浮 き 世 の 諸 事 情 。
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#189 [笹]
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そして平凡‥平凡‥?
またいつものような生活に戻る
あんまり深入りはできなかった
だけどそれでよかったのかも
きっともう少し大人になって
心の準備ができたら
全部包み隠さず‥
心の準備と言えば‥あぁ
:10/05/27 21:22
:D905i
:LasqqonI
#190 [笹]
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:
成り行きと言うか
そんな感じで呆気なく
‥壱助さんに唇が奪われた
体は冷たいのに
まるで別人かのように温かくて
その上、引き締まり
無駄な肉のない体とは違い
大福みたいにやわらかい
:10/05/27 21:22
:D905i
:LasqqonI
#191 [笹]
一瞬にして
こんな思いが頭を駆け巡り
現実だと思えば
頬は熱くなるばかりだった
「んん‥」
こういう時はどうしたらいいのか
経験不足なあたしには
何一つわからない
息はしていいのかとか
目は瞑るべきなのか‥とか
:10/05/27 21:23
:D905i
:LasqqonI
#192 [笹]
心の準備が間に合わなくて
驚きにかっと開いた瞼を
ゆっくりと閉じてみて
うっすら隙間から見える
柔らかな睫や通った鼻筋
毛穴などないんじゃないか?
‥そんな馬鹿なことは有り得ない
「ん‥んん」
:10/05/27 21:23
:D905i
:LasqqonI
#193 [笹]
遂に息苦しさも限界に達し
眉間にしわが寄った
壱助さんの着物の襟あたりを
ぐいっと掴み合図をしても
一向に離れる気配なし
まさか‥これは‥
一種のお仕置き?拷問か?
接吻にて窒息死‥
うぅん悪くないかも‥
:10/05/27 21:24
:D905i
:LasqqonI
#194 [笹]
若干遠のく意識を横目に
やっと離れた唇
余裕たっぷりなその唇の隙間から
小さく息が漏れていた
壱助さんの吸う分の空気まで
吸ってしまう勢いで
肺の隅から隅までに
部屋中の酸素を取り込んだ
:10/05/27 21:24
:D905i
:LasqqonI
#195 [笹]
「すぅ‥はぁ‥。」
「ほぉう‥」
「あの‥えと‥」
近すぎてぼやけていた顔が
少し離れてみてはっきり見えた
さっきまでの甘い時間に
恥ずかしさわ覚えて
胸のあたりから
どくどくと熱を帯びてきた
:10/05/27 21:25
:D905i
:LasqqonI
#196 [笹]
「物足りない‥と」
先ほどまで触れあっていた
艶容な唇がつり上がる
「我慢ならない‥か」
自分の手が
壱助さんの首に回ってることに
はっと気づく
:10/05/27 21:25
:D905i
:LasqqonI
#197 [笹]
離そうとしたときには
‥もう手遅れで
「欲しがり‥です、ね」
「ちが‥」
違うこともない。図星です
:10/05/27 21:26
:D905i
:LasqqonI
#198 [笹]
壱助さんはいい香りがする
お花みたいな匂い
金木犀に近い甘い匂い
ふわり香って
再び視界がぼやける
「ああ‥あの!!」
「何、か」
:10/05/27 21:27
:D905i
:LasqqonI
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