃぁ、壱助さん
「死んで‥しまうの?」
もう目の前で
大切な人を失うのは嫌だ
:10/05/17 13:32
:D905i
:u/aJ89Bs
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